04 初めての外出
クリックありがとうございます(人´∀`).☆.
今回は短いので読みやすいと思います、それではどうぞ(^^♪
目が覚めたら朝だった。
そして目の前には座席
息苦しさが充満する狭い空間だ。
「ウムムム、溶け…る」
一夜明けた朝、マリアンヌはプルートを出て初めての早朝を迎えた。
日焼けを防ぐために急遽張った暗幕代わりのテーブルクロスの隙間から紫外線が差し込んでくる。
手を伸ばし暗幕をどけると窓の外には青空が広がっていた。
「おはようございます、マリアンヌ様」
すぐ横の座席にまるで置物のように座っていたカーナがそう挨拶してきた。
マリアンヌは肘を床について、ゆっくりと上体を上げていく
「うむ、清々しい朝だな、痛っ!」
体のあちこちが軋むように痛い
特に首なんて動かない
まるで出来損ないの機械人形になったようだ
それを見て心配そうにカーナは手を差し伸ばす。
「やはり、外に設けたテントの中で寝床を設置してお休みになられたほうがよかったのでは…?」
「昨日も言っただろう。この我が地面の上、数ミリの所で寝るなど出来るか」
× ×
「マリアンヌ様、ムンガル将軍から初日の進軍はこの辺りにしたいという申し出がありました」
「そうか、分かったと伝えておけ」
「はい、それでマリアンヌ様。それで…お食事の方は…」
「昼も言っただろう、いらぬ」
「しかし少しは何かお召しにならないと、お体に障ります」
「くどいぞ!」
「も、申し訳ありません」
「ちなみに今日はどこに泊まるのだ?窓から見る限り大きな町などは無いようだが」
「安全な場所に陣を設けて野営になります」
「野営って野宿だよな?」
「野宿…とは違うと思いますが、テントを張りますし」
「テントって…地面に張るんだよな? 寝るところはどうするのだ?ベッドがあるのか?」
「ベッドではなく地面に簡易の敷き布団のような物を作ります」
「地面に?」
「はい、地面に」
「それ野宿だろ!」
「いえ、下に敷き布団を」
「だから野宿だろ!!」
「え!?マリアンヌ様、いずこへ!?」
「馬車の中で寝る、その敷布団とやらを持って来い。 何が悲しくて地面に近い場所で寝なきゃならぬのだ」
× ×
カーナが持ってきた布団は弾力が無かった
しかも馬車の中という狭い空間だった為、手足も伸ばせなかった
結果として体中が痛いわけだ
「マリアンヌ様、ムンガル将軍がもう少ししたら2日目の進軍を開始すると言っておりました」
「そうか」
しばらくマリアンヌが体の痛みに耐えるように座っていると馬車の前方のほうから鞭を入れられる音と「ヒヒーン」という馬の鳴き声が室内に響いた。
そしてゆっくりと動き始める馬車
2日目の進軍を開始した。
手首の力だけで馬車の窓を開けると爽やかな風が入ってきてマリアンヌの頬を撫でる。
美しい銀色の髪はまるで踊るように宙を舞う。
「この吹き抜けるような風だけは2日目でも気持ちいいな」
馬車の外に目をやる
すると進軍する兵達を追いかけるように飛び交う蝶
自由に歩き回っている動物
そして何より地平線の先まで続く草原地帯
「実に素晴らしい風景だ」
しかし、まぁそれも既に2日目となった今では
「飽きたな」
それでも最初の日、プルートを出た初日は違っていた。
初めて国を出た開放感、初めて見る景色に高揚感も相まって、広がる草原、川を渡す石造りの大きな橋、大空を飛び交う鳥達にまで目をキラキラと輝かせたものだ。
あまりにも楽しくてちょっと舌を噛んだぐらいだ。
しかし現在は
「いや~自然とかマジ勘弁だわ、蝶とか標本で十分だし、動物は毛皮として再会出来るし、ほんと、城のほうが何倍も快適だ。うん、今なら言い切れる、城最高」
理想と現実のギャップを知ったマリアンヌ。
また1つ人間としての位が上がったと満足そうに頷くのであった。
「人間というのは失敗から物事を学んでいく、それはいい、いいのだが…しかし取り返しのつかないミスはどうしたら…」
頭を抱えるマリアンヌ。
「なんで我はこう…」
いや、準備不足を嘆くのはもうやめよう。
だって昨日、一生分と言っていい位嘆いたのだから…
閲覧ありがとうございました<(_ _*)>
次回は丸々、回想に当てようと思っています。
よかったら次回も読んでいただけるとうれしいです(^.^)
最近チェインクロニクルVなんですけど、、、酷いんです(>_<)
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今週こそは何かイベントして欲しいな~。・゜・(ノД`)・゜・。




