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猫犬  作者: アホ
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「もう少しで食べ物のある場所だネ」

「ああそうだナ」

アリンコたちの六本の脚が小刻みに地面を叩く。

突然巨大なものが到来した。

「よう」

アリンコたちが呆気にとられて固まった。

ビッグバンが地上のこんなところにまでやって来たのだ。

「君たちさあ」

「何でしょう?」

ビッグバンが少しためらいながら尋ねる。

「正直ビッグバンって無いほうが良かった?」

ビッグバンが無ければ生まれていない。

でもビッグバンのせいで苦しい生活があるとも言える。

本能に従って行動するだけの昆虫にわかるはずもない問いかけだった。

「じゃあいいや。さよなら三角」

ビッグバンが轟音を撒き散らして去って行った。

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