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大きな古いアパートの隣に、新しく建った家がありました。
その家に去年から住んでいる主人は、突然訪ねてきたちょっと変わった二人の女の子にびっくりしましたが、親切に教えてあげました。
「ああ、前に住んでたじいさんね。この先の公園の大きな木の下にいつもいるよ。……じいさんの冗談かと思ってたのに、まさか本当に女の子が来るとは思わなかったなあ。」
腰に光る粒を詰めた瓶をぶらさげた白い服の女の子達は、お礼を言うと公園へ向かって駆けて行きました。
今度は、太陽の輝く空の下を。
終
このお話に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけましたら嬉しいです。
1978.10初 2008.06.27大幅修整 2008.12移転改題(旧題「一夜」) 2009.02.20一部修正 2009.03.01一部修正 2020.07.28一部修正