12 マリアンヌ到着の裏側(3日目)
クリックありがとうございます♪遂に時間を止めるスタンドに目覚めたひとりぼっちの桜ですw
…皆さん、今、私の頭が遂におかしくなったと思ったでしょ? 違うよ。(・ω・)断じて違うよ。いいですか? 叩きつけてやったんですよ!(=゜ω゜)ノ以前言っていたリフォーム代をねw
そして奇しくもその時に会得してしまったようだ。時を止めるスタンドをねw詳細に関しては長くなりそうなので後書きでww
さて今回のお話ですが、7章3日目のラストのその後のお話になります。つまりマリアンヌが敗北したその後ですね(^。^)って事で、出来たら今回の話を読む前に7章の3日目をお読み頂く事をお勧めいたします。
因みに3日目のラスト部分で部屋にやって来た人物、それが今回明かされますよ(^^♪まぁ殆どの人が何となく察していたでしょうけどねw
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪
【マリアンヌ到着 3日目】
その日はいつもと違っていた。
いつもと違い深夜遅く、星明りと共に宿屋に帰って来た銀前宝歌の3名。
荷物を置きながらも全員心なしか表情が暗かった。
それも仕方がない、
まさか領主の屋敷で行なわれたマリアンヌの歓迎パーティ、
その会場でマリアンヌが内通者に一杯食わされるなんて…。
こんな事態、誰が予想出来たであろう。
「チッ、まさか内通者がここまでの知恵者だとは思いも寄らなかった」
「マリアンヌ様が来て3日、内通者がまだ見つかっていないなんてね。しかも、まさかあのマリアンヌ様がその内通者に一杯食わされるなんて…。今日ここを出発する前までこんな展開、予想もしてなかったわ」
「確かにな。てっきりもう内通者は捕まって首を落とされているとばかり思っていた」
「逆にプライドをへし折られたのはマリアンヌ様だったね」
「困ったねぇ~ほんとぉ♪」
「…シャルドネ、あなた嬉しそうじゃない?」
全員気持ちが落ちていると思われた中、シャルドネだけは口元を押さえていた。
手の隙間からは隠しきれない笑い声が漏れ出ている。
「そりゃそうだよぉ~。内通者はムカつくよもちろん、血祭りにあげたいさぁ~もちろん。でもさ~そんな事よりもあの後のマリアンヌ様の目を見たでしょ?あの奈落の底に沈み込んだような深淵深い目、どんな宝石よりもどんな血吹雪よりもゾクゾクする目だった。あの目を見たら今後の不安よりも、今後どんな楽しみが待っているかの方が楽勝で勝っちゃうよぉ♪そうでしょ?ランさん、オムさん」
シャルドネの言う通りあの後、マリアンヌの完全敗北からカーナに呼び出された更に後、自分達3人だけを集めてマリアンヌ様が語った計画。
黒く塗られた唇から語られる悪魔染みた策の数々は敗北を経験した後すぐに考えたとは思えないものだった。
『お前達にやって欲しい事がある』
目的の為なら手段を選ばない声。
冷徹で容赦ない、でもそれでいてこの状況を楽しんでいるような声。
今尚、耳の奥に絡み付いて取れない。
まるで悪魔が使う呪いのようだ。
「人は敗北を知って強くなる」
「オムさん、どうしたの急に?」
「いやなに、内通者に敗北し、1人で部屋で落ち込んでそして俺達の前に再び現れたマリアンヌ様。歓迎パーティ、前と後では別人のようだったからな」
確かに内通者に頭脳戦で敗北して机に突っ伏した前と後ではまるで別人だった。
でもランは”それを”成長とは思えなかった。
あれは…そう。
「オムは成長と呼ぶけど私はそうは思わないわ。おそらくマリアンヌ様は”自覚”されたんじゃないかしら?」
成長ではなく自覚。
ランはそう判断した。
疑問符を浮かべるオムとシャルドネにランは続ける。
「マリアンヌ様は自分が真相を追い求める者ではなく、自分が犯罪を作り上げていく側の人間だと言う事に気付いたと言う事よ。マリアンヌ様は今回の敗北で自分の本当の立ち位置を自覚したのだと私は思っているわ」
ランの解釈にオムは興味深そうに顎を撫でる。
「なるほど、だらか自覚か…。面白い解釈だなラン。だが確かに一理あるかもな」
「2人の言っているの、どっちが正しいかは分かんないけどぉ、てかぶっちゃけどうでもいいんだけどぉ~。あの歓迎パーティ中、騙された時とその後にわたしたちの前に現れたマリアンヌ様はまるで別人だった。それで十分なわけさ!あの目だよ!あの目が一番綺麗なんだよ!」
何かいまいちコイツとはやっぱり言葉が通じないな…。
2人はそう思いつつ話を進める。
「まぁいつものように乗り移った感じだったわね」
「乗り移るって何が?」
「別に何がって訳じゃないわ。ただマリアンヌ様って性格に凄く緩急があるでしょ?それでそう思ったのよ」
「ああ~…なるほどぉ」
「俺としては敵である内通者がウィノどころかマリアンヌ様すら凌駕した事に驚いたよ」
「マリアンヌ様は分かるけど、なんでウィノ?」
「あいつは俺たちカラスの中だと一番頭が良いだろ」
「ああ~…まぁ確かにそうだね」
なんか、自分だけはぐらかされているような気がしなくとも無い。
と、思いつつも2人の回答には概ね満足しているシャルドネは話を変えて他愛もない話を始めた。
「てか今日のボス、ちょっとヒステリー起こしすぎじゃなかった?」
「まぁ、そこはボスだからね。マリアンヌ様の敗北なんて許せないんでしょ」
「つまり内通者が見つかったら、そいつは間違いなくボスに殺されるという事か」
「そこは間違いないでしょうね。あのボスがマリアンヌ様の顔に泥を塗った内通者を生かしておくなんて万に一…いや、億に一にもありえるとは思えないわ」
怒り狂ったカーナという化け物。
果たしてどんな凄惨な死を迎えるのか。
おそらく内通者はその時に自分がマリアンヌに一子報いた事に心から後悔するだろう。
「そういえば話は変わるけど、何でオケトラとペリモンが死んだのかしら?」
「さぁ~? 話の途中でマリアンヌ様が来たから分かんな~い?」
「移動中に山賊と戦っていたみたいだからそれでじゃないか?」
まるで他人事、哀れむ気持ちなんて微塵も所持していない3名。
仲間が死ぬ。
普通ならショックを受けたり、気分が悪くなるものだろう。
しかしこの3名も他のカラス同様、自分以外を仲間だなんて思ってもいなかった。
故に完全他人事。
「山賊に負けたのぉ? あの2人がぁ?」
「オケトラならはワンチャン負けるんじゃないか? あいつは弱い上に相手を甚振って戦う訳の分からない戦闘スタイルだった」
「踊って戦うやつでしょぉ? アレ、マジで意味分かんないよねぇ」
「いや、踊りながら戦うのは相手を翻弄出来るだろうし、それは別に個人の自由だからいいんだが。問題は獲物だ。奴は小さな果物ナイフのような獲物で戦っていた、戦闘スタイルが特殊で獲物があれでは敵に致命傷を与えられない。例えばの話だが、命を捨てて特攻してくるような奴になら足を掬われてもおかしくはない」
「それに関しては私も同意するわ。あの戦い方にあの果物ナイフはあまりにミスマッチ過ぎる」
「そう思うなら一言、言ってあげればよかったのにぃ~」
「言ったわよ、その戦い方は危ういわよって。ボスも止めてたし」
「え!?2人で止めてたの?じゃあ…仕方ないな、うん♪ じゃあペリモンは?」
場がしん、と静まり返った。
アイツはゲスだ。
ゴミだ。
クズゴミゲス野郎だ。
それがカラス内での全員の共通認識であろう。
だが、同時に奴は強い。
それもカラス全員の共通認識。
取分け握力が異常だった。
剣や鎧すら掴むだけで壊す化け物。
奴に掴まれたら、それだけで骨ごと持っていかれるだろう。
戦闘能力も高い、唯一無二の武器も持っている。
それが田舎の山賊に負けた…?
「素直には飲み込めない事態だけど死んだのは事実なのだから認めないといけないわね」
「ランさんはクールだなぁ~」
「あなた達だって、大してペリモンに興味ないでしょ?」
「そりゃ死因ぐらいしか興味はないが」
「わたしもぉ~カラス内での空気の旨さが増すなぁ~ぐらいかな」
誰にも哀れまれなかったペリモン。
「じゃあ私は明日、朝一から反乱軍の所に行かないといけないからそろそろ寝るわ」
「え~とぉ、確かぁ反乱軍リーダーにマリアンヌ様の留守中に屋敷を襲撃させるんだっけ?」
「…あなた、マリアンヌ様の話を聞いてた? 屋敷を襲わせるのはナント村の方じゃない、副リーダーであるオート村のボアよ」
「あ~そうか、そうだったね。あの後の話長かったらちょっと記憶がポカっただけだよぉ、ナント村の方には黙ってだよね?」
「ええ、でも同じぐらい大事なのはオート村の奴らに魔道具を盗ませる事。それとなく情報を反乱軍に流すわ…あ~あと屋敷の人間には手を出さないようにというのも忘れないようにしないとね」
「万が一にもマリアンヌ様の従者が怪我をしたら困るもんねぇ。因みに反乱軍の副リーダーってあの田舎臭い漁師だよねぇ?訛りの強い」
「ええ、そいつを上手い事焚き付けて意のままに操ってみせるわ」
「出来るのか?そんな都合の良い事が」
相手が世間知らずの田舎漁師とはいえ、お前にそこまでの事が出来るのか?マリアンヌのような事が?と、言いたげなオムの懐疑的な言葉にランは顔を横に振ってから言葉を返した。
「それを出来るようにする為に私は2ヶ月かけて反乱軍の信頼を勝ち得てきたのよ。この程度、楽勝でやってのけるわ」
その麗しい美貌で。
その魅力的な踊り子の衣装で。
その卓越した話術で。
反乱軍の男達を誑し込んできたのだから。。
なんて事を口にしたら、またシャルドネの反感を買いそうなので言わずに心の奥で思いながら…。
閲覧ありがとうございました( ^^) _旦~~3日目のラストでやって来たのはマリアンヌでした~♪まぁ皆さん既に分かっていたでしょうけどね(笑)
マリアンヌは内通者に負けた後、落ち込みながらも考えていたわけです。逆にどうやって内通者を騙せるかをね(^^)
敗北から得ることは多い、私はマリアンヌはシャーロックホームズではなくモリアーティー教授だと思っているんですね。そして完全犯罪に一番必要な要素は探偵の視点を持っているか、、つまりマリアンヌのこれまでも無駄じゃない。そういう事ですw
ではまた次回お会いしましょう♪(^v^)b
では語っていきましょうかね。数日前、私がザ・ワールドを会得して家のリフォーム代金を払った出来事の一部始終を( T_T)
大前提として何日に大工さんが来るかはリサーチ済みでした(=_=)と言うか、ホワイトボードに書いてあったので間違えようがありませんでしたw
だからそれまでに銀行に行ってきました。。。゛(ノ・o・)ノ
そして当日。。
私は朝から待機。
そして昼を回った辺りで自宅から事務所の方に大工さんたちが来ている事をカーテンの隙間からチラッて覗き見て確認(ΦωΦ)事前に銀行窓口でおろしておいたお金の入った紙袋を手にいざ出陣('ω')ノ
大工さんたちが親と喋っている所に自然な形で私は行きました。
「どうもお疲れ様です♪」
「ああ、どうもお邪魔してます」
「リフォーム良い感じに完成しましたね(^^♪ありがとうございます」
「気に入って貰えて良かったです(^^)」
「リフォームのお金なんですけど、これで払いたいんですけど」
「へ?」
お金ドーーーーン!!テーブルの上に積みあがったお金。
この時の大工さんと両親の顔は同じ→『ド―――(゜д゜)―――ン!』こんな感じでしたw
あからさまに戸惑っている大工さんたち。
親は戸惑いながらも言いました。。
「いや、なんよ、これ。いらんから!しまい」
「お父さんの言う通りいらんから!自分の為に使い!」
両親の返答。
しかし残念ながら私は事前にこの両親の反応は予想しておりました( ̄ー ̄)ニヤリ。
ええ、まるっと予想しておりましたとも。だからこう言い返してやりました。
「いやいや、受け取ってよ(^^)タダで実家に住まわせて貰ってるわけやし、親孝行させてよ(^^)」
”家賃”&”親孝行”
私の知る限り子供が使う最大限のパワーワードの2つです。これで勝敗は決した…。私はあと颯爽とこの場を去ればいいだけ('n')ノ。そう思いました。しかし残念ながら私の両親はまだ諦めてはいませんでした。
さながら土俵際の力士のように、食い下がってきたのです。。
「それとこれとは別の問題やから」
「そうやで、私らはあんたが自分の為にそのお金を使ってくれる方が何倍も嬉しいから。と言うか、そもそも前、車のお金払ってくれたやん。それでもう十分やから。自分の将来やりたい事の為に使い」
冷静な反論(>n<)
正直、
こいつらマジかよ…。受け取らない気か?ちょっと待って!頼むって!大工さん、社長さんも来てはるんねんぞ!この状況で俺が紙袋にお金をいそいそと戻したら、大工さんたちの手前、ダサ過ぎるやろ!勘弁してくれよ(>_<)!
と、思いました。
私は焦りました(・-・;
究極に焦りました。
だってこんなに両親が粘るなんて思いもよらなかったんだもん。
受け取ったらええやん!難しい事ちゃうやろ!
パニックです(><)
だからもう力押ししかなかった。。
私は焦りを表に出さないように真顔で言いました(T_T)
「母さんはそう言うけど、俺生まれてからずっと夢もやりたい事も何も無いし。欲しい物も何も無い、病気のせいで激痛で生きてて楽しい事なんか何も無い。何も無いねん。だから激痛だけの人生、生きてる内に親孝行ぐらいさせてぇや。頼むから受け取ってよ」
それを口にした瞬間です、時間が止まったのは。大工さんたちだけじゃない、両親もピタリと動きを止めました。
おそらく私はスタンド能力のザ・ワールドを得たのでしょう:;(∩´﹏`∩);:因みにテレビのミヤネ屋は通常に流れておりましたw
そしてそのままお金を受け取らせました。
いや~危なかったw
危うく私、恥をかく所だったよw
まぁ貯金は結構減っちゃったけど、それはまた貯めればいいし、別にいいじゃんか(^、^♪
…ん?(。´・ω・)ん?あれ?
なんで皆、その時の大工さん達と同じで黙ったまま私から顔を背けるの??(・・?
みんな大好きな親孝行の話だよ?
ほら!私を褒めていいんだよ( ゜Д゜)!なんで何も言わないの!?何でぇぇーー!?!?