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入学2
教室の前に立ち、呼吸を整える。
ユート(今日から…僕の新しい生活が始まるんだ……!!!)
高鳴る期待を胸に、教室の扉を開く。
ざわついている教室。みんなが緊張しているのが伝わってきた。
ユート(僕の席は……)
入学案内を頼りに席を探す。
窓際の一番後ろだった。
ユート(ここか、そこそこいい席だな)
席につき、クラスを見渡す。
もう既に何人かの小グループができ始めていた。
もちろん、まだ一人の人もいた。
ユート(さて、誰に声かけようかな…)
そわそわするユートに、
?「あの、お隣ですね、よろしくお願いします」
突如として少し高めの声がした。見ると隣の席に女の子が座っていた。
?「私、ユーリっていいます。サクラ・ユーリです。よろしくお願いしますね?」
ユート「サクラさん、ですね?僕はユート。ソウマ・ユートです。こちらこそよろしくお願いします」
自己紹介もそこそこに、二人の話題は早速イノセンスのことへと移っていった。