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地球が回転を失い球地となっていた恥ずかしい期間は地球おむずがり事件として伝承した。
そのころ動物の虐殺が完了し猫と犬だけになっていた。
人間は進化を捨てて間人となり生彩を欠いていた。
植物や岩などの鉱物にはもともと感情が宿っていなかった。
おむずがり事件の最中にも生物の95%が死滅した。
「僕たちは生き残って良かったネ」
「ああ良かっタ」
彼らはかわいらしいアリンコ。
動物の虐殺から昆虫は免れていたが、アリンコは地球おむずがり事件による大量絶滅にも耐えることができていた。
「明日の食べ物を探しに行こウ」
「よし行こウ」
アリンコたちは六つの脚を健気に動かして食糧をさがす旅にでタ。




