11 2日目 - 午後(1)
クリックありがとうございます(^^)
撫~子だよ!ではなく、ひとりぼっちの桜ですw西尾維新先生のファンの人ごめんなさい<(_ _)>
突然ですがこの小説の序盤を少し改稿してみました。
プロローグは以前、、去年の終わりだったかな?そもそも、この小説アップした時に1話目をクリックしてくれる人が多くて5人ぐらいだから「一番最初のお話は大切だろう!( ・`ω ・´)キリッ」と思って、改稿してみたのですが、この度ゆっくりとですが序盤全体を改稿していくことにしました。
今の自分の文章能力でどこまで出来るか微妙ですがねw
でも今改めて序盤を自分の目で見てみると、う~ん(。-`ω´-)改善できる所が多すぎてワロタw
てことで、とりあえず手始めに【第1章】 第一皇女 マリアンヌの「01 絶望」と「02 差し伸べられる手」を改稿してみました♫
大幅に内容を変更したとかではなく、プロローグを改稿した時と同じく、更に読みやすくみたいな事をスローガンに頑張ってみました!(^^)!
このお話を読んだあとにでもよかったら目を通して頂けると幸いです(^^♪
ではどうぞ2日目午後をお楽しみくださいませ~♪
「で、今日はどんな用事だね?」
マリアンヌはワインで喉を潤わしながら目の前にいる巨体、ムンガルに問いかける。
「聡明なマリアンヌ皇女殿下ならこのムンガルがここに来た理由、言わずとも分かるのではないですかな?」
「うん、全然分かんない」
ここはマリアンヌの為に作られた城の最上階テラスの一席。
天高くまで開けた空間に存在するのは人が1人、スッポリと入るほど大きなパラソルと純白の椅子と机。
周囲に自分の目線より高い建物は無く、あるのは雲ひとつ無い青空のみ。
眼下に広がる町並みを見下ろせば、自分は他の人間とは違うという特別感を一層、神格化させ食事の旨みを跳ね上げるスパイスとなる、というのはマリアンヌの談。
マリアンヌは机に置いてあるベルを摘むように持ち上げると軽く鳴らした。
すると視線の端からメイドが台車のような物をガラガラと押しながらやってきた。
においから察するにマリアンヌの昼食のようだ。
「なぞなぞがしたいなら帰れ、我は今から食事なのだ」
「ほほう、旨そうなにおいですな」
「当たり前だが、お前の分はない。 この場において食事を許されたのは天上天下において我1人、例外なぞ無い」
「何度も言いますがこのムンガルそのような卑しい物乞い行為などいたしませぬ。此度はマリアンヌ様と会話出来る席さえあれば十分でございます」
お前の椅子とか無いけどな。
「マリアンヌ様、お食事をここに」
「うむ、其方は下がってよいぞ」
丸い机に綺麗に食事を並べ終わって帰っていくメイドA。
その後ろ姿を一瞥するもことなく、マリアンヌはナイフとフォークを動かす。
今日の昼食は魚を衣でこんがりと焼いた物。
というか帰ってきてからずっと魚料理。
肉料理はまだ体が…
いや、心が受け付けないのだ。
「うむ、旨い。やはり人というのは気品ある場所で洗練された料理を食してこそ、初めて人としての尊厳みたいなものを得るのだな」
「はぁ、そんなもんでしょうか。私は皆でガヤガヤ食べる食事のほうが好みですが、例えば先日の三日月峠の…」
「やめろ!その話は!食事が不味くなる」
「あっ、申し訳ありません。皇女殿下にとっては色々考えさせれる旅路になりましたからね」
「もうその話はいいから、本題は?」
「ああ、そうですか。では、僭越ながらあの時、昨日あの4人の近くで何をおっしゃたのですか?」
「っ!?」
予想外の質問であった。
あまりに急な話題に変化にピタリと止まるフォーク。
魚のソースがポタリと皿に落ちる中、マリアンヌは記憶を少しだけ辿る。
「………」
あの時、謁見の間で我が4人の若き騎士たちに対して言の葉を発した時、一番近くにいたのがこのムンガルだ。
――部外者に聞こえた者がいたなら?
この質問に答えるならムンガルと答えるだろう。
しかしムンガルとの距離は軽く10mはあったはず。
それにあの時、我は細心の注意を払っていた。
声の大小を論じるのであれば言わずもがな。
結論。
カーナのような耳を持ていない限り、あの距離で我の言葉を拾うことは不可能。
ではなぜムンガルは聞こえもしなかったのに我が何かを言ったと思ったのか?
口の動き…は、ありえない。
あの時、我の口の動き、つまり正面にいたのは門兵、カーナたちのみ、ムンガル皇帝にはあの時、我の背中しか見えなかったはず。
4人の反応…うん、おそらくこれだな。
当然だが4人は驚いた顔をしていたし、それによって場の空気も少し変化した。
ラムゼスに至っては声が裏返っていた。
この状況から我が何か言ったと考えるのは至極当然か。
結論。
こいつは何も確信は得ていない。
勘でものを言ってるに過ぎない。
「何も聞こえなかったお前がなぜそう思う? それとも何か聞こえたのか?」
「いいえ、何も。しかし、このムンガル不思議に思うのです、マリアンヌ皇女殿下は我々に聞こえるように話しかけながらあの4人に近づいていった、そのあとすぐに4人の空気がガラリと変わった、何かを言ったと思ったのです」
「はい、正解♪」
「は?正解?」
「ああ、お前は気にせんでいい」
では次、そもそもなぜムンガルはここまでわざわざ来たのか?
4人を我から守るため…?
いや、昨日聞いたこいつの話だとあの4人がこいつの部下だった期間はそう長くない、一時的なものだったはずだ、情がそこまで沸くとは思えない。
4人に泣きつかれたのか?
………。
これも違うな。
それなら何を言ったのかも聞いたはず、こいつが何も知らないところを見ると、ここにムンガルが来たのはムンガル自身の選択。
自分自身でここまでわざわざ来たということはある程度重要な用事、にも関わらず今のところ目的が読めない。
となると…。
「なるほどな」
「何か?」
「いや、別に…、ただ行き着く答えがいつも面白いとは限らないと実感しただけだ」
こいつは長い前置きを置く癖がある。
昨日の朝もそうだった、思い返せば今と状況はよく似ている。
ならば今現在の状況と照らし合わせると、本題である目的はこの後。
「4人に対して我が何と言ったか、それが本当にお前の気になったことか?」
少しの沈黙が横たわる。
見透かすようなマリアンヌの言葉。
ムンガルは降参するように首を横に振った。
「やはりマリアンヌ皇女殿下には隠し事は出来ませんな。あなた様と対峙していると、それだけで心を見透かされるような気がします」
「フフフ、当たり前だ♪ 我を誰だと思っている? 神が産み落としたとしか思えない美貌と英知が詰め込まれた唯一無二の存在だぞ」
この程度の推理は頭の準備運動にもならない。
マリアンヌは止まっていた手を再び動かし、食事を再開させる。
「それでは本題を」
「ああ、早く言って帰れ」
「なぜ御前試合の相手をクルウェイからカーナへ変更してくれなどと仰ったのですか?」
「興味本位と言ったと思うが、聞こえなかったのか、ムンガル君?」
その言葉にムンガルは即答で返す。
「それが嘘であること、このムンガルには薄々分かっております」
「え…」
そんなはっきり言わなくとも
我の渾身の演技だったのに
「どうかされましか?」
「いや、何でも。お前はカーナの戦闘能力をどう見る?」
唐突な問いであったがムンガルに戸惑いなどは無かった。
まるで最初から用意されていたかのようにスラスラと自分の考えを述べていく。
「どう見るも何も、実際に見ていないのでどうとも言えませんな。『300人以上を1人で倒して10英雄をも倒した』言葉にすれば簡単ですが、こんなこと可能だととても思えません」
「これはえらく手厳しいな」
「別に女がどうこうなどと、今さら言うつもりもありません。ただ、本当に魔道具も無しにやったのであればそれはクルウェイと同レベル戦闘能力を持っているということになる。残念ですがこのムンガル、そんな人間がクルウェイ以外にいるとは思えません」
金獅子クルウェイ、プルート最強の騎士であり歴代最強の男、百戦錬磨、などと口ずさむマリアンヌ。
そのあと、試すような瞳をムンガルに向ける。
「では一度前提を変えろ。カーナがクルウェイと同レベルの戦闘能力を保持しているとしたらどうだ?」
「もし…そうだとしても、クルウェイには魔道具があります。あの魔道具は彼にしか使いこなせないほど強力です」
「その強力な魔道具、それをクルウェイと同じくカーナに魔道具を持たせたいと思わないか?」
そこまで聞いてやっとムンガルは理解した、マリアンヌの意図を
そしてすぐさま、それを口にした。
「では此度の策略はカーナにラムゼスの持っている魔道具を持たせるのが目的というわけですか」
その通り!と指をムンガルにピンと向けるマリアンヌ。
口元は含み笑う。
「そして明日にはそれが真となる未来だ」
「しかしその言い方ですと”まるで明日の御前試合前の本戦で最初からラムゼスが勝つことが分かっている”、そんな風に聞こえるのですが」
「分かっているよ」
「はっ?」
さもありなんな回答にムンガルは絶句した。
マリアンヌは続ける。
「いいかいムンガル君、よく聞くんだ。 明日、本戦で勝つのは、十中八九、あのラムゼスという男だ、100%、間違いなく」
閲覧ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
予定では2日目午後は次の1話で終われそうです。
そしてお話は3日目へ…
うん。頑張ろうっと!
新しいライブDVDを買いました。
「シンフォギアライブ2016」前作も凄かったけど、今作もヤバい( ̄□ ̄;)
素晴らし過ぎる。・(>w<)ノひとりぼっちの桜オススメ一品ですよ~♪♪
でも注意です!
3時間が一瞬で過ぎ去るので、作業用BGM代わりとしては不向きです(笑)




