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第2話【出てくるタイミング間違えた】

勇者は、突き刺さっていた凶刃を抜き取ると無言のまま城を後にした。


あんなに慕っていた魔王様は、目の前で亡くなってしまった。

私は、その姿を一目見ると、耐えられなくなって数十秒の間思考が停止した。

脳が再起動すると、隠れていた柱から飛び出て苦し紛れに一言、言ってやった。


「クハハハハッバカめ今、勇者が倒したのが影武者(本物)だ!!」


そこに勇者の姿はなく、(本物)に群がっていた家来共は、飛び出て来た私を本物だと信じ打倒勇者の歓声があがる。


【母上へ、家来増えたよ】


before→0人


after→3000万人

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