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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第8章】 偽りだらけの旅芸人

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08 潜入開始!マリアンヌ到着1ヶ月前

クリックありがとうございます♪3日に及ぶ稲刈りが終わったひとりぼっちの桜ですw…しんどかった(>x<)今年は仕事の方がひと段落していたので例年よりちょっと楽だったけど、、それでもしんどかったお(+o+)



では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪ページ数はちょっと多くなっちゃって原稿用紙11ページほどになっちゃったけどねw



 マリアンヌ到着1ヶ月前。


「ではマリアンヌ様への報告を纏めるために情報を持ち寄りましょう」


 夜な夜な自分達しか居なくなった宿屋で行なわれる報告会と言う名の雑談。

 それは偽りの旅芸人である3名にとっては最早当たり前の光景となっていた。

 そして今日は正真正銘の報告会、今まで得た情報を持ち寄る日であった。


「その前にオムさん、建物の周り人居る感じぃ?」


 甘ったるい声でそう言われ窓際へ移動、建物の周囲の気配に気を配るオム。

 その目は暗闇の中でも不自然さを見逃さない鋭さがあった。


「いや、居ないな。大丈夫だぞ」

「オッケぇ♪」


 テーブルの上にはシャルドネの飲みかけの酒。


 まず話し始めたのはシャルドネであった。

 彼女は基本的にオムと2人、ツーマンセルで動いている。


「約1ヶ月間オムさんと見て回って分かったけどぉ、この国はもう終わってるね。3つの村も廃れてるし、飢餓者も出てる。経済が回って無い、にも関わらず領主のジジイは贅沢三昧、領主に対してあちらこちらで反乱行動が起こってる。もう紛争とかそう言うレベルじゃない。どう考えてもこの国に未来は無いっぽい~♪この状態でこの国が1年持ったら御の字って所かなぁ~」


 窓際から移動し、ドスンと椅子に腰掛けたオム。


「その1年持つかどうか分からない絶望的な国をどうにかする為に我らがマリアンヌ様が来るわけだが?」

「それを言われるとイタタって感じだけどぉ。でも1ヶ月見てきて、実際オムさんもそんな感じだったでしょ?」


 確かにこの1ヶ月間見てきてこのサンティエールという国は終わっていた。

 領主の屋敷以外はもぬけの殻の廃墟状態。

 3つの村も疲弊している。

 シャルドネと歩き回って見てきた肌感覚としては、反乱分子しか居ない。


「まぁ確かにそうだったな」


 どこもかしくもデモ活動ばかりの民衆達。

 果たしてマリアンヌの慰問と言う名の紛争解決は無事成功するのだろうか?

 そして自分は金を手に入れる事が出来るのだろうか?

 …出来る気がしない。

 というか、俺では何も紛争解決のアイデアが出てこない。


 不安で押し潰されそうだ。


 そう胃をキリキリさせながらオムは更にマリアンヌにとって不利になる情報を口にする。


「お前達が領主の前で演奏している時、俺は護衛役としてやる事が無くて離れる事が出来たから屋敷に居る兵士たちと話していた。1ヶ月ほど時間をかけたおかげで相当仲がよくなったよ。そして結果から言うとあの屋敷…国と言い換えてもいいが、あの国にはもうプルート兵は殆ど残っていない。と言うか、マリアンヌ様が来られる頃にはプルート兵は全員帰って1人も居ないだろうとの事だ」

「え~~じゃあ残ってるのはあのソウスの部下だけ?ゴミばっかりじゃん。マリアンヌ様かわいそう~」

「話には聞いていたけど、相当マリアンヌ様は父である現皇帝陛下から不信を買っているようね。じゃないと実の娘であるマリアンヌ様がこんな危険な紛争地来るというのに、実力のあるプルート兵を引き上げさせる理由が無いもの」

「凄い怖そうなお父さんだったよねぇ~。でもマリアンヌ様の父親だけあって瞳の奥、ちょっと輝くものが見えたような気もしたよ」

「なんだその的外れな感想は? まぁ何にしてもマリアンヌ様はこの紛争地に単身やってくるわけだが…」


 だがそれでも戦力の不安は無い。


「まぁ戦力面に関してはマリアンヌ様には他のカラスが居るし、そもそもあのボスが居るから問題ないだろう」


 そう…カーナという規格外が居るだけで戦力面の不安という心配事は皆無と言っていい。

 その気になればカーナ1人でこの国に居るすべての人間を一晩で殺せるだろう。

 まぁそれを紛争の解決と言えるかと聞かれると…厳しい所であるが。


「それじゃあ、いつも通りここからが本番だね♪ ランさんお願いしまぁ~す」


 オムとシャルドネは領主に呼ばれ、屋敷で公演している時以外は昼間は適当に散歩をしている。

 新曲を作るために必要な刺激を求めて歩いていると言えばごく自然に歩き回れるので。

 

 ではランは?


 ここに来た日、反乱軍に潜入するのは誰が潜入するかを3人で話し合った。

 3人揃って潜入は流石に怪しまれる。

 そして検討の結果…というか消去法でランになった。

 反乱軍は男が多い、ならば女性の方が相手の油断を誘い入り込みやすいだろう。

 しかし、シャルドネはありえない。


 性格的な面で。

 情緒的な面で。


 ならばランしかいない。

 完全な消去法。


 だがランは消去法という後ろ向きな方法で選ばれたにも関わらず、単身で反乱軍に潜入、それを成功させていた。

 今では反乱軍リーダーであるシジモルーナと頼れる知人程度の信頼を得ている。


 つまりランの持って帰ってくる情報こそが今では銀線宝歌の情報とイコールになっている。

 やむおぬ事態とは言え全てランに頼りっきり状態。


 そんなランは椅子に座った状態で髪をかき上げる。


「潜入してみて分かったけど大前提として、内通者は間違いなくいるわね」

「おっ!言い切るねぇランさん、因みにその理由は?」

「反乱軍リーダーであるシジモルーナという男は表向きにはリーダー的な行動をしている、けれどそれは何処か嘘っぽい操られているような気がしていた。なのでその行動を追跡してみたら案の定、内通者からだろう紙をこっそり読んでいた」

「その紙にはなんて書いてあった?」

「残念だけどその紙は川に流したら溶けていってしまった」

「紙が溶けた?何を言ってるんだ?」

「私もビックリしたけど事実よ。内通者は特殊な紙を持っていてそれで連絡している。あと、同時に反乱軍が集まっている場所も突き止めたわ」

「おっ、連絡手段だけじゃなくて秘密の集合場所まで突き止めるなんて凄い♪」


 秘密か。

 なんとも拍子抜けなほど、セキュリティーがガバガバな集会所だった。


「秘密って言うほど秘密にはしてなかったけどね。つまり私が得た物は反乱軍の信頼、連絡手段、集合場所って所かしら」

「ランさん優秀ぅ~♪」

「あのシジモルーナとかいう男は…いや、あの男だけじゃない。反乱軍の殆どの男はランの美貌に見惚れていたからな」

「ムッ」


 今までの機嫌の良さは何処へやら。オムのその言葉を聞いてあからさまに不機嫌になるシャルドネ。

 イラつきを隠し切れないのか目の端がピクピクと動いている。


「チッ」


 シャルドネも別に美人で無いというわけではない。

 というか、どちらかと言えばシャルドネも相当な美人だ。

 だが、ランという美女の前ではシャルドネの外見は霞んでしまっていた。


 引き立て役。


 この言葉が何よりも嫌いなシャルドネ。


 今まで常に自分は人々の中心に居た、観客の視線は自分にしか向かない。

 外見も良く、歌声は天女と称され、演奏は神々の調べとも言われた。

 そんな彼女にとって視線が自分以外にいく事などありえない。

 それが当たり前だったのだ。


 自分の事を神に選ばれた特別な存在だと思っていた。


 マリアンヌのような別格な存在は良しとしても、それ以外が自分よりも美しいと称され、目立つ事は我慢できない。

 人が夜中、満月を見上げて綺麗だと思っても、その美しさに嫉妬をするだろうか?シャルドネにとってマリアンヌはまさにそれ。


 だからマリアンヌは許せる。


 だがランは違う。


 自分よりも綺麗なものは宝石と血だけ十分。


 許せない。


 ランという存在が。


「ランさんは、頭の悪い男達を惹き付ける才能があるんだねぇ~凄いや~」

「………」


 なぜだろう。

 やたらこちらを睨んでくる。


 あからさまに向けられるシャルドネからの敵意。

 楽しい報告会の場の空気が一気に悪くなる。


「そう言えば1ヶ月経ったけど反乱軍リーダーがどうやって屋敷に居る内通者と連絡しているか、溶ける紙を使っているってのは分かったけど、何処でその紙を受け取っているかは分かったのぉ?」


 マリアンヌが調べて欲しいと言っていた事柄の1つ。

 連絡手段ではなく何処でその紙を受け取っているか。

 それが分かれば取引現場を押さえる事が出来る。

 内通者がすぐ割れる。


 だがオムとシャルドネの期待を裏切るようにランは首を横にする。


「いいえ、それは分からなかったわ」

「なんだよぉ、使えないな~」

「おい、シャルドネそんな言い方しなくてもいいだろ。反乱軍に入り込む事すら出来なかった俺達が偉そうにするのはおかしい」

「ランさんにはわたしに無い美貌があるんでしょ?それで馬鹿な男共をたらし込んだらいいじゃん」


 もう完全に嫉妬の鬼と化したシャルドネ。

 一方、普通の嫉妬と考えるとあまりにもあたりがキツクなるシャルドネに「何で私はこんなにシャルドネに敵視されているんだ?」と、ランの疑問は深まるばかり。


「もちろんもっと反乱軍リーダーであるシジモルーナにもっと近づけば、何処でその紙を受け取っているかも分かるかもしれない。でもそんな危険は犯せない。私がこの1ヶ月で培った地位はシャルドネ『あなたが曲を作っている間、暇だから自由気ままに村々を散策するちょっと知見が広い踊り子。助言を求められれば答える知人、友人』よ。気楽なこの立場だからこそ私は疑われない。私は第三者的な位置で反乱軍内を自由に動ける。そしてマリアンヌ様が命じてくれればある程度、反乱軍を操る事ができる」


 マリアンヌが最も求めた反乱軍に怪しまれずに接触して内から操れる地位の獲得。

 ランはそれをこの1ヶ月という短時間やってのけた。

 そして、そこまでの結果を出されると何も言い返せないシャルドネ。

 グゥの音もでない。


「ググググゥゥゥ」

「グググ五月蝿いぞシャルドネ、話が進まない」


 シャルドネはコップに残った酒を飲み干すと、自分達が持って来た酒瓶から更に注ぐ、そして飲み干す事を繰り返す。


「あ~~飲まなきゃやってらんないわぁ~」

「まったく、こいつは」


 シャルドネを無視して話を続けてくれと催促するオム。

 ランは頷く。


「ナント村とオート村との関係は最悪ね」

「そうなのか?外から見た感じだとそこまで悪いって感じには見えなかったが?」


 そう、オムとシャルドネの目に連日映っている反乱軍たちは、ナント村、オート村などの垣根を越えて一丸となって領主に反抗しているように見えていた。


「いえ、正確に言うと『反乱軍内のナント村の奴らと、反乱軍内のオート村の奴ら』との関係がかなり悪いって事よ。私が行った反乱軍の集会所ね、オート村の奴らは居ない、居ても発言権が無いみたいね。副リーダーはオート村の人間にも関わらずよ」

「あ~なるほど、そう言うことか。まぁ人が増えれば利権やらが絡むのは何処でも一緒か」

「ええ、そういう事ね。あと反乱軍が橋を壊すつもりみたい」


 ついでのように発せられた報告に反射的に目を丸くする2人。

 シャルドネの酔いも一気に吹き飛ぶ。


「えっ!?ちょっ、橋って私たちが通ってきたあれ!?」

「ええ、プルート側からだと絶対に通る大橋ね」


 この情報は反乱軍のリーダーであるシジモルーナに接触、深く入り込んで信頼を得たからこその情報だった。

 シャルドネとオムは”プルート側の橋を壊してしまったら、果たしてマリアンヌはこの地に来れるのか?”という不安を感じつつランに方針を問う。


「マジか…。どうする?」

「ランさん、どうするの?」


 この情報は重要度が高過ぎる情報。

 高過ぎて取り扱いに困るほどに。


 ランは言い切った。


「どうするも何も、私たちは報告するだけ。何か行動を起こして私たちの正体を第三者に勘ぐられる事がマリアンヌ様にとって一番の損失よ。せっかく反乱軍と近づけたのに、橋の破壊を妨害してバレたら全ておじゃんなんて笑えないわ」


 言っている事は正しいんだが。

 素直には受け入れられない2人。


「でもそうなるとマリアンヌ様はここに来れないんじゃないのぉ?」

「小さな船なら用意も出来るだろうから、あるいは…いや、無理か」


 マリアンヌやカラスたち人間だけなら小さな船でも十分渡れるだろうが、マリアンヌはおそらく大量の家財道具を持ってくるはず。

 それらを置いて来るような事をとてもするようには思えない。。

 そんな性格じゃない、マリアンヌという少女は。


「慌てふためいている所悪いけど。この程度の障害、あの超大国プルートの第一皇女であるマリアンヌ様なら簡単に乗り越えるわ。私たちは信じて報告だけしましょう」


 言わんとしている事は分かるが…。

 それでも何かするべきなのでは?

 でもそれをする危険性も十分に分かる。


 だから、


 2人は渋々了承した。

 というか、了承するしかなかった。


「それにしてもさぁ~、橋の破壊計画についてもだけどさ。たった1ヶ月で1番マリアンヌ様がやって欲しかった反乱軍の中から監視・操る事が出来る地位を得るなんて…ランさんって潜入任務上手いんだね」


 それは特に他意は無い、

 シャルドネのただの感想であった。

 だが、


「………」


 思わず黙り込むオム。

 一方のランはというと、そりゃいつも自分がやっている命を賭けた大国へのスパイ活動に比べたら、こんな片田舎のセキュリティーガバガバの素人集団の潜入なんて簡単に出来て当たり前…とはとても言えず、オムを横目にこう言った。


「潜入任務なんてやった事はないけれど、要は人間関係って感じがするわね。 人を信用させるコミュニケーション能力、あとは堂々としていればオッケーって感じかしら」

「へ~なるほど」

「じゃあ話を戻すわよ。では次なんだけど、マリアンヌ様のご命令で探せと言われていた領主ヤン・メイザールと瓜二つの人間だけど…」

「いるわけないじゃん」

「同じく」


 本当にコイツら潜入任務としては役に立たないな、そもそも探す気あるのか?と深々息を吐き出すラン。


「私は1人発見したわよ。年齢、背格好だけならナント村の村長コデンがそれに該当しそうだけど」

「年齢と背格好だけでいいわけぇ~?」

「瓜二つではないのか?」


 コイツら文句ばっかり言う奴らだ。


「良いも悪い仕方ないじゃない。他にあの領主と似ている人間なんていないんだから、そもそもマリアンヌ様は何で領主と瓜二つの人間を探せなんて言ってるの?」


 その問いに対してシャルドネは答えた。


「さぁ~?なんか~”念のため?”みたいな事を出発前に言ってたような…」


”念のため”


 これが何を意味しているのか。

 それはもちろんランとオムには分からなかった。


「そう言えば今日の散策中、酔っていた兵士長のソウスに絡まれかけたんだけど、オムさんが助けてくれたよ」

「ああ、その話。反乱軍の奴等の中でもその話が出ていたわよ。旅芸人の護衛役は相当の手練れだって」

「わぉ!オムさんのかっこよさが広く知れ渡っちゃうね!」

「別に知れ渡りたくないが。あの時、助けなかったらお前、ソウスとその部下を全員皆殺しにしてただろ?」

「そんな事無いよぉ~。でもさ、別に殺してもよくない?」

「よくないわよ」

「なんでぇ?もしもアイツが内通者ならラッキーじゃん?マリアンヌ様は内通者が邪魔なんでしょ?なら当たりならラッキ~、ハズレでも内通者候補の1人が消えるんだからラッキ~。マリアンヌ様も喜ぶに決まってるじゃん?」


 何て短絡的な答えだろう。

 思わず2人の溜め息がシンクロする。


「あのね、シャルドネ。マリアンヌ様の最終的な目的は内通者を見つける事では無いわ。この地の蔓延はびこっている紛争を解決する事。それに内通者を紛争解決に利用する可能性もある。むやみに殺せない」

「ランの言う通りだ。マリアンヌ様は内通者を見つけられたら見つけろと言っていたが、殺せとは一言も言ってないだろ?それに、そもそも出発前に目立つ場所での殺しは禁止されただろ?」

「う~ん、そうなの?一緒だと思うんだけどなぁ~」


 子供のように唇を尖らせて拗ねるシャルドネ。

 ランは、


「じゃあ私は今纏めた情報を報告書として紙に纏めておくわ」

「あっ!わたしも書かなきゃ!」

「明日早朝に伝書鳩を飛ばすから、それまでに用意しておいてね」

「はぁ~い」


 そう言うとトタトタと部屋から出て行くシャルドネ。


 耳を澄ます。


 どうやらここから一番遠くの部屋に行って報告書を書くようだ。


「まぁ、この宿屋は私たちしか居ないのだから好きな部屋を使っていいのだけど、わざわざ一番遠くの部屋に行く必要あるかしら?」

「念のためだろ。俺達に見られないように」


 それはまた用心深い事で。


「こちらとしては、どうせ見る気も無いから意味無いけどね。それはそうと、マリアンヌ様はどうやってこの紛争を収めるつもりなのかしら」

「そこはあのマリアンヌ様だ。きっと何とかするんじゃなか?」

「その”何とか”が個人的には気になるんだけどね。あ~、あと分かってるとは思うけど、内通者候補の4人とはむやみに接触し無い事。こんな片田舎にいる内通者なんて大したことはないでしょうが、万に一にも」

「万に一にも我々がマリアンヌ様の仲間だとバレないように、だろ?」

「ええ、分かっているならいいわ。内通者は見つかればいいけど、無理はしてはダメよ。では残り1ヶ月頑張りましょう」

「ああ。シャルドネにもちゃんと言っておく」


 その後も3人の潜入任務を淡々とこなし、マリアンヌに報告の手紙を送っていった。


 気ままな旅芸人を演じるシャルドネとオム。

 裏で反乱軍からの信頼を更に得ていくラン。


 彼ら彼女らは全く疑われる事なかった。


 そして3名が潜入活動を始めて2ヵ月後。


 いよいよマリアンヌがやって来る日になった。



閲覧ありがとうございました( ^)o(^ )♪まさか破壊された橋、その大きな川を渡るためにマリアンヌが大型船を用意するとはこの3人の旅芸人たちも思わなかったでしょうw

まぁ用意したのはシグレなんですけどね(笑)ですが、大型船をサラッと用意できちゃう所が超大国の第一皇女の凄さ、みたいな感じに描けたのは良かったかと思ったりしますね(^^♪


ではまた次回お会いしましょう♪( ´Д`)ノ~バイバイ





kindle始めました(*´ω`)♪いや~いいですよ、皆さん、電子書籍ってやつはw

私はずっと紙派だったんだけど、一度これに浸かったらもう出れないね(^△^♪持っている紙媒体のタイトルもこれを機に電子書籍に移行しようかしら♪


ん?(。´・ω・)ん?


皆さん。なぜ、そんな腕をピンと真上に上げて「異議あり!( `ー´)ノ」みたいな事をしているのですか?


え?何々?


『あなた…以前、電子書籍は内容が全然入ってこないから嫌だ。説明書も紙じゃないと頭に入らない。有料でもいいから紙の説明書よこせ!って言ってたよね?』


ですって?


いや…まぁそりゃそうだけど(→_→)。

いいですか?皆さん。

人ってね、変わっていくものなのですよ。


え?どうしたの、皆さん?

そんな首を傾げながら口元に手をやってブツブツと考え事を始めて…


何々?


『あなたの性格を考えたら人にどれだけオススメされようが、何か言われたとしても電子書籍を読み始めるって事はまず無いと思うんだよね。つまりあなたは誰かに言われたのではなく、”何か能動的に読みたい物があった”でもそれは電子書籍では売っていなかった。だから電子書籍デビューした。問題は…それが何なのか…。小説は…無いな、ほとんど紙媒体で売ってし、そもそも電子文字が苦手って言っている人間が電子小説の為に電子書籍デビューはあるとは思えないもん。てことは消去法で漫画か…?でも漫画もほとんど紙媒体で売って……あっ(T_T)そうか。あなたは”紙媒体で売っていない特殊な漫画”を購入したかった。欲しくて欲しくて仕方ない、だから泣く泣く電子書籍嫌いという信念を曲げてでもkindleデビューを果たしたんだ。そしてその良さを知った。。当たってるでしょ?で、何買ったの(T_T)?言ってみ。な?』


ですって?


………怖っ!(>_<)


何なん!みんな!?

推理が怖すぎるって!(>_<)

そこまでして何で推理するの!?

意味ある!?その推理!?

人を傷つける推理は止めようよぉぉ(つ□⊂)!!


それに大前提が間違ってるよ!


私は、べ、別にそんな、私はそんな、変なあの、


その欲しかった物なんて…


………


…か…


『カラミざかり』です(つ_<)


とても読みたかったんです、はい(>_<)


でも皆様の推理通り、どれだけ探しても紙媒体で売っておりませんでした、はい(>_<)


…よかったです、はい(>_<)


もう勘弁してください、はい(>_<)

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― 新着の感想 ―
[一言] >しかし、シャルドネはありえない。 >性格的な面で。 >情緒的な面で。── ──シャルドネ、戦力外通知ばっかりやで~w。使い勝手が悪いよ~w。いや、ランが有能過ぎるんよ~ww。
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