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9話

良かったら最後まで読んでください!

映し出された監視カメラを生徒会メンバーや、被害者は真剣に見ていた。

監視カメラに誰かが映ればそこで一時停止し、被害者全員に盗まれた日に見覚えのある人物か確認し、見たことが無いとなれば先に進むという単純な作業を繰り返していた。


「中々手がかりが掴めないわね……」


監視カメラの映像を確認してから、もう1時間弱が経過していた。

桜木の言う通り、ここ1時間、ろくに手がかりが掴めていない。それどころか、被害者の見覚えのある人物すらでてない始末だ。


だが、そんな時、監視カメラに6人ほど映っていた。

男子4人と女子2人だ。

それを見た白雪は一時停止を押した。


「この人達は見覚えありますか?」


雛川がそう聞くと、被害者の女子3人中の1人が手を挙げた。もちろん苗字は知らん。


「清水さん、発言どうぞ」


清水らしき人は「はい」と言って発言を始めた。


「その人たちは多分ですけど、補習で居残りをしてた人達だと思います。監視カメラに写ってる人に補習を受けている友達が居るので」


清水がそう言うと、続けるように、


「俺の友達もいたな。そいつも赤点とってたぞ」


影山も同じような事を言っていた。


「そうなるとこの人達も盗難には関係無さそうね……次行くわよ」


桜木のその言葉を聞いて、白雪は一時停止をやめ、再生した。

その20分後、監視カメラに1人の人物が映っていた。

それを確認した白雪はまた一時停止を押した。


「この人は見覚えありますか?」


さっきからこの質問の繰り返しだ。今回も何も進展しないまま終わるかと思ったとき、


「あ!この人先週会った!」


そう言った瞬間全員がその声の方へ向いた。

その声の主は、影山だった。


「影山くん、それはどこで会ったのかしら?」


すかさず桜木がそう聞いた。


「あれは確か……部活の休憩中に俺と貴吏でトイレに行った時、二人でじゃれ合ってたら、その人に俺がぶつかったんだ。何か急いでたみたいだけど……」


「あ!あの時の人か!確かに何か急いでたかも……」


影山の証言で思い出したのか、倉科も同じような事を言っていた。

「あの……発言いいですか?」


倉科の隣に座っていた人ががそう言うと、雛川は「どうぞ」と言った。


「今思い出したんですけど、その人僕も見た気がします」


そう証言したのは、テニス部の町田 悠人だった。

町田は影山と同じく、クラスメイトだ。


「どこで見たのかしら?」


また、すかさず桜木はそう聞いた。


「テニスコートの外ら辺でうろちょろしてるのを見た気がします……」



被害者の3人が見たことがあるとゆう事は、その人が、犯人の可能性は極めて高くなるだろう。

それを聞いた桜木は、少し考えた後に、


「姫衣、この人誰だかわかる?」

「分かるけど…違うんじゃないかな」


雛川はどこか浮かない顔をしていた。


「どうしてそう思ったのかしら?」


「その人は、瀧宮 恵(たきみや めぐみ)って言って私の友達なんだけど、恵は補習を受けてたはずだから無理だと思うし、そんな事する人には見えない」


雛川は瀧宮が犯人であることを否定した。

多分、身近で瀧宮を見ているからそう言えたのだろう。


「なるほど……姫衣の意見は分かったわ。けれど、瀧宮さんは補習を少なくとも20分前くらいに終わっているはずよ?それだけの時間があれば盗む事は可能だと思うのだけれど」


「それは……」


桜木の言う通り、20分もあれば盗むには十分な時間だ。

雛川も被害者達の証言と、桜木の話を聞いて、少しだけ瀧宮が犯人かもしれないと言う気持ちがあるのだろう。だからこそ、何も言い返せなかったんだと思う。


「姫衣が瀧宮さんを信じたい気持ちは分かるけれど、今一番犯人の可能性が高いのが瀧宮さんよ。そこだけは理解して欲しいわ」


雛川はその言葉に「はい、わかりました」と、言っていたが、その表情は曇っていた。


その後、先週の監視カメラを人通り見終わり、合計3人の犯人らしき人物が上がった。

しかし、その中で一番犯人の可能性が高いのは変わらず瀧宮だった。


「……会長、監視カメラに映ってない外部活の人は犯人の可能性は無いんですか?」


白雪は桜木にそう質問した。


「盗難が起こった場所の中には、吹奏楽部、ダンスなどと、室内の部活でも起こってるのよ。そしたら外部活の生徒達は必ず昇降口から入るしか無いから犯人の可能性は無いわ」


我が桜ヶ丘高校はL字型の形をしていて、校舎を上から見た時、頂点に当たる部分が昇降口だ。それ以外には、通じる出入口がない。そのため、外部活の人が室内に入るには昇降口を通らなければならない。


「……なるほど……」


白雪は安心したような顔をしていた。


「とりあえず、今日上がった3人を明日、生徒会に呼び出して色々聞いてみるわ」


桜木はそう言った後、時間を見て、雛川に指示をした。


「本日はお時間を頂きありがとうございました。これで会議を終わらせていただきます。」


雛川の司会進行により、会議は終わった。

おそらく、被害者達と、生徒会メンバーは犯人が瀧宮だと思っているだろう。




けれど、オレはそうは思わない……

あくまでも、予想だが。


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