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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第4章】 初陣!三日月峠の戦い
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19 月夜の夜に

お忙しい中、私の小説をクリックありがとうございますm(_ _"m)ペコリ


今回は前回までと違い短いので初見の方も読みやすいと思います、もし気に入って頂けたなら最初から読んでいただけると嬉しいです(^_^)


それではどうぞご覧くださいませ。



 月が半分よりも少しかけた時間、ちょうど日をまたいだ頃

 カーナのとんでもない成果をその目にしてから半日が経過した頃


 今まで自分達の姿を隠してくれていた森から一歩前に出て青白い月明かりの下、マリアンヌは立つ

 すると前方には大きくそびえ立つ三日月峠、そしてそこに立つダイアル城塞が雄大にマリアンヌを見下ろしてきた。


 サラサラとした銀色の髪が月明かりを吸収するようにキラキラと夜風になびき

 ドレスのすそ部分も涼しく踊るように揺らめく

 マリアンヌは黒くしっとりと塗られた唇から暖かい空気をゆっくりと吐き出した。


今宵こよいはよき戦日和いくさびよりだ」


 マリアンヌの後ろの森に控えるは1000の兵隊

 全員完全武装で武器を携える

 当然その先頭にはギラギラとした目を蓄えるようにして潜ませているムンガルの姿も見える。


 月明かりを眺めながら、マリアンヌはまるで落ちてくる月を受け止めるように両腕を広げた。

 そしてマリアンヌは月を見上げたまま、楽しそうにくるりと360度回った。


「黒く、先の見えぬ世界で月の明かりだけが美しく全てを照らす、われの初陣にはもってこいの世界だ」


 はやる気持ちを抑えるように少し黙る

 そして更に続ける


「皆の者、前方を見てみよ」


 マリアンヌが指差した先にはこの森まで届きそうな大きな影が広がっていた

 神秘的な青白い月の色を背景に三日月峠全体を照らし壮大な影をかたどっているダイアル城塞、尻込みをしてしまいそうな強烈な存在感、そして威圧感

 しかしマリアンヌはその威圧感を風と一緒に受け流すように薄く笑う


「アトラス軍は今もなお自己の勝利に酔いしれて周囲の警戒を怠っている。やつらは夢にも思っていないだろう、まさか魔道具使いを殺され森の中にある本陣を全滅させられたなどとは」


 更に足を前に進めるマリアンヌ、そしてその華奢きゃしゃな身体が完全に影の中に呑まれるとうっとりと目を躍らせた。

 それはまるで彼女が月の光よりも、影の中にある闇を好んでいるかのようにも見えた


「今こそ好機だ、愚かな蛮族、アトラスの兵どもに正義の鉄槌を与えよ」


 そして高らかに言い放った。


「さぁお前たち、奪われた物を取り返す戦を始めようぞ」


 夜戦に赴く兵士たちはみな、無言のまま腕を突き上げる。

 その手は強く、強く、握られていた。



閲覧ありがとうございました(^^♪


深夜の新アニメが出揃いましたね。

…多すぎるよ(>_<)ビデオ予約が追いつかない!

なんて、嬉しい悲鳴が私から出るぐらいの量ですww


ちなみに今回私の一押しアニメは「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」です。

面白いので皆さんもよかったら見てね(^^)

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