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ビッグバンが猫語を話し、猫犬が宇宙語で喋ったため、最初会話が成立しなかった。
猫犬の本質は犬であり身体構造上仕方なく猫の言葉になってしまうが聞く時は犬語しか理解できないという厄介な問題も生じていた。
やがて2人とも日本語が喋れるということが分かってお互いに安堵した。
「平気か?」
猫犬の優しい言葉だった。
彼は労りのこもった微笑をたたえていた。
「辛い。」
ビッグバンは泣いていた。
猫犬から優しい言葉をかけられると涙がとめどなく溢れてきて号泣に変わった。
猫犬は号泣議員のネタ動画を思い出すまいと努力する必要があった。




