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猫犬  作者: アホ
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ビッグバンが複数あったことを読者は覚えているだろうか?

最近までキリのいい数字10個のビッグバンが存在していた。

ビッグバンというものの特性上それぞれに番号が割り振られ、お互いを番号と認識して数字で呼び合うこともまた自明であると思われていた。

萎んでいったビッグバンは6番だった。


「6番が死んでしまったな。」

1番が熱いお茶を飲みながらそう言った。

9番がそれに答えた。

「九つというのもなんだかしっくりこない。」

お茶を飲んでいた8番が待っていましたと応答する。

「ひとつ新しいビッグバンを拵えようじゃあないか。」

4番が眉をしかめた。

8番の大声でしゃべるのにかねてから辟易していたのだ。

「賛成!」

2番が満面の笑みで賛意を示した。

ビッグバン2号の血液型はO型だった。

「ワイも賛成や」

「意義なし」

ビッグバン達が一致団結してビッグバンを拵え始めた。


「新しい宇宙はどんな感じにしようか?」

「猫が犬のような、犬が猫のような、そんな生きものがいる宇宙になったら素晴らしいな。」

「なにそれ、すごい!」

「やばい宇宙だな!」

「人間も入れる?」

「人間も必要だけど、ちょっと飽きて来た。」

「奴らの考えることはパターン化されてるからな。」

「間人でいいやろ」

「じゃあ間人に変えておくか。」


ビッグバン達はある統一された意識のもとに、宇宙を生み出す新しいビッグバンを起こそうと大きな力をこめ続けた。





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