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VRMMOをカネの力で無双する  作者: 鰤/牙
『チュートリアル』編
2/118

第一話 御曹司、VRMMOを知る

 深夜の摩天楼。窓ガラスの向こうに映る都内の夜景は人々の生活の光だ。そこでは幾多の悲喜が育まれ、行き交い、ぶつかり合っていることだろう。それを上から眺めることのできる、文字通りの天上人など、この一億を超える日本の人口においても、ほんの一握りに過ぎない。彼らは、大衆が一生かかっても手が届かないような高級酒をグラスに眺め、ここホテル・グランドヒルズの会員制バーで、楽しげに談笑を交わしている。


 さて、日本の名士がかき集められるこのバーにおいて、ひときわ注目を集める男がいた。


 耳をすませば聞こえることだろう。この地上120階の地においては、下界の雑多な喧騒など届かない。奏でられる弦楽器の旋律。上品だが冷酷な情熱を秘めた、やや早足の曲調。せわしなく弦を抑える指先の動きとは裏腹に、男の顔は涼やかだった。整えられたプラチナブロンドは、毛先すらも微動だにしない。すれ違えば、はっと振り向かずにはいられないであろう、目の覚めるような美男子である。ハイ・ソサエティな令嬢たちが彼に送る熱視線なども、ごく当然のものと言えた。


 やがて演奏が終われば、いつの間にやらバーに座る客の大半を閉めていた聴衆が、惜しげもない賞賛の拍手を送った。

 男は特別気をよくするわけでもなく、さも当然と言わんばかりの一礼の後、彼のために開けられていたカウンター席へと戻って行く。


「さすが、ツワブキコンツェルンの御曹司は多芸でいらっしゃる」

「目の覚めるような演奏でしたよ。お見事ですな」


 自分よりふた回り以上、親と子ほどに離れた男たちからの美辞。


「一朗さん。今の曲、エルンストの〝魔王〟でしょう?」

「ヴァイオリン・ソロの中でも難曲と聞いておりますのに。あっさりと演奏なさってしまうのね」


 衆目麗しくきらびやかな、それでいて決して下品ではない美女たちからの麗句。

 そのいずれもが、石蕗一朗つわぶき・いちろうにとっては聞き慣れたフレーズでしかない。ヴァイオリンをケースにしまいながら、適当に相槌を打つ。このヴァイオリンも、何かの余興になれば良いと思い持ってきた程度のものであって、そもそも触れること自体二、三年ぶりだ。自身の天才性を自覚する一朗としては、それらの賛辞を当たり前のものと受け取りつつも、こんなものしょせんは手慰みだとも思う。


 ナンセンスだな。


 何が、というものを思い浮かべるでもなく、漠然とそんな言葉が浮かんだ。


「一朗さんは、最近なにをなさっているの?」


 隣に腰掛ける美女が、話題の切り替えに、ふとそんなことを口にした。


「それは仕事で? それともプライベートの話?」


 たずねると、美女がくすりと笑う。


「お父様のお仕事のお手伝いはあまりなさっていないと伺いましたわ」

「おっと、参ったな。そんな噂が流れているんだ」

「ドラ息子でいらっしゃるのね」

「そんな下品な言葉、こんな場で使うものじゃない。僕のやってることは変わらないよ。最近はよく山梨の方に行くけれどね」


 一朗は、上流階級の人々が使いがちな、腹の底に何かを隠すような物言いが好きではない。だから軽いお返しの意味も含めて、あえて明確に何かを答える真似はしないようにしていた。


「変わらないということは、また珍しい虫を探しに?」

「おや、詳しいね。僕のファンか何かかい」

「ここに来るような女性ならば大抵の方は知ってらっしゃるのではないかしら。ツワブキコンツェルンの御曹司は、希代の虫マニアだって」


 どこから噂が流れて行くのやら、わからないものだな。一朗はグラスに注がれた琥珀色の液体を眺め、ため息をつく。

 当然、流言飛語の類ではなし。あまりおおっぴらにしているわけではないが、石蕗一朗の趣味は虫の観察だ。山梨に出かけたのも、現在は希少種とされている国蝶オオムラサキを探すためである。この独特の斑紋を持つ昆虫の魅力を語り出せば一晩では済まないが、そこを自重する精神も一朗にはある。


「こういう話、普通の女の子は気味悪がると思うんだけどね」

「みなさんも距離感を測りあぐねてらっしゃるのよ。それを差し引いても、石蕗一朗は魅力的な男性ですもの」

「ナンセンス」


 女性の発言を、片手で遮る。ここに至って相手が比較的あけすけに物を言ってくるタイプだとわかり、一朗も遠慮なく本音を口にすることにした。


「そのテのおべんちゃらはもう良いよ」

「あら、失礼しましたわ」

「それで、レディのご用はなんだい。僕と虫の話をしたいって言うなら、個室を用意しても良いんだけど」

「それはまたのご機会に。わたくし、こういうものですけれども」


 そう言って、女性が取り出した名刺を、一朗は受け取る。なんだ、また営業の類か。味わい慣れた落胆の影が、一朗の心に落ちた。


「なに、シスル・コーポレーション社長……野々あざみ。あぁ、シスルの社長さんなんだ。まだ若いのに大したもんだね」

「まだ起こしたばかりの小さな会社ですけれども」


 シスル・コーポの名前ならば知っている。近年確立されたバーチャル・リアリティ技術を用いたソフトウェアの開発を行っている新興企業だ。もともと、VR技術の開発に携わった大手ゲームソフトメーカーの技術者が独立して作った会社であると聞いているが、どうやら目の前にいる女性がその社長であるらしい。


「仮想現実技術開発成功のニュースは僕も少し驚いたよ。なんて言ったかな。かなり前にマサチューセッツ工科大を十歳で卒業した天才児がいたよね。あの卒業論文でも言及してたから、理論は知っていたけど。現実になるまであと五、六年はかかると思ってたな」

「あ、それ私です。九年前になりますわね」

「あ、そう……。じゃあ君、僕より歳下なんだ……」

「はい。ポニー・エンタテイメントでVR用のゲームハードを開発していたのが三年前です」

「そうなんだ。すごいね。ちなみに僕は8歳でハーバード大卒業したけどね」

「存じ上げておりますわ」


 野々あざみほどの才女であれば、このとき一朗が言外に匂わせる敵愾心じみたものを、敏感に感じ取れていたことだろう。口調の端々ににじむ棘は、涼やかな社交界のプリンス・石蕗一朗の印象から程遠いものである。だからと言ってむろん、怖気付いてしまうようなあざみではない。なぜこの男が急激に不機嫌になるのか。想像の一端がそこに追いつくと、むしろ妙な可笑しさが口をついて吹き出した。

 訝しげに睨む一朗に、一度『失礼いたしました』と取り繕って後、あざみはようやく本題を切り出す。


「実は、我が社の開発したVRMMORPG〝ナローファンタジー・オンライン〟が、来月でサービス開始から一周年を迎えます」

「へぇ」


 一朗からすればそれも聞いたことがある名前だ。シスル・コーポレーションが旗揚げと同時に提唱した、世界初のVRMMO……すなわちバーチャル・リアリティを活用したオンラインゲームである。

 惜しくもリリースが遅れたため、最終的に世界初の座はポニー・エンタテイメント社が開発した他のソフトに譲ってしまったものの、VR技術開発に直接関与した社長が注力したゲームソフトであるとして、割と大々的に話題を集めていたと記憶している。その頃一朗はアマゾン熱帯雨林に珍しい虫を探しに行っていたので、話題の規模の割りに記憶そのものは薄いのだが。

 ちなみに、一朗はこのとき新種の昆虫を2種ほど発見して、それはそれで一部にセンセーショナルな話題を集めた。


 ナローファンタジー・オンライン。100年遊べるオンラインゲームだったか。キャッチフレーズはそんな感じだった。


「一朗さんには、一周年セレモニーにゲストアバターとして参加していただきたいんですの」

「なんで僕なの?」


 言葉の意味を吟味するまでもなく、彼の脳裏に浮かんだのはそんな疑問である。

 一朗は、自分自身が言語に絶する天才であり、世界で十の指に入る資産家であり、経済界の未来を担う御曹司であることも自覚しているが(あとそこらのモデルを圧倒するほどの美男子であることも)、あまりそういった場に呼ばれるような人間であるとは思っていない。

 VRMMOのようなものに触れる、コアなゲームユーザー、あるいは暇や退屈をもてあました学生・非労働者諸君に、名前を認知されている存在ではない。100年遊べるオンラインゲームの記念セレモニーならば、著名な漫画家なり、俳優なり声優なり、もっと相応しい人間がいるのではないか?


 ここで一朗は、十六歳から十八歳までの短い期間、アイドル歌手として一世を風靡していたことを思い出したが、あれももう五年前のことだ。時の人と呼ばれるには少し時機を逸している。


「ツワブキコンツェルンの御曹司がセレモニーに参加してくれたとあれば、経済界へのアピールにはなりますでしょう?」

「つまり、シスル・コーポとナローファンタジー・オンラインは、名前にハクが欲しいわけだ」


 ミもフタもない言い方をしたが、あざみは嫌な顔どころか上品な笑顔を見せてうなずいた。


「新興企業、それに、社長が若い女ということもあって、各方面との交渉にもいちいち難儀いたしますの。おわかりになります?」

「理屈の上ではね。僕は生まれたときから石蕗一朗だったから、実感としてそういう苦労はわからないな」


 正直、この用件は一朗にとって何の得にもならない話である。ゲストアバターとして参加して欲しい、というからには、セレモニーは仮想世界、すなわちナローファンタジー・オンラインの中で行われるのだろう。それがどれほどの規模になるか、一朗自身にはよくわからないし、自分以外にどのようなゲストが招かれるのかもわからない。上流階級の著名人であれば、招待される場にも気を使う。下手な招待に意気揚々と出向いたのでは、本人の格を落としかねないからである。


 が、


 それはまぁ、あくまで一般論でしかない。石蕗一朗は基本的に規格外の男である。

 ここでむしろ、何かこちらへの利益を匂わせたりすることがあれば、一朗はにべもなく断っていたことだろう。ギャランティの話であったとしてもそうだ。何が得で、何が損か。それは一朗自身が決めることであり、他人に干渉されるべきことではない。そこに踏み込まれるのは、一朗は嫌いだ。

 そのナローファンタジー・オンラインの記念セレモニーとやらが、たとえ50人程度しか集まらないこじんまりとしたものであったとしても、一朗が面白いと思えば参加するのである。そうしたことで、自身の格が落ちるとは、一朗は思っていない。彼の格とはすなわち、彼が石蕗一朗であるという事実ですでに完結しているからだ。


「すぐに返事は出せないな」


 石蕗一朗の答えはそれであった。

 ナローファンタジー・オンラインの記念セレモニー。それが果たして自分が参加する意義があるかどうか。まずそれを吟味しなければならない。幸いにして、山梨でオオムラサキを探すのにもひと段落をつけたところだ。取り立てて急ぎの予定も入れていない。


「今日はこの辺で失礼しようかなと思う」

「あら、寂しいわ。前向きに吟味してくださるってことでよろしいのかしら」

「そのあたりも含めて僕が決める。他人の意見や価値観で物事を回されるなんていうのも、ナンセンスだ」


 バーテンダーに声をかけて、クレジットカードで支払いを済ませる。さらっと六桁クラスの金額が移動するお勘定だが、当然、一朗は歯牙にもかけない。


「ナンセンスだけど、一応、聞いておこう。君が作ったそのゲームって、面白い?」


 野々あざみはクスリと笑った。


「えぇ、100年遊べることは保証しますわ」

「ふーん」


 そっけなく言ってから、一朗はバーを後にした。それまで直立不動であったガードマンの一礼を受け、エレベーターで一気に地上を通り越し、地下の駐車場へと降下する。カーマニア垂涎の高級車がずらりと並ぶ、味気ないコンクリート製の洞窟を、フェラガモ製のオーダーメイド・シューズが叩いた。コツ、コツ、という音だけがやおら高く反響する。

 ナローファンタジー・オンラインか。

 一朗はコンピューターゲームに手を出したこともないではないが、熱狂的にはまって遊んだ記憶というものはない。MMORPGであっても然りだ。そもそもこうしたゲームは、一部の熱狂的なゲームマニアが過剰にのめりこむもの、という世間の風潮がある。一朗は他人の価値観に左右されるお粗末な精神の持ち主ではないにせよ、当たらずとも遠からずな考えを持っていたのは事実だ。オンラインゲームにのめりこみすぎて、身を持ち崩してしまった人間の例は、枚挙に暇が無い。


 それはそれとして、オンラインゲーム……というよりはむしろ、ウェブ上に構築されるオンラインコミュニティが、ビジネスモデルとして今尚発展途上にあるのだということは、一朗も認めざるを得ない。いかに親の仕事に手を貸さない道楽息子であるといえど、一朗も経済界の中枢にて生まれたからには、ナローファンタジー・オンラインの商業価値に興味はある。

 世界最大のメタバースである〝アナザーライフ〟は、今なお国外で強い勢いを持つ。国内大手のオンラインコミュニティサービス〝プラナリアピグ〟は青少年保護のための対策措置を強行したことでちょっとした話題を呼んだ。

 ナローファンタジー・オンラインは、しょせんはゲームである以上、これらと同様の大規模なサービスとなれるかどうかは怪しいところだが、オンラインで共有できる仮想現実世界という意味では、これまでになくリアルなメタバースとなり得る。一朗の知能を持ってしても、結局は未知数であると言うほかないのだ。


 結局、重要なのかどうかは、そのゲームが面白いのかどうかだろう。ゲーム自体が高く評価されていけば、バーチャル・リアリティを用いた本格的なオンライン・コミュニティを作る切欠にもなる。あるいは、野々あざみ社長にはすでにその構想があって、足場を固めるための評価作りに、一朗をゲストとして呼びたいのかもしれない。


 どうしようかな。


 ずっと思考の世界にいた一朗だが、視界に見慣れたセダンが映り、立ち止まった。深い海のような色合いをしたリンカーン・MKS。一朗の所有車のひとつである。ひとつと言っても、高級車を好き放題乗り回したところであまり楽しくないと最近気づいたので、もっぱら移動はこれ一台だ。

 フォルムに関しては、ケーニッグゼグ・アゲーラやパガーニのウアイラなどのほうが趣味なのだが、2人乗りなので、自分でハンドルを握りたいときでもない限り車庫からは出さない。ただ、割とマメに洗車はする。


「もうお帰りですか? 一朗さま」


 さて、そのリンカーンの前で恭しく一礼する女性というのが、古式ゆかしいヴィクトリアン・メイドであるというのだから恐れ入る。これも一朗の趣味、ではない。こちらはどちらかというと、当のメイドの趣味である。


「うん、寄り道もせずにまっすぐ帰るよ。出してくれないか」

「かしこまりました!」


 扇桜子おうぎ・さくらこは、石蕗一朗が道楽で雇った使用人である。それなりに美人でそれなりにスタイルがよくそれなりに教養のある人物を採用したつもりだが、これがなかなか優秀で、単なる使用人のほかに、秘書代わり兼運転手として重宝している。

 なお、趣味でメイド服を着るだけあって、まぁ、割とそういう人間だ。


 一朗はセダンの後部座席に座り、シートに背中を預けた。桜子は慣れた仕草で運転席にもぐりこみ、ロングスカートやエプロンなどを邪魔に扱うでもなく、サイドブレーキを戻し、ブレーキとクラッチを踏む。


「桜子さんって、ゲーム好きだったよね」


 発進してからしばらく。車がグランドヒルズのあった六本木を抜けたあたりで、一朗はそう口にする。視線は窓ガラスの向こうに溶けて流れる景色を、ぼんやりと見つめていた。


「はい、好きですよ。ゲームだけじゃなくて、漫画とかアニメとかもですけれど」


 桜子の使う砕けた敬語は、一朗の周りにはあまり使う人間がいない。ありていに言えば物珍しかった。彼女を採用した理由のひとつだ。


「オンラインゲームとかもやるの?」

「MMOですか? 好きですねー。アルティメット・オンラインとか、モンスターバスターフロンティアもやったなー。一朗さまからそんな話をするなんて珍しいですね。いつもは虫を眺めてニヤニヤしてるだけなのに」

「ナンセンス。漫画やアニメを見ているときの君の顔も大概に台無しだよ。そんなことはどうでもいいんだけど、ナローファンタジー・オンラインって知ってる?」


 信号がちょうど赤になったのもあって、セダンが急停車する。運転席から、嬉々とした表情で桜子が振り向いた。


「ナロファン! 知ってるもなにもドハマりですよ! 先週、一朗さまが五日くらい山梨に行って帰ってこなかったときは、もうずっと潜ってました!」

「あぁ、帰ってきたとき部屋がいつもより汚かったのはそういう……」

「給料分のお仕事はしてますよ。棚の上の埃くらいは大目に見てください」


 ぷいと視線を前に戻して、桜子はステアリングを握りなおす。

 しかしヘビーユーザーだったか。彼女は住み込み使用人だが、メイドの私生活に足を踏み入れるような趣味はなかったので、彼女に与えてやった部屋も覗いたことがなかった。だが、これはちょうど良いかもしれないな。


「僕も少しやってみようかなって思うんだけど」

「えっ、本当ですか!」

「信号、青になったよ」

「おっと」


 桜子がアクセルを踏んで、セダンが再び夜の国道を走り始める。


「知人でやってる人、いないんですよねー。クエストこなすときは野良ギルドばっか組んで……それはそれで楽しいんですけど、一朗さまが始めるっていうなら色々教えてあげられますね! どんな種族とクラスにするんですか? 取得するスキルは決めました?」


 その声はいつになく弾んで聞こえた。まぁ、もともと性根の明るい女性ではあるが。


「何言ってるのかまったくわからないけど、まぁ適当に選ぶよ」

「そーですかー。まぁ操作方法に癖あるし、ちょっとバーチャル酔いもしやすいですけど、一朗さまならすぐ慣れますよ」

「あぁ、僕天才だからね」

「天才ですからねー」


 国道412号線から首都高に乗る。窓の向こうに流れていく夜景が、よりいっそう糸を引き、光同士が溶け合っていく。景色の奥に見える代々木公園の暗闇が、やけに眼を引くのも、いつものことだ。東京の夜は何も変わらない。退屈でナンセンスだ。


「明日は秋葉原ですね! 始める前にまず〝ミライヴ〟買わないと! でも在庫あるかなー。いますっごく人気なんですよねー。あ、帰ったら私のミライヴありますから、そっちで少し触ってもらっても……」


 楽しそうに首都高を飛ばす桜子の声を聞きながら、一朗は、そのナローファンタジー・オンラインが、短い間でも自分に刺激を与えてくれることを祈っておくことにした。

7/15

誤字を修正いたしました。

×ただ、割と豆に洗車はする。

○ただ、割とマメに洗車はする。


7/17

描写のミスを修正いたしました。

×サイドブレーキを引き

○サイドブレーキを戻し



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[気になる点] コミックファイアでマンガ出たけど、話違くない・・?別の世界と考えればいいのかな?
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