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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第10章】 表と裏の2つの部隊(表)
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09 ノズル・カーナ組

クリックありがとうございます♪今期おススメの深夜アニメは【ニートくノ一となぜか同棲はじめました】のひとりぼっちの桜ですw


……いや、皆の言いたい事は分かるよ(T_T)メダリスト良いよね。俺だけがレベルアップの2期最高だろ?って言いたいんでしょう?(・x・?

確かに良い。メダリストの第一話でいのりが親にスケートがしたいって言うシーンは最高で涙が出そうでした。皆さんにも是非YouTubeで配信されている「【アフレコレポ】春瀬なつみ score01「氷上の天才」」を見てもらいたいほどに…素晴らしかった。

俺だけレベルアップの2期も主人公が遂に自分の実力を皆に知らせるシーンに近づいてきてワクワクが止まりません。

でもね、それよりも私はニートくノ一である「出浦白津莉」が欲しいのです( ;∀;)!あんなニートだったら養うから欲しいぉぉ(´;ω;`)ウゥゥ毎週毎週が楽しみでならないのだ!皆様の中に可愛いニートくノ一に知り合いが居る方がいらっしゃったら是非ともご一報ください。私、こう見えてもあの子と過ごせるなら多少の妖魔に襲われるぐらいの覚悟…ございます!!('Д')!!




さて今回のお話ですが、カーナとノズル組のお話です。

どうぞ今回のお話もお楽しみくださいませ~(^^♪



【ノズル・カーナ組】



 フミナガとキューリが通過して少し経過した頃、カーナとノズルは例の三叉路にて足を止めていた。

 赤く揺れる薄暗い通路。

 目の前には拷問部屋への通路、軽犯罪者が居る区画への通路、入り口へと戻る通路。


 静寂を破ってノズルの少し低い声が響いた。


「カーナ、一足先にここに来たフミナガたちがどっちに行ったか分かるか?」

「…軽犯罪者たちがいる区画に行ったようですね」


 ノズルは最早、突っ込むような野暮な真似はしない。

 きっと当たっているのだろうから。


「つー事は、、」

「私は出入り口の方へ向かいます。あなたはどうぞご自由に」

「そんな寂しい事を言うなよ。因みに出入り口までの道は覚えてるか?分からないならー」

「馬鹿にしてます? 道なんて一度歩けば普通覚えるでしょ」

「その意見には賛成するが、お前がよく言う”普通”は一般人の普通とかけ離れている事が多そうだから、あんまり多用しない方がいいぞ」

「ん??」


 そしてノズルとカーナはフミナガ・キューリと異なり、元来た道を戻って入り口付近に向かって歩き出すのであった。


「なんで付いてくるんですか?」

「まぁまぁ、いいじゃね~か」


 …………

 ………

 ……


「出入り口はここしかね~んだよな?」

「そう言ってましたね」


 特に何か深い考えがあったわけでもないカーナとノズル。

 出入り口に来た理由はただ単にカーナがフミナガたちから距離を取りたかっただけというだけの理由である。

 そしてノズルはただ付いてきただけ。

 2人の足取りは迷う事無く、出入り口に向かっている。


「もしかしたら、俺たちが出入りした所以外で外に出るための隠し通路があったりしてな」

「そんなものがあったら既に看守たちに見つかっているのでは?」

「だからそこはよ、タンスとか椅子的な物で出入り口を塞いで隠してんだよ♪」

「…さっき見た感じ、あの牢の中には椅子はありましたがタンスなんて無かったですよ」

「じゃあここまで歩いた途中の迷路みたいなわき道の先に」

「それこそ看守たちが見つけてるでしょ。と言うか、どうやって地上までの通路なんて掘るんですか?」


 あの黄金の魔道具を使わずに地上へ出る方法なんてないでしょ?

 と、指摘するカーナにノズルは腕を組んだ。

 そして一度、頷く。


「スプーンとみた」

「は?」

「スプーンで掘るんだよ。飯の時に配られるあれでザクっと」

「いや、無理でしょ。地上まで何メートルあると思ってるんですか?」


 スコップでも無理だろう。

 スプーンなんて論外の論外。


「分かんないぞ~?死に物狂いの人間ってのは案外無理難題を超えていく事もある。俺は戦場で何度もその経験をしてきた。人間ってのは案外底力がある生き物ってこった。お前だって出来ないと思った事を乗り越えた事ぐらい1度や2度あるだろ?」

「そりゃ、ありますけど…」

「だろ。脱獄犯であるサボンは死刑が確定していた。そりゃ~死に物狂いにもなるだろ」

「え?って事は本当にスプーンで?」

「…カーナよー、俺が言うのもなんだけどよ。あんまり馬鹿正直に人の言う事を簡単に信じないほうがいいと思うぞ」

「っ!?く…ぐぬぬぅ、あなた、本当に殺しますよ」


 ノズルはからかう様に笑う。

 と同時に、傭兵で培われたその目は今まで歩いた道に抜け道なんて無い事を理解していた。

 そう、地上に出たくばこの先の土壁を抜けるしかない。


「あっ!ノズル卿、カーナ卿!どうかされましたか!?」


 一方、先ほど通過して行ったノズルとカーナがこちらに向かって来るのが見えた瞬間、椅子から立ち上がる副監獄長。

 若い彼に対し、ノズルは笑いながら手を振る。


「大したこっちゃねーよ。ただの確認作業だ、お前は気にせず仕事を続けてろ。邪魔して悪いな」

「いえいえ!そんな!」

「………」


 そんな焦る副監獄長を横目にカーナはふとある物が目に入った。

 緊張しながら立っている副監獄長の横にある木製の台座に椅子。

 その丸い台座の上には1冊のノート。


「その台座の上にあるノートって何なんですか?」


 言わずとも分かりますよ、副監獄長さん。

 日記ですね。

 日々の恨みつらみを書き記した日記。

 私もメイド学校時代、メイド長への憎しみを書き記し続けたものです。

 こんな地下での仕事、私と近いであろう歳という事も考慮すると不満が溜まらないわけがないですもんね。


「日記で」

「ああ、それはこの地下監獄へ入って来た者を記録する入所記録です」

「え、ああ」


 日記じゃなかったのか…。


「入所記録という事は、ここに来た奴の名前が全員書かれているのか?」

「はい。ここに入る際には我々看守も含めて”全員”に書いてもらってます」


 全員?


 カーナは先ほど自分たちが入って来た際の事を思い返す。


「あの…私たちさっきノート書いて無いですけど。ノート、我々も書かなくていいんですか?」

「いえ!そんな恐れ多い!これは近衛の皆様には書いて頂かなくても結構です!」


 近衛は書かなくていいのか。

 ラクだな。

 近衛騎士になってよかった。


 と、心から思っているカーナを横目にノズルは副監獄長に問う。


「俺らみたいに書かない奴はいるのか?」

「いえ、近衛騎士であったり皇族の方々であったり相当に地位が高い方々だけが例外で、基本は貴族であろうが書いていただいております。まぁ、そんな地位が高い方なんて来ないんですが…あ」

「どうかしたのか?」

「いえ、あれはサボンがここに収容される相当前の出来事なので関係無い事です」

「関係あるかどうかは俺たちが決める。言え」

「…はい。あの…相当前になるのですが、亡くなったアンジェラ皇女殿下が来られた事があったのです」

「アンジェラ…あ~」


 アンジェラの首を掻っ切って殺したカーナをチラッと見るノズル。

 亡きアンジェラとカーナが親友同士であった事はあのアンジェラ殺害時の血塗られた王の間の一部始終を見ていた者にとっては忘れがたい記憶。

 もちろん、あの時、皇帝の近くに居たノズルも見ていた。

 立場は違えど親友をこの手で殺したのだから、これは立ち入らない方がいい話題と思った。

 だが、


「……なんですか?私の顔を見て。気持ち悪いです」

「いや、別に何でもない」


 カーナは特にこれといって気にしている様子は無い。

 無理をしている様子も無い。

 彼女の中では吹っ切れた、という事だろうか?

 なんにしても当のカーナが気にしていないなら、必要以上にこっちが気にする方が変か…。


 ノズルはそのまま副監獄長に質問を続ける事にした。


「それ以外の皇族はそれから来て無いのか?」

「はい。もちろん誰1人来られていません」

「ふ~ん。まっ、普通に考えたら皇族がこんな所に来る理由なんてないわな。それにしてもアンジェラ皇女は何でこんな所に来たんだろうな?なんでか知ってっか?カーナ」

「え!?いや、あの…」


 暗殺部隊カラスのメンバー集めの為に来たのだと思います。

 なんて、言えるわけがありません。

 そしてアンジェがどんな手段を使ってこの地下監獄から凶悪犯であるカラスたちを出したかは知らないが、、。

 あの鬼のような社交性スキルとコミュニケーション能力のお化けであるアンジェの事だ、きっと簡単に成し遂げたのだろう。


「さぁ~?何の事やら。私にはさっぱりです」

「ふ~ん。まぁいいか。ちょっと、その入所記録のノート見せてみろ」

「ハッ!どうぞ」


 椅子に座ってパラパラとノートをめくるノズル。


「そんなノートなんて見て意味あるんですか?脱獄犯であるサボンが出ていく時にわざわざ書いて出て行ったとでも言うんですか?」

「カーナ、話聞いてたか?このノートは入所記録だ。この監獄に入る時だけ書くんだから出て行く時は誰も書いてないぞ」


 あっ、入所記録…ですもんね。

 そりゃそうか。

 うん。


「私は…その辺見てますね」


 今の会話は無かった事にして見回るカーナ。


 かといって特に目新しいものなんて何も無い。

 仕方ないので魔道具を使って作られた土壁を数回手の甲で叩く。

 響く音は鈍く、どれだけ壁が分厚いか感じ取れる。


「これは魔道具を使っても私では無理ですね。あの、副監獄長さん」

「はい!なんでしょう!」

「この出入り口の壁って毎回これぐらいの厚さなんですか?」

「はい!特に意識しているわけではありませんが、毎回これぐらいであります!」

「なるほど…いくらその脱獄犯が力が有ろうが生身では無理ですね」


 よし、自分のやれる事は終わった。


 カーナはやりきった顔で満足気にノズルを見る。


「何か気になる事ありましたか?」


 先ほど同様、パラパラとめくりながらノズルは言った。


「あ~団長やグロエならなんか分かるかもだが、俺じゃな~」

「使えないですね」

「そう言うなよ。でも何か気になる事は1つあった」

「何ですか?」

「ここに来る奴ってのは基本的に囚人か看守ぐらいだ。来客なんてそんなに人数も多くない、でもな…。副監獄長、こっち来い」

「ハッ!」


 ノズルはノートの2つの箇所を次々に指差す。


「この日よ~。10名が同じ時間に来てんな。んで、今日の午前中も同じ10名が来てる。この名前の前にあるテノール商会って何者だ?」

「ああ、それは右大臣様が贔屓ひいきにしている商人たちです」

「商人?」

「はい。この監獄も出来て結構経ちますので備品などを新調したいと思いまして、少し前から申請しておりました所、この度それが受理されまして、そして右大臣様のご紹介で監獄の備品交換に来たのであります」

「ああ、そっか」

「…えっ!?終わり!?自信満々に気になる所があるって言っておいて終わり!?」

「そんな事を言われてもな~」

「まったく頼りない。ちょっと見せてください」


 ノートを奪い取るように取り上げて文字に視線を走らせるカーナ。

 そして即、不思議な事に気づいた。


「何とか商会っていうその商人たちですが、何で備品の交換するのに2回も来るんですか?交換なら1回でいいでしょうに」

「おお!なるほど、確かにそうだな。中々、冴えてるじゃねぇかカーナ!」

「フフ、私も伊達にマリアンヌ様に付き従っているわけじゃありませんからね」

「ほ~」

「と言っても、私と違ってマリアンヌ様ならこんなの瞬殺で気付いたでしょうね」


 盛り上がる2人。

 言い辛そうに副監獄長は口ごもりながら言った。


「あの…1度目は交換する備品のチェックで、2度目は交換する備品を持って来たのです」


 先ほどまでと違って気まずい空気が漂う。


「……なるほど」

「……なるほどな」


 今、グロエが居たら「近衛の恥が」「二度と喋らないで下さい」と大いに罵ったであろう。

 居なくて良かった。


「それにしても本当に瞬殺の推理だったな」

「うるさいですよ!と言うか、そもそもなんですけど、その人たち2度目に来たの今日の午前中ですよね?サボンは昼食後に脱獄したなら関係なく無いですか?」

「そうだな」

「そうだなって…じゃあ何で気になるとか言ったんですか?」

「お前が気になる事あるか?って聞いたから」

「いや、言ったけども!」


 そうして、彼ら彼女らはフミナガとキューリ同様、とても有意義な?時間を過ごしたのであった。



閲覧ありがとうございました(´Д`)♪前回よりもペンが進んだのはおそらくカーナが居たからなんだろうな~って思っていたりしますw

ではまた次回お会いしましょう♪( ´Д`)ノ~バイバイ





ニンテンドースイッチ2が発表されましたね(^O^)以前から噂はあったけど、いざ発表されると私も欲しくなってきましたよw

だってさ…どうやらニンテンドースイッチ2はPS4と同じぐらいの性能になるらしいんですよ(>_<)って事は、私ニンテンドースイッチ2でいいんじゃない?って思うじゃん?だってそんなに高性能求めてないし、横になってゴロゴロしながら出来るし、ソニーはクソだし(つ_<)

値段にもよるけど、私、ニンテンドースイッチ2に鞍替えしようかな~?

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― 新着の感想 ―
アンジェラがカラスを脱獄させたの懐かしいな〜 どうやってやったのかな? いつかわかるのかな? アンジェラができたことをマリアンヌができないわけがない!!つまり、今回の脱獄はマリアンヌの仕業だ!!って思…
駄目だ笑。ツッコミ役が不在でボケしか居ないから珍妙な空気になっている笑。いつもツッコミを入れてくれるマリアンヌ様が不在なのが痛い笑。
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