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悪魔との契約  作者: 鷹崎鮪
4/7

休日


ピピッピピッピピピッピピピッピピ....


ガン!


朝から容赦のない目覚まし時計を豪快に止め、カーテンをサッと開け、窓を力いっぱい全開にし、爽やかな朝を迎えた。


今日は特に予定もないため、1日中自分の時間に使える大切な日だ。まあ、言っちゃえば予定はある。いつもお世話になってる分、彼女へのプレゼントを決めたり、オシャレな店を知っておいたりと、いろいろやっておきたい。



まあ、何もなければの話だが....




ピンポーンピンポーン


その時なんとなくこれからの展開が分かった。そして、その想像は、明るい笑顔とともに現実となった。


「おはようございます!」


「おはようございます」


今現在時間は7時前である。朝ごはんはもちろんのこと、髪はボサボサで一番イタいのはパジャマの有り様な事だ。実際、起きてからまだ何もしていない状態だ。


それに比べ、彼女は対称的だ。今から出掛けても問題ないくらい準備が整っている。


「朝ごはん準備してあげる」


そう彼女は明るく言うと、我が家のように迷いなく台所へと向かった。


「お願いします」


もうされるがままだ!


俺はせっせとシャワーを浴び、服を着替えてリビングに戻った。

台所では、彼女が朝ごはんを作っている。なんとなく彼女の隣に行くと、もうすぐ出来るからテレビでも見て待っててと言われた。楽をさせたいのか、邪魔なのか、たぶん後者だろう。


仕方なくテレビをみやると、見慣れたアナウンサーが、週間天気予報での、気温の急激な変化を指しながら早めに秋の服装を準備しとくように呼び掛けている。


「気温の変化に注意しながら、楽しい週末を過ごしてk...」


「ご飯できたよ!」







* * * * * * * * * * * *






サクサクのパンいっぱいに、ジャムを載せる。それをこぼさないようにゆっくりと口に運ぶ。口をイチゴの甘酸っぱさが満たし、鼻からイチゴの香りが抜ける。


なんだかんだで午前8時だ。1時間がいつの間にか経っており、自分としては朝ごはんに1時間もかけたのか、と唇を噛んだ。


ご飯を食べ終わり、部屋に戻り準備次第出掛けると彼女に伝えると、


「どこいくの?今日は予定あるの?」


「ううん、ちょっと散歩」


と、怪しまれないようさらっと答えた。


「私も行く!」


お?。が、流石に今日は彼女を連れていくわけにはいかない。かといって一人で行きたいは変に思われる、また、一人にしてだと避けてるようであまり気分の良いものではない。答えられず頭の中がいったりきたりしていると、


「ダメ?」


「...いや、大丈夫!」


ああ、言ってしまった....さて、どうしたものか。これから、どうしようか。行くとこ決めてないし........


「良かった」


安心したように笑顔を向けてくる。準備してくると伝え、一旦部屋に戻った。


(あああああ、困った困った困った困った)


久しぶりの休みだからって、自分だけの休みだと考えていた愚かな自分がいた。こうなってしまった以上はなんとかしないと、、、



「・・・・・・・っ!!」



そうだ!こんな時でも、効率よく見て回る方法があるじゃないか!!恐らく、一人で回るよりも効率がいいであろう方法を思いつき、テンションが上がり早く出掛けたい衝動にかられてしまい、



「よし、じゃ行こう!!」


「いや、着替えてからね」


「あ、」


彼女の言葉で我を取り戻し、赤面になってしまいましたとさ、、




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