仏教之奥義ノ書 上巻 その1
⚫︎仏の道とは易行を見出すことである
シャカはもともとバラモンの修行者であったが、その教えや苦行から逃げだした。身体が弱かったからか精神的に弱かったからか判らないが、それについていけない弱い人間だったのだ。
だが落ちこぼれたからこそ、苦行でなくとも悟りの道があることに気がついた。
バラモンの苦行から、易行に移って悟りを開いた。そうすると、それまで救われなかった人々からおおいに感謝されたのだ。
易行とは、これまでよりもやさしくできて、しかも今までよりも多くの人たちに受け入れられるという条件を満たしている修行のことである。
⚫︎仏の道とは易行を見出すことである
シャカの見出した易行をさらにやさしくしたのが龍樹である。龍樹は自力から他力へと易行をすすめ大乗仏教が誕生した。そして、大乗仏教は日本に伝わるまで広くひろまった。
この日本でこのうえない易行を見出したが法然である。法然はただ「ナムアミダブツ」と念仏を唱えるだけでよいと言った。僧侶も貴族も下々の者もそれだけで救われると、修行をやさしくしてくれた。
この易行は親鸞によって極まった。親鸞は自ら易行を見出すことはしなかった。親鸞は「易行を見出すことも考えることも必要ない、信頼できる人(親鸞の場合は法然)の言うことを鵜呑みにすればよい」とした。信心というある意味究極の易行がここに完成した。
このように易行こそが、より多くの人々をやさしく救ってきたのである。
⚫︎仏の道とは易行を見出すことである
現代の我々が救われるには、さらなる易行をすすめることだ。
それは「ナムアミダブツ」と念仏を唱えるよりも、もっと簡単にできて、より多くの人々に受け入れられる修行を見出し実践することだ。
ここに新たに易行を提示しよう。その易行とは、
『神仏の言葉を観る』
という修行である。
神仏の言葉とは、
光明・感謝・愛・幸運・豊穣・勤労・気迫
である。
この七つの言葉を毎日みているだけで、あなたは悟りにいたる。
⚫︎仏の道とは易行を見出すことである