06 全力を出せない理由
クリックありがとうございます♪今期オススメの深夜アニメは『ガールズバンドクライ』のひとりぼっちの桜ですw 皆、3Dアニメ苦手って人もいるだろうけど、これは是非見てもらいたい(☆_☆)!最高に面白いし、最高にロックだから( ゜Д゜)!
特に主人公の子が一番ロックで最高にイカレてるんだよwクソ面倒くさい性格なんだけど、鬱屈とした感情を爆発させて歌う姿は…も~~マジでカッコいい:;(∩´﹏`∩);:曲も最高だし、皆も是非観てみてね~(^^♪
さて今回のお話ですが、見せ場はカーナの長台詞でしょうかwカーナの頭の切れる所、皆様楽しんでいってね♪ページ数は原稿用紙9ページ、6千文字ぐらいになっちゃったけどw
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪
「クルウェイさん、あんたともあろう人が気付いていないのですか?」
そう言うとカーナはクルウェイの持つ黄金の戦斧、ハルバートを見る。
「あなたの魔道具は昔から良く知ってます。最強の魔道具…そう呼ばれる要因は黄金のハルバート、その能力が通常では考えられない破格の4つも備わっているから」
カーナはゆっくりと指を1本づつ立てていく。
「①戦斧に火を纏わせ、そこから最大火力の灼熱の炎を放つ技。②自身の周囲の風を操り、攻撃、守備、速度アップ、自身すら浮かせる技。③自身を大地のように硬質化、驚異的に防御力を高めて如何なる攻撃をも防ぐ技。④自身の治癒力を高め、重症状態をも回復させる技。備わっている4つどれもが強力、しかし弱点として複数同時発動は出来ない。発動できるのは常にどれか1つの能力だけ。能力を解除したら再び使用するためには最低1分以上時間を空けないといけない。これがその魔道具の正体です。少しの不自由さがあるものの、それを差し引いても最強と言っていいでしょう。応用力も申し分ない、特に風の応用能力がいい。さて、では問題です。その最強の魔道具…ここでは使えませんよね?」
流暢に喋り、周囲の環境を確かめるように見回すカーナ。
この場、王の間に集まっているのは皇帝、王位継承権を持つ皇族たち、有力貴族、将軍、軍師。
「戦闘経験が豊富そうな将軍たちはならともかく、ここには皇帝陛下だけじゃない、皇族の方々、貴族達も多数居ます。それにクルウェイさんだけじゃない、他の近衛の方々もずいぶん強力な魔道具をお持ちだと事前に聞いております」
カーナの言いたい事がだんだん近衛騎士、この場に居る全員に伝わっていく。
カーナは次にクルウェイ以外の近衛たち、それらが持っている魔道具を流し見る。
その目に映るのは、フミナガが持っている【刀】、キューリが持っている【悪魔の大盾】、グロエが持っている【高貴な槍】、ノズルが持っている【鎖付きのフック、ガンレット】。
「副団長フミナガ卿、能力は斬撃を飛ばす。飛ばす斬撃の威力・速度は剣を振る速度に依存する。キューリ卿、能力は悪魔の装飾が張り付いた黒い大盾が人を喰らう、腕を伸ばしてボリボリと骨まで…そして能力を解放すると大盾が喰った人間の数が時間制限となって自身が悪魔のような外見に変わり一騎当千の活躍で戦う。グロエ卿、1匹のキメラを召喚する。頭と胴体は獅子、尻尾は蛇、雄大な大鷲の翼を有した幻獣。その爪や牙はどんな分厚い鎧をも簡単に切り裂き、尻尾の蛇は強い毒を有し、致死性の毒も吐く、翼は飛ぶだけでなく鉄板をぶち抜くような羽を飛ばす。ノズル卿、世界で唯一2つ魔道具を持てる人間。左手に持った鎖付きのフックを投げて触れた者を引き寄せて捕縛する。右手のガンレットは如何なる攻撃をも防いで、防いだ分だけ次の一撃の際限なく威力を上げる。クルウェイさんだけじゃない、近衛騎士の皆さんは各々本当に全員が強力な魔道具をお持ちですね。では…使えますか?ここに集まった皇族の方々、歴史ある高価な装飾品の数々を傷つけないように加減して発動できますか?」
この発言は誰よりもこの状況を客観的に捉えていないと出来ない発言であった。
そしてその瞬間、近衛だけじゃないこの場に居る全員が理解する。
”プルートの誇る近衛騎士は全力を出せ無い事に”
数の上では圧倒的に有利。
最強であるクルウェイも居る。
近衛騎士に負ける要素は無い。
ただし、、
”近衛騎士5名は魔道具がほぼ使えない”
使ってしまっては皇帝陛下、皇族の方々に怪我を負わせてしまうかもしれない。
それはありえない。
あってはならない。
ならばカーナは?
この王の間にはカーナが唯一忠誠を誓っているマリアンヌという皇族がいる。
目の前に居るカーナ・マキシマムも同じ条件なのではないだろうか?
いいや、そうではない。
あの時、ファゴット際のラムゼスの魔道具、現在カーナが持っている魔道具の性質を見ていた面々は即座に理解する。
あの速度を上げるだけの魔道具ならば特に周囲に被害は及ぼさない。
故にカーナだけはこの王の間で全力を出すことが出来る。
ではロキ、マリアンヌ以外の皇族の方々だけでもこの王の間から退出させる事は可能か?
いや、戦闘の火蓋は既に切られている。
そんな事をしている内に十中八九カーナにロキの腕を切り落とされるだろう。
様々な事を考えている近衛騎士達、カーナは最後に言った。
「特にこの場には王位継承権を持った年端もいかない皇族の方々が居ます。…果たしてあなたたちが私の投げたナイフを避けたら、弾いたら…。自分の力で避けれるものか…心配ですね。誰かが…例えば応用力のある魔道具を持っている”誰か”が常に気を張っていないと、万が一があるかもしれませんね」
近衛騎士全員が大量の苦虫を噛み潰したような表情になる。
「あ~なるほど、そいうことか。だから俺達と相対しても、お嬢ちゃんは臆さなかったってわけか」
「ほ~、ほ~、中々に頭の切れる小娘だ」
「ええ、急に起こったこのような事態にも関わらず彼女の状況分析の正確さは素晴らしいです。こんな綿密な分析を目の前でされたらクルウェイ団長の天才という言葉を信じざるおえないです」
「ってかよ。あの女が今言った大量のナイフ、俺達はあれを避けてはならないし、全て叩き落すか受けないといけないんじゃないのか?」
「そう…ですね。私たちがナイフを避けた結果、ナイフが皇族の方々に向かうのはマズイですし、皇族の護衛が対処できるかは分からないですし…王の間に大量のナイフが突き刺さるのも…よろしくはないですね。つまり…そうですね」
「マジかよ…」
王の間にて、全員が失念していたであろう真実を簡単に口にするカーナ。
これは完全に誤算だった。
おそらく戦闘が始まってすぐ気付くであろう事柄だったであろうが。
歴戦の猛者である近衛騎士たちですら、この急な皇族同士の争い、マリアンヌがロキの腕を強行的に奪おうとする急展開に付いていくのがやっとだというのにカーナという女はそれを戦闘前に冷静に状況把握を行っている。
カーナにとってもこの近衛騎士団5人と戦うという急展開は突発的な事象であったはずなのに。
クルウェイの見るものを圧倒する眼力が自然と弱まる。
「成長したね、カーナ。昔はそんなに雄弁じゃなかった、それに口だけじゃない、昔よりも頭がずいぶん回るようになった。こちらが急な展開に失念していたとは言え、自分達よりも早くこの状況をそこまで客観的に見れるようになるとは。。君がそこまで成長するとは亡き父君もお喜びに……ん? …いや、違うな」
喋っていて不自然さに気付くクルウェイ。
カーナという人物はそこまで聡い子では無かった。
数年前からアンジェラ皇女の口添えでメイドとして働き始めた事で、城の廊下でたまにすれ違いこそすれ、まともに話してはいない。
兄弟子・妹弟子という関係から10年以上の口を聞いていない時間経過がカーナという少女を知的に成長させたのかとも思ったが…。
そうとも思えない。
というか、さっきの説明は流石に喋りが流暢過ぎはしなかったか?
カーナらしくない喋り方だった。
何か、言われた事をそのまま喋っているような…。
自分の言葉じゃないような。
そもそもカーナ・マキシマムという人間は事前に敵の事を調べるなんてマネをしない。
必要ないから。
だがカーナは今しがた自分達近衛よりも早くこの状況を客観的に見ていた事を証明してみせた。
”お前達、近衛騎士は全力を出せないと”
淀みなく、流暢な言葉を用いて。
「カーナ、お前は」
そんな時、クルウェイの耳は小さく「フフ」と悪戯っぽく笑う声を聞き取った。
蚊の鳴き声のような小さな声であり、この緊張が張り詰めた空間であまりにも不似合いな笑い声であった。
聞き取ったその方向にゆっくりと顔を向けると、そこには透き通るような白い肌に銀色の髪、黒いドレスに身を包み折れた手を持ち上げ口元を隠したマリアンヌの姿があった。
「まさか」
クルウェイの疑念はここで1つの確信を得た。
今しがたのカーナの言葉は、カーナが考えた言葉じゃない。
カーナにこの状況になることを事前に入れ知恵した人物が居る。
その人物は我々近衛騎士の魔道具の性能を事前に調べ尽くした。
その結果、近衛騎士たちが全力を出せ無い事を確信した。
そしてその人物はこの状況を作り出した。
意図的に。
勝てる見込みがあると踏んでカーナを送り出した。
そしてカーナにわざわざ戦いが始まる前に説明させた。
全員の前で。
何のために?
決まっている。
念のために釘を刺しておきたかったから。
この場に居る皇族たちを人質に取った事実。
”近衛騎士に魔道具を使わせないために”
すべてが計算。
すべてが計略。
すべてが策略。
カーナには100%の力を出させて、我々近衛には力を制限させるために。
「………」
マリアンヌ・ディ・ファンデシベル第一皇女殿下。
自分が最も強く憧れた銀線の大英雄。
彼女のたった1人の娘…。
思い返せばリーシャ様は魔道具を使って生前今回と似たようなされていた、だがマリアンヌ様は魔道具を持っていない。
魔道具も無しにこんな事をやってのけるとは。
「リーシャ様、見ておられますか? あなたの娘は末恐ろしい才をお持ちのようです」
「何か言いましたか?クルウェイさん」
「いいや。お前の主は偉大だな、と思っていた所だよ」
「何を今更当たり前の事を。マリアンヌ様は神なので偉大なのは当たり前です」
「フッ、そうだな」
これ以上の問答は不要。
カーナの背後に誰が居ようが関係ない。
自分たちは与えられた職務を全うするのみ。
クルウェイは戦いが始まる前に最後の指示を部下達に命じる。
「フミナガ、お前はロキ皇子を守れ」
「俺は戦闘に参加しなくていいのか?」
「カーナの能力は超加速だ。全員で戦っている隙を突いて魔道具を発動、ロキ皇子を狙われるのが一番マズイ。1人は常にロキ皇子に付けた方がいい。自分の次に強いお前がロキ皇子に付け」
「なるほど、いつもと変わらず冷静なお前でよかったよ」
フミナガは茶化すように肩をすくめる。
そして小さく頷いた。
「あい分かった、ロキ皇子は俺に任せろ」
「任せたぞ。 あと戦闘が始まる前に、最後に全員に言っておく。魔道具の使用は極力控えろ。特にフミナガ、グロエは1撃が強力過ぎる、使うな。ノズル、キューリさんに関しては限定的に使ってもいい、ただし皇帝陛下・皇族の方々が傷つくような行為は絶対に避けろ。因みにキューリさん、ストックは?」
「あるわけないだろ」
「ですよね」
「そもそも、あったとしても、この場で能力解放は出来るかは怪しいがな。どれだけ能力を制限しようがどうしても王の間の何かしらは壊れそうだ」
と言う事は実質魔道具を使えるのは…。
「じゃあ実質、魔道具使えるのは俺だけってわけか」
「クルウェイ団長も使えますよ」
「残念ながら自分はカーナが投げるナイフなどの投擲物の処理の為に相当リソースを割かれる。基本はお前達がやれ、いけそうなら自分も戦闘に参加する」
そうクルウェイが言うと、ノズルがフックに繋がれた鎖をグルグルと回した。
金属の擦れる音がジャラジャラと鳴る。
「じゃあ俺が頑張るしかないな」
「ええ、任せますよ。グロエ卿」
「吾輩もフォローするから安心せい、グロエ」
自分たちの能力が制限されて尚、敗北の2文字が頭を掠める事はない近衛のメンバー達。
魔道具が使いない?
相手が一方的に魔道具を使える?
団長クルウェイと副団長フミナガが積極的に戦闘に参加できない?
その程度が何だと言うのだ。
この自信こそ、彼らがどれだけの修羅場を潜ってきたかに他ならない証明。
クルウェイは黄金のハルバートを手に言う。
「フミナガ以外、カーナを囲むようにしろ」
近衛騎士たちは黙ったままカーナを取り囲むように移動する。
カーナを中心に360度、近衛騎士という最強の敵が居る。
そしてカーナと正面から相対するのはもちろんクルウェイ・キュート。
一方、フミナガはゆっくりと歩を進めロキの前に立つ。
「ロキ皇子、私の後ろから離れないで下さい」
「おぉ、おお!頼むぞ!」
フミナガは重心をぐっと落として鞘に収まった刀に手を近づけた。
すると緊張感が1つ上のステージに上がった。
この辺りでは見たことの無いフミナガの構え。
少なくともカーナにとっては完全初見。
カーナは興味深そうに言った。
「変わった構えですね。フミナガ卿」
「居合いという、俺の故郷に伝わる構えでな。お嬢ちゃん、先に言っておく。ロキ皇子に近づけば切る。俺の居合いは高速を超える」
「………」
言い終わりフミナガの殺気が充満していく中、黙っているカーナを横目にクルウェイは間髪居れずに小さく呟いた。
「最悪、殺しても構わない。行け」
事前の打ち合わせなどしていない。
だがクルウェイの掛け声に合わせて、カーナの背後に居るグロエ、ノズルが示し合わせたかのようにカーナに跳びかかった。
閲覧ありがとうございました( ^)o(^ )皆さん、クルウェイの魔道具の能力良いでしょ?wずっと考えてたのね【最強の魔道具とは?】ってさ。で、色んな漫画とか読んで答えに行き着いたの、それは日本の歴史に聞くべきだ…ってね(・_☆) キュピーン! 皆さん、突然ですが戦国最強って何だと思いますか?……そうだね!甲斐の虎、武田信玄の「武田の騎馬隊」だよね!つまり”風林火山”だよね!そして誕生しました、クルウェイの能力w4つ能力有ったら強いでしょ~w
…え?「戦国最強の戦術って織田信長の鉄砲三段撃ちでは?」ですって?
……アレはダメです!なんで刀と弓とか槍とかの美しい時代に鉄砲とか使うの!?卑怯でしょ!?だからダメです!(# ゜Д゜)!最強は武田の騎馬隊です!異論は認めないよ!
因みに私はフミナガの斬撃を飛ばすって能力が地味に気に入ってますwカーナと同じく、使い手によって超強力な魔道具…みたいな感じにしようかな~(笑)え?カーナの魔道具と合わせるとBLEACHの斬月?何のことやら(?_?)
ではまた次回お会いしましょう♪(@^^)/~~~
『僕の心のヤバイやつ』の最新10巻を遅ればせながら購入しました♪いや~今回も良かった~( ^^ )まさかこの私が今更キスシーンごときでドキドキするとは思わなかったwwでもあのラブホテルのキスシーン良かったわwまぁ夏合宿編が全て最高だったわけだけど(^_^;)
てか今回の巻で私が一番好きなキャラが決まったわ。関根萌子です(^_-)正直、外見だけ見たら山田一択じゃん?顔とかスタイルとか含めて芸能人だし、モデルだし、でも私は萌子一択になったわ(笑)
以前から周りも観れて、市川にも気を使ってくれる良い子だな~とは思ってたけど、今回の巻で山田と喧嘩したじゃん?アレで決まったね。萌子もさ、市川と同じで劣等感があったんだよ、芸能人の山田がいっつも近くにいるわけだから当たり前かもしれないけど、でも自分の劣等感も認めて前へ進む姿、カッコいいんですよ~(。-_-。)男女関係なくああいうのは良い…。




