表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第10章】 表と裏の2つの部隊(表)
373/381

10 クルウェイ・グロエ組

クリックありがとうございます♪本田から発売されるポケモンコラボのバイク「ホンダコライドン」が気になってしょうがないひとりぼっちの桜ですw 皆、公式がYouTubeとかで画像を出してるから見てみ!ちょっと欲しくなるから(*´▽`*)w


更新遅れててゴメンね(>_<)確定申告の時期という事で仕事が立て込んでいたのと、ちょうどストックが無くなったりで更新できなんだよ(;´Д`)

でも落ち着いてきたから、これからはまたまったり更新していくね~(^^♪って言っても、今回は原稿用紙11ページなんだけどw私が言う【まったり】とは(・△・??


では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



【クルウェイ・グロエ組】


 フミナガ、キューリ、ノズル、カーナが居なくなってすぐクルウェイとグロエは牢獄の調査に取り掛かった。


「グロエ、自分は牢の中を見る。お前は鉄格子及びその周辺、外を。サボンの痕跡を調べろ」

「了解」


 そう短く答えるとグロエは早々に牢を出てまず鉄格子に異常が無いか念入りに調べ始めた。

 クルウェイは監獄長にその場での待機を命じてまず牢屋の中をぐるりと見回す。


「………ふむ」


 まず目に付くのはこの地下牢獄の場において不自然な備品の数々であった。

 机、椅子、ベッドはほこり1つ無い明らかな新品。


 不自然さを感じながらもそのまま机の上に視線を滑らせる。

 机の上には一切手を付けられていない昼食が銀の皿の上に乗っている。

 本日のメニューは【シチュー、パン】。


 ベッドの上に視線を移す。

 白いシーツは殆どシワが無い、それどころか髪の毛1本も落ちていない。

 枕も同様、においを嗅いだが新品その物。


 側面、及び上部の土壁に触れながら異常が無いか調べたが特にこれといった不自然な点は見受けられない。

 奥にあるトイレも同様だ、特に注目する点は無い。

 牢屋、扉の下部には食事のトレーがギリギリ入るサイズの穴が開いているだけ。


 見渡す限り一切不自然さを感じない”あまりに不自然な牢屋”。


 囚人が入る前、室内を清掃した後の牢だと言われても納得してしまう程の綺麗さであった。

 唯一有るのはまるで脱獄した後、調べに来た人間をあざ笑うかのように床にこれ見よがしに落ちているゴツイ錠前のみ。

 これでは証拠調べもあったものではない。


「監獄長。サボンはここにどれぐらい居たのだ?」

「はい!およそ1ヶ月ぐらいであります!」


 おおよその見当は付いていたが、やはり長いな。

 だがそうなるとこの綺麗さの理由が分からない。


「随分と綺麗な室内だが、掃除でもしたのか?」

「いえ!囚人の為にそのような事はいたしません!いつも掃除をするのは囚人を死刑に処したあとであります!」


 なるほどこの地下牢獄、最奥の牢に収容されるような凶悪犯罪者にわざわざ掃除なんてしない、と。

 軽犯罪者と違ってある程度の戦闘能力をサボンが持っている可能性を考慮すれば合理的だ考えとも思える。


「ではサボンは潔癖症か何かか?」

「いえ、そのような事は無かったかと…どちらかと言えばズボラな方ではないかと」

「ではなぜこの床もそうだが一切何の痕跡も無いのだ?」


 巨体の人間なのに。

 いや、巨体であろうが無かろうが、普通の人間なら脱獄の際に何かしら痕跡を残す。

 だがこの牢の中は異常なほど痕跡が無い。

 まるで証拠を残さないようにな徹底ぶり。

 ここに1ヶ月住んでいたなど信じられない程に。


 脱獄騒ぎでそれど頃ではなかったのだろう。

 最初は驚いていた監獄長であったが、落ち着きランタン片手に膝をつくと改めて床を、その周辺を見た。


「確かに…綺麗ですね。まるで死刑が執行されて掃除をした後のような。いや、それでもここまではやらない」

「本当に掃除はしていないんだな?」

「はい!そんな余裕なんて我々にはとてもありませんでした!」


 そう、脱獄された直後に牢の中を掃除なんて、そんな悠長ゆうちょうな事をする看守なんて存在するはずが無いのだ。

 看守全員が血相を変えて地下牢獄を探すに決まってる。

 つまり消去法でこの牢の中を掃除したのは、脱獄前のサボンという事になる。

 はたして脱獄前にそんな事をするだろうか?

 いや、脱獄するからこそ証拠を残したくなかったと考えるべきだろうか。


 戦闘の時の荒々しい雰囲気と違い、冷静にクルウェイは質問を続ける。


「机や椅子、ベッドもだが、明らかに新品のように見えるが、これはどういう事だ?」

「はい!それらの備品は今日の午前中に搬入された品であります!」

「今日の午前中?」

「はい!以前よりこの監獄の備品は経年劣化が酷くなっておりまして交換をお願いしていた所、目処めどがつきまして今日の午前中に業者が来てこの地下牢獄の備品を交換して頂いたであります!」


 昼食より前の出来事…。

 一見すると関係無さそうだが、


「そいつらが牢の中を掃除した可能性は?」

「どうでしょうか?…私はその時、サボンを見張っていたのでどうとも。でも掃除をするなともこちらは言っておりませんでしたし、その商人達は結構な人数で来ていたのでその中の数人がしていてもおかしくはないかと」


 業者ならありえるか。

 本来なら丁寧な仕事と褒めたいところだが、今回に関しては余計な事をと言いたい気分だ。


「どちらにしても、こちらとしては運が悪い要素が重なっているな。監獄長、その商人たちが来てこの牢屋にベッドなどを運んできた時の事をもっと詳しく教えろ」

「ハイ!もちろんであります!…ですが、あの…午前中の出来事でありますよ?サボンが脱獄したのは午後ですが」

「そんな事は君に言われなくても分かっているよ。君は聞かれた事だけを速やかに答えるんだ。いいね?」

「ハッ!!で、出過ぎた事を申し訳ございません!!」


 口調は変わらず柔らかいにも関わらず、監獄長はその場から動けなくなった。

 一瞬だけだがその時クルウェイは監獄長の目を見ただけ、それだけで、それだけで監獄長は格の差を思い知った。


 心臓が早鐘のように打っている。

 手足の先が凍えそうなほど冷たい。

 強いめまいで倒れそうだ。

 何て馬鹿な事を自分は口にしたのか。

 フミナガ卿やノズル卿と違って物腰こそ柔らかいが、間違いなく誰よりも英雄、纏っているオーラ、雰囲気が違う。

 私はただ言われた事に答えればいいだけなのだ。


 監獄長は冷や汗を垂らしながらもビシッと背筋を伸ばして答える。


「この凶悪犯の牢屋の備品交換は一番奥にあるという事もあって一番最後に執り行われました。ですので、この凶悪犯の備品交換の順番が来た頃に私はここに来ました。そして備品交換する時に私は商人の身の危険や、脱獄の可能性を考慮して我々が備品交換を終えるまで囚人を見ておりました。特に凶悪犯の中でもサボンは皇族の方を狙った凶悪犯であります、何をするか分からない、私自らが監視しておりました」

「監視の方法は?」

「サボン以外の囚人全員に言えることですが、壁に手を付けさせて一切こちらを見ないようにさせました。サボンに関しては”もしもこちらを振り向いたら容赦なく魔道具を発動させて殺す”と念を押しましたのでつつがなく備品交換は終了いたしました!」

「つまりサボンと商人達は一切会話もしていないわけだな?」

「もちろんであります!右大臣様に紹介して頂いた商人たちと凶悪な犯罪者を会話などさせるわけにはいきません!」

「備品の運び入れ、どれぐらいの時間を要した?」

「…10分ぐらいでしょうか?まず使い古されたベッドなどの備品を外に出して、その後に新しいベッドなどを運び入れていたので」

「その間、サボンから目を一切離していないのだな?」

「もちろんです!もし商人たちに何かあっては右大臣様に申し訳がたちません!」


 右大臣の紹介。。


「念のために聞いておくが、サボンは少食か?」


 一切手を付けられていない銀のトレーに乗った食事。

 それを見てクルウェイが言ったのは明らかであった。

 だからこそ監獄長は、


「いえ、毎回出された食事は綺麗に平らげておりました。今回は残っていますが、ですがそれは脱獄を前にして当たり前なのでは…?」

「いや、君の言いたいことは分かっている。念のために聞いたに過ぎない」


 ストレスというのは食欲に深く結び付いている。

 人にもよるがストレスがかかった時、食欲が減少する人もいる。

 強いストレスがかかっていただろうサボン、彼が脱獄を前にして食欲が減少していた可能性を考慮すれば昼食に手を付けていないのも頷ける…。

 この監獄長も何人もの死刑囚を近くで見てきたからこそ、死刑執行前に食欲が無くなる囚人の光景を思い浮かべて”当たり前”と言ったのだろう。


「だが…」


 脱獄前という過度な緊張、ストレス状況では食事が喉を通らない、ありえることだが。

 それでも一切手を付けないものだろうか?

 脱獄が成功した後、飲まず食わずになる可能性を考えれば無理にでも腹に入れておいた方がいいのにも関わらず。

 それとも、脱獄後に何処かで食料を調達できる算段を立てていたのか?


 手を組み合わせ、しばらく目をつぶって考えを巡らせるクルウェイに監獄長は恐る恐る口を開く。


「あの…私などが近衛騎士様に意見を出すなど差し出がましいのですが、、昼食を食べなかった理由は脱獄を計画していて、実行直前で緊張して食欲が無いからでは?」

「かもしれないな」


 あるいは、脱獄後の事など一切考えていないよほどの馬鹿なのか。

 だが一切の痕跡無く、まるで煙のように消え失せた手際。

 馬鹿が出来るだろうか?


「サボンというのはどういう人間だ?知っている限り、特徴を羅列して答えろ」

「ハッ!!了解であります!!」


 監獄長は一瞬、地面に視線を向けるとサボンの外見を思い出すように目を閉じ、そしてすぐに目を開けてゆっくり視線を上げるとクルウェイにハキハキと答えた。


「サボン、20代後半の男性、2メートルを軽々越える身長に100キロを優に超える大男。少し誇張表現になるかもしれませんが、身体全体が風船のようなイメージ捉えて貰えればすぐに街中でも発見できるかと。あと宗教なのか、奴の出身地ではそういった人間が多いのかは知りませんが、髪は短く切り上げられているのですが頭の頂点の部分だけ少し長く伸ばしてそれをお団子のように丸く纏めています。目はビー玉のように丸くクリクリとしている感じです。ここに来て動きを見ている限り話にあった戦闘時の猛獣のような俊敏さは感じません、のそのそと歩いていました、ですが腕の太さを見るに非常に強い力を持っているというのは確信できるかと思われます」

「性格は?」

「と、仰られますと?」

「病的な程に慎重な人間か?」

「いえ、全然そんな事は。。どちらかと言えばおおらかな?ズボラ、雑な性格だったと思います」

「雑だと?」

「はい」


 ベッドの上に髪の毛1本すら落ちてない人間がズボラ?

 雑な性格だと?


「他には?」

「ノロノロ喋り、基本ボーっとしています。何か考え事をしているのか?と聞いた事があったのですが、その時サボンは「ただボーっとしてる」と答えたであります」

「そうか」


 一言で性格を表すならのんびり屋か。

 しかし、そうなると頭の中で思い浮かべる証拠を1つも残さず脱獄する囚人、それと監獄長が口にするサボンという人間の特徴がどう頑張っても一致しない。


「午前中にベッドなどが持ち込まれたそうだが、サボンはベッドが交換されてから1度もベッドの上に座らなかったのか?ずっと椅子に居たのか?」


 その質問には思い出すまでも無く瞬時に首を横にする監獄長。


「いえ、それはありえないであります。そもそも彼は相当体重が重くて、以前の椅子は老朽化していた事もあったのでしょうが座った瞬間に壊れてしまってそれから奴はずっとベッドに腰をかけていたそうなので、新しい椅子が届いた今日もきっと奴は椅子には座っていないと思うであります」


 習慣はそう簡単には抜けない。

 だから椅子が届いた今日もベッドに腰掛けていたのだろう…か。

 確かにまた壊す可能性を考えれば新品であろうが椅子には座りづらかろう。

 という事は、サボンはこのベットに腰掛けていた…。


 じゃあなぜ、


 ベッドに髪の毛1本、シーツのシワ1つ無いのだ?


「………」


 考えられる可能性は普段看守たちが見ていたサボンという男は、サボンが演技していた作られた性格。

 本性は常に脱獄を計画していた知能犯。

 髪の毛一本も落ちていないベッドを考察するのであれば、調査をするこちら側に追跡系の魔道具がある事を恐れていたからとも考えられる。

 だが有るかも分からない髪の毛一本から追跡される魔道具、それを恐れて脱獄計画に織り込むなど病的な慎重さとしか言い表せない。


 クルウェイは唯一残っている脱獄の証拠品、錠前を拾い上げる。


「灯りを」

「ハッ!どうぞ!」


 ランタンの灯りに照らされる錠前。

 鍵穴を覗き込む。

 無理にこじ開けたような痕跡は一切無い。


「監獄長、この錠前は…」

「団長、何か分かった事はありましたか?」


 そう言って牢の中に入って来たのはグロエであった。

 彼は近衛騎士一の高身長、細木のような身体を器用に折り曲げるようにして入り口を潜る。


「やはりお前ぐらいの身長になればこの牢の扉は入りづらいようだな」


 生気の感じない彼は余裕漂う表情で軽く笑う。

 カーナという自分の心をかき乱す存在がいなければ基本彼は非常に冷静な男なのだ。


「ええ、身長が高くて得をしたことは数多くありますが、同じ数だけ損もしてきましたね。扉の高さなんて物はその典型かもしれません」

「グロエでこれだ、きっとサボンも出入りには苦労したのだろう。監獄長、グロエとサボン、どちらの背が大きい?」

「そうでありますね…同じぐらい、いや、グロエ卿の方が少し小さいかと」

「ほぅ、私の背は2メートルと7cm。それより少し大きいとなるとサボンは2メートルと10cm以上ですか」


 しかもサボンはグロエと違って横にもデカイ。


「監獄長、サボンはここに収監された時どうやって牢に?」

「ああ、それは思いっきりギューと無理矢理入った感じです」

「エレガントさに欠けますね」

「フッ、確かにな」


 脱獄する際に必死に扉から出ようとする巨漢のコミカルな映像を思い浮かべてクスッとする2人。

 だがすぐに切り替えるようにグロエは言う。


「それで団長、何か分かった事はありましたか?」

「いいや、全然だな」


 クルウェイはひらひらと手を振ってみせる。


「清々しいほど何も残ってない。唯一残っていた脱獄の痕跡はこれだけだ」


 そして手に持っていた錠前をグロエに向かってポイっと投げた。

 受け取ったグロエ。

 マジマジと鍵穴を覗き見る。


「無理矢理開けたような痕跡はありませんね」

「ああ。そっちはどうだった?鉄格子などに何か不審な点はあったか?」

「いいえ、鉄格子に不審な点はありません。小さな傷なら数箇所見つけましたが、これはおそらく処刑日が近づいた囚人が付けた物でしょうし」


 監獄長は即同意する。


「はい、その通りであります。処刑日前に暴れる死刑囚は一定数いますので。まったくここから逃げ切れる訳が無いというのに…」

「鉄格子以外は?」

「まったく問題ありません。巨漢の男という事もあり足跡なども念入りに調べたのですが、複数の足跡によって踏み荒らされていて追いきれませんでした」


 複数の足跡…、


「ここでも商人か。まったく面倒な事をしてくれる」

「商人?」

「ああ、ベッドなどの備品交換で午前中に訪れたらしいんだが…。それにしても、まるで狐にでも化かされているようだ。自分たちが本気を出して一切痕跡を追えないとはな」


 人が脱獄する際には何かしら痕跡を残すのに、それが無いなんて…。


 軽く額に手を当てるクルウェイ。

 グロエはそんなクルウェイを見てこんな事を言い出した。


「団長は完全犯罪に必要な要素とはなんだと思いますか?」


 あまりに唐突で脈絡みゃくらくの無い急な問いに目を丸くさせるクルウェイ。


「なんだ、急に?」

「いえ、私と団長が調べてこの結果です。おそらく軍師たちが調べても同じ結果でしょう。今回行なわれたのは脱獄ですが完全犯罪と言って差し支えないと思いまして」


 なるほど。

 業腹ごうはらだが言い得て妙だな。


 クルウェイは一瞬目を細め考えた後に言った。


「捜査する側にヒントを与えない事だろうか」

「流石は団長、即座に答えられるとは」


 即座に答えたクルウェイを賞賛し軽く手を叩く、そして話を続けるグロエ。


「犯罪の痕跡を残さない事、手がかりを残さない事。今回で言えば、いかにこの国の軍師たちが優秀と言っても手がかりが一切無いのであれば結果は私たちと同じでしょう。そういう意味において今回のサボンの脱獄は完全犯罪のそれです」

「つまり?」

「皇族を襲う外道げどうの能力を認めるつもりは毛頭ありませんが、運が多少味方しているとはいえサボンという人物は頭が相当切れる、それこそ私たちや軍師と同等以上に。そしてそれ以上に慎重な人間です」

「やはりお前もそう考えるか」

「はい」

「と言う事は…」

「はい。これだけ慎重かつ綿密めんみつに計画されている脱獄計画。それがこの地下牢獄を出た後の事を考えていないとは到底思えない。既にサボンはこの国から脱出していると考えるべきでしょう。正直、これだけの計画です。この国の中に共犯者が居たという線も考えられる、サボンの捕獲には共犯者を探した方が手っ取り早いかもしれません」


 しくもそれはクルウェイと同じ結論であった。


 ため息だけが蔓延まんえんしている牢屋内。

 内心、ぼやきたくなる。


「やはり、そういう結論になるか…」

「はい。これ以上の捜査は時間の無駄でしょう。どうしますか?団長」

「そうだな~…」


 本来、脱獄犯の捜査は近衛騎士の仕事ではもちろん無い。

 ここまで来てわざわざ捜査したのはクルウェイが手伝うと言ったからだ。

 プルートの外に出たなら流石にそれを追うとなると守るべき皇帝から離れすぎる。

 後は任せるべきだろう。


 そんな事をクルウェイが考えている時だった。

 そろそろ30分経った事で聞き覚えのある能天気な声が近づいてきたのは。


「おう!団長、グロエ!サボンの居る場所分かったか!?」

「ふぁぁ~あ。とっとと、サボンを殺してしまいにしようぜ。眠くて仕方ね~や」

「お2人とも見つかる前提の話をされてますね。考えに考えた結果、痕跡がつかめないで見つからなかったらどうするんです?」

「小娘よ、お主はクルウェイの妹弟子だというのに何も分かっておらんな。クルウェイとグロエはこの栄えあるプルートの軍師と同等の知力を持っているのだぞ。解けぬ謎は無いに決まっておろう!」



閲覧ありがとうございました(`・ω・´)ゞ

ではまた次回お会いしましょう♪








ちょっと聞いてよ皆(^s^♪皆に聞かせたい面白い事が有ってね。2週間ぐらい前の話なんだけど、仕事場でちょっと他の職人さん達と休憩中に雑談で盛り上がったのですよ(^^)皆さん、今「お前って休憩中とか誰とも喋んないだろ?」って思ったでしょ~まぁその通りなんだけど、その日は雑談が盛り上がったのだよ(*´▽`*)


時系列的に説明するとね、まず3時ぐらいに大工さんやらと休憩時間が被って、その現場は自販機の前あたりしか休憩場所無くてさ(+o+)それで一緒になったのさ( ;∀;)


で、私はと言うとやっぱり喋らないわけよ。まぁ他の会社さんだしw歳が近い人が居ても変わらずねw

それでその休憩中に父親が「お前飲み物、どれ飲む?」って言ったから、私はDyDoの自動販売機の広告でシールみたいに貼ってるやつを見ながら「う~ん、この広告のやつ飲みたいけど、売って無いな…」って言ったら父親がデカい声で「お前、普通これ飲みたいとは思わんやろ~w」と広告を指さしました。

それがDyDoの本気シリーズ『カニ鍋スープ雑炊仕立て』という商品だったんだけど、それで横に居た大工さんだったりが盛り上がってねw


「息子さん攻めてんなw」とか「これは飲む場合は勇気要りますねw」とか「俺の友達これ飲んだらしいっすよ、美味かったらしいっす」とか、まぁ~ちょっと間盛り上がったねw

基本、仕事場では父意外とは喋らない私ですが、その日はめっちゃ喋りましたねw

いや~何が話のタネになるか分からないものですなw


『カニ鍋スープ雑炊仕立て』は飲めなかったけど、ちっとも残念な気持ちにはならなかったよ。

皆も話のタネに困ったら自動販売機の前…アツいよ(笑)

そして皆様におかれましてはもし『カニ鍋スープ雑炊仕立て』を飲んだことがある人がいるなら感想教えてね~(*'▽')♪待ってるよ~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
完全犯罪すごい!! これ商人が共犯だと思うな〜 商人がサボンを脱獄させて証拠隠滅したって思う… そしてその商人を送ったのはすごく頭のいい人物… 商人がカラスのメンバーだったりしてw どうやって脱獄した…
実はザボンの体型は偽物で、中に着ぐるみっぽいものを着た本物がいて、それを着脱して刑務官の服を盗んで成り代わって堂々と出て行った説
この難題マリアンヌ様ならすぐ解いてしまうんだろうな〜、でも神の手を煩わせるわけにはいかないから自分達で解くのかな〜楽しみです! カニ雑炊実は私も気になってたんですよね笑笑
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ