終
今日は中々ハードな一日だった。何故かと言うと強いモンスターと戦ったからだ。モンスターの名前はレッドドラゴン。泣く子も黙るドラゴンだ。
俺達は普通に草原でスライム狩りをしていたところ、唐突に現れた。レッドドラゴンはSランクの冒険者が四人いないと倒させないほどの強敵で俺達がかなうはずのない超危険モンスターだ。俺達は見た瞬間、逃げようとしたのだが、ドラゴンのブレスによって退路を断たれてしまい戦う他なかった。ニーナに回復してもらいながら俺とミリナで立ち向かったのだが、全く歯が立たなかった。あわや、パーティーが全滅しそうなところで、俺は対ドラゴン専用魔剣《滅剣グラム》を持ってきたことを思い出し、装備した。しかし、それでも空を飛んでいるドラゴンには攻撃が当たることなく無意味となってしまった。
ここまでか、と思ったその時。奇跡は起きた。今日は全然転ぶことのなかったミリナがさっきまで狩っていたスライムの残骸に足を滑らせ俺に向かって勢いよくぶつかってきた。ミリナの柔らかい胸が背中に押し付けられビックリした俺が振りかぶった剣を手から離してしまった。剣は回転しながら放物線を描き見事ドラゴンのケツにぶっ刺さった。ドラゴンも涙目である。ドラゴンはそのまま落下し悶えながら倒れた。それまでニーナが回復魔法をドラゴンに放とうとするので押さえるのに大変だった。止めるときに抱きついてしまったが、うん、緊急事態だし問題ない、あっちも気にしてないみたいだし。正直柔らかくていい匂いが――何ともなかった。
かくして、俺達はレッドドラゴンを倒した。これをギルドに報告したときはビックリされた。後に俺達は全員、晴れてCランクとなった。俺達はその後、酒場で〈レッドドラゴン偶然倒せちゃったけど、まぁ、いいよね会〉をした。とても濃い一日だった。
これからもこのメンバーと冒険は続くのだろう、俺はこの楽しい日々を大事にしていきたい、そう思った。
あ、今日のミリナのパンツは純白だった。
完
この短い小説ともいえない日記を見ていただき、ありがとうございます。あと、なんか雑に終わらせてしまい、本当に申し訳ありません。元々これは暇潰しと経験値上げを兼ね備えて書かせて頂きました。
多分このあとがきを見てくださる人はいるか微妙ですが、ここまで見てくださった方々、本当にありがとうございました。




