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他の惑星たちから詰問を受けた。
「回るからこその球なんじゃないのか?」
「疲れたからといっていつまでも静止していたらやっぱり駄目なんだよ。」
「そんな態度だから球地などというものになってしまったんだ。」
すべてその通りだと思った。
地が回るからこその地球。
地を回転させる球。
あくまで球でなければいけなかった。
球地!
球の地とはなんたる惨状だ。
彼は球から地に堕落している自分を深く恥じた。
太陽がやってきた。
「もうそろそろなんじゃないか?」
宇宙のすみずみまで轟く、大きすぎてむしろ聞こえない爆音で、信じがたいほどにとてつもない回転が生じていた。




