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人生迷走者

作者: 相川悠介
掲載日:2026/04/12

 ある日、俺は半分死んだ。そう半分だけ。

 どういうことかというと、雨が降っていて、雷が鳴っていた。

 傘を持っていたからか、雷が俺に落ちた。

 それから、救急車に運ばれて、病院のベッドの上。

 俺は、どういうわけか幽体になり、ベッドで寝ている俺を見る。


「高校一年生になったばかりなのにな。まあ、これからのことに悩んでいたからいいのかもしれない」


 陰キャで成績も下から数えた方が早い。

 高校受験に合格できたのは、奇跡と言えるだろう。


「半分じゃなくてもいいのに。神様は俺に何を期待しているのかな?」


 神様が作ったもの。それは魂。

 そして、人間として生きるということ。

 俺から言えば、生き地獄だ。

 生まれながらにして、人間はみんな罪を持っている。

 何かを成し遂げるために生まれた?

 それとも、ただ人生を謳歌し、死を待つためだけなのか。


「願いが叶うなら、俺の妄想が実現するといいな」


 ケモ耳少女と二人きりで過ごす。

 そんなファンタジーなもの。


「これからどうなるのかな?」


 自分を見て、そう呟く。

 誰もそれに答えない。

 それはそうだろう。半分死んでるんだぞ?

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