10話
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盗難事件の話し合いが終わり、被害者達は会議室を後にした。
生徒会メンバーは、話し合いで出た意見をまとめていた。話し合いの内容が書かれた、一膳先輩のメモ用紙には、綺麗で読みやすい字がびっしりと書いてあった。
それにしても、タイピングが異常に速い白雪に、話すスピードとおなじくらいの速さで文字を書く一膳先輩、被害者達の意見を聞き入れながら司会進行する雛川、それらの全てをまとめて整理する桜木。
生徒会メンバーはオレが思っていた以上に、優秀だった。
これならオレ、生徒会に必要無くね?帰っていい?
「氷室くんは聞いてて何か意見ある?」
そんな事を思っていると、桜木がそう聞いてきた。
「今の所は特に無いな」
「そう。ならいいわ」
オレの予想だと、犯人は瀧宮では無いと思うが、あくまでも予想だ。今言うことでもないと思い、言わなかった。
「とりあえず、今日はこれで終わりよ。明日も生徒会あるからよろしくね」
桜木がそう言い、その日の生徒会は終わった。
―――――――――――――――――――
次の日、オレはいつも通りの時間に学校に着き、櫻井と話しながら教室へ向かっていた。
昇降口で上履きに履き替え、廊下に差し掛かったとき、ある一人の人物を見かけた。それを確認したオレは、恋バナをしていた櫻井との話の話題を無理矢理変えた。
「そう言えば、オレ先月発売のゲームソフト今日買いに行くんだけど」
「それって今大流行してるやつか?」
「そうそう、それ」
そして、その人物の前を通る時、
「でもあれめっちゃ高くなかったか?」
「まぁ、一万円くらいするな」
「そんなに金持って来て大丈夫か?盗難流行ってるんだぞ?」
「大丈夫だろ。生徒会が動いてるし、犯人が見つかるのは時間の問題だ」
「確かに、それなら大丈夫だな!」
そんな会話をした後、オレと櫻井は教室へ入った。
オレは自分の席に座ると、隣にはいつものように読書をしている桜木が目に入った。
「ねぇ、氷室くん。あなたは誰が犯人だと思う?」
桜木は本を閉じ、オレに目線を合わせてそう言ってきた。その目線から逃げるように横を向き、
「さぁな」
と、だけ言った。
「瀧宮さん、とは言わないのね……」
桜木は、瀧宮が犯人だと思っていると予想してたが、オレにそう聞いてきたと言うことは、桜木も何処かで犯人が瀧宮ではないと少しは思っているのかもしれない。
まぁ、オレの予想が正しければ、今日の放課後に、犯人は動くはずだ。
退屈な六限目の授業を終え、オレは、教室にカバンを置いていき、生徒会室に足を運んだ。戸を開けるとそこには、桜木以外の三人の姿が見えた。
一膳先輩はこちらを見ると、笑顔で手を振ってきた。オレは軽い会釈で返した。
白雪はパソコンに集中していて、オレには気づいていなかった。
雛川に関しては、オレを見たが、ガン無視された。まぁ、いつものことだ。もう慣れた。
オレは、生徒会室の端に寄り掛かり始まるのを待った。
しばらくすると、桜木が瀧宮を含めた容疑者らしき人物の三人を連れて来た。
「今から一人ずつ呼ぶから、残りの二人はそこの椅子で待っててくれるかしら」
桜木がそう言うと、「分かりました」と言い、椅子に座り待機し始めた。
この順番だと、瀧宮は最後っぽいな。
桜木の指示で、一人目が呼ばれ、話し合いが始まった。
しかし、一人目も二人目も犯人の可能性は低かったため、二人の話し合いは直ぐに終わった。
そして、一番犯人の可能性が高い瀧宮の番になった。
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