19 使用人たちの証言と…そして
クリックありがとうございます♪昔飼っていた犬の大好物はキャットフードのひとりぼっちの桜ですw…うん、ネコかな?因みに2番目に好きだったのは焼き魚でしたね…うん、ネコかな?そう言えばお客さんが来た時、吠えるでもなく初めて来た人にもなついていたな…うん、ネコかな?果たして私は本当に犬を飼っていたのだろうか?(・q・?もしかしたら大きなネコだったのかも…死んだ今では分からな…いや、そこは犬かなw
さて今回のお話ですが、原稿用紙10ページになってしまいました。
どうしても切りたくなくてw理由は読み終わった時分かるかと(・∀・)ニヤニヤ
少し長いですが読んで頂けると嬉しいです。因みに今回のお話を読み終わった時、皆さんの顔はきっとこうなっている事でしょう→( ´・д・)エッ.
ではどうぞ今回のお話もお楽しみくださいませ~(^ω^)♪
囚われていた場所から解放された使用人達。
彼らはまだ疲弊した状態であった。
縄を解いた使用人達は皆、大階段前の床にへたり込んでいる。
無理もない、先ほどまで監禁されていたのだから。
外にまだ犯人たちが居るかもしれない、自分達はいつ殺されるのか?そんな極限状態で怯え、警戒し続けて1時間ほど。
そこからの解放、緊張の糸が切れたのだろう。
極度の疲労、しかもそこに加えて自分たちが仕えるプロフェンが殺害されたと聞かされた衝撃。
鍛え抜かれた兵士ならともかく、一般の使用人たちでは立ち上がることすら困難な状況であった。
しかしそんな中、ゆらりと大きな影が彼らを飲み込んだ。
「お聞きしたい事があります」
身長2メートルを軽く越える男。
まるで枯れ木のような体格だが纏う雰囲気は一般兵士では持つことの無い近衛騎士のそれ。 しかも頭上遥か上から降り注ぐ目は圧迫感を伴い、床に座り込んでいる一般人では押し潰されるような感覚であった。
「犯人の人数は?」
「えっと…正確には…」
「では犯人の特徴は?なぜ、あなた達は無傷なのですか?犯人はどれぐらいの時間ここに滞在していました?魔道具は持っていましたか?」
憔悴しきった使用人たちに容赦なく行なわれる質問攻め。
しかし使用人達は捕まっていた混乱もあって上手く喋れないようであった。
あまりにもグロエの強硬な姿勢。
見かねたノズルが使用人とグロエの間に割って入る。
「おい、グロエ。解放されてすぐだぞ」
「だから何でしょうか?」
「まともに喋れないだろ。少し休ませてから話を聞いたらどうだよ」
「彼らの体調…、それは私が質問を止めるだけの理由に価しますか?休ませているその間に犯人に逃げられたらどうします?」
「まだそいつら混乱して口が上手く動かないだろ」
「それなら無理矢理口を開かせればいいだけです。皇族殺しの犯人を追う協力、これはプルートに住む国民の義務です。出来ないなら生きている価値はありません」
その容赦の無い発言に思う所があり方眉を上げるクルウェイ。
が、ノズルと違いその口は閉ざしたままであった。
ここがクルウェイとグロエの根本的な違いであろう。
犯人確保を考えた時、一分一秒でも早く多く情報は欲しい。
だからこそグロエは脅すような言葉を用いて使用人たちを詰問をしている。
一方のクルウェイ、敵国から化け物と称される彼。
国の為に敵国を数多く滅ぼしてきた彼であるがであるが、しかしクルウェイは人道に反する事を嫌う傾向がある。
強気を砕き弱気を救う。
真っ直ぐで、困った人が居たら手を差し伸べる。
これがクルウェイの根本にある思想。
それは時には敵にすら慈悲を与えるほどに。
力持つものの余裕、英雄の傲慢と口にする者もいる。
しかし、これが許される並ぶもの無しの大英雄、それがクルウェイなのだから仕方ない。
けれど生粋の愛国者、グロエにとってその理論は甘さでしかない。
神である皇族を汚した賊を追い詰める過程において、無垢な民衆が何人死んだとしてもそれを気にする事はありえない。
恐ろしい思想であるが、しかしこれがこの国の常識であることもクルウェイは分かっている。
だから黙っているのだ。
だがノズルは違う。
彼にとってはグロエが弱者を甚振っているようにしか見えなかった。
「お前、運よく生き残った人間に対してそれはよぉ」
「いえ、大丈夫です。ノズル卿」
そう口にしたのはこの屋敷に仕える執事長の男であった。
この使用人の中でも一番年配であろう彼は無理矢理にでも立ち上がる。
「グロエ卿の仰る通りでございます。私どもとしてもプロフェン様を手にかけた憎き賊を捕まえるの協力せねばプロフェン様に顔向けできません。ただ、まだ混乱している使用人達も多いのも事実、ここは私が代表してお答えするという事でお許しいただけないでしょうか?」
必死の力を込めて立ち上がる年配の男。
だがその立居振舞は何処の誰が見ても気品漂う一流の所作。
グロエは一歩後ろに下がる。
「…いいでしょう。ただし、他の者たちも気付いた事、思い出した事があれば遠慮せずに答えるように。座ったままで結構なので。あなた達が情報を渋れば我々が犯人を捕らえる事が出来ない」
「もちろんでございます」
「よろしい。では質問を始めます」
「仰せがままに」
そして執事長は自分が見聞きした情報を次々と語り始めた。
途中、他のメイド達も執事長の話を補足する形で発言もしていた。
事情聴取は10分ほど要し、
その結果わかった事。
曰く、賊は10人ほどだった。
曰く、そいつらは不気味なピエロの仮面を被っていた。
曰く、主であるプロフェンが1人2階に連れて行かれたのは見たが、その後は知らない。
曰く、誰もこの屋敷の宝物庫がある場所を犯人たちに教えていない。
曰く、犯人達の動きは無駄が無く統率が取れていた。
曰く、押し込められて少ししてプロフェンではない誰か、化け物のような野太い雄叫びが何度も何度も聞こえたと。
「なるほど、すぐに捕まってここに押し込められたと…」
賊の顔にはピエロの仮面。。
ふざけた奴らだ。
それにしてもたった10人ほどで護衛の騎士たちを全て制圧したのなら、相当に実力があると言わざるおえない。
まぁ、ただ本当に賊が10人かは懐疑的だが。
なんと言っても使用人達はすぐに捕まっている。
ここは最低でも10人と考えた方がいいだろう。
また宝物庫の場所を使用人を脅すでもなく知っていた点。
これは事前に屋敷を調べていた。
いや、プロフェン様から聞き出した可能性もまだ残っている。
この屋敷を事前に下調べ、または内部に内通者が居ると結論付けるのは早計だ。
統率が取れていた賊たち。
素人ではない?
やはり他国の間者か?
化け物のような雄叫びに関しては…分からないな。
「なるほど」
何にしてもすぐに捕まってここに入れられたわけだから、犯人に関する情報をそこまで持っていないのも仕方ない。
そう、ノズルが肩を落としかけた時だった。
「わ、私見ました!」
そう大きく声を上げたのは今まで黙って、誰よりも後ろに居た華奢なメイドであった。
「私は新人で最後に捕まったんですけど!いつもゴミを捨てに行く係で、今日も行ってたんですけど!裏口で犯人たちに捕まってその時、偶然見えたんです!偶然仮面が取れた時、わ、若い男でした!」
犯人の顔を見た?
眉を潜め、半信半疑の表情でメイドを見るグロエ。
「その若い男を何処かで見たことは?」
「初めて見た男です!ガラの悪い感じでした!」
ガラの悪い感じ…。
あまりにも漠然とした印象である。
グロエは目を細めメイドを見る。
震えている足、視線はしっかりと定まっていない、息も整っていない。
立ち上がるのも精一杯といった感じであった。
嘘をついているようにはとても思えない。
犯人を見たというのも信憑性は高い。
また印象にも残っているから顔を覚えているだろう。
しかし、この疲弊状態のメイドを連れて街を練り歩くという総当りローラー作戦的な選択は厳しい。
「私どもが容疑者を連れてきたら面通ししてもらう事は可能ですか?」
「はい!もちろんです!しっかり見たので!」
「他に犯人達の顔を見たものは?」
誰も手を上げなかった。
この新人のメイドだけというわけか。
グロエが考えを巡らす傍ら、クルウェイが使用人たち全員に語りかける。
「これは念のために聞くんだが、犯人の中に巨体の男は居たか?」
「巨体の男、ですか?」
「ああ、身長は2メートル越え、今目の前に居るグロエよりも大きく、体重は100キロ超、樽のような体型らしいんだが」
瞬間近衛たちは目を細める。
彼ら近衛の脳裏に浮かんだのは取り逃した巨体の凶悪犯。
それはサボンの事を言っているのか?
一方の使用人、メイド達は一同に首を傾げ、一拍置いて横にした。
「いえ、そんな目立つ男はいませんでしたよ。なぁ?みんな」
「はい。体型は至って普通の男達でした」
使用人たちの答えはノーであった。
少なくとも襲撃者の中にサボンは居なかった。
「クルウェイ団長、時間軸を考えれば私たちが地下監獄から出た時間に地下監獄から近い門、そこからサボンは国外へ出ました。しかしプロフェン様も同時刻に殺されています。カーナが魔道具を使って全速力で…という事なら可能かもしれませんが、距離などを考えれば不可能です。なぜなら地下監獄近く門、プロフェン様の屋敷、この2つの場所でサボンが”同時に2人存在したことになる”」
「分かっているよ、グロエ。念の為の質問だ。君が気にする必要な無い。それよりも今回の件、私怨だと思うか?」
「どうでしょうか。。ブラフの可能性もありますからね。私怨に見せかけて犯人は赤の他人、我々がプロフェン様に対して憎しみを持っている人物を洗っている間に国外逃亡を狙っている可能性もあります」
「捜査側が私怨と決め付けて捜査を始めれば国境付近の警備が手薄になると?」
「ええ、それが目的やもしれません。ただ相当量の財宝を奪っているようですし、このままだと簡単にこの国から外に出るのは困難です。この国からもそうですし、その後の関所でも止められるでしょう」
「だろうね」
プロフェンに恨みを持った人間による犯行か?
それともただの宝を狙った賊か?
「現状、犯人を絞り込むだけの情報がないし、するべきではないな。他国からの攻撃の可能性もまだ残っている」
「とりあえず我々に出来る事は、あのメイドが見たという犯人を捕まえる事ですね」
「ああ、そうだな。当てもない捜索になるが…グロエ、君の見解を聞きたいんだが」
「はい、なんでしょうか?」
クルウェイはチラッと先ほど「犯人の顔を見た」と口にしたメイドを見る。
「あのメイドはなぜ生きていると思う?」
「…ええ。私も聞いた時、同じ事を思いました。最初は犯人を見たと嘘を言っているのかとも考えましたが、どうやらそうでもなさそうですし。他の使用人もそうですが、あの新人のメイドに関しては犯人の顔を見ている。犯人側が殺さない理由が分かりません」
犯人側にとって百害有って一利なしの使用人たち。
彼らはなぜほぼ無傷で生かされたのか?
しかも新人のメイドに関してはゴミ捨ての為、裏口付近に居たと証言している。
つまり犯人達はわざわざ屋敷中から使用人を全て探し出して一箇所に集めて閉じ込めた事になる。
なぜ、そんな面倒な事を?
なぜ殺害ではダメだったのか?
クルウェイとグロエは難しい顔で議論を続ける。
そんな中、1人の女の子がやや躊躇うように手を上げた。
「あの~もう人質?も見つかったし、皇族のプロフェン様とやらは死んだわけですよね。私、帰ってもいいですか?」
カーナであった。
近衛だけじゃない、集まった騎士たち、捕まっていた使用人達の視線が集まっている事で気持ち、声に言いづらさが伴って小さくなっている。
が、意志は非常に硬いのでこの手を下げる気は毛頭無い。
プルートの騎士において最高権力表した特注の鎧やマント、その権威の象徴が今まるで教員に向かって意見を述べるために上げられたかのような手。
それは遠慮がちに上げられていた。
正直、高潔さは感じれない。
クルウェイは手に持っていた黄金のハルバートを壁に立てかけると言った。
「ああ、構わないよ。プロフェン様の件は残念ではあったが、君のおかげで人質も見つかった。マリアンヌ様には正式な書簡にて感謝と君の功績を記しておこう」
「え?あ、本当に?それは何と言うか…ありがとうございます!」
色々と地下監獄でミスした気もするけど、この屋敷で人質を見つけた。
これは相当なプラスです。
正式な書簡か~。
良く分かんないけど、きっとマリアンヌ様もお喜びになるはず。
私の仕事が評価されたわけですからね♪
いや~いい仕事しましたね。
「え、マジで帰っちまうのか?」
ノズルの言葉に睨むカーナ。
「帰るに決まってるだろ、ボケが!…失礼、心の声が。帰るに決まっているでしょ」
「そんな気使うなよ~もっと居ていいんだぞ」
気なんか使って無いよ!
お前はどれだけ私をここに引き止めたら気がすむんだ!?
今回、手伝ったのはマリアンヌ様の利益なるとお前が言ったからで!
そもそも悪の元凶を辿ればお前だからな!ノズル!!
貴様だけは!
貴様だけは許さんからな!
「帰ります」
「そうか…、また来いよ♪」
手を上げてそう言ってくるノズルに、カーナは舌打ちをして睨みつける。
「来ませんよ。私の居るべき場所はここじゃない。あとこの際だから言いますけど、私との馴れ合いはしない方がいいと思いますよ。ノズルさん」
「なんでよ?そんな冷たい事言うなよ、もう仲間みたいなもんだろ?」
今回、長時間一緒に行動した事で親睦を深めたと思っていたのはノズルだけじゃないだろう。フミナガは置いておいても、他の近衛たちにとっては今回カーナと行動を共にした事でカーナという人間がどういう人間かが分かった。
王の間で対峙して命の取り合いをした時には知りえなかったカーナ・マキシマムという人間のパーソナルな部分。
あの時は主の命令に忠実であり、恐るべき戦闘能力を有した自己の命を捨てる事に一切の躊躇の無い化け物、燃え上がるような赤い髪と真逆の氷のような人間だと思っていた。
実際、あの時はそうであった。
カーナがそういう戦い方をしていたから。
しかし今日1日を経て、喋ってみて、行動と共にしてみて、その印象は完全に逆転した。
主の命を100%こなす完璧超人はそこには居らず、居たのは天然などといった生温い表現では到底表せないほどのポンコツな人間。
その行動や言動で腹が立つポイントは数多くあれど、それでも最終的には何処か憎めない人間性。
口では「殺す殺す」とよく口癖のように言うが、実際に行動を起こすかと言うと否。
近衛からすると実際に行動を起こすフミナガと比べると相当に温厚と言える。
しかもフミナガや喧嘩っ早い人間達と違って自分から喧嘩を吹っ掛ける事もない。
このまま共に行動し続けたら、本当に仲間になる可能性すらも…。
しかし、そんなノズルや他の近衛のメンバーの淡い期待をカーナは否定する。
断言する。
「私の主はマリアンヌ様です。それを阻む者は誰であれ敵です。あなた達の主が皇帝で、その皇帝がマリアンヌ様の次期皇帝に選ばないのであれば、邪魔をするのであれば…それは明確な敵です」
関係を断絶する言葉。
一拍置いてフミナガが含み笑う。
「敵か…。じゃあ次、会う時は期待していいか?」
「期待?ああ、まぁ次に会う時は敵同士かもしれませんね。せいぜい首でも洗って待っておく事ですね」
特注で作られたカーナ専用の近衛の鎧。
肩に取り付けられた金具、そこに付けられた真紅のマントが翻る。
これは決別。
その背が、その燃えるような髪が語っている。
馴れ合いはここまで。
次会う時は敵だと。
× ×
カーナが近衛騎士たちの前から去って1時間ほど経過した。
近衛たち5名は宝物庫に居た。
そこに帰って来たカーナ。
彼女の手には生首が1つ吊り下げられていた。
「あの…犯人っぽい人見つけたので確認してもらえますか?」
閲覧ありがとうございました(__)どうですか?凄まじい展開でしょ?w
ではまた次回お会いしましょう♪(^_^)/~
この度、私、ひとりぼっちの桜は魔法学校に入学致しました('◇')ゞ……いや、そんな私を心配した目で見ないで!確かにニンテンドースイッチ2手に入らなくて、イオンも3回目抽選落ちてへこんでたけど、別に頭おかしくなってないから(>_<)!
私ってPSプラスエクストラに9月まで加入してるんだけど、ホグワーツレガシーっていうのが追加されているのに気づいてね。やってみたんですよ♪すると…凄いよこれwマジでハリーポッターの世界に入った感じがするんよwゲームじゃなくてマジの入学だよ(#^.^#)
今、学校中を探索中でござる(-_-)まぁニンテンドースイッチ2やりたいけど、とりあえず今はホグワーツレガシーで心を静める事にするよw




