1章1話 転生
初めまして、初めて書く作品です。
批評でもなんでもいいのでコメントしてくれると助かります。それを枷に頑張っていくつもりです。
「来てくれてありがとう。あなたの名前は、センカ・アイリスよ。これからよろしくね。」
「ばぶばう。(よろしくお願いします)」
俺は、一生懸命挨拶をしようとした…しかし、生まれたばかりの俺には出来なかった。俺の前世の名前は八雲志摩だ。俺が何故ここにいることを説明しよう。
1年前
俺は、喧嘩が好きだった。何度も人を殴ったことがあれば、病院送りにしたこともある。しかし、そろそろ喧嘩をやめようと思ってていた。そんな日のあるときのこと。
「だれか、あの子を助けて‼︎」
道路の真ん中にいる小さい男の子。近くには、トラックが迫ってきている…
「ったく、助けるしかないよな。」
善人になるつもりはなかった。だが、目の前に居るのに救わないのは嫌だ。目の前で人に死なれるのは嫌だ。そんな思いで男の子を抱えて走った。間に合わない…男の子だけはと思い歩道に投げ飛ばす…そっから記憶はなかった。次に目が覚めたのは真っ白な世界。
「いらっしゃい。いきなりで悪いけど君はあんなことをする人ではないはずだ。なぜ、助けたのか教えて欲しい。」
「神様だろうけど、自己紹介ぐらいしろよ。助けた理由は特にない。ただの気分だ。」
「あー、すまない。自己紹介をするとしよう。僕は、輪廻の神だ。初めまして、志摩君。」
「輪廻の神なのか。ところで何の用だ?ここに呼んだってことはまさかあれじゃないよな。」
ここに呼ばれる理由…それは転生しか考えられなかった。まあ、小説で得た知識だが。
「ご名答。君の考え通りだよ。」
「はあぁ?おかしいだろ。俺は今までいい事なんかしたことないぞ。転生させるならもっといいことしてる奴にしろよ。」
ケラケラ笑う神様。
「君は勘違いしてるよ。僕たち神様は本当に適当に選んでいるんだ。まあ、簡単に言うと宝くじみたいなものだ。」
「あー、納得できた。でも、そんなんでいいのか?」
神様っていいことしたやつに手伝ってやらないといけないだろ。
「死んだら記憶なんてないんだから問題ないよ。」
「神様って適当だな。」
もっとすごいやつなのかと思って損した気分だな。
「まあ、適当なのは否定しないよ。ところで君は何の能力を望むのかな?」
能力か。
「いくつまで望めるんだ?」
「えっと、5つくらいかな?」
5つか。十分だな。
「じゃあ、不休スキルと、すべての魔法属性に適性ありで、ステータスの偏りなしで、容姿の変更。あと1つは保留でいいか?」
「了解だよ。思ったより欲がなくてびっくりしたよ。」