第一話だよっ!
「やあっ!いけっ…ぐわあっ!」
暗闇の中ひたすらゾンビと格闘する少女がいた。
ピピピピピピ
目覚まし時計が鳴る。
それをゴーインに止める一人の少女。
そう、あたし。
「...っあー!!何このゾンビ!強すぎでしょ」
カーテンの隙間から光がみえる。
「まさか!もう朝!?ちょっとお母さーーん?」
あー...えっと、私は夕日愛莉。
時間を忘れゲームをやる女の子。
「なに?」
「もう朝じゃん!なんでお母さん教えてくれなかったの!」
「そりゃあなたがバ○オやってると思って…」
「そういう気遣いいいから!」
「じゃあ勉強でもしなさいよ」
「うっ…だが断る!」
朝から喧嘩。毎日こんなもの。
ついでに言うとうちの母親はバイ○をナイフ一本でクリアしたことがある超人だったりする…。
こんな碌でもない喧嘩がしばらく続くが、母は結構気が短いので大抵勝てる。
ピンポーン
「はーい?」
インターホンが鳴り、いつものように出ようとする母。だが、それは出ちゃダメだああああああ‼‼
「おはよう。愛莉」
ズカズカと入ってくるそいつこそ、あたしの幼馴染みで敵の神代 嶺央。
嶺央はいきなり入ってきたからあたしはパジャマのままだった。
嶺央は十秒間、あたしをジロジロ見ると
「あははっ…昔と変わらないね、愛莉のパジャマのセンス」
と言った。
パジャマのセンスかよっ!
悪かったね!アニメキャラの柄で!
「それに、その寝癖とクマはまた一日中○イオやってたね?」
「なっ…なぜわかった…」
「俺、これでも一応愛莉の幼馴染だよ?わかるに決まってんじゃん」
「くっそ…」
「ほら時間無いよ?早く着替えて」
「はいはい」
「俺が手伝おうか?」
「余計なお世話っ!」
あたしは急いで部屋に戻り、着替えをした。
それで、着替えを済ませたわけだが…。
「なんで待ってたの…!」
「本当は覗きたかったけどね」
「この変態が!」
「ほら、行くよ」
「イエッサー」
「いってらっしゃい、嶺央君。あと、愛莉も」
「あたしおまけ!?」
あたしは嶺央を連れて外に出た。