11 マリアンヌ到着の裏側(2日目)
クリックありがとうございます♪ガソリンの臭いが嫌いなひとりぼっちの桜ですw…あれはねぇ~あかん(+o+)個人的には電気自動車がもっと普及して欲しい('ω')ノ。
つまり私の電気自動車への希望としては…①もっと購入金額が補助とかで安くなって②どこででも充電できるようになって③あの電気自動車です!っていう感じのあの外観が変わって欲しい…かなw改めて文章にすると結構要望多いな(笑)
さて今回のお話ですが、今回凄い秘密が明らかにされますよw
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪
【マリアンヌ到着 2日目】
「帰ったわよ」
「ランさんお帰りぃ~。ごはんにする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」
手首を曲げてネコのようなポージングで出迎えるシャルドネ。
いつもと同じく超~ぶりっ子な甘ったるい声。
ランはそれを冷たい眼差しで見ていた。
「…なんでそれを女の私に言うのよ?」
「面白いかな~、って思ってやってみた♪」
「…オムが帰ってきたらやったらいいんじゃないかしら」
「へ~へ、分かりましたよぉ~」
「……ところで、その手に持っている筒は何?」
「望遠鏡だよぉ」
「望遠鏡って戦争の時に軍師やら斥候が使うアレよね。。そんな高価な物、あなた持ってたっけ?」
まさかこいつ盗みを働いたのではあるまいな?
あまつさえ所有者を殺してはいないだろうな?
昨夜のマリアンヌの文の内容をもう忘れたのか?
我々は目立ってはいけないのだぞ。
何度言えばわかるんだ。
そう思いイラつきを覚えながら問いかけたランにシャルドネは軽々とそして平然と答えた。
「ここに来る途中の行商人がメガネを売ってたんだけどぉ~。それを買って、レンズ部分を削って良い感じにしてみたら出来たんだよねぇ~。まぁ倍率はそんなに高くないけどぉ、ここから隣の孤児院を見るぐらいなら十分かなぁ~ってさ。あ~あと若干見えづらいから改良の余地ありって感じだね♪」
望遠鏡の作り方は、アトラス、プルート共にまだ公表していないはず。
いずれは流通するかもしれないけど、まだ高級品。
つまり今のところ軍が独占している技術なるわけだ。
それをこいつ、知識0から作ったのか?
軍事機密である望遠鏡を?
メガネのレンズを流用していけるもののか?
そもそもレンズを良い感じに削るって表現は何だ!?
「………」
シャルドネの言葉はあまりに唐突で、面を食らった形になるラン。
思わず言葉を失いそうになりがならも、
「あなた…本当に無駄に凄いわね。そう言えば、いつもボスにも何か頼まれてるし」
「あぁ~簡易トイレとか、簡易シャワーとか折りたたみベッドとかの設計図でしょ? あれは頼まれたって言うかぁ~一緒にやったって言うかぁ~事前に相談された感じかな。ボスはアイデア出しが面白いんだよねぇ~、既存の凝り固まった考えでは思いつかないアイデアが次々と出てくる、一緒にやってると私としてもいい刺激になるんだよねぇ、武器の転用も色々出来るし。ただ…ボスってぁ~アイデア出しが漠然としてるから困っちゃう時もあんだけどねぇ」
なるほど合点がいった。
今までのカーナの作品の裏にはコイツが居たのか。
どうりでカーナが作ったにしては完成度が異常に高かったわけだ。
「なるほどね」
「なるほどって何が?」
「いえ、別に何でもないわ。謎が1つ解けて喜んでいる所よ」
「ん~~?そぅ? で、ランさん収穫はどうだったの?」
「明日の昼ごろ、反乱軍がナント村の奥にあるいつも場所で集まるわ」
「へ~凄い情報じゃん。マリアンヌ様も喜ぶね」
「ええ、さっそく報告を纏めるつもりよ」
「どうやって渡すの?」
「夜中にでもこっそり屋敷に忍び込むつもり」
「夜中ならあの屋敷に居るマヌケどもにはバレないだろうけど。それ内通者が万が一まだ捕まっていなかった場合、内通者にバレない?」
もしも内通者がまだ捕まっていなかったら、
もしも我々とマリアンヌ様との関係が内通者にバレたら、
それが一番のマリアンヌの逆鱗に触れる行為。
だからこそのシャルドネの心配にランは問題ないと口にする。
「あなたにしては随分と慎重な発言ね。私はてっきりあなたの事だから昨日のノリで内通者は既に捕まっているという前提で動こうとすると思っていたわ。ええ、もちろん今あの屋敷はマリアンヌ様が居るホームであると同時に、内通者がまだ捕まっていないアウェーの場でもある可能性があるわ。そう考えた時どこに内通者の目があるか分からない。だから私は直接会うことはせず手紙だけこっそりと置いて帰ってくるつもりよ」
流石にプルート行きの伝書鳩なんて使えないからね。
と、薄笑いを残しながらランはマリアンヌへの手紙を書くために部屋を後にした。
1人残されたシャルドネは憎たらしげに、
「ふ~、なるほどなぁ~、念には念をってことか…。事前にこれだけ考えてるって、腹立つぐらい優秀だよなぁランさん。。ほんと、外見と一緒で大っ嫌い」
不満そうに再び望遠鏡に手を伸ばすと孤児院の方へ視線を向けるのであった。
そして1時間ほど経って。
………
……
…
「今帰ったぞ」
「オムさんお帰りぃ~。ごはんにする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」
「…それは何の冗談だ? それとも酒の飲み過ぎか?」
「ランさんと同じでノリ悪いなぁ~つまんないよぉマジでさぁ。ってか、わたしはそんな酒飲みキャラじゃないしぃ!」
そうこうしている内にマリアンヌへの手紙を書き終えたランも帰って来た。
「あら、オムお帰り」
「ああ、お前ももう帰ってきていたのかラン。 反乱軍の方はどうだった?」
「明日の昼に反乱軍のメンバーがいつもの場所に集まるという情報を得たわ。マリアンヌ様への報告書も書き終えたので今日の深夜にでも屋敷に持っていくわ」
「ほぅ、上々の収穫だな」
ランは反乱軍の調査に、オムは昨日と同じく国全体の調査に。
そしてシャルドネは部屋で基本ゴロゴロしていたわけで。
なぜか少し2人から劣った気がするので自分の今日の戦果を口にした。
「そう言えばランさんが帰ってくるちょっと前、マリアンヌ様が横の孤児院に来てたよ」
「あら、その話は初耳なんだけど?」
「2人が揃ってから発表した方がいいでしょ?」
「…まぁ、いいわ。で?」
「そんな長居はしなかったけど、ちょっと居て帰ったっぽい」
え?それだけ?
という顔をあからさまにするランとオムに対してイライラの感情が昂ぶり、少々荒い言葉使いになるシャルドネ。
指を1本立てると窓の外に見える孤児院を指差した。
「はぁ!? だって、ここの窓からこっそり見てただけなんだからそれ以上分かるわけないじゃん!わたしたちとマリアンヌ様との関係を勘付かれたら不味いんでしょ!?」
いつもの声の甘ったるさよりも圧がだいぶ強い。
よほどこの屋敷に缶詰にしていることに不満を持っているようだ。
ランとオムはまぁ仕方ないかと渋々頷いた。
「あのシスター…名前は確かミラだったか、あの女はマリアンヌ様とは水と油みたいに思ったが。2人は何か揉めてたか?」
「さぁ?何度も言うけど、ここからは孤児院の外観しか分からないから揉め事が有ったかは分からないよ」
「その言い方だとマリアンヌ様はここには来なかったんだな」
「そうなんだよぉ、久しぶりに近くでマリアンヌ様を見たかったのに残念」
「どうせ明日会えるんだからいいだろ?」
オムが平然とそう言った。
「遂に明日かぁ~、久しぶりにマリアンヌ様を近くで見れるから楽しみだねぇ♪」
シャルドネもウキウキと声を弾ませる。
「明日…」
マリアンヌがここに到着する前、領主と取り決めた予定では、明日がマリアンヌの歓迎パーティの日。
だったんだけど…。
「明日の夜に領主の屋敷で公演の予定だったけど、本当に開催されるのかしら?」
だがマリアンヌ到着日にボコボコにされた領主からの連絡は無い。
本当に開催されるのだろうか?
あの怒り狂ったマリアンヌに領主が果たして歓迎パーティなどという戯言を口にする事が出来るのだろうか?
かといって今日報告書を持って行った時に直接聞くわけにもいかない、まだ内通者が万が一見つかっていないなら直接マリアンヌに会うなんて悪手以外の何物でもないからだ。
せめて昨夜ホリーが来た際に内通者だけでもどうなったのか聞くべきであった。
少し考え込んだ後、ランは今出来る最善手を口にした。
「私たちは予定通りに明日夜に屋敷に行きましょう。でもあくまで何も知らない自由気ままな旅芸人、銀線宝歌としてね」
「確かにそれが一番手堅いな」
「了~解ぃ♪」
そこで公演が無くなればそれはそれでマリアンヌ側の人間と周りの目を気にせず公然と会話が出来る。
色々聞けるし損は無い。
私たちは公演が行なわれたらそれで良し、行われなかったら驚いた顔をすればいいだけ。
「で、オム。あなたの報告を聞かせて頂戴、今日の村の雰囲気はどんな感じはどうだったの?」
「ああ、今日は昨日と打って変わって屋敷の人間は外に普通に出ていたぞ。やはり昨日屋敷では何かがあったみたいだ」
「それは知ってるよぉ~、さっきもフイレルンがマリアンヌ様が帰ってからちょっとして孤児院に入って行ったもん」
「軍師フイレルンが孤児院に?何の用事で?」
問いに対し、分からないと首を振るシャルドネ。
「分からないよぉ。流石にそこまで深入りしたら、わたしたちの正体を疑われるからさ。ってかさぁ~案外フイレルンが内通者なんじゃない?」
そんな単純な…。
この2ヶ月でフイレルンが孤児院に何度も行っているのは認知していたが。
でも確かに今日のマリアンヌが帰ってすぐ来たという点は気になる。
そこまでしてやましい事が奴にはあるのか?
まさか本当にフイレルンが内通者だとでもいうのだろうか?
「何にしても一応、今シャルドネが言った情報も追加で報告書に書いておくわ」
「はぁ~い、任せたぜぇ!」
「任せたぞ」
閲覧ありがとうございました( ^ω^ )♪皆さんも今まで疑問に思っていたんじゃないでしょうか?『カーナが色んなマリアンヌの要望を叶えている?こいつがそんなドラえもんかぁ(・・?』ってw
今回、その真実が垣間見えましたね。カーナは今まで一言も言わなかったでしょ?『自分1人で作ってる』てね(∩´∀`)∩
そして表の7章で亡きペリモンが死の寸前に使用した煙幕、それをシャルドネが作った事を知ったカーナが思わず言った「あれは、お前か…」「え!?あれ、あなたが作ったんですか!?」ではなく、どこかお前ならあり得るみたいな言い口でしょ?(・∀・)ニヤニヤ。共に色々作った間柄だからこそ出た言葉『なるほど、あれを作ったのはお前だったのか…』という、驚きよりも真実を知って頭を抱えながら苦々しい感情が勝った感じ。
ちょっとした私の伏線ですぞい♪まぁ何が言いたいかと言うと、カーナの裏にシャルドネあり。つまりはそういう事ですw
さて、次回ですが3人は遂にあの日を向かえます。
そう…マリアンヌが内通者に敗北してしまう日です。目の前でマリアンヌの完全敗北を見ることになる3名。皆もニヤニヤしながら待っててね(・∀・)ニヤニヤ。
ではまた次回お会いしましょう♪
皆さん、私の大好きな漫画『僕の心のヤバイやつ』の最新刊が発売されましたね(^△^♪私はというともちろん発売日に買いましたよ♪ も~~楽しみにしてたから、即読んでめっちゃ面白かったよ。なんて言っても遂にあの山田と市川が付き合ってからのお話になるわけで…も~たまらんよwwニヤニヤが止まらんよ~山田さん可愛いけど、それ以上にやっぱり市川がかっこよすぎる(>_<)
アニメもやってたけど、皆さん( ゜Д゜)!アニメが100点中70点ぐらいの内容だとしたら、漫画は5億点ぐらいあるから是非読んでみてね♪




