03 1日目 - 午前(2)
clickありがとうございます(^^♪
前回のアップ時にも思ったのですが、1ヶ月放置して「下手したら全員ブックマークとか消えてるかも[壁]ω<。`)》》》」と怯えながらログインボタンを押したんですね。
にも関わらずブックマークや評価を消されて無かったんですよ!
本当にありがたいと思ったんですね(^_^)
そして同時にこの感謝の気持ちをどうやったら伝えれるか?考えました。
それで何が出来るかな~?と思って悩んだ結果、挿絵を1枚追加することにしました(^。^)
しかも苦手な顔を入りのww
追加したのは私の小説でも最長を記録してしまった「31 決して揺るがなかった正義」です。
ナシナシの実を食べた才能無し人間の私ですが、一生懸命書いたので今回のお話を読んだ後とかでもいいので、よかったら見て頂けると嬉しいです♫
ちなみに今回のお話は前回の続きです、あんまり長くないのでよかったら読んでいただけると嬉しいです♫
ではどうぞ~
「午後に謁見ということはあと数時間後か…」
壁にかけられた左右に等間隔で揺れる振り子、その上部の文字盤を確認してマリアンヌは思った。
そんなことより昼食はどうしようかな?
とりあえずゲコゲコと鳴く悪魔を連想させない食べ物なら何でもいいや。
「マリアンヌ様?」
「ん?ああ、うん、分かった。午後から謁見、うん。 それでムンガル、お前も来るのか?」
「はい、お供いたします」
「ふ~ん、そっ。 …それにしても」
開けた窓から春の爽やかな香りと共に競りあがってくる声援。
マリアンヌは見下ろすように城の外、貴族街の更に先、外縁にある城下町のほうに目を向ける。
「今日はやけに騒がしいな」
「アレは本戦出場の者たちが町を練り歩いているのです」
「本戦出場?」
「マリアンヌ様はご存知無いのですか!?」
えっ、何?
そんなに知らないことがおかしいことなのか?
「何が…あるというのだ?」
「明後日は…」
「明後日は?」
「我が国の武闘大会ことファゴット際の本戦ではないですか!」
は?
「大陸を二分する広大なプルート領から集められた戦士達の中で最強を決める大会ですぞ!」
…………
興味…ねぇ~わぁ
「毎年2回行われ、賞金や栄誉、5回連続で優勝すると殿堂入り、もし殿堂入りすることが出来たら莫大な報奨金や未来が約束されることから全国から強者が集まってくるのですが、マリアンヌ皇女殿下はご存知無かったですか?」
「お前の話を纏めると、野蛮で汗臭い男共が褒美欲しさに殴り合って、それを低俗な人間共が馬鹿みたいにはしゃぎ倒すイベントだろ」
切って捨てるように言うとムンガルは「身も蓋もない言い方ですな」と残念そうにその巨体の両肩をガックリと落とす。
「国を挙げてのものすごい盛り上がりなのですが…。 皇帝陛下、それに第2皇子ロキ様などは毎年楽しみにしておいでなのですが、マリアンヌ様のような可憐な方のご趣味には合わないかもしれませんな」
「あの2人が楽しみにしている時点で興味は沸かぬな。 そもそも我はそういった行事に感心はない」
「ちなみに選手は魔道具を使ってもよいのですぞ」
うん、もっと興味なくなった♪
「…ではご覧になったことも、まさか、、、一度も無いのですか?」
「わざわざ、”まさか”と前置きされる必要も無いぐらい無いな」
「私などはこの大会を半年前から一日千秋の思いで待ち続け、この数週間などは、もうそのことばかり考えておりましたぞ」
お前には三日月峠とかダイアル城塞とか、もっと心配する事柄がつい数週間前まであっただろ。
「お前は出ぬのか?」
「このムンガルがですか?」
「魔道具無しに、魔道具使いを数多く屠ってきた鉄壁のムンガルなんだろ?」
マリアンヌはフフッと笑ってティーカップを手に取ると、中の紅茶を口に含んだ。
そして優勝は出来ずとも良い線いくのではないか?と続けて言うとムンガルは無念そうに首を振る。
「残念ながら若獅子戦という別名もあるぐらいなので年齢制限がございまして、30以上は出れぬのです」
年齢制限が無かったら魔道具無しで本当に出るつもりだったのかこいつは。
「それは残念だったな。でも5回連続優勝ということは実質2年半か…。それは勝ち続けるのは難儀だな」
優勝回数を重ねるごとに相手もこちらの魔道具の対策をしてくるであろうし、その中で勝ち続けるというのは困難だ。
そう思って口にした我にムンガルは首を振る。
「それがどっこい、簡単に成し遂げたやつがいたのです」
どっこい!?
「クルウェイ・キュート。彼は10数年前、騎士の参加が公式に認められるや否や鮮やかに5連覇を成し遂げてしまったのです」
クルウェイか…
マリアンヌは数少ない覚えている者の中からクルウェイの顔を思い出す。
そして声に聞く彼の実力を照らし合わせ、合点がいったと頷く。
「まぁ、やつなら簡単だろうな」
「クルウェイが5回連続で優勝して殿堂入りしたのが先ほども述べたとおり10数年ほど前になるのですが、その後何人もの屈強な戦士達がその空いた優勝という席を取りにいきました」
ムンガルは自分の後輩たちの活躍を喜ぶように、まさに群雄割拠の時代ですな!と豪快に笑う。
一方、知らない間に汗臭い時代になったのだな、とマリアンヌは皮肉を言いながら既に興味が逸れたのか、揺れる漆黒のカーテンの先に視線をりながら言った。
「しかしこの度、5回連続で優勝する可能性がある者が現れたのです」
「ふ~ん、そうなんだ、誰?」
「ラムゼスです!」
うん、知らない♪
「知りませんか?」
知ってるわけ無いだろ♪
「そのお顔を見る限りご存知なさそうですね。このプルートにおいて数年前、最年少で将軍の地位と二つ名までも手に入れた4人の内の1人なのですが…、まだ確か20代後半ぐらいだったですかな」
「1騎士の名前などいちいち覚えてはおれん」
正直、クルウェイの顔もよく思い出せたと、自分で自分を褒めてあげたいぐらいだ。
「昔…と、言っても数年前ですが、その4人は我が隊に入っていたこともあるのですぞ」
ムンガルは過去の出来事を思い出しながら懐かしむように
「そういえばあの時から4人は仲がよかったですな~、よく4人で集まって喋っていたのを教育係だったシグレが注意していたものです。 いや~懐かしい、まるで昨日のことのようです」
親戚の叔父かっ!
その発言をするほどお前はまだ老け込んでないだろ!
「その1人がたまたま強くて、そして大会に出て連覇記録を出しているというわけだな」
「いいえ、強かったのは4人全員です」
「4人全員?」
マリアンヌは風に揺れる銀の髪を軽く押さえながら窓の前で振り返る。
「私の部下だったことのある4人、その全員がプルートにおいて際立った戦闘能力を持ち、武勲を重ね大会に出場、数年前から大会の上位者は4人の名前しか見ませんでしたな」
「ふ~ん、それは優秀なやつらなんだな。そいつら歳はいくつだ?」
「えっ、歳ですか? え~と確か今年で、、、23だったかと」
ということは今回がもしダメでも、あと3回ぐらいはチャンスがありそうだな。
「そうか、優勝できるるとよいな」
「ええ、その昔から有望でしたから、このムンガルも期待しております。 ふむ、つい話し込んでしまいましたな」
「お前が一方的にな」
満足した表情でムンガルは言った。
「それでは私はこれにて。午後にもう一度お迎えに上がります」
一礼のちに、その巨大な存在感と共に立ち去っていくムンガル
その背中に向かってマリアンヌは「もう分かっているとは思うが」と前置きをして、部屋のドアノブに手をかけたムンガルに言った。
「お前の副官は、殿として敵を引きつけてその結果、”前回の戦いで死んだ”いいな?」
「ハッ、お気遣い痛み入ります」
視線を開いた窓の先に向けたマリアンヌ
入ってくる爽やかな風の間を縫うように言の葉を乗せる。
「別にお前のためではない、我の為にやっているだけだ」
囁きよりも小さい、吐息のような一言
だがムンガルは、そっと振り返ってもう一度頭を下げたのであった。
閲覧ありがとうございました(^^♪
チェンクロVで遂に討伐戦がやることが決まりました!!
やったぁ!!\(^o^)/
本家、スマホ版に遅れること1年半ぐらい?遂にですよ!
うふふ、これは運営がやる気を出し始めたってことかな?
ただ、怖いのは…本家だと初めての討伐戦で大炎上をやらかしたんですね。
さすがにVでは無いと思いますが、、、ほんと平穏無事にイベントが行われることを祈るのみです(*人*)




