29 裏カジノ(3)
クリックありがとうございます♪今期オススメの深夜アニメは『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』のひとりぼっちの桜ですwこれ最高だよ(^ム^)!最高にカッコイイよ!
ストーリーを端的に言うと東島丹三郎っていう主人公が仮面ライダーになりたくて40年間周りから馬鹿にされながらも努力してきた話なんだけど、、いや、字面だけ見るとヤバイ主人公なんだけど、1回見てみて、マジでカッコイイから!特に第1話の「ごっごじゃないがら!!ほんぎだがらぁ!!」主人公が泣きながら言うこのセリフは私の胸を貫いたよ…(´;ω;`)ウゥゥ。だってその気持ちや姿勢、私分かるんだよ。。私も趣味だけど「遊びじゃないがらぁぁ('Д')!ほんぎだがらぁぁ!!( ;ω;)!!」
…私決めたよ(T_T)年を重ねたら私、仮面ライダーになるわ(T_T)今から大木を殴って鍛えるわ( ゜Д゜)体格的には近いし、後はライダーパンチとライダーキックを習得するだけ…皆、ショッカー強盗見つけたら教えてね(*△*)
さて今回のお話ですがこの章のラストのお話になります(裏話はありますがw)
謎が謎を呼んだ今回の章、そのラストにふさわしい裏が気になって仕方なくなる感じに仕上がったのでどうぞお楽しみくださいませ~♪……え?ページ数ですか?(?_?)ハッハハッハ!(^^)12ページ越えに決まってるでしょw
ではゆっくりでも良いのでどうぞ今回のお話も最後までお楽しみくださいませ~。
「ア゛~~~~~何か御用ですかな?皇帝陛下直属の近衛騎士方々が2人もこんな所に来られるなんて」
床をつく杖の音。
現れた老人は細身で頬はコケ、杖をついていた。
パッと見は皇帝と近い歳、だが皇帝よりもヨボヨボの老人。
だが忘れてはいけない。
この老人は超大国プルートの裏を牛耳る化け物なのだ。
「知っているとは思うが、ワシの名はダックス。バラック・ウォネット。この店の…いや、この裏カジノの元締めをさせてもらっております」
バラックと名乗るその老人がホールに来ただけで周りの緊張感が明らかに1段階上がった。
グロエの顔が一気に引き締まる。
相手は大きな組織を作り上げた傑物であり、魔道具はもちろんあらゆる毒を使いこなす老人。
その一挙手一投足に気を張るグロエと部下達、もちろん召喚獣のキメラも。
グロエは元締めの老人を真っ直ぐ見つめて言った。
「急に来て申し訳ありません、バラックさん。それはそうと、ここに我々が来た理由、そこに居るあなたの部下、支配人の男から話は聞いておられないのですか?」
「ア゛~~~~~急に連れて来られたもんでね、何となくしか聞いていないんだ。説明願いますかな?近衛騎士殿。ア゛~~~あと、そこのおっかない生き物はしまってくれるかい?恐くて仕方ないんだ、こんなのが居たがまともに喋る事も出来やしない。なぁ~に、近衛騎士2名を前にして変な気なんて起こさないさ」
ねっとりとした視線。
まるでこちらを値踏みするような。
「大切なお客様も沢山居る。こんな所で毒物は使わないよ」
「………」
グロエたちが最も何を警戒しているか。
それを瞬時に見抜いて見せた元締めの老人。
歳をとって衰えている?
いいや、そんな事は無いとグロエとその部下は思う。
警戒は最大限するべきと。
「ダメかね?こんな恐ろしい生物が居たら恐くて喋れるものも喋れねぇよ」
「…素直に話をしていただけるならいいでしょう」
「もちろんだ、天下の近衛騎士様に歯向かうなんて真似はしないよ」
どこまで信用したものか。
グロエは少し遠くでマッシュルームカット頭の小柄な若者の近くで座っているノズルに目を向ける。
「ノズル卿!」
「分かってる分かってる!そのジジイが少しでもヘンな真似をしたら即捕まえてやる」
素行には普段から問題があるとは思っているが、その実力を疑った事はない。
そんなノズルが言い切っているのだ、多少の距離があっても彼にとって大した問題ではないのだろう。
グロエは握っている槍を払うように1度振った。
「戻りなさい」
すると再び空間が歪んで殺意の塊のようなキメラは消え去った。
グロエは元締めの老人と向き合う。
「ではお話を聞かせてもらいましょう」
「ああ、ではなぜ来たのか教えてもらおうか」
作業的にもう1度ここに訪れた理由を説明するグロエ。
そして説明を真剣に頷きながら聞く元締めである老人。
「なるほど、なるほど。で、それから?」
だが実は既に元締めの老人はある程度プロフェンの事件を独自で調べ終えていた。
そしてその結果、遺憾ながら自分の組織の末端が起こした事であった。
信じがたい事だ。
なぜこんな馬鹿な事を?
皇族に手を出すなんて死ににいくのと同義。
こんな事は子供でも分かる事だ。
皇族に手を出したらこの国では生きていけない。
末端の人間には指示役という存在を付ける事にしている。
その方が勝手な行動を抑止できるから。
そして直属の指示役を呼びつけて話を聞いた。
そいつは全く今回の事件を知らなかった。
何も知らない。
勝手にやったと。
あえて、1つだけ不自然な事をあげるなら、事件を起こしたそいつらとは数日前から連絡が取れなかったぐらいであると。
嘘をついているとも思えない。
そもそも指示役に皇族を襲うような馬鹿な考えを持つ奴を置かない。
つまり、犯人のガキ共は勝手にやったという事が事実であるという事になる。
監督不行き届きで指示役の若者をその場で始末しようかとも思ったが、遠くない未来プルートの騎士が来る事は予想に硬い。
そいつの処遇はそいつらに任せよう。
そうは思っていたが。
まさかこんなに来るのが速いとは。
しかも普通の騎士じゃなく、近衛騎士2名とその直属の部隊。
こちらが裏工作をする暇を与えてくれない。
これは皇帝の指示か、はたまたこのグロエという男の指示か。
それとも……。
「ア゛~~~なるほど、それで来たわけか。でも残念ながらワシはそのガキ共を知らないな」
「後ろに居る支配人の男もそう言ってましたね。組織の末端であると」
「しかしその言葉だけだと、ワシらがプロフェン様殺害に関与していないと納得してもらえないと」
残念そうに肩を落としながら老人は言葉を続ける。
「こちらは皇帝陛下、国への信頼の証として必要ないと言われているにも関わらず毎年毎年、相当額を納めているんだが…」
「そこの支配人の男にも言いましたが存じております。でもね、だからこそ裏切りは許されないのですよ。皇帝陛下は仰られておられます、身の潔白を証明しろ、と。お前達が皇族殺害に一切関係ないと」
表情を一切変えずに静かに考え込んでいる元締めの老人。
その心内を探るようにグロエは目を細める、
「抵抗されますか?」
「ア゛~~~いいや、まさか。近衛騎士2名とその直属の部隊、小さな国ぐらいなら落とせそうな戦力を相手にするにはちと荷が重過ぎる」
「ボス!」
「ア゛~~~やめろやめろ、抵抗するな、近衛騎士殿たちの調査に協力しろ。で、身の潔白とやらはどう証明すればいいんだ?」
「地下監獄に来て頂きます」
地下監獄というワードを聞いて元締めの老人バラックは瞬時にプルート地下監獄に居る3名の拷問官を思い浮かべた。
プルートが誇る脱出不可能と言われる地下監獄。
そこに居るのが優秀な拷問官たち。
その中でも特に優秀と呼ばれる拷問官が3名居る。
これだけの事件だ。
担当するのは一流と呼ばれる人間だろう。
つまり3名の内の誰かが自分たちを担当するとみていい。
ここで裏の世界を牛耳っている老人の情報収集力が肝となる。
実は拷問官が2名、地下監獄から居なくなっている。
マリアンヌ皇女殿下の元に行ったという情報を得ているのだ。
マリアンヌの元に行ったのは名無し兄妹と呼ばれるイカれた2人の拷問官、しかし彼らをしても主席拷問官ではなかった。
残っている1名、それこそが主席拷問官。
その人物の前で偽証は不可能。
偽証不可能な魔道具を使いこなす。
「ア゛~~~~なるほど、その方法を使えばそりゃ偽証は出来ないな。でも何もなければどうするつもりだ?」
「どうするとは?」
自分が白なのは自分が一番良く分かっている。
こちらとしては偽証不可能の魔道具を使ってもらえるのはむしろ大歓迎なのだ。
つまり無罪が確証されている。
こんなに喜ばしい事はない。
だからこそ強気に言う。
「こちらは面目を潰されている。こんな大掛かりな真似までして、せっかく来られたお客様方にも大変申し訳が立たない。顔に泥を塗られるにしてもやりすぎだろ?だからこそ、ここまでして何も無かったら…どう責任を取られるつもりで?近衛騎士殿」
自分達、及び幹部は事件に関わっていないと確信しているそんな発言。
だが次にグロエから発せられた言葉にこもっていたのは戸惑いではなく殺気であった。
「どうやら曲りなりもこの国に住んでいてまだご理解いただけていないようですね。面目を潰されているのはこちらだ」
「どういう意味ですかな?」
「このガキ共はあなた達が飼っていた、それはもう裏取りして確認している。そのガキ共が問題を起こした、しかもちょっとした問題じゃない、皇族殺しです。元締めであるあなたや幹部が関与してい無かった?ガキ共が勝手にやった? そのような幼稚な言い訳が通る問題は既に越えている。例えあなた方が無関係の犯行だったとしても、”誰かが責任は取らねば”収集がきかない。もう一度、言います。皇帝陛下からは許可は得ています。あなたが無罪であったとき、それでも責任は取っていただきます」
しばらく杖に体重を預け寄りかかりながら考えていた元締めの老人であったが、覚悟を決めたように再びグロエを見た。
「ア゛~~~具体的にワシだけがお前に付いて行けばいいのか?」
「いいえ、その前にそこの支配人の男。彼は幹部ですよね?」
「ああ、店を任せている奴は全員幹部だ」
「ではこちらが求めるのは元締めであるあなたの身柄、そして”念のため”そこの支配人の男、もちろんガキ共と同じグループに属していた全員、直属の上役も関わっていた全員、それら全ての人間を連れて来て下さい」
元締めの老人は誰よりも早く今グロエの言った言葉の意味を理解した。
”念のため”これが何を意味しているか。
「ボス」
「分かってる」
目配りする元締めの老人と支配人の男。
「ふむ…。ワシの作った組織は非常に複雑な組織体系なのだ、この生首がどのグループに所属していたか、調べるので少し時間を」
「今すぐお願いします。必要なら部下を数人お貸ししましょう」
これはもう引き伸ばしも出来ないな。
それだけ本気という事か…。
これはある程度の被害は覚悟しないといけないようだ。
誰を残して、誰を切り捨てるか。
元締めの老人バラックは支配人の男に指示を出す。
「おい、近衛騎士殿の部下の方々と一緒にこの馬鹿なガキ共と関係ある奴らを連れて来い」
「はい」
「一応言っておくが指示役、リーダー格の奴らに詳細は伝えるんじゃないぞ。ただ付いて来いとだけ言え、おそらく全員極刑だろうからな。逃げられると面倒だ」
「もちろん、分かってます。ボス」
残念ながらこの支配人の男は分かっていない。
ガキ共の死だけではもう収まらない問題である。
つまり地下監獄に行って自分の潔白が証明されたら、元締めである自分以外に誰かが責任を取れ、それもある程度の地位にある人物。。
責任…まず間違いなく死罪だろうな。
ワシが白なのは動かしようも無い事実。
ワシは一切事件に関与していない。
故に答えはコイツはワシの変わりに死罪を皇帝陛下から受け賜る事になる。
国の面子を保つため。
国民の怒りを静めるため。
「使える奴だったのに残念だ」
「何か?」
「いいや。お前が幹部になってこの店を任せるようになってからいつも助かっている、信頼しているぞ」
「え?ああ、はい」
支配人の男は意外そうに瞬きをし、グロエの部下達を数人連れていく。
元締めの老人はゆっくりと空いている椅子に腰掛ける。
そして待つ。
客の誰もが店を出て行かない。
いや、「出て行く」言い出せなくて出て行けない。
そんな居心地の悪い空気の中、老人は少し遠くに居る小柄な若者に目がいった。
大量に詰まれたチップ、マッシュルームカットにダボダボの服、近くには魔道具の三つ又の槍、これ以上ない目立つ要素のあるファルヴィであった。
「おや、お前は…? ア゛~~~~これは珍しいお客様だ、まさか来られていたとは。何年ぶりでございましょうか」
近衛が来る前までなら相手をしてやるのもいいかと思っていたファルヴィであったが今は別。
早く近衛を連れて消えてくれと切に願っているのだ。
「いや~お構いなく。オイラはもう帰るところだから」
「そう、ですか。本来ならあなたのような特別なお客様はワシ自らご案内せねばならないと思っていたのですが…とても残念です」
肌にチクチクと刺さるような悪意と敵意。
とても言葉通りファルヴィが帰る事を残念がっているようには見えない。
「1金貨にもならない事はしない主義なんだ。あんた達と国のいざこざに首を突っ込む気は無い、どうぞこの後は近衛騎士たちと楽しいデートと洒落込んできてくれ」
そう言うとファルヴィは立ち上がりノズルにもう帰っていいか確認をしっかり取った上で大声でグロエたちにも聞こえるように「帰るからチップ換金!」と言って店を堂々と後にしていった。
一方、元締めの老人はその後ろ姿をジッと見ながら忌々しげにこう口にするのであった。
「……ア゛~~当時から思っておりましたが、本当に面白いお客様だ」
………
……
…
その後、地下監獄にて調べた結果、裏カジノ、プルートの暗部を牛耳る元締めの老人はプロフェン殺害に一切関与していない事が分かった。
そして驚くべき事に地下監獄に連れて行かれたその他の人間達も全員、事件について全く知らない、関与していなかった。
この結果は調査したグロエを含め軍師たちを大いに驚かせた。
事件の裏には何かいる。
あんな若者達だけで皇族襲撃なんて恐れ多い事を計画したとは思えなかったが、どうやら考えすぎだったようだ。
故に、本当に若者たち8名が自分たちの考えだけで皇族プロフェンを襲ったという結論で捜査は完全に終了となった。
【以下、この事件における犯人及び容疑者の処遇となる】
主犯8名、カーナ・マキシマム卿によって全員処刑。
主犯8名と普段行動を共にし仕事をしていた同グループに所属していた若者達、全員死罪。
主犯8名に普段指示を出していたリーダー格の男、容疑は否認していたが監督不行き届きで死罪。
支配人の男、容疑は否認していたが監督不行き届きで死罪。
裏カジノの元締めバラック・ウォネット、無罪。
× ×
老人がいくつも所有している裏カジノ。
その1つの店にある厳重な鍵のかかった隠し扉を潜った先、バラックは椅子に座って高価そうな羽ペンを握っていた。
プルートの裏世界を牛耳っている人間が居るとは思えない手狭な部屋。
だが老人はこの空間が気に入っていた。
敵が多い自分にとって、自分しかいない空間は何よりも落ち着く。
「ふぅ」
頭を抱えながら向ける視線の先、机の上に置かれた紙の束、その中の1枚。
組織の役職を書かれた紙には1つ名前の入っていない…いや、消された空欄が1つ目だっていた。
それは先刻死罪となったのは非常に優秀な幹部の名前が書かれていた箇所であった。
「奴の穴を誰で埋めるか…」
色々脇の甘い所も見受けられたが、金儲けという意味だと相当なセンスを感じた。
だから借金地獄だった若者をここまで引き上げる事にした。
自分の手で育てる事にした。
そして実は結び、若者は叩き上げで幹部にまで上り詰め、自分が所有している裏カジノの中でも最も賭けのレートの高い場所を任せるに足りる男にまで成長した。
「上手く育てればワシの後継者になりえたかもしれんかったのに、、だがそんな悠長な事も言ってられんか」
今回、皇帝からの信用もガタつき、金儲けにおいて一番使える部下だった男を失った。
まだ育てているスペアたちがいるとはいえどこからどう見ても大損害だ。
しかもそれだけならまだしも、一歩間違えればワシの身すら危うかった。
これまでの国への貢献が無かったらワシの首は飛んでいたな…。
あの真実を見抜く魔道具がプルートに無かったらと想像すると身震いが起こる。
「それにしても、あまりにもワシにとってマイナスの事ばかり起こっておるの」
これだけ続くとワシを徹底的に潰そうという意志すら感じてしまう。
「ワシを憎む敵の仕業か?商売柄、敵は多いが、、」
流石に皇族を殺してその罪をワシに擦り付ける。
確かにワシは皇帝の懐刀として長くこの国に貢献してきた。
その人間を潰したい人間は多くいるだろう。
だがワシの他にも皇帝の側近は沢山居る。
ワシだけ潰した所で皇帝の力はそこまで削げない。
そもそも、ワシを潰す為だけに皇族を殺すような奴がこの国に居るのか?
いや、居るとは思えない。
皇族を殺せばこの国が総出で犯人を捕らえに来る。
超大国、軍事大国であるプルートが総出で追って来る。
腕自慢の騎士だけじゃない、頭が切れるエリートの軍師たちもだ。
そして捕まったら想像を超える拷問後に死亡。
一族郎党全て死罪だろう。
想像するだけで悪夢だ。
そんな地獄のような状況に自分が陥る可能性を帯びた凶気的な策を考える人間が居るとは思えない。
ならばこれは杞憂と考えるべきだろう。
本当に偶然の連鎖よって起こったと。
まぁ…あの忌々しいガキの来店も考慮すれば悪い偶然の積み重ねの結果なのだろうが。
あのガキが皇族殺しに関与するような愚かな真似をするとは思えない。
偶然、気分であの日は来たのだろう。。迷惑な。
つまり全ては偶然、組織の馬鹿な末端のガキ共8名がとち狂ってプロフェンを襲ったのも偶然の出来事という事だ。
「いつまでも居もしない亡霊に執着するのは無駄だな。建設的に今後の組織作りを見直さないと。今後、こんな馬鹿な事をする末端を生み出さないためにも…」
それでも、頭の端から離れない。
長年裏の世界に居たからこそ感じる。
ワシが地下監獄に連れて行かれるまでのこの一連の流れに明確な敵意を。
勘が囁いている。
”これは偶然なんかじゃない。今回ワシは狙われた”
悪魔のような頭脳を持った誰かがワシを潰すために青写真を描いていた。
そいつは皇帝の懐刀でもあるワシを含めた裏世界の住人を潰すため、騎士たち、軍師たち、近衛騎士たち、果てには皇帝すらも、全ての人間の思考を読んでどう動くかを予想し手の平で転がすように策を立てた可能性がある。
「ありえない。そんな悪魔染みた人間居るわけがない、、でも」
口の中がやけに粘つく。
水が飲みたい。
バラックはコップに入った水を一気に飲み干す。
「………」
おそらくワシは今、死にかけたという恐怖から、妄想という名のまやかしの先にある闇に手を伸ばそうとしている。
だがどれだけ考えても触れることが出来ない。
本当にあるか分からないから。
いるか分からないから。
だが…。
「この絶対に勝てないと思い知らされる感じ、ワシは知っておる。あれは50年以上前にグローリーと初めて会った時と同じ…いや、そんなわけが無い。アイツのような化け物がそうそう居て堪るか」
バラックは羽ペンを動かす手を止める事無く作業をしながらも、可能性を枕詞のように居るか分からない敵に対して小さく一言だけ呟いた。
「お前は誰じゃ?」
半世紀以上に渡ってプルートの裏に君臨し続けた男、バラック。
皇帝と同じく、年老いたとは到底思えないギラリとした好戦的な輝きが瞳の奥で渦巻いた。
閲覧ありがとうございました(`・ω・´)ゞ いかがでしたか?ラストのお話。あの若者が歳を重ねて裏の世界を牛耳っていた、そして次の瞬間には処刑されかけるwしかし生きていてよかったね♪でも最後の老人の戯言、被害妄想、アレは酷かったですねwだって裏の世界を牛耳っている人間、皇帝の懐刀に喧嘩売るような事をする人間、居るわけないもんね?(・∀・)ニヤニヤ
次回が本当のラストになるのですが、この章のタイトル回収回となります。皆さん、忘れてない?この章は「表と裏の2つの部隊」ですよ♪ええ、次回表の部隊が結成されます。
皆様におかれましてはどんな部隊が結成されるか想像してみてね♪ヒントはこの章の中にいっぱい有ったはずですよ( ^^) _旦~~。でもまぁノーヒントもなんだから1つヒントを差し上げるなら、部隊の隊長はもちろんカーナって事ぐらいかな??
【〇〇部隊】←もし部隊名を当てる事が出来たら、ひとりぼっちの桜賞を差し上げましょう(^x^♪
ではまた次回お会いしましょう♪
皆、先日「感想、メッセージ来てるかな~(・b・?」って小説家になろうのユーザーページみてたら【なろうチアーズプログラム】っていう訳の分からない項目があってね。クリックしていくと【収益化】っていう項目に行き着いたの( ゜Д゜)!何これ!?ってなったよねw
で、ふと思い出したんよ( = =) 。。1年6か月ぐらい前、小説家になろうの公式から「皆様のおかげで小説家になろうは〇周年を迎えれました。我々は小説家になろうというサイトを大きな海だと思っております」とかいう、とち狂った痛いポエムみたいなお知らせあったじゃん?私が皆に「この運営腹立つわ~(# ゜Д゜)」って言ったと思うんだけど。そこにあったわ!「書き手の皆様にも還元したいと思っている」的な文章。
正直、1年半ぐらい放置だったじゃん?口だけかなと思っていて忘れてたわw
てか、何で収益化するのに1年以上かかるねん!!運営が無能しか居ないか、やる気無いかやろ。書き手に金渡したくない(>_<)って感情が伝って来るんだが(T_T)?
まぁ何にしても、収益化のボタン押してみたから、来週から始まるみたいだし、どんな感じになるかまた報告するね~~(^0_0^)♪
……収益化は素直に嬉しい。お金がどうこうっていうよりも、目に見える形になるのが嬉しい。でも広告めっちゃ増えるとかあからさまな運営の嫌がらせみたいのが起こって皆が読みづらくなったとしたら、私はとても悲しい。




