第十九話「悪魔との出会い」
軽い朝食を済ませてテント等を片付けると俺達は移動を再開した。
ガウ「が~う~♪が~う~♪」
昨晩ブレスレットを贈って以来ガウはとても上機嫌だ。鼻歌らしきものを歌いながらはしゃぎまわっている。
ガウ「がうがうっ!」
狐神「ガウ…、全部ガウが倒さなくてもいいんだよ?」
ガウは元気が有り余っているかのように魔獣を感知するたびに飛んで行き全て仕留めてくる。
ガウ「がうがう!ご主人のお役に立つの!」
張り切るのはいいがミコに魔法での実戦訓練をさせたいのでガウに全て仕留められるのは少々困る。
アキラ「そうか…。それじゃあガウ、抱っこさせてくれ。」
ガウ「がう?」
アキラ「ほら。」
ガウ「がうがうがう!」
俺が両手を広げると満面の笑顔で飛び込んでくる。愛い奴だ。
アキラ「ミコ。魔力を纏いながら魔法を使って魔獣と戦ってみろ。」
ミコ「うん。やってみるね。」
何度かミコに戦わせてみたがまったく危なげなく魔獣を仕留めていく。北回廊での戦いぶりが嘘のような成長だ。北大陸の魔獣は中央大陸の魔獣とは比較にならないほど強い。この大陸で戦えるのならそこらの魔獣に遅れを取るようなことはないだろう。
マンモン「………。」
人間族は神力を身に纏って戦うことはないのだろう。ミコはこの戦い方すら知らなかった。だがミコはセンスがあったのかすぐに魔力を纏わせることに慣れ、感知する能力も鋭かった。今では言葉で説明しなくとも俺が魔法を使えばその魔力の流れを見極めることもできるようになっている。神力の総量自体もぐんぐん増えているようでよほどのことをしない限り魔力切れの心配もなさそうだった。
アキラ「大分よくなったな。俺達と合流してからたったこれだけの時間で随分成長したものだ。」
ミコ「ほんとに?えへへ。アキラ君に褒められちゃった。」
うっすら頬を赤らめ照れ笑いをするミコに少し見惚れてしまった。
狐神「…私のことも忘れないでおくれよ。」
アキラ「忘れるわけないでしょう?」
狐神「二人の世界に入っていたよ…。」
ガウ「がぅぅ…。」
その声を聞いて三人が同時にガウを見てみると俺にお姫様抱っこをされたまま眠っていた。
ミコ「ふふっ。安心し切った顔をして寝ているね。かわいい。」
狐神「ほんとにね。早く私とアキラの子供が欲しいよ。」
ミコ「私だって…、アキラ君が欲しいならいつでも…。」
会話が怪しい方へと流れそうになるのでなんとか話題を変える。
アキラ「進行方向が変わってます。ここから北です。」
今までほとんど北西方面に進んでいたのだがここからほぼ真北に向かっている。
マンモン「…そっちへ行くのはやめた方がいい。」
あまりしゃべらないマンモンが珍しく口出しをしてきた。
アキラ「何かあるのか?」
マンモン「この先には魔の山がある。魔人族ですら近づかない危険な場所だ。」
アキラ「そうか。」
そう言いながら進んでいく。
マンモン「俺の話を聞いていなかったのか?魔の山に入れば俺ですら無事に出てこれるかわからない。」
アキラ「まぁお前は弱いからな。死ぬのが怖かったらお前は違う道を行け。俺は俺の記憶通りに進む。」
マンモン「………。」
まただんまりだ。だが付いてくる気はあるようだ。
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暫く進むとそれほど高くはないが異様な気配を漂わせる山が見えてきた。
アキラ「これが魔の山とやらか?」
マンモン「…そうだ。」
山の麓まで近づくとまるでそこが入り口かのように細い谷間に道が続いている。
ガウ「がうぅ…。ご主人おはようなの。」
アキラ「目が覚めたのか?」
ガウ「がうがう。自分で歩くの。」
アキラ「そうだな。」
ガウを降ろしてから俺達は谷間へと入っていく。あちこちに岩肌が露出しており草木一本どころか苔すら生えていない。薄暗く雰囲気はまるでホラー映画のようだ。
ミコ「何だか不気味だね。」
アキラ「ミコはホラー系は苦手じゃないのか?」
ミコ「えっと…、うちは神社だしそれほどでも…。あっ、でも怖がった方がアキラ君に掴まるチャンスなのかな?」
アキラ「いや…、俺に聞かれても…。」
谷間を歩き続けると徐々に上りになっておりついに谷の上の開けた場所に出た。自然に出来た谷ではなく崖の一部を削ってスロープにしたのかもしれない。周囲には誰もいないが魔獣や人間、魔人とも違う異質な気配が漂っている。
マンモン「………。」
マンモンは相変わらずポーカーフェイスだが額から冷や汗を流している。一つ一つの気配からかなりの強さを感じ取れる上に周囲に相当な数の気配があるからだろう。だが遠巻きに眺めているだけのようで何かしてくる様子はない。
アキラ「こっちです。」
俺は気にすることなく進んで行く。何もしてこないなら気にしても意味はない。何かしてくれば始末すればいいだけだ。
狐神「これは…。古代の遺跡…かい?」
谷の上からさらに進み山の中腹辺りまで来たところに巨大な門があった。周囲に壁はない。何かを囲って出入りのために付けてある門とは違うようだ。それに門とは言っても枠があるだけで扉もない。不気味な髑髏や骨を模った枠がぽつんとあるだけだ。
アキラ「何でしょうね?」
俺は門の枠に近づき触れてみる。その瞬間俺の意識は暗転した………。
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狐神「……ラ。…キラ。アキラ?」
アキラ「っ。どれくらい時間が経ちましたか?」
狐神「え?どれくらいって…。今アキラがその門に触れたところだろう?」
俺の意識が遠のいてからほとんど時間は経っていなかったのだろうか。意識が遠のく前の門の枠に触れた姿のまま俺は動いていなかった。
アキラ(だが今のは…。)
俺の意識は永劫とも思える時間を旅してきた。天使と呼ばれる者達と悪魔と呼ばれる者達による無限とも思えるほどの戦いの記録。そしてそれとは別のもう一つの…。
アキラ「記憶が戻りました。」
狐神「え?本当かい?」
アキラ「いえ。少し語弊がありますね。一部の知識を思い出しました。」
アキラの記憶ではないがアキラの知識の一部が思い出されていた。
ミコ「何を思い出したの?」
???「キシャーッ!」
マンモン「っ!」
周囲に漂っていた気配がマンモンに襲い掛かる。マンモンがこの攻撃を食らえば無事では済まないだろう。
アキラ「マジックアロー。」
マンモンに襲い掛かった気配と同じ数の七十二本の魔法の矢が全ての気配を吹き飛ばす。気配はあるが姿は見えない。マンモンのように姿を消しているわけではない。こいつらは…。
マンモン「………。」
アキラ「こいつらは悪魔と呼ばれる者です。」
狐神「へぇ。これが悪魔かい。」
ミコ「あの…、悪魔って?」
アキラ「天使と悪魔と呼ばれる者達は言わば精神生命体のようなものだ。物質世界とは僅かにずれた精神世界の住人達。お互い重なり合っていながら本来触れ合うはずのない世界。精神世界の者が物質世界に干渉するためには受肉しなければならない。この門は受肉せずに悪魔をこの世界に干渉しうる存在として呼び寄せるためのものだ。」
ミコ「それが思い出した知識なの?」
アキラ「………。いや…。思い出したのは…悪魔の召喚魔法だ…。」
膨大な量の悪魔に関する知識と悪魔召喚魔法の術式が一度に思い出されて俺の意識は一瞬暗転したのだろう。これほど膨大で複雑な術式は普通の者には扱えない。師匠が珍しがったようにこの世界では天使と悪魔の目撃例は公式には存在しない。いるとされながら誰も目にしたことがないのだ。
狐神「もしかしてここにいる悪魔は…。」
アキラ「違います。」
狐神「まだ言ってないよ。」
アキラ「俺が呼び寄せたわけじゃありません。この門の使い方はわかりません。機能がわかっただけです。俺の思い出した悪魔召喚魔法は術者の神力を使って受肉させるものです。こんな半端な存在として呼び出すものじゃありません。」
狐神「なるほどね。それじゃこいつらは誰かがこの門から呼び寄せたものかい。」
アキラ「呼び寄せたのか…、あるいは勝手に出てきたのか…。詳しくはわかりませんが半端な存在でこちらへの干渉力も小さなものです。」
ここにいる者達は神力の塊のようなものだ。ガウとマンモンの戦いで少し語ったが高位の存在同士の戦いでは相手の神力を失くすことが勝利条件だ。人間のように脆い肉体ならば肉体を破壊すれば相手の活動を止めたり死に至らしめることが出来る。だが膨大な神力を持つ高位の者は神力により肉体の強化、防御をする。攻撃にも神力を使い相手の防御を突破することを狙う。そして多少肉体を破壊されても神力により回復させられる。神力をどのような力に変換して使うかは種族によるが本を正せば全て神力なのだ。
この攻防により相手の神力を突破できるのならばいいがよほどの実力差か攻撃力がなければなかなか突破できない。そこでまずは自身の神力で相手の神力を削るというわけだ。自身の神力の消耗を少なく、相手の神力を大きく削れる者が戦いの上手い者となる。
そしてここにいる見えない悪魔達は神力の塊であり物理的攻撃は何もできない。向こうから物理的攻撃はできない代わりにこちらの物理的攻撃も通用しない。純粋なる神力の削りあいというわけだ。神力は生命力そのもののようなものなのでこの悪魔達に神力を全て削り取られたら肉体は一切破壊されずに殺されることになる。
アキラ「マンモンあまり離れるな。こいつらは低級の悪魔で難しい思考はしない。勝てない相手にはかかってこないから死にたくなければ俺達の傍にいろ。」
マンモン「………。」
マンモンが襲われたのは俺が門の枠に近づきその周囲に他の皆が集まっていたのをマンモンが離れて見ていたからだ。顔は渋々といった感じだがマンモンは素直に俺達の近くにやってきた。
アキラ「お前はここに悪魔がいるのを知っていたのか?」
マンモン「…いや、魔人族の間でも何がいるかは知られていない。ただ見えない魔物がいると言われているだけだ。俺のインビジブルアサシンはこれを参考に作り出したものだ。」
魔獣ではなく魔物ね…。インビジブルアサシンとは恐らく俺達を襲った時に使っていた姿と気配を隠す魔法だろう。もっとも同じ手は食わない。すでに対策は出来ている。というよりもあの時も神力を使えばいくらでも見つける方法はあった。あくまで獣人の振りをして神力を使わなかったから肉体的な感知能力ではジャミングされて見つけられなかっただけだ。
アキラ「それでは進みましょう。」
狐神「ここは調べなくていいのかい?」
アキラ「前の記憶でも調べたようですがここには何もありませんでした。」
狐神「そうかい。アキラがいいって言うなら行こうか。」
記憶に従ってそこからさらに山を登っていく。登るほどに周囲の悪魔の気配が減っていき山頂付近に来る頃には周囲には悪魔の気配はなくなっていた。ただ一匹上にいる悪魔を除いては…。
ミコ「…すごく強い気配を感じるよ。」
狐神「下に居た奴らとは格が違うね。ここらにいないのは上の奴を恐れて近づかないからだろうね。」
ガウ「がうぅ。お腹すいたの。」
アキラ「緊張感のない奴だな。上のを確かめたらご飯にするからもうちょっと我慢できないのか?」
ガウ「我慢するの。」
マンモン「………これほどの者が上にいるのに緊張感のないのはお前達全員だろう。これ以上近づけば二度と飯を食う必要がなくなるのではないのか。」
アキラ「俺達が死ぬとでも言いたいのか?」
マンモン「………。」
マンモンは答えないが顔が強張っている。六将軍とか名乗っておきながら怖がりな奴だ。さらに少し登ると一つの洞穴があった。記憶ではこの中へと入って行っている。強い気配もここから感じる。
アキラ「ここです。入りましょう。」
マンモン「正気か?死ににいくようなものだ。」
アキラ「だからお前はビビりすぎだ。入りたくなければお前だけここで待ってろ。俺は行く。」
マンモン「………。」
狐神「怖がりにはここで一人で待ってる方が怖いに決まってるだろう?アキラもマンモンには意地悪だね。さぁ行こうかね。」
アキラ「こいつに優しくする謂れはないでしょう。」
ミコ「ちょっとドキドキしてきたよ。」
アキラ「マンモンもミコを見習ったらどうだ。まだマンモンの方が強いのにミコの方がよほど度胸が据わっている。」
洞穴へと入っていく。半径2mほどの半円に近い形で岩をくり貫いたようになっている。一番奥は少し広くなった半球形の部屋のような場所があり周囲には光り輝く魔方陣がある。その魔方陣の真ん中に祭壇のような物がありその上には下半身は毛に覆われ足は蹄で上半身は裸、立派な角を生やした山羊のような頭の者が座っていた。
???「よくぞおいでくださいました。主よ。」
山羊の瞳はどこを向いているかわかりにくいが俺を見て言っている気がする。
アキラ「俺に言っているのか?」
???「我のことをお忘れですか?主よ。」
この部屋にきてからチラチラと脳に何かが映し出されていた。今の言葉で一気にそれが思い出される。
アキラ「バフォーメ………。」
バフォーメ「はっ!」
バフォーメは恭しく頭を下げる
狐神「アキラはこいつを知っているのかい?」
アキラ「ここに魔方陣を描きバフォーメを召喚したのは記憶を失くす前の俺です…。」
バフォーメ「如何にも。我は主により召喚されこの地を預かる者。悪魔帝の一柱バフォーメ。」
狐神「なんでまたそんなことを?」
バフォーメ「この地にある召喚門より出でし者共をこの地より解き放たぬために我を召喚されたのだ。」
ミコ「その門を止めたり壊したりできないの?」
バフォーメ「召喚門の操作は主にもわからぬこと。破壊することは容易いが破壊すれば今門によって安定している空間の裂け目も安定を失いどうなるかわからぬ。」
マンモン「………今もまだあの門から悪魔が出てきているのか?」
バフォーメ「否。ほとんどの者は通れぬ。極稀に僅かに裂け目が揺らぎ開いた時にいと小さき者が這い出ることがあるのみ。」
ミコ「悪魔帝って言うのは?」
バフォーメ「生まれたての悪魔は自我を持たぬただの破壊衝動の塊にすぎぬ。長き時を生き力を持ち自我を得た者は上位悪魔となる。上位悪魔を統べる者は悪魔将となる。悪魔将を束ねる者は悪魔王となる。悪魔王の上に立つ者こそ悪魔帝である。」
狐神「下にいるのはその自我を持たないただの悪魔だろう?その程度の者を抑えるのに悪魔帝を召喚するなんてやりすぎじゃないかい?アキラらしいといえばアキラらしいけどね。」
バフォーメ「然り。下に住まういと小さき者共を統べるに我では本来釣り合わぬ。上位悪魔か悪魔将で事足る。」
アキラ「不満か?」
バフォーメ「とんでもございませぬ。我は主の命であれば如何様なことでも不満はありませぬ。」
従順だが悪魔をあっさり信用する気にもなれない。
アキラ「なぜそこまで言い切れる?」
バフォーメ「悪魔の真理はただ一つ。強き者こそが全て故に。」
つまり俺の方が強いから俺には逆らわないというわけだ。わかりやすいし下手な理由よりよほど信用はできる。だがそれは力関係が逆転すればいつでも裏切るということでもある。
バフォーメ「というのは表向きの理由。我が肉体は主の神力で出来ておりますので逆らうことなど出来ず主のお考えになっている心配はございませぬ。何より、主にお仕え出来ることに我は至福を感じております。」
術者の神力で出来ているから逆らえない。これは半分本当で半分間違いだ。術者の力を大きく超える身の丈に合わない悪魔召喚を行えば悪魔は術者を殺して自由に行動する。術者が制御できる召喚であった場合のみ神力をコントロールして逆らわないように出来るに過ぎない。
バフォーメ「主よ。本日はどういったご用向きでございましょうか?」
アキラ「………用はない。旅の途中で立ち寄っただけだ。」
バフォーメ「おおぉ。我のために足をお運びいただき恐悦至極に存じます。」
狐神「もう行くのかい?」
ミコ「この人は置いていくの?」
バフォーメ「我は主より賜った主命がある故。」
アキラ「…ふぅ。千三百余年もここで一人俺の命を守っていたんだ。褒美をやろう。叶えられるかはわからないが望みを言ってみろ。」
バフォーメ「恐れ多いことです。我が望みは主にお仕えすること故。」
アキラ「そうか…。では下の門の閉じ方がわかりうまく閉じられたなら俺の傍で仕えるがいい。」
バフォーメ「ははっ!ありがたき幸せ!」
その瞬間バフォーメと俺に魂のつながりができたことが実感された。念のために言っておくが好きになったわけではない。師匠やガウのように愛情も魂のつながりとなるが信頼や忠誠も魂のつながり足り得るのだ。そしてバフォーメの言葉に嘘はなかった。バフォーメはずっと俺に忠誠を誓っていた。俺がバフォーメを信頼し受け入れたからようやく魂のつながりが出来たのだ。
バフォーメ「お、おお、おおお。主とのつながりはっきりと感じましてございます。これこそが何よりの褒美でございます。」
バフォーメはひれ伏した。オーバーな奴だ。
アキラ「それでは行きましょう。バフォーメ、引き続き頼むぞ。」
バフォーメ「ははっ!我が命に代えましても必ずや!」
俺達は洞穴から出る。
狐神「アキラは相変わらず面白いものを連れてるね。」
アキラ「記憶を失くす前の俺に言ってください…。」
ガウ「がうがう!ご飯なの!」
ガウに催促されてご飯にすることにした。
マンモン「………。こんなところで飯が食えるお前達の神経がわからない。」
マンモンはぐったりしているようだった。名前だけで言えばこいつの方が上位なはずなのにと思うのは俺だけではないだろう。だが所詮は前の世界での名前に似ているだけのことで魔人族と悪魔では強さに大きな差があるのだから仕方がない。
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昼食も終わり俺達は山を降りる。登ってきた方とは違い西に向かっている。
マンモン「このまま魔帝国の首都に向かうのか?」
アキラ「さぁな。記憶に聞いてくれ。」
ミコ「もっと魔法を覚えたいね。」
アキラ「そうだな…。」
ミコが知っていたのは人間族が知っている初歩的な魔法だけだった。マンモンから覚えた魔法はまだ一つしかない。折角北大陸まで来たのだから魔法ももっと覚えたいものだ。これから向かう先で覚える機会はあるだろうか?そう思いながら俺達はさらに旅を続ける。




