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VRMMOをカネの力で無双する  作者: 鰤/牙
『チュートリアル』編
8/118

第七話 御曹司、あざみ社長と会談する

 シスル・コーポレーション社長、野々あざみ。いわゆる『才女』である。

 ごく普通のサラリーマンの家庭に生まれた彼女だが、幼少期に過労死しかけていたシステムエンジニアの父親を、あっさりデスマーチから救ったことをきっかけに才能を開花させる。まぁそれからトントン拍子で幸運が重なって、マサチューセッツ工科大に飛び級で入学し、卒業し、帰国後は念願のゲーム業界に飛び込んだ後、独立して会社をおったてた。若干19歳。天才というのはいるのである。

 彼女が建てたシスル・コーポレーションは、バーチャル・リアリティ技術を駆使したソフトウェア開発を行う企業である。社員数は20名に満たないごく小規模な会社で、かつては名うてのSEとして勇名を挙げた父親も、その傘下に名を連ねている。一年前にリリースしたVRMMORPG『ナローファンタジー・オンライン』の市場評価は上場で、ぐいぐい伸びる業績は、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。


 ある日、野々あざみは二人の部下を引き連れて、世田谷区三軒茶屋を訪れていた。


 白いセダンが高級マンション『ツワブキパピヨン三軒茶屋』のゲスト用駐車場に停車し、後部座席からあざみが降りる。如何にもキャリアウーマンといった出で立ちで、年齢の割りに隙を感じさせない。上司としては頼り甲斐もあるのだろうが、プライベートで付き合うには覚悟のいるタイプだ。


「社長、いくらなんでも気を張りすぎですよ」


 部下の片方が、苦笑いを浮かべながら言った。

 確かに、あざみの表情は険しい。それが気負いを顔に出してしまった結果だと言うのならば、まぁ、否定はできない。


「そうかしら……。でも、あの石蕗一朗に会うのよ? シスルの総資産を以っても、あのひとの個人資産に勝てるかどうか……」

「その石蕗氏が、いまやカスタマーの一人というからには心強いじゃないですか。課金額、すごいですよ。24時間限定の強化サービスを毎日買ってますからね」

「だいたい社長、以前高級ホテルのラウンジバーで会ったんじゃありませんでしたっけ?」


 会った。確かに、会った。以前も何も、たった一週間前の話である。

 あの時は、今以上に毅然とした態度で、強気にアタックしてみたつもりだ。あざみも自分の容姿には自信もあったし、まぁ女性としての魅力は彼にはあまり通用しなかったのだが。それでもプライドが高いという噂の石蕗一朗の自尊心を上手に刺激して、彼の興味を引き出すことに成功した。結果として、彼はナロファンのユーザーとなってくれたのだから、万々歳ではある。

 ただあれは、夜の高級ラウンジであるからこそ、雰囲気に乗れた部分もあるのだし、正直、あのキャラクターを演じ続けるのは凄く疲れるのだ。それに、


 いやいや、よそう。

 今日、あざみがツワブキパピヨン、すなわち石蕗一朗の住居まで足を運んだのは、お招きに預かったからである。どこで知ったのかいきなりホットラインをつながれて、『ああ、こないだの話なんだけど、受けるよ』と言われたときは、鉄面皮を取り繕うのも忘れて『あっ、はい。ありがとうございます』なんて、素で返してしまったものだ。リセットできるならばやりなおしたい。

 そのあと、『では、詳しい打ち合わせなどの相談を』と言ったところ『あー、じゃあうちに来て話そう。僕が出向いても良いけど』と言われ『いえ、お邪魔させていただきますわ』となり、まぁこうなったのである。


「まぁ、金持ちの家にお邪魔するのは始めてなんで、そういう意味では緊張しますね」


 シスルの社員は、みなかつてMITで得たツテや、ポニー社を退社する際一緒に引き抜いてきた開発チームの仲間たちだ。気心の知れたメンバーでやりやすい。今日つれてきた二人はそれなりの重役であるが、ここ最近膨れすぎた給料の使い道がわからない程度には、一般的な金銭感覚の持ち主である。

 オートロックの自動扉を前に、備え付けのインターホン。石蕗一朗宅の専用コードである『5874』を入力し、『呼出』ボタンを押すと、しばらくして一人の女性の声が聞こえた。


『はい、どちら様でしょうか』


 まるで鈴を転がしたような声音だ。


「わたくし、シスル・コーポレーションの野々あざみと申します」

『ああ、はい。承っております。どうぞ』


 自動ドアのロックが外れ、三人をエレベーターホールに招き入れる。天井に不躾な監視カメラが張り付いていることを除けば、まるでホテルのロビーのように豪奢な空間であった。実際、中にはガードマンがいて、バーカウンターまで存在している。著名人が住まいにしているというのだから、まぁ、これくらいはするのだろう。


「二人とも、きょろきょろしない。行儀が悪いわよ」


 壁にかけられた絵画や、安置されている彫刻(いずれも石蕗一朗作である)を物珍しそうに眺める部下二人を一喝し、あざみはエレベーターに乗り込んだ。

 最上階に到着し、降りる。このフロアは全てが石蕗一朗の邸宅となっている。インターホンを押すと、マンション全体の作りの割にはあっさりとした扉が開いて、中から先ほどの声の主であろう女性が、笑顔と共に出迎えてくれた。部下二人が異口同音に『メイドだ……』と漏らしたのには、いささかヒヤッとした。確かに、メイドだ。


「野々さま、お待ちいたしておりました」

「お邪魔いたしますわ。少し早く着きすぎてしまったかと思うのですけれど」


 玄関も決して広いわけではなかった。こうしたお金持ちは、自宅でも外履きを履いて過ごしているのだという偏見があったが、きちんとゲタ箱があり、来客用のスリッパもそろえられている。メイドさんは上履きを履いていた。


「申し訳ありません、野々さま。ただいま石蕗は室内プールの方におりまして。しばらく客間にてお待ちいただいてもよろしいですか?」


 仕方が無いだろう。時計をチェックすると、予定より15分ほど早く到着してしまっている。遅れるよりは良いか、と思っていたのだが。しかし来客前に室内プールとは。天上人の考えることはよくわからない。

 客間に向かうまでの廊下は、壁にA4サイズ程度の絵画が並べられ、さしずめ小さな美術館のようだった。途中、風景写真や、昆虫などの接写が混じる。本当に多芸な人間なのだな、とあざみは舌を巻いた。


 到着した客間も、下品になりすぎない程度に豪華な調度品がしつらえられた居心地の良さそうな空間である。大きく開けた窓からは、世田谷の町並みが一望できた。どこのメーカーが作ったのかもわからないふかふかのソファに、あざみを始めとした三人はすっぽりと腰を下ろす。

 部屋の片隅にある巨大な水槽には、アロワナが泳いでいた。その横にはクリスタル製のチェス。全体的に青っぽい、涼やかな透明感のある空間だ。石蕗一朗のまとう雰囲気とよく似ている。


「金持ちって……いるんですね……」


 部下の一人が偽らざる本音を漏らした。まったく、同意する。

 いや、この三人も正確に言えば、金持ちの仲間入りを果たしつつあるのだが、やはりこうしたものは生来の気品やセンスがものを言うことになるのだろうか。

 更にすごいのは、これだけの空間に埃ひとつ落ちていないことである。いったいどれだけの使用人を雇っているのやら。


 おそらくそのうちの一人であろう先ほどのメイドが、トレーにティーセットを載せて帰ってくる。このティーカップやらソーサーやらが、また年季の入ったクイーンズウェア・コレクションで結構なお値打ちなのだが、三人はそんなことわからないのだ。


「そういえば、昆虫とかは飼っていらっしゃらないんですね。部屋にいるのかしら」


 アロワナの水槽を眺めながら、あざみが言う。言って、少し失礼な発言だったかなと後悔する。


「ああ、石蕗はあまり虫を飼いませんよ。自然のままの虫を見るほうが好きだそうです」


 メイドは苦笑いを浮かべながら、カップにダージリン・ティーを注ぐ。


「少し前、養蚕家から蚕を借りて育てたことはありましたね。養蜂家からミツバチを借りたこともありましたけど、飼ったことがあるとしても、そういった家畜化された虫くらいです。そうではない虫を、狭い飼育ケースの中に閉じ込めるのは、」

「ナンセンスだ、と?」

「はい」


 なるほど。交わした言葉の数はそこまで多いわけではないが、いかにもあの御曹司が口にしそうな言葉だ。その割りにアロワナを平気で水槽に閉じ込めたりしているわけだが、彼にとって虫と魚は同列に扱う存在ではないのかもしれない。

 注がれた紅茶の芳醇な香りが、鼻腔をくすぐった。セカンドフラッシュ、という奴なのだろうか。見たことも無い茶畑を、思わず脳裏に浮かべてしまいそうになる。ミルクと砂糖はどうなさいますか、という問いに対して、逡巡の後かぶりを振った。あまり紅茶をストレートで飲むことはないのだけれど、この香りを嗅いでしまっては、そのままいただかざるを得ないだろう。


「やぁ、待たせたね」


 御曹司が姿を見せたのは、そんな折である。青みがかったプラチナブロンドは、濡れてこそいないものの、しっとりとした重みを含んでいる。実際、プールから上がったばかりなのだろう。やはり青いシャツの袖はカフスで留められており、黒のスラックスとベストを着用していた。上にジャケットを羽織りネクタイをしめれば、一週間前にグランドヒルズのバーで会ったときと同じ服装になる。


「楽にしてくれて構わないよ。あざみ社長、このあいだはどうも」

「ご無沙汰しておりますわ。一朗さん」


 ひとまず礼儀として一礼する。その時点で、メイドさんはトレーを抱え、部屋の片隅で『見ざる』『聞かざる』の置物と化した。彼女もプロである。


「まずは、こちらのお願いを快諾していただけたことに感謝を……」

「あー、ナンセンス。そういうのは良いって。もうわかってるだろう?」

「あら、そうでしたわね。でも、感謝しているのは本当ですわ。ゲームまでご遊戯してくださって」


 加えて、追加料金サービスまで利用してもらっているのだからありがたい限りである。


「実際、ナロファンは面白いよ。僕も使用人も楽しませてもらっている」

「光栄ですわ」


 石蕗一朗は、こういった場で社交辞令を口にするタイプではないのだから、本心からの言葉なのだろう。もちろんそれがなくとも、彼がナローファンタジー・オンラインを楽しんでいることは、合計ログイン時間と、計算するのもおぞましい課金額が物語っている。

 社交界のプリンスを自らの〝作品〟の虜に出来たことに、ひとしきりの満足を覚えると、あざみはいよいよ本題を切り出す。


「それで、来月の10日に控えた一周年記念セレモニーの件ですが」

「うん。僕はゲストアバターで参加することになっていたね」

「それなのですが、せっかくキャラクターを作っていただいたのですから、一朗さんのアバター……『ツワブキ・イチロー』で参加していただこうかと思います」


 すでに廃課金プレイヤーの域に達しつつあるイチローをそのままゲストとして招聘することは社内でも議論を呼んだが、結局そうする方向で話は落ち着いた。新しくゲストアバターを用意するとしても、現在のイチロー以上に、一朗のイメージを再現できるアバターを作るのは難しいからというのが、理由のひとつ。あとは単純に、形はどうあれ、プレイヤーとして楽しんでいるアバターにそのままゲストとして参加してもらったほうが、ゲームとしての宣伝に繋がるという理由だ。


「当然ですが、式典の開催中は、アバターの属性を少しこちらでいじらせていただきます」

「あぁ、ゲスト属性とか、そういうことだね。もちろん構わないよ」


 あざみが取り出した書類は、セレモニーのタイムスケジュール表だ。式典は大規模アップデートの完了直後に行われ、ゲストを交えてそのアップデート内容の紹介をしたり、セレモニー参加者のIDを用いて抽選会を行ったりする。さすがに廃課金勢のイチローがこの抽選に当選してレアアイテムを引いたりしては大顰蹙であろうし、一時的に他のプレイヤーと違う扱いにするという措置は極めて妥当だ。

 打ち合わせはその後も滞りなく進む。一朗の機嫌が相当よかったのか、その最中に彼の口から『ナンセンス』を聞くこともなく、おおまかな流れの相談はあっさりと決まってしまった。これには少々、あざみも拍子抜けする。


「今の段階で決めておきたいことは、これくらいかしら……」

「ん」


 かなり時間を余らせてしまった。こうした場合、早めにお暇してしまうのも相手に対しては失礼になってしまうだろうか。若手の女社長として舐められっぱなしの経緯から、常に商談は時間ギリギリまで粘り続けたあざみの経験として、そのあたりがいまいちわからない。

 ひとまず、不自然にならない程度に他の切り口の話題を、と思っていたところ、それを口にしてきたのは、意外にも一朗のほうからであった。


「ログインした初日に、ヴォルガンド火山帯の石ころを拾って食べようとしてみたことがあってさ」

「はい?」


 いったい何を言い出すのだろうか、この人は。それまで完全に部屋の調度品のひとつとなっていたメイドさんの表情に、呆れが浮かぶのが見て取れた。見ざる聞かざるではなかったのか。


「あれもなかなかリアルだったな。容量的にも技術的にも、あんな石ころひとつひとつにステータスをプログラムしているとは思えないんだけど、どうなの?」

「それは……」


 反射的に言葉を繋ごうとし、部下の一人が躊躇する。何かを請うような視線に対して、あざみはうなずいて見せた。話して構わないわよ、の合図。


「ディティール・フォーカスと集合知集積システムという、二つのシステムを組み合わせたものなんです。失礼ですが、石蕗さんは、野々の論文をお読みになったことが?」

「あるよ。ディティール・フォーカスか。そう言えばそんなものもあったね。集合知集積システムっていうのは、つまり機械学習アルゴリズムと統計を使ったデータ分析のことかな」

「そんなところです」


 すなわち、ゲーム内における環境の大半は予め設定がなされているわけではなく、プレイヤーが意識を向けたものに対して、『これはこういったものである』という詳細なデータを直接プレイヤーに送るのがディティール・フォーカスである。集合知集積システムは、そのアシストを行うための、いわゆる集合知プログラミングを利用したものだ。ミライヴギアの脳波スキャンによって、プレイヤー全体の認識を統合し、均一化することによって、ごく標準的な世界観のデータを蓄積する。

 一朗が味わった石ころの『味』と『食感』は、プレイヤーの多くが無意識のうちに認識している、『きっとこんな味と食感なのだろう』という想定の平均値であり、別にプログラマがわざわざ想像して電気信号を設定したわけではないのだ。まぁ、平均値の中には、実際に石を食べてみた感想も混ざっているのかもしれないが。とにかく、そうした集合知の集積が、設定されていないデータに対する、違和感のないディティール・フォーカスを可能にしている。


 この二つのシステムが、ナローファンタジー・オンラインの広大な世界観を、より少ないサーバー負担とプログラミングで支えている。『100年遊べるオンラインゲーム』の所以のひとつだ。


「あとは、人工知能による十賢者会議システムとかですね」


 平坦な感情ながら素直に感心を見せているらしき一朗に、部下は気をよくして話を進める。調子屋だな、と思いつつ、別に企業秘密でもない内容なので、あざみは喋るに任せることにした。


「野々がMITにいたころに開発した学習型の人工知能がありましてね。ローズマリー、コリアンダー、シシリー、レモンバーム……まぁ彼らにメンテナンス権を与えているんです」

「なんだか見事にハーブの名前ばかりだね」

薬草セージ賢者セージをかけたダジャレですよ」


 部下は子供のように笑いながら言った。こういうことが根っから好きな男なのだ。


「集合知集積システムは、当然、プレイヤーの要望や不満を集めることもできますから。そういったものを集めて、是か否かを討論するんです。もちろん、運営に関わる内容であればこちらが判断することになりますし、十賢者会議で是非の割合が一定のラインに満たなかった場合は、やはりこちらで直接検討することになるんですが」

「僕、チュートリアルが嫌だってゴネたんだけど、あっさりそれが通ったのも会議のおかげなのかな」

「あー、そういう意見は多かったかもしれませんね。わかりますよ。自分も、説明書やチュートリアルは飛ばしてしまうタイプなんです。やっぱり実際に動かして覚えたいですよね」

「まぁ説明書は読むけどね」


 勢いづく彼と一朗のトークを、あざみともう一人の部下は苦笑いしながら見守っていた。

 この石蕗一朗という男、なかなか我が強いと思っていたが、相手に喋らせるのも意外と上手い。システム面のそれなりに深いところに触れながら、相手の意見を引き出し、自分の経験を交えつつも、ときおり建設的な提案をしてくれる。いつの間にやら実のある議論になっていたそれは、気がついたら予定の時刻を大幅にオーバーしていた。


「すいません、喋りすぎてしまいました」

「僕は楽しかったから良いけどね。あざみ社長、悪かったね」

「いいえ、こちらも為になるお話しが聞けましたわ」


 こちらも偽らざる本音で、あざみはそう言った。見送ってくれるのが玄関までというあたりがさすがに上から目線であるが、あまり気にはならない。詳細な予定に関しては、また後日ファックスで送信する旨を伝えて、お暇させていただくことにする。

 ゆったりと降りていくエレベーターの中で、喋りすぎていたほうの部下が言う。


「思ってたより良い人でしたね」

「まぁ、そうね。機嫌が良かったのかしら」

「いやいや、きっと我々の作ったゲームがそこまで魅力的だったということですよ」


 もう一人の部下も、やや気をよくしたしゃべり方でそう言う。


「じゃあ、次のアップデートも気合を入れないといけないわね。御曹司のご機嫌取りというわけではないけれど」

「もちろんです。彼も含めた全てのカスタマーに楽しんでもらえるようなアプデにしたいですね」


 やや斜陽気味と言われる日本ゲーム業界である。その中にあって、間違いなく現在のトップ集団を牽引する三人の若き開発者は、意気揚々とツワブキパピヨン三軒茶屋を後にした。




「一朗さまー、おゆはん、昨日のアジが残っているんですがどうします?」

「今日話をしていたら屋上でローズマリー育ててたのを思い出したよ……。香草焼きにでもしといて」

「かしこまりました。香草焼きかー。白ワイン開けたくなっちゃいますねー」

「好きなの開けていいよ」

「やった! でもお酒飲むとこのあとナロファンできませんね」

「今日はお休み。楽しいけど、あれ身体なまるからね。桜子さんも少し太ったんじゃない?」

「えっ、ええっ!?」

「プール使っていいよ」

「水着なんて持ってませんよ! いや、海! 来週で良いんで海行きましょう!」

「ナンセンス」

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