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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第9章】 英雄の必要条件

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08 カーナ VS 近衛騎士(2)

クリックありがとうございます♪現在、小説家になろうのサイトではどうやら外部から『DDoS攻撃』とやらを受けて繋がりにくくなっているようだ、それを聞いて「運営さん大変だな、ファイト ♪」って気持ちよりも「ざまぁ見ろw地獄に落ちろベイベー (*σ´┰`)アッカンベェー」って気持ちの方が勝ってしまうひとりぼっちの桜ですw


なぜだろうね…?サイトが繋がりにくくなるのは小説を投稿している私にとってマイナスにしかならないのに、私は運営よりも外部から攻撃を行っている人たちを応援してしまう…。

なぜだろうね…?分からないね…(T_T)?

皆にはこの理由が分かるかい(T_T)?




では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



 不気味な悪魔が張り付いた大盾を構え、反対の手には小さめの剣を持ったキューリ。

 自身が隠れるほどの大盾はジリジリとだが確実にカーナとの距離を詰めて来る。

 背後には槍を構えているグロエ。


 見なくても分かる。

 隙を少しでも見せたら突き刺してくるだろう。

 そして一番の問題は、グロエの更に後ろから目を光らせているノズル。


 カーナは考える。


「………」


 正面のキューリ卿、背後のグロエ卿は対処出来るにしても、ノズル卿…彼だけは少し厄介ですね。

 彼だけは魔道具を自在に使えてしまっている。

 事前のマリアンヌ様のお話で、彼もほぼ魔道具を使えないと踏んでいたのですが、まさかクルウェイさんが私のナイフ以外にも対処と言い出すなんて…。


「ムカつきますね。神が描いた予定を狂わすなんて万死に値します」


 世界で唯一2つの魔道具を使える男、ノズル。


 右手のダメージを受けた分だけ威力を増すガンレッドの方は問題なく避けれるでしょうけど、あの左手の鎖に繋がれたフック。

 投げて敵を捕縛する魔道具。

 確か、フックに触れたら鎖が巻きつく、、でしたっけ?

 投げたさいにあのフックにどれぐらいの追跡能力があるかは不明ですが、あれに触れたら非常に危険な気がします。


「まぁでも、当たらなければ問題ないですね。あとは…」


 チラッと視線を遠くに。


 クルウェイさんは今の所は動く気配は無し。

 おそらく私がナイフを投げて皇族に危険が有ると判断したら魔道具の風の能力を発動させるから注意しているって所でしょうね。


「流石はマリアンヌ様」


 本当に言葉1つでクルウェイさんの動きを封じてしまった。

 やはり神はすごいです。


 ですが油断は禁物ですね。

 神がここまでお膳立てをしてくれたのです。

 私のつまらないミスで台無しになんて出来ません。


 多少の距離はありますが、クルウェイさんなら風の能力を使って一息いっそくで私の所まで近づいて致命傷を与えてくるでしょうし。

 現状動く様子が無いのは、ナイフもそうですが、私がナイフ以外にも何か隠し持っていると警戒しているからでしょうからね。


「いくぞ、小娘」

「少々理不尽な戦力差ですが、これもあなたが選んだ愚かな結末。マリアンヌ皇女殿下の為とはいえ覚悟してくださいね」


 軽い言葉とは裏腹に彼らの周囲の気配がひりつく。

 先程の不意打ち、背後から襲いかかったときは違ってあからさまな殺気に満ちている。


 目くらましのように大盾の後ろに身体ごと自分を隠してジリジリと迫ってくるキューリ。

 もうその距離はすでに目の前に。

 異常なほどの圧迫感だ。

 しかも隙を見てサッと横から小型の剣でこちらを狙っている。


「せいぜい耐えて見せろ、小娘」


 言葉が終わったと同時にカーナの目の前、0距離まで迫ったキューリの大盾。

 カーナの目の前に映るは大盾に張り付いた悪魔の像。

 不気味に笑っている。


「気持ち悪いですね」


 生理的に無理。

 魔道具とはいえ、あんなおぞましい盾よく持てますね…。


 そう思い咄嗟に後ろに。


 だが。


 カーナが一歩後ろに退いた瞬間、キューリはカーナの懐に一歩寄る。

 不気味な悪魔の顔が目の前に。

 近づかれるのを嫌がって更に後ろに、キューリも前へ。

 横へ、キューリも続く。

 巧みな足捌きでカーナとの距離を詰め続けるキューリ。


 離れられない。


「ほれほれほれ、どうしたそんなものか!」


 その間も絶え間なくキューリは刺すように小型の剣を巧みに使って攻撃をしてくる。

 どうしれも離れられない。

 カーナの身体能力を持ってしても魔道具を使わないと容易には離れられない。

 それほどの錬度である足捌き。

 これこそ常に相手と0距離で戦うというキューリの戦闘スタイルであった。


 カーナは鬱陶しそうに目の端を歪ませる。


「チッ」


 離れようとしても引っ付いてくるから離れられない。

 大きな盾を構えて小型のナイフで隙を狙うのはムンガルと似ている戦い方ではあるが、このキューリという男は本質が違う。

 大盾を持って隙を狙っているように見えるが、その実は完全な攻撃特化の戦い方。

 大盾で相手の視界を防ぎつつ、攻撃的に小型の剣を振るう。


”魔道具を使って一気に終わらせるか?”


 そう考えて魔道具のナイフを強く握った瞬間、背後からとんでもない速度の槍が打ち込まれた。


「シッ!」


 岩を貫くような突き。

 それをカーナは身体を半身ずらすようにして避ける。

 目の前には未だ大盾が迫っている。

 カーナは魔道具を使って離れようとしたが、だがその前に次なるグロエの一撃が見舞われた。


「シッ!」


 槍による横薙ぎの一撃。

 カーナはそれを地面に張り付くようにして回避。

 グロエに驚きは無い。冷静沈着に即槍を引き戻し、次に頭、胴体、両手、両の足を次々に突く。

 その1撃1撃が積み上げられてきた、研鑽し、磨かれてきた1撃。

 当たれば傷を負うどころか死にかねない攻撃。

 だがカーナはそれらの高速に及ぶ突きを冷静にかわし、かわしきれないものに関してはナイフを使って受け流した。


 冷静にそのカーナの動きを見て戦うグロエ。

 次に行なったのは、やや前傾姿勢で槍を深く構え、強く早く突き出す行動であった。


「せい!!」


 まだ届かない。そう思ったカーナの間合いにグイッと伸びてくる槍。


「……」


 深く構える事で間合いを相手に錯覚させる。

 グロエほどの槍の使い手だからこそ成し得た技。

 普通初見なら大抵の使い手が串刺しだろう。


「……」


 だが、それすらカーナは簡単にかわした。


「なるほど、初見でこれもかわすとは…。これは団長が天才と呼ぶのも分かるというもの」


 魔道具を使用する事無く涼しい顔のカーナ。


「キューリ卿!」

「ああ!」


 キューリはグロエの攻撃を避けた直後のカーナに詰め寄った。

 カーナの目の前に覆い被せるように再び現れる大盾。

 そしてそこから何度も振り下ろされる小型の剣。

 背後からは変わらずグロエの槍が襲ってくる。


「………」


 それらの攻撃を掻い潜り続けるカーナ。

 曲芸のような紙一重の回避行動の連続。


「信じられん小娘だな」


 人間離れした反射神経に反応速度。

 これで速度強化の魔道具を使われては厄介だ、そう思ったのだろう。

 まだ魔道具は使っていないカーナに先手を取らせないようにキューリが自身の大盾に向かって盾裏から言った。


「食ってよし」


 そうキューリが口にした途端、大盾に張り付いていたと思われていた悪魔の像がまるで意思を持ったかのように手を伸ばしてカーナを捕まえようとしてきた。


「っ!!」


 まるでゾンビのような動き。

 カーナであれば避けるのに問題は無いが…。


 事前の情報で魔道具の性質は分かっていたとことは言え、目の前の石像が動くような光景は不気味でしかない。

 幸い動きが遅いから捕まる事は無いが、キューリの動きとは別の意志を持って動く存在は目障りでもある。


「実質、敵が1人増えた感覚ですね」


 カーナは冷静に敵戦力を分析する。


 これがクルウェイさんが率いている現在の近衛騎士ですか。

 予想はしていましたが2対1でこのキツさ。

 父の代のメンバーからほとんど変わっているので少し楽観視していましたが。


「これ以上、この間合いで戦い続けると詰みますね」


 後、数手先の未来の自分を予測し、カーナは魔道具によってキューリとグロエに挟まれた場を離脱。

 と、同時にナイフを数本投擲した。


「「っ!?」」


 高速で投げられる6本のナイフ。

 その速度、精度たるやカラスの投げナイフ使いリックスの錬度に並ぶほどであった。


 だが…。


「シッ!」


 無表情で難なく叩き落すグロエ。

 キューリに関してはもちろん全て大盾で受ける。


「こんなちんけなナイフなんぞ投げてどうするつもりだ?小娘。我輩の髭でも剃ってくれるのか?」


 一方、目を細めるグロエ。

 彼は今しがた叩き落したナイフに目を落としていた。


「ふむ…」


 薄っすらと汁気を帯びている。

 微かに臭う刺激臭。


「…毒ですか」

「グロエ、どうかしたか?」

「いえ、このナイフ…全部ではありませんが数本に何か液体が塗られています。おそらく毒かと」


 少し遠くの位置から戦いを注視していたクルウェイがその会話を聞いて険しく目を細める。

 一方、キューリは豪快に笑った。


「ほ~プルートの騎士団長の娘とは思えないほどの卑怯なマネをする小娘だな。まぁ女だからそれぐらいはするものではないか、許してやろうぞ」

「キューリ卿、事はそう単純な事ではありませんよ」

「ん?どういう事だ?」

「もし私たちがナイフを弾いたして、それが皇族の方々にちょっとでも当たったら…。後は分かりますよね?」

「ああ…なるほど。それは…非常にまずいな。あってはならない事態だ。本当に姑息な小娘だ。主人であるマリアンヌ皇女殿下に失礼だと思わんのか!」

「さぁ~どうでしょうね?所詮は女の考えることです、我々は高貴なプルートの騎士、力の違いを見せ付ければいいだけです」

「もちろんだ。手早く終わらせるぞ」


 その風景を見ていたノズル。


 彼は一連のグロエ、キューリ、カーナの攻防を見ながらも、常にカーナの隙を狙っていた。

 鎖をクルクルと回し隙あらばを捕縛する為に。

 だがその鎖は未だ放たれていない。

 理由としては、カーナという女に隙が一切無いから。

 近衛2人と戦って隙を一切見せない敵。

 アトラスの10英雄でも不可能であろう事を簡単にやってのける女。


 楽しげに笑いながら小さく呟いた。


「おいおい、やべぇだろ、この女」



閲覧ありがとうございました(__)どうでしたか?クルウェイ以外の近衛騎士たちも強いでしょ~w

少しでも彼らの魅力が伝わればいいなと思って書いているので、楽しんで頂けたならば幸いです(^^♪

ではまた次回お会いしましょう♪(@^^)/~~~ばいばい♪






皆さん!前回の無職転生観ました!?

酷すぎですよ!あんな展開!

私は見終わった時に啞然としちまったよ!( ゜Д゜)!


だってあんなに頑張ったルディーの結末が父親死んで母親は記憶喪失…もう~~~救われないよ(ノД`)・゜・。

ヒトガミが旅の前に言った「あなたは行ったら後悔する」ってそういう事か~~~って思ったわ(>_<)てか、マジでヒトガミは性格悪すぎる!そういう事ならそういう事だと先に言ってくれよ(>□<)!諸悪の根源お前だわ!!


私、てっきり迷宮で皆が助かってルディーの家で子供が生まれて家族全員で喜ぶ…みたいな、そんな展開だと思ってたので、も~~~今週のアニメ見てビックリしたよw

あ~~次回、早く観たいけど、怖くて観たくない(>_<)今、私はどうしたらいいんだ?状態ですよw

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― 新着の感想 ―
[一言] >このキューリという男は本質が違う >大盾で相手の視界を防ぎつつ、攻撃的に小型の剣を振るう── ──この戦闘スタイルは、る○剣の宇○!?。 >「ほ~プルートの騎士団長の娘とは思えないほど…
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