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プロローグ

 はじめまして。ライトノベルを書こうと思ったんですけどなかなかモチベーションが上がらないので、このサイトを知って投稿をはじめました。感想を貰うこと、それを参考にこの作品をより良いものにすることが目的なので忌憚なき意見待ってます。

 異能物のラノベの典型的なやつだと思います。恐らく。あと、タイトルは仮のものです。

 プロローグ



 白い部屋。床には文字や記号が無数に並んでいる。描かれたそれらは秩序的に配置され、大きな円を象っている。

 円は魔法陣と呼ばれている。部屋の中心で異様な存在感を放つ。

 陣の中心には清潔な樹脂で作られた籠が置かれている。その中には、数時間前に母親から取り上げられた布に包また赤子がいる。大きな泣き声をあげていた。

 黒衣を纏った人間が魔法陣の周囲に並び、作業に没頭している。

 作業開始から何時間が経っただろう、彼らは微かに衣擦れする音すら耳に入らないほどに集中力を保つ。ミスは許されない。もっとも、彼らは狭き門を潜り抜けてきたエキスパートであり、この程度のことで失敗は起こさない。

 右手にはガラス製の筆を持つ。それを医療用に加工されたガラス製のスズリに逐一漬ける。中は母胎の血液で満ちている。

 黒衣は魔法陣に幾何学的な模様や様々な言語の文字を、一筆一筆、赤い文字で書き足していく。魔法陣は完成に近づいていく。

黒衣は各々、魔法陣が書かれた紙を宙に浮いた小さい机の上に置く。紙には完成した魔法陣、見本が描かれている。物理法則から解き放たれたその机は手で押すと簡単に動く。邪魔にならない場所に適宜、配置される。

 ……これで完成だ。黒衣の中のリーダーらしき男が最後の一筆を書き加える。周囲は安堵の声を漏らし、ベッドに横たわる母親は一筋の涙を流す。赤子は溢れんばかりの叫び声で強靱な生命力を示す。

 指揮官は赤ん坊に近付き、掌に収まってしまうような小さな手を取る。優しくエスコートし、赤子の親指をスズリに漬ける。そして魔法陣の中心に押しつける。拇印が押された。

 その刹那、魔法陣に光が帯びた。魔法陣の契約に成功した証だ。強力な魔法であればあるほど光は強くなる。

 その輝きはすぐに止んだ。魔法陣は役目を終え、血の文字は黒ずんだ。

 赤子に「きざし」が授けられた。


少し矛盾していたで改稿しました。描写の問題なので内容的に変わっていません

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