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19 3日目 - 午後(2)

クリックありがとうございます<(_ _*)>

気持ちは声に出して初めて伝わるもの、そんな当たり前の事を改めて実感しているひとりぼっちの桜です。何のことについて言っているかは後書きにてww


では今回はいい感じの文章に出来ました。(こういうのを続けていきたいね☆)

どうぞご覧くださいませ~♪



 銅鑼の波打つような重低音が空気を揺らす、その振動が腹に伝わる前にラムゼスは地面を強く蹴って開始早々勝負を決めるかのような勢いでカーナに突っ込んできた。

 手にはしっかりと魔道具であるナイフが握られている。


「………」


 カーナはそれを確認するとしゃがむ動作をするようにして足に力を入れた。

 そして大きく地面を蹴った。


 宙を舞うカーナ、身体が上下逆さまになる。

 眼下に見えるは疾風はやてのように突っ込んでくる敵、その見上げる視線と宙から殺意のこもった瞳で見下ろす視線が交差した。


 カーナは考える――さて、どこ狙いましょうか?


 これが殺し合いなら剥き出しの首を狙う、というかそれ以外の選択肢など無い。

 しかしこれは模擬戦。

 とりわけマリアンヌ様が見られている場で血なまぐさいマネはしたくない。

 出来れる限り圧倒的に

 そしてスタイリッシュに決めよう。

 ならば狙う場所は…


 腹積もりが決まったカーナ。

 逆さまになったまま、手元に隠しておいた果物ナイフほどの大きさの小型ナイフを風を突き刺すように地上を通り過ぎていくラムゼスの背に向かって放り投げた。


 手首のスナップだけで投げているとは思えないほどの勢いで飛ぶ小型ナイフ。

 振り返る素振り1つ無いラムゼスの背中に風を切る音が迫る。

 少なくとも見ている観客は当たると確信した。


 だが実際にはそうはならなかった。


 前を向いたままのラムゼス、彼は飛んでくるナイフが自分の数メートルまで迫ってきた瞬間、左手に握られたナイフでは無く、もう片方の手を背に回し、背負った剣に手をかけた。


「シッ!」


 鋭く息を吐きながら繰り出される流れるような剣の軌跡がナイフの軌道と交差する。

 そして刃物と刃物が接触する甲高い音。

 結果、容易に弾かれるナイフ。


 それはまるでホウキで地面に落ちたゴミを掃除するかのような軽い手さばきだった。

 一切振り返ることなくカーナの投げた高速のナイフを弾き落とす剣技。

 剣の柄に手をかけてからの一連の動作の熟練度。


 そのラムゼスの動きを一部始終、余すことなくその目に焼き付けたカーナ。

 身体を半回転してストンと降り立った。

 そして弾き落とされたナイフがリング外に横たわっているのを確認すると「やれやれ」と首を振った。


「今のでやられておけば醜態しゅうたいを晒さずにすんだというのに、無駄な抵抗を」


 呟きながらもカーナの視線はラムゼスの左手へ

 そこには相変わらずしっかりとナイフが握られている。


 再び悪態をつくように呟く。


「能力を使われると厄介だから、使われる前に終わらせたかったのに」

「何か言ったか?」


 涼しい顔でこちらに顔を向けてラムゼスは言った。

 カーナはそれを無言で返す。

 無言のカーナにラムゼスは続けて言う。


「それにしても面白くない女だな。まったく驚かねぇ、こっちはお前攻撃を見ずに叩き落したんわけだけど…何か感想を言ったらどうだ?それとも驚いて言葉にならないのか?」


 はぁ~、と溜め息をして、視線を落とすカーナ。


「驚く理由がありません、あの程度のこと私は10歳ぐらいで出来ましたので」

「またまた冗談を言うならもっと上手いものを考えろよ」

「………」

「ん?」

「………」


 あなたが冗談だと感じるのは、それがあなたの実力だからです。

 と、いうことを言おうかと思ったが無駄だからやめた。


「聞こえてますか~?」

「馬鹿なガキと喋るのは昔から嫌いです」


 ラムゼスは反射的に怒気を含んだ声で


「ガキ扱いしてんじゃねぇよ」


 そう口にするとラムゼスはおもむろに先ほどナイフを弾き飛ばした背の剣を鞘から抜いてカーナの前で構えた。


 その剣は広く普及している騎士たちに支給されている物とは少し違っていた。

 剣というより突くことで真価を発揮するサーベルと称したほうが近いかもしれない、なんにしてもムンガル同様、爵位取得者がその恩恵によって特別に自分専用で作らせた一振りであることはすぐに理解できた。


「お前はどっちがいい?突き刺されて死ぬのと切られて死ぬの」

「どっちでもいいですよ。どうせ無理なんだから、早く来なさいガキ」


 その言葉を聞いたラムゼス。

 口元の笑みは消えていた。


「あっそ、じゃあ死ね」


 一撃必殺の斬撃と突き、それらが様々なバリエーションでカーナに襲い掛かる。

 常人には回避不可能と思える攻撃。

 カーナはそれを見極めて1づつ冷静に対応していく。


 初撃の身体を真っ二つするような袈裟切けさぎりはナイフの刃と刃を沿わせるようにして威力を流す、するとラムゼスの剣は僅かに軌道を逸らした。

 2撃の鋼おも貫通するような突きはナイフの腹で押し出すようにして切っ先を身体の外へ。

 まるで指導をするように対処していくカーナにラムゼスは


「へぇ、やるな。ならこれはどうだ!」


 どんどん速度を上げる斬撃と突き。

 ラムゼスはその剣を自分の腕の延長といわんばかりに自由自在に操る。

 だがカーナも防戦一方というわけでは決してなく、ラムゼスの動きに対処していく精度を上げていく。


 それを証拠に鉛入りの黒ブーツは一切下がらず、その場に留まり続けていた。


「クソッ!」


 唇を噛み、それでも剣を振るうラムゼス。


 目の前の女がここまで自分と張り合うとは流石に思わなかった。

 試合前”油断はするな”と友の1人に言われた、だから油断も慢心もしていない。

 今まで習得してきた全ての剣技を出し切るつもりでやっている。

 にも関わらず、なぜ俺の剣は宙を切り続ける?


 空気をびりびりと震わせて衝突しあう両者の刃。

 刃と刃が幾度も重なり、剣音がアリーナ中に響く。

 そして弾け合う刃は小さな火花となって2人を包み込むように、赤い点が浮遊するほどになっていた。


 ひとしきり攻撃し終わるとラムゼスは少し乱れた息遣いで距離を一歩取った。


「マジかよ、思った以上にやるな」

「…あなたは先ほどから、私があなた以下だとでも思っているんですか?」

「ああ、思ってるよ」

「それは私が女だからですか?」


 そう言ってきた輩などごまんといた、と質問を投げかけるカーナ

 ラムゼスは、いいやと、しっかりと明確に違うと首を振った。


「不意打ちぐらいしか取り柄が無いからだ」

「…思ったよりも友達思いなんですね」


 悪いか?と、言いながら再び構えるラムゼス。

 カーナは言った。


「ええ、反吐が出ます」



閲覧ありがとうございました。

まだまだ戦闘は続きます(^^)では♪






前回の後書きにて書いた文章をチェンクロVの運営に送ったのは11月07日、そして待つこと数日…11月15日に運営から一通のお知らせが、、、内容は次の日16日に行う緊急アップデートについて。

読んでいくと、なんと!お知らせの欄に新機能「コラボ用BGM機能追加」と書いてありました`( ゜д゜ *)ガハッ!!


まどマギコラボは主人公のまどかはもちろん、ほむらなどをリーダーにした時に専用曲が流れるという神仕様。つまりコラボBGM機能追加ってことは……これ来たんじゃね?(゜◇゜;)


やったぁぁぁぁぁぁあぁ!!!(v≧∇≦)八(≧∇≦〃)v


運営を動かしたぞ!\(^o^)/

やっぱり文章は魂を込めて書かないといけませんねww

ただ、まだ手放しで喜ぶわけにはいきません`・ω・´)シャキーン


BGM付きのコラボ、スマホ版で私の知る限りでは少なくとも「サクラ大戦」「戦場ヴァルキュリア」「魔法少女まどかマギカ」、その内サクラ大戦と戦場のヴァルキュリアはSEGAのゲーム、つまりは自社の所有物、、、。まどマギはシャフト^^;まどマギくるかな??(・_・;)


いやダメだ!信じるのです私!

今は信じて精霊石とチケットを貯めなければ!

ちなみに無課金の私、現在の貯蓄は精霊石147個、チケット73枚。100連は出来る、が、200は欲しいな…うん…。貯めるか(>_<)

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