1/48
1
遠くから猫のような姿が近づいてくる。
近づくほど猫であるということがはっきりしてくる。
猫は無言で近づく。
誰何する鳴き声もどこかで起こったがそれは無視された。
無言猫の歩みは続く。
それが猫のような犬、猫犬であることは誰にも分からなかったため、不愛想な猫が通り過ぎたという記憶が猫たちに残っただけだった。
温暖化した8月の暑い日の出来事で、細かいことを考える猫はいなかった。
猫犬も自分の正体について特に知って欲しいという気持ちは無かった。
遠くから猫のような姿が近づいてくる。
近づくほど猫であるということがはっきりしてくる。
猫は無言で近づく。
誰何する鳴き声もどこかで起こったがそれは無視された。
無言猫の歩みは続く。
それが猫のような犬、猫犬であることは誰にも分からなかったため、不愛想な猫が通り過ぎたという記憶が猫たちに残っただけだった。
温暖化した8月の暑い日の出来事で、細かいことを考える猫はいなかった。
猫犬も自分の正体について特に知って欲しいという気持ちは無かった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。