表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
342/392

14 マリアンヌ到着の裏側(5日目)

クリックありがとうございます♪いったい何時に小説をアップするのが正解なのか、最早全く分からなくなったひとりぼっちの桜ですw 今日休みだったし、前回も昼にアップしたからこの時間にアップしてみたんだけど果たしてこれで正解なのか…私は答えが知りたい(-"-)一番初見人数が増えるのはいつなのか………(。´・ω・)ん?何ですか?皆さん。

何々?


『勝手に考えて貰うのは大いに結構なんだけど。。どの時間にアップしようが初見は5~6人なわけで、ぶっちゃけ考える時間無駄じゃね?』


ですって?

…そんな事言うなよ!(。◕ˇдˇ◕。)/確かに結果だけ見れば5~6人かもしれないけど!質が違うかもしれないでしょ!?読んでくれる5~6人か読んでくれない5~6人は違うでしょ!?

だから私は今日も思案するのです…正解は何時なのか??ってねww



さて今回のお話ですが、言うなればこの章の終幕へ向けての味変かな?w味変の中にももちろん色々と謎が散りばめられているので、今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪

あっ、因みに今回もなんだけど、今回も表の7章の5日目を読んで貰えると更に面白くなるように工夫をしているので良かったら先でも後でもいいので読んでみてね♪



【マリアンヌ到着 5日目】



 オムとシャルドネが昼食を終えて少し散歩でもしようかな~と思った頃。

 マリアンヌの命令を無事終えて宿屋に帰って来たラン。

 2人はそれを宿屋で迎える。


「おっ帰りぃ~どうだったぁ~?」

「どうだった?もなにも、行って帰って来ただけだけど?」

「本当にシジモルーナを連れて屋敷に行って帰ってくる、それだけやってきたのか?」

「ええ」

「魔道具はぁ?」

「一応マリアンヌ様が言われたとおり持って帰って来たけど…」


 手元に有るのは布に包まれた刃先がノコギリのような剣。

 シャルドネの目がキラキラと輝く。


「へ~これが切ったら燃える剣かぁ~。ちょっと触ってみていい?」

「いいけど、壊さないでよ」

「わたしを誰だと思ってるのぉ? ボスじゃないんだから、こんな貴重な物をそんな雑に扱わないよぉ」


 そう言うと頬を膨らませながらシャルドネは魔道具を観察し始めた。たまに「なるほど~こうなってんのかぁ」などと呟きながら。


「そう言えばオム、あなたは私と同じ時間に見回りに出たけど何か今日は変化はあったかしら?」

「村を見回って分かった事があるんだが、どうやらマリアンヌ様が領主に捕まっていた反乱軍のメンバーを全員牢から出したらしい」

「捕まっていた反乱軍のメンバーを牢から出した?」


 なぜそんな事?

 敵が増えるだけな気もするけど。


 マリアンヌから今後の予定を聞かされてはいるが、全てを聞かされているわけではないので分からない。


「まぁでもマリアンヌ様の事だから、完全な善意からきている行動ではないとうことは確かでしょうね」


 あるとすれば、反乱軍の奴らへの歩み寄り。

 短期間で最大限の信頼を得るため。


「ああ、何か俺達には言っていない真意がマリアンヌ様にはあるのだろう」

「シャルドネ、そろそろ魔道具を」


 その時だった、宿屋の正面扉が開いた音が聞こえたのは。

 ピタッと黙る3名。

 宿屋の正面の扉は1階にある。ここは2階の一室、だが3人全員が微かに聞こえた軋む扉の音を確かに聞き取っていた。


 シャルドネが魔道具片手にわずかかに視線を下に向けた。


「宿屋のおばちゃんかなぁ?」


 オムは足元に置いてある剣を手に取る。


「扉の開け方が違う。あのババアはもっと丁寧に扉を開ける」

「オムの言う通りよ。シャルドネ、念のため戦闘準備をしなさっ!?」


 しかし、疑問と向き合う間もなくそれは突如に起こった。

 1階から放たれる強烈な殺気。


 ランは言葉を失った。

 いや、ランだけじゃない。

 3名全員が言葉を失った。


 と、同時に背筋に走る悪寒、筋肉が硬直、全員が身構える。


 冷や汗、震えが止まらない。


 何かが来る。


 尋常な強さを持つ、何かが。


「何か凄い殺気なんだけど、これヤバくない?」

「迷い無く俺達の居る2階に上がってくるぞ。逃げるか?」


 古びた木製階段の軋む音。

 それは間違いなくここに向って迫って来ている。


 ランは2階の窓から外を見る。


 大した高さじゃない、我々なら難なく飛び降りれる高さだ。


「2人共、窓の近くに移動して、いつでも逃げれるように。そして合図したら各々バラバラに散って領主の屋敷で落ち合いましょう。この敵はボス案件よ」


 頷くオムとシャルドネ。

 シャルドネは服の内から手の平5センチサイズの球体を取り出した。


「出発前にペリモンに渡した煙幕の残りが1つあるからそれ使うね。この部屋一杯に煙が広がると思うからみんな心しておいてよ」


 無言で頷くオムとラン。

 そして1階から上がってきた足音は扉の前へ。

 ゆっくりと木の扉は開けられる。


 入って来たのは…。


 暗殺部隊カラスが羽織る黒いフード付きのローブ。

 そいつはローブを脱いだ。

 すると、


「皆さん2日振りですね。さて私が今日来たのは、あなた達に……って、え~と、皆さん、どうかしましたか?」


 燃えるような赤い髪にメイド服。

 自分達、カラスのボスであるカーナ・マキシマムであった。


 空気の抜けた風船のようにその場にへたり込むシャルドネ。


「もぉ~~驚かさないでよ!!ボス!! どんな怪物が乗り込んで来たのかと焦ったよぉ!」


 その反応を見たカーナは平然と答えた。


「あなた達は気配が掴みづらいので、わざと殺気を出して身構えた気配を辿って来ました。おかげで1室1室調べる手間がはぶけました♪」


「省けましたぁ♪ じゃないよ!!」

傍迷惑はためいわくにも程があるんだが?」

「もう、その行動の意味が分からんわ。 ボスは一体何がしたいの?」


 シャルドネだけじゃない、全員が不満な目を向けての声を上げる。

 こんなに抗議が起こるとは夢にも思わなかったカーナ。

 部下からの抗議に戸惑い、焦り、思わず後ろづさる。


「え、すいません」


 こいつは、一体何を考えているんだ?

 常識が無いのか?

 そもそも何がしたいんだ、お前は?


 この後も一頻ひとしきりカーナは3人から苦情を受けた。

 3人の捲し立てる抗議の勢いに、圧倒されて呆気に取られるカーナ。

 そして、何でそんなに怒っているのか全然理解できないカーナの表情が、火に油を注ぐ形となって3人の抗議を更に長引かせる事になった。


「で、今日はどうしたのぉ? やっぱりわたしたちに演舞のご褒美を渡しに?」

「だから2日前も言いましたが違いますって。今日はマリアンヌ様の伝言を伝えに来たんです」

「伝言って何かしら?」


 相変わらず無防備に突っ立っているかのように見えるが、見る人が見れば分かる。

 隙1つ無い。

 絶対的強者ならではの立ち姿。


 そんな事を思いながらランが来た理由を問うとカーナは端的に言った。


「”第2フェーズへ移行しろ”以上です」


 3名の目の端がピクリと反応する。


 第2フェーズ…。

 つまりはシジモルーナに魔道具を渡して使えるようにレクチャーして、他の反乱軍メンバーにシジモルーナが魔道具を使えることを見せる。


 そしてその後は、、


「了解よ」

「了解した」

「了~解~♪」


 いったい何が了解なのか?それが分かるわけもない、分かろうとも思っていないカーナは、ただ自分の仕事が終了したのだと再びカラスのローブを被ろうとする。


「じゃあ私は帰りますね」

「ちょっと待ってボス。帰る前に魔道具の使い方を教えてくれるかしら?」

「え? 何でですか?」


 カーナは不審ふしんそうな目つきを隠そうともせず問いかけてくる。

 そんなカーナにランは呆れたように息を漏らした。


「マリアンヌ様の命令よ、って言うか本当に何も聞かされてないのね」


 2日前の夜、マリアンヌが内通者に一杯食わされたあの夜、今後の説明を受けたのはラン、シャルドネ、オムの3名だけだった。

 だからカーナが知らないのも無理は無い。

 だがそれから2日もあったわけで…さすがに説明していると思ったのだが、マリアンヌはカーナに一切説明していなかったのか。

 いや、冷静に考えればマリアンヌはカーナに説明しても無駄だと判断したのだろう。


 それを証拠にカーナは目を点にしている。


「え、そうなんですか?マリアンヌ様の命令?…本当に?」


 頷くオムとシャルドネ。

 ランは溜め息を吐きながら言った。


「私は魔道具なんて使った事もない、だからマリアンヌ様はボスをここへ寄こしたのよ。なので魔道具を使うコツなんて聞けるとありがたいわね」

「あ~…なるほど…、だから私にここに来るようにマリアンヌ様は言われたのですか…。マリアンヌ様のお言葉は全て天上のげんとはいえ、最近私が何を聞いても『お前は知らなくていい』の一点張りばかりだったし、正直、昨日か一昨日だったか忘れましたが、その時ホリーだったじゃないですか。。だから”今回も隠密に長けたホリーがここに来た方がいいのでは?”と思ったんですよね…。いや、そもそも私はもうかたわらにすら居なくていい、要らない子なのでは?とすら思ったのですが…なるほど、私はやはり要る子だったようですね」


 知らねーよ!


「いいでしょう、ラン、教えてあげましょう。私がどうやって魔道具を使うのか、そのコツをね」


 というか、プルートの皇族に付き従う従者として主に対してそんな疑問を持つのはどうだろうか?と思いつつ、この後、ランはカーナに魔道具の使い方のレクチャーを受けた。

 そしてカーナは伝え終えると満足気に帰っていった。


「じゃあ2人とも、今から私は反乱軍リーダーであるシジモルーナにこの魔道具を渡してレクチャーしてくるから2人は待機していてね」

「それなんだが、、今更こんな事を言うのもアレなのだが、本当にシジモルーナは魔道具が使えるのか?」

「わたしもそれ疑問だなぁ。第2フェーズ、反乱軍リーダーシジモルーナを魔道具が使えるようにする。。でも魔道具って適正があるんでしょ~?どれだけランさんがこっそり裏で教えようが、才能がなけりゃ無駄なんじゃないのぉ?」


 この後の展開は何パターンかマリアンヌに聞かされている。

 だがここから先の展開、なぜそういう結論になるのかが分からない。

 マリアンヌの説明には結果における過程の説明が無かった。

 すなわち第2フェーズとは、


”シジモルーナが魔道具を使えることが前提の策になる”


 なぜ確信が持てる?

 シジモルーナが魔道具を使える可能性があるなんて情報、私もシャルドネも送っていないはず。

 にも関わらずマリアンヌは確信している。

 シジモルーナが使い方を教えさえすれば魔道具を使えると。

 でないとこんな策は思いつかない。


「マリアンヌ様は私たちに何か重大な隠し事をしているのかもしれないわね」


 そんな言葉がつい口から出てしまった。

 これからの計画に関しては頭が良いとか、勘が良いとか、そういう言葉では片付けられない不気味さがあったから。


「2人の言いたいことも分かるけど、マリアンヌ様が仰られる以上、シジモルーナが魔道具を使える前提で我々は動く。だから2人は私がシジモルーナに魔道具を渡して使い方を教えるまで待機していてね」

「あいよぉ♪お酒でも飲んで待ってますぅ♪」

「了解だ。そして帰ってきたら…」

「ええ」


 ランは唇をペロリと舐める。


「私が帰ってきたらその後、夜遅くになってからナント村に向かうわよ。ナント村の村長コデンを連れて屋敷に向かう為にね」


 シャルドネはニヤニヤとし笑いを顔一面に浮かべる。


「本当にやるんだぁ~あれ」


 オムも思わずつられて笑ってしまう。


「恐ろしい策を考えられる御方だな。マリアンヌ様っていうのはな」


 ランはもしも本当にシジモルーナが魔道具を使えたら…ね。

 と先ほどまで2人に言っていた「マリアンヌを信じる」という言葉と相反する気持ちを持ちながら宿屋を出て行った。


「では行って来るわね」


 しかし、この後ランは更にマリアンヌの不気味さをその身に感じることになる。


 シジモルーナはマリアンヌの言う通り魔道具を使いこなせた。

 適正があったのだ。

 全てマリアンヌの想定した道理に物事が進んでいく。



閲覧ありがとうございました(^△^)色々な人の思惑が交錯している5日目、いかがでしたか?皆さんが少しでも楽しんで頂けたなら幸いです(__)

ではまた次回お会いしましょう♪(o´・ω・`o)ノシ





急だけど私は今週の土曜が待ち遠しいでござる('ω')

土曜に何があるのか?ですって?

決まってるでしょ?土曜は『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2023』でAdoさんが初、生で歌うっぽいのですよ(^0_0^)私はAdoさんの曲結構好きな曲多くてね、だからマジで楽しみなんだよね♪

今までは紅白歌合戦でもCD流すだけみたいな感じだったから特にねw因みに私が好きなAdoさんの曲は「うっせぇわ、ギラギラ、クラクラ」かな♪( ^ω^ )

って事で皆さんも土曜は一緒に見ましょうね~(^^♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] >カーナが納得できない表情をしていた。 >だから苦情もその分、長く続いた── ──マリアンヌ様にだけ従順なカーナさんが、黙って苦情を受け続けているのが珍しいね。 >プルートの皇族に…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ