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01 知識を得るために

クリックありがとうございましたヽ(´▽`)/

なんかこれだけだったら、悪徳サイトみたいですね(笑)あっ、これは違いますからね|゜Д゜)))ワナワナ


今回はあんまり動きがないので面白くないかもです(._.)

2話ぐらい前がおすすめだよ。←ていう商法かもww


それでは短いですが、( ^ω^)_凵 どうぞ



「知識とは偉大である」


 先人が残した文献、書籍というのは人類においての宝といってもよい。

 人間が他の動物より上位種であり続けているのは知識の蓄積があるか否かである。

 つまりは人間が知識を得ることに貪欲にならなくなったら、それは二足歩行をする動物と変わらないのだ。

 野蛮で品性のない生き物に存在する価値などない。


 ではわれ周りの人間共はどうだろうか?

 他者から経験を聞いたりする程度だ

 それは果たして知識を得るための貪欲さと言えるのだろうか?


 否


 賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ


 だから生まれながら賢者のわれは今日も読む。

 たとえそれが戦利品として母が戦場で手に入れたむべき敵国の文献だったとしても。

 知識の泉に国境などあろうものか


「ふむふむふむ、なるほど」


 読んでいた本をパタリと閉じ、母が集めた敵国の文献などが数多く名を連ねる棚に戻す。

 そして元居た場所にゴーホームして疲れた眼球を休ませるようにまぶたを閉じる。

 カーナはそれを見計らったようにやってきた。

 漂う紅茶の暖かい匂いが夕焼けに同化する。


「マリアンヌ様、今回の本はいかかでしたか?」

「ああ、実に面白い戦術、、、いや思考と言い換えるべきか、まぁ何にしても面白かった。この一ヶ月でここにある書籍のほとんどが頭に入った。そして今後、われが作る軍の方向性が見えてきた」


 あの出来事から1ヶ月。

 兄弟達は各々動いている。

 第一皇子アール、初陣に備えて軍の準備。

 第二皇子ロキ、既にあれから2回遠征に出陣、勝利を得ている。ただしどちらも勝ち戦。

 その他の第三、第四皇子に特に目立った動き無し。

 あの二人に関しては年齢も若いことから注目せねばならんのはその取り巻きだな。


「カーナ、調べはついているな?」

「第三皇子シン様の叔父が頻繁に地方の軍部に出入りしています」


 やはりか、まだ幼い皇子を皇帝にして自分が大臣職にでもついて利権を振るうつもりであろう。 まったく下々の者は浅ましい。


「第四皇子は?」

「ミナト様は周辺を含めて動きはありません」


 皇帝争いから降りたか。

 まぁやつの性格ならそれが賢い選択であろうな。


「第二皇女アンジェラ様、第三皇女ナミ様、共に軍を編成している様子はありません」

「第二皇女は婚約していたな? 確か相手は将軍の1人だっただろ」

「シリアル卿にしても同じで目立った動きはありません」

「そうか」


 思考が纏まりに同気する瞳

 視界が雫がたれ落ちるようにゆっくりと開かれる


「よし!今後の方針を伝える」

「はい」

「第一、第二皇子以外の行動は気にしなくていい。ただし、それはわれが自分自身の軍を作り終えるまでだ、それまでは無視しろ。 お前にはこれから色々働いてもらわねばならん、情報収集も全ては網羅もうらできんからな」

「はい」

われは今から皇帝陛下の兵。我が軍最強の騎兵団の所に行ってくる、あそこは元々亡き母上が率いていた軍だ、われに心から従う可能性がもっともある。われの初陣の即戦力としてこれ以上頼もしいものはないからな」

「では私もお供いたします」


 その申し出に大きくかぶりを振るマリアンヌ


「お前には別のことをやってもらう」

「別の…?」

「お前のツテでも何でもいい、実力がありわれにつきそうな者をリストアップ、できれば勧誘してこい。」

「勧誘、ですか?」

「ああ、言わばわれの両翼造りをしろと言っているわけだ。正騎士や戦場を馬で駆ける騎士団はわれにとって片翼でしかない、もう片翼が無いと完成はみぬ。鳥も両翼無いと飛べぬであろう?」

「な、なるほど」


 そしてマリアンヌは手でその綺麗な銀線の髪をクルクルといじりながら


「相手国のアトラスには特殊部隊なるその作戦に応じた少数の部隊が存在するらしい、それは弓兵だけの部隊、潜入部隊、隣国との交渉部隊にまで多岐にわたる、この国では考えられぬことだが、だがこそ我は欲しいのだ。 だからわれ考えた、我の考えるもう片翼とは少数精鋭の闇討ち部隊だ。 正騎士や騎士団が正面をきって戦う背後をつく我の言うことだけ聞く戦闘部隊、最高ではないか! そしてその部隊のトップにはお前を置く。」

「そのような名誉を私に、もったいなきお言葉です」

「おまえに相応しい場所を用意してやる、これは決定事項だ。 だからお前のおめがねにかなうやつを何人かいるのだ、頼んだぞ」


 カーナは少し眉を困らして「はい」と答えた。



閲覧ありがとうございました。



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