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09 カーナ VS 近衛騎士(3)

クリックありがとうございます♪やぁ1日ぶりだね♪|ω・`)ノ ヤァ。洗濯が大好き過ぎて、洗濯物がグルグルと洗濯機の中で回っているのをつい見てしまうひとりぼっちの桜ですw



では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



 グロエとキューリは両の足に力を入れた。


「いくぞ!」

「ええ!」


 完全に本気の目で突っ込んでくる2名。

 だがもうこれ以上、この2名の戦いにバカ正直に付き合うカーナではない。

 十分に2人の戦い方は見た。

 間合い完全に把握した。


 突っ込んでくる2人。

 それに対してスーとカーナは向かって来るグロエに手の平を向けた。


「?」

「?」


 当然、突っ込んでくる2人の頭に疑問符が浮かぶ。

 動く事無くグロエに向けて手の平を向ける行為。

 なんだ?この構えは?


 カーナはそのまま手首に巻かれた分厚いバングル。

 黒い腕輪のようなそれ。

 そこから飛び出している小さな輪っか。

 それを一気に引き抜いた。


 カーナの背後から突っ込んできていたキューリが気付いた。


「グロエ!小娘、手首に何かカラクリを隠しておるぞ!」

「っ!!」


 糸を引き抜いた瞬間、バングルから放たれる10本ほどの針。

 しかも見づらくするために黒く塗られている針。

 それらは全て突っ込んでくるグロエに向かう。


 投げナイフ同様、何か毒が塗られている可能性を考慮すれば避けるという選択肢は取れない。

 万が一にでも皇族の方々に当たる事態。

 それは近衛として、プルートに住まう人間としてそれだけは出来ない。

 グロエは足を止めて槍を構える。


 高まる集中力。

 氷のように冷たく、纏う雰囲気が更に鋭く澄んでいく。


「シッ!!」


 槍の極地とも思える正確無比な槍捌きであった。

 細く高速で飛んでくる針を1本も逃さす地面に叩き落すグロエ。

 カーナは思わず感嘆の息を吐く。


「この距離の不意打ちで放たれる針を全て地面に叩き落しますか。シャルドネに針を黒く塗らせたのに意味無かったですね。流石は近衛騎士、でも…」


 皇族に針が向かわなかった事に安堵しているキューリ。

 気持ち構えている大盾の位置が下がった。

 カーナはその隙を見逃さなかった。


 瞬時にカーナは魔道具を発動して滑り込むようにキューリの大盾の下に潜り込む。

 気を抜いたところに死角への侵入。

 キューリの反応が完全に遅れた。

 そしてカーナは大盾の下から天井に向けて蹴り上げる。


「うおぁぁぁぁぁあ!!」


 カーナの気合の込められた持ち上げるような蹴り上げ。

 少しだが大盾ごと浮き上がるキューリの身体。


「なんだとっ!?」


 少しだけとはいえ装備に身を包み大盾を持った自分が盾ごと浮き上がる事態にキューリは驚く。

 だがそのキューリの驚きはこれで終わらなかった。

 浮き上がった直後、魔道具を発動させたカーナの姿は空中に移動する。


 カーナの目に映るは、まるで亀をひっくり返したような状態のキューリ。

 鎧を着ているとはいえ、その無防備な背。

 それに向かって大きく足を振り上げる。


 キューリは気配を感じ取って首だけを背後へ回転させた。


 たかが女のかかと落とし。

 この鎧ならば大したダメージにはならないだろう。

 だが、そう思っていたキューリの目に映ったのは。


 かかと部分に隠していた鋭利な刃であった。


「っ!?」


 これは話が違う。


 空中からの全力のかかと落とし、しかも鋭利な刃つき。

 これならキューリの鎧も貫通するだろう。


「いかん!」


 視線だけグロエに向ける。

 さっきのカーナの不意打ちの針を全て槍で防いだ事で今起こっている出来事への反応が一歩遅れている。

 魔道具を使わず、あの場所からの助力は厳しいだろう。


 ならば、


「ノズル!」

「分かってんよ!おっさん!」


 突如聞こえる鎖のジャラジャラという音。

 投げられたフック。

 それは地を這うように、そして矢のような速度で空中にいるカーナへと向かう。


 カーナは舌打ちをする。


「チッ、無理か」


 この速度で向かって来る鎖にこのまま無視してキューリを攻撃したら、キューリはやれるだろうが同時に自分も捕縛されて終わるだろう。

 また自分の腕力では鎖を引きちぎる事はほぼ不可能。


 カーナは空中で魔道具を発動、すみやかにその場から離脱した。


「もう少しだったのに…。にしても加減してあのスピードですか」


 離れた位置から思わず呟くカーナ。


 戦闘開始前、ノズル卿はクルウェイさんから”全力は出すな”と言われていた。

 おそらく手加減してなければあの飛んでくるフックは速度を更に増し、床をえぐっているだろう。

 手加減したスピードであれ。


「恐ろしい魔道具ですね」


 一方のノズル。

 床から起き上がる。


「助かったぞ、ノズル」

「おいおい!そんな事よりもよ~この女、バカ強ぇぞ!」


 少し離れた所で魔道具のナイフを手に睨んでいるカーナを指差し、そして子供のように目を輝かせるノズル。

 元傭兵の彼にとって力を示した人間を認めるのは自然な事であった。


「この国で最強の近衛騎士である2人からの攻撃を受けて余裕で避けながら俺への警戒も怠らない。てか下手すりゃ団長の警戒もしてるんじゃねぇかな?それであの動き。おいおい、おいおい、天才なんて言葉じゃ語れねぇわ!楽しくなってきたぜ♪顔もスタイルも良いし、最高の女じゃねーか!」


 一方、生粋のプルート兵であるキューリ、グロエ、彼らにとって”女にここまで追い詰められた状況”は、ただの屈辱でしかないのだ。


「何が楽しいんだ!?お前は!!」

「ノズル卿!我々は皇帝陛下の命で速やかにこの女を倒さないといけないのです!遊びは余所よそでやってください!」


 お~怖ぇ。これだからプルートの正騎士あがりはプライドがお高いんだよ。と、引き戻した鎖をグルグルと回してフックを手に戻すノズル。


「そんなに怒るなよ、こっからは俺も参加するから。何たってこれ以上待ってもこの女、カーナは隙を見せることは無いだろうからな」


 このレベルの使い手に隙なんてほっといて出来る物じゃない。

 数々の戦場を傭兵として渡り歩いてきたノズルだからこそ確信できる。


 ノズルは加勢する為に足を前に踏み出した。


「最初からそうしてくださいよ!」

「まったくである!」


「…悪かったって。じゃあ、皇帝陛下も見てるし、行くぞ」


「間違って私にフックを当てないでくださいよ」

「そんなミスするかよ」



閲覧ありがとうございました(__)戦闘シーンはまだまだ続くよw

ではまた次回お会いしましょう♪( ´Д`)ノ~バイバイ





今日、休みだったのでGUに行って参りました(/・ω・)/

普段あまり服を買わない方なので1時間ぐらいかけてゆっくり試着して「あ~でもない、こ~でもない(=_=)」と悩んで購入。久しぶりに行ったけど、サマーセールなるものもやっていて楽しかったですw


因みに私が買ってよかった~(^^♪と、1位と2位は(同率1位なので選べなかったw)

『スリープレスパーカー』と『マルチポケットT(五分袖)』ですね♪

女性も全然着れる感じの服なので、皆さんのお住いの近くのGUで売っていたら試着してみることをお勧めしますよ~(^○^)♪

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― 新着の感想 ―
[良い点] いや~、カーナさん全身凶器だわ笑。 [気になる点] >「【グロエ卿】!我々は皇帝陛下の命で速やかにこの女を倒さないといけないのです!遊びは余所よそでやってください!」── ──【】ここノ…
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