第3話
「今から俺が転入生にナンパしてくるぞ!!」
「羅祈頼むからそっちの道に進まないで」
いまから転入生と仲良くなろう大会を始めようとしているのだけども、羅祈がこの状態だから本当に心配 特に玲奈が一番心配しているようだ セリフ的に
「じゃあ、どっちから話しかけるの?玲奈から?羅祈から?」
「俺から話しかけるぞ!」
「いやアンタが最初に話しかけたら……ってもういないし 瑠奈どうしよー?」
あーあ、一歩遅かったか さすがに私も本気でやるとは思っていなかったので反応をどうとればいいのかわからない
いや分かる人のほうがすごい
「玲奈、とりあえず見守ろう もし羅祈がなにかしたらこちらで全力で止めよう!」
「……そうだね」
ちょっとだけ謎の空間があったけど、なんとかなるでしょう
あ、羅祈が話しかけていますね
集中して見守らなくては!
「ねぇねぇ!俺、羅祈っていうんだ 君と仲良くしたくて少しでも近づければと思ったのだが 君は大丈夫かい?」
「……興味ない」
「そんな冷めたとこも素敵だ!ぜひ俺と夜のベットで……グハッ」
「それは高校生としてまだやってはいけません!」
「留奈、ツッコミはそこなの?」
まったく高校生が夜のベットでなにかをすることは基本的に風紀に関わる!留奈のツッコミはそこなの?ってやつは逆に他にどこをツッコミをしろと?って思ったよ
「……うるさい」
転入生が静かに口を開いたと思ったら……うるさいと言われました
羅祈の騒がしさよりはマシだと思うのに
「えー、そんなこと言わずにさ転入生君も一緒に話そうよ!羅祈は性格はアレかもしれないけど一応頼れる人だし、玲奈もなんだかんだで面倒見よいし全然気軽にできるよ?
私良いこと言った!なんて今は思わないようにしてます
すると転入生が口を開いたと思ったら
「転入生君じゃない……悠真だ まずはそこからじゃないのか?仲良くするにはちゃんと人の名前を呼ぶこと……じゃないのか」
てっきりツーンとした態度をされるかと思ったら予想外の反応だったから私も玲奈も羅祈も目が点になった
「そうだね あなたが名前で呼ばせてくれるのなら呼ぶよ これから仲良くしようね悠真!」
「勝手にしてくれ……」
これから楽しくなりそう
とてもとても充実した毎日になりそうとおもってたけどニュースのことを忘れていた
ふとそれを思い出した私はそろそろ帰ろうとしたときに
「……どこかにいくのか?」
悠真に呼び止められた 玲奈も不思議そうな表情をしてる、いや不思議そうじゃない なんて言えばいいのかわからない表情をしている
「まぁね、一応ここ探偵学校だからそれを果たすんだよね 悠真も一緒にくる?」
「それは……なんの調査だ?」
「あー……ほら、大きなニュースになった全校殺人事……「だめだ!お前はその事件に関わるな!」……え」
いきなり大きな声を出されたのでびっくりした しかも悠真から思い切り怒られたと言うべきなのかな?
「あの事件は誰一人関わってはいけない……自然のままで終わらせるのが一番良いんだ……」
悠真はそう言うと荷物をまとめて先に教室内からいなくなってしまった
さすがの私も頭が混乱してしまった
「気にすることないさ、だって俺の将来の旦那さんだからさ」
「んー、羅祈は旦那じゃなくて嫁なのか てことは女ってこと!?」
なんて先程の出来事が嘘のような話題になった こういうとき羅祈は必ず悪ふざけをして 悪い出来事から遠ざけてくれる
「留奈、羅祈は女じゃないよ だって胸がないもの まな板よ」
「あら本当 女ならその胸触っていいよね?羅祈ちょっとごめんね」
私は羅祈のまな板の胸(男ですけど)触ろうとしたら羅祈に逃げられた しかも叫びながら
「変態!!俺は男だ!胸を触るなー!!」
なんて言いながら本当に逃げた、しかも荷物を持って
玲奈と私で笑いあった
そして玲奈は羅祈を追いかけている
私も追いかけようとしたら、目の前に悠真がいた、なぜに?