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193 7日目⑰ 一夜で滅んだ村⑥

クリックありがとうございます♪大学4回生の時、担当のゼミの教授から最後に言われた言葉は『お前のそういう所が2年間ずっと大っ嫌いやってん!』のひとりぼっちの桜ですw

さて、今回のお話ですが遂に最終回を皆さんに…ん?(。´・ω・)?どうしたの?皆。そんなに驚いた顔をして…。

え、何々?「本当にそんな事をゼミの先生に言われたの?」ですって?

……言われるよ(´-ω-`)私の人生なら割と頻繁に。

え?「どんな流れで先生からそんな事を言われたの?」ですって?

そんなに気になる?え~とね~話してもいいけど、長くなるから後書きで教えてあげますね(^^♪



さて今回のお話ですが、遂に長かった長かったマリアンヌの地方辺境編が終わりますwまぁ裏話はまだありますが(笑)そして紛争を終わらせるためにどうすればいいのか?私が考えた、これが答えです。皆様におかれましては少しでも楽しんで頂ければ幸いです(^^♪因みに文字数は原稿用紙12ページ、7千文字ほどですw

では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



「さてオート村にトゥール村の諸君、これからはこの新領主であるフイレルン君の下で頑張っていい国を作ろうね、おーー♪」


 領主の長きに渡って行なった圧制、その恐怖や不安を1つづつ取り除くように、次々とマリアンヌの口から述べられていくこの国の未来。

 それらは村人達にとってとても魅力的な提案ばかりであった。


 そう…目の前のシジモルーナにすべての罪を背負わせて見殺しにさせてしまいさえすれば。。


 村人達にとってそれは生涯背負う十字架になるだろう。

 耐えられない人間も出てくるかもしれない。


 だからマリアンヌは更に念押しといわんばかりに村人達に飴を与える。

 村人達が今後結束して生きていくための極上の飴を。


「あ~そうそう。このシジモルーナ率いる反乱分子が奪ったこの財宝だけどね、皆にあげようと思っているんだ」


「「っ!?」」


 驚きの表情を見せるオート村、トゥール村の人たち。

 これだけの財宝をくれる人間がこの世に居るのか?

 領主なら絶対にくれなかった。

 驚きよりも喜びが勝ってくる。

 でも同時に、じゃあ何のために自分達はこの財宝を奪ったのか分からなくなった。

 そして何のためにナント村の人たちは虐殺されたのかも。


 村人達のその心の変化を見定めるようにマリアンヌは甘く優しい言葉を紡ぐ。


「だってさ~君達の生活を見ていると、とても豊かな我がプルートの支配下にある国とは思えないんだもん。プルート第一皇女として不憫で不憫で見てられないんだよ。それに今までこのような劣悪な環境にしていた皇族としての責任もある、だからこの財宝は全部あげるよ。これで皆幸せだね♪」

「ほ、本当にくれるだが?」

「もちろんだよ。オート村、村長のボア君」


 そもそも汚らわしい山賊の財など我が国に持って帰ると考えただけで吐き気がする。

 適当にプルートに帰る道すがら処分しようかとも思ったが、ここでコイツらにばら撒いておけば、今後この地では金を起点にした問題は起こりづらいであろう。

 それに次の領主は軍師であるフイレルンだ、優秀な彼ならばわれが皇帝になるまでの間ぐらいはこの地を平和に統治するだろう。


「ただし条件がある。カーナ、例の物を」

「はい、あなたたち持ってきなさい」


 カーナの指示によってカラス達が何やら荷車を運んできた。

 用意されたのは少し細めのまき

 この場に集まっている2つの村人全員分、数百人分の大量の薪であった。


 山盛りに積まれた細い薪を前にマリアンヌは説明する。


「ここに薪があるでしょ?この薪をシジモルーナが縛られている真下に置いていった者から財宝を別けてあげよう」

「な、なぜそないな事をせねばならんのだべか?」


 オート村の村長・反乱軍副リーダーであるボアが縛られたシジモルーナを横目に恐る恐る問いかけてきた。

 マリアンヌは無垢な瞳で首を傾げる。


「なぜって…自分が反乱軍と関係ないっていう証明をするためだよ」

「証明だべか?」

「うん、証明」


 このままの関係性でわれがこの地をあとにしたら紛争は無くなるだろうか?

 内乱は終結するだろうか?


 答えは否。


 敵国であるアトラスがこの地に接触を図っている事を考慮すれば、内通者であるゴーツやシジモルーナが居なくなっても内乱は終結しない。

 少し外側から突っついただけでまた再び紛争状態に戻りかねない。


 だから必要なのはあめとムチ。


 飴は言わずもがな山賊の財宝、これだけあればコイツらの生活水準を考えれば数十年間は生活には困らないだろう、もう飢えに苦しむ必要はない。

 領主の交代、フイレルンという村人達にとって有益となる人物を選んだ。

 またプルートからの高い税を優遇する。

 この結果、生活は満たされ、敵も居なくなり、良き領主の誕生、高い税も無くなった。

 これらは村人達にとっては最高の飴になったであろう。


 じゃあムチは?


「フフフ」


 今までわれを加害者、村人達は被害者の関係性だった。

 だからこちらに引き込む。

 村人達全員を。


 われと同じ”加害者”にする。


 本当は自分達がわれから財宝を奪ったにも関わらず、自分達も反乱軍であることを黙り続けている。

 結果ナント村の人たちを殺した。

 村人達の中に生まれる罪悪感。

 その罪悪感こそ最高のかせとなりムチとなる。


 皆で喜びを分かち合おう。

 そして皆でシジモルーナを見殺しにしたという更なる十字架を背負おう。


 これで全員が晴れてわれと同じ加害者だ。


「じゃあ皆、こちらに来てシジモルーナの足元に薪を」


 そうマリアンヌが言いかけた時だった、シスターが声を張り上げた。


「そんなの単なる踏み絵じゃない!」

「……へぇ~難しい言葉を知ってるんだね」


 何処で学ぶの、シスターがそんな言葉?

 学が無いと出てこない言葉だぞ。

 修道院かな?

 確かシスターは修道院とかいう所で色々学ぶと聞いた事がある。


 本当に忌々しい、われ以外の信仰対象などこの世に必要ない。

 いずれその呪われた宗教ごと潰してやる。


「あれ~?まさか出来ないなんて言わないよね?だって出来ないってことは…反乱軍って事になって、死罪って事になっちゃうもん♪この場にはもうプルートに反乱する愚かな輩なんていないよね?」


 この問いに対して「YES」と答えない意味、それは嫌ほど死体の山を前にして思い知らされてきたシスター。

 彼女は今、初めて自分の信じる神よりもマリアンヌに願う。


「せめて大人だけにして」


 だがそんな切なる願いすらマリアンヌは首を縦には振らない。


「ダメだ、全員だ。何のために真夜中にこんな場所まで全員を呼んだと思っている?何のために子供でも持てるサイズに薪を削って削って削り倒しと思っている? 出来なければ反乱軍と判断してナント村の人々同様死んでもらう。シスターよ、子供たちがトラウマを植えつけられる事を気にかける気持ちは分からなくは無いが、これはケジメの問題でもあるんだよ。プルートに反乱という泥を塗った者はどうなるかというケジメ」


 そうでなければ残りの村人全員でナント村を見捨てたという十字架を背負わせる事が出来ないではないか。

 皆で罪悪感を背負うから、今後プルートを裏切るという事をしなくなるんだよ。

 子供だけを免除したら数年後、恵まれた財を持った子供たちがアトラスからの人間と会った時にどんな事が起こるか想像できないし、考えたくも無い。

 今後はデモ1つすら起こされては困るんだよ。

 一緒に薪を置いてシジモルーナを殺したのならば、その事実がプルートを裏切るという行動を取りづらくなる。

 これから村人達が得るのはナント村とシジモルーナを見捨てた事で得た平和だ。


「でも!子供たちは何も関係が!」

「それをわれの前で証明をしろ。言っておくがこれは君達の為でもあるんだよ。この反乱を収めてわれが帰ったあと本国プルートはまだ反乱軍の生き残りがいるのでは?と疑うかもしれない。でもそこでわれがこのシジモルーナの死に様を報告すれば本国も納得するというものだ。平和な未来の為だ」


 われはこの地の反乱を1人で収めたという実績が欲しいんだよ。

 その実績が無いとプルートに帰れないんだよ。


「さぁ~まずはシスター。君が栄えある最初の薪を置くといい。カーナ、彼女に薪を」

「はい。どうぞシスター」

「ちょっと!やめて!」


 無理矢理に手に持たせようとするカーナにシスターは手を払おうとした。

 すると、マリアンヌは即座に釘をさす。


「シジモルーナを弟のように想っているのは知っているが、これだけ説明してそれを受け取らない意味を分かっているのか?」

「………」


 受け取るシスター。


 彼女の中で今、様々な思いが交差する。

 自分は一人っ子だったからこそ、少し生意気だったけどかわいい弟のよなシジモルーナとの思い出。

 反乱軍に入ったと聞いた時にやっぱり止めればよかった。

 反乱軍のリーダーになると聞いた時に止めればよかった。

 でもどちらも止める事が出来なかった。


 全ては自分のせいなのかもしれない。


 それでも助けれるなら助けたい。

 でもどう考えても無理だ。

 ここで隙を見つけてシジモルーナを助けたら、私たちだけ助かったとしても子供たちをこの女は殺す。

 この女はそういう女だ。

 完全に逃げ道は無い。


 私は愛する弟のような存在をこの手で…。


「シスター、早く置きたまえ。後ろがつかえているんだよ」

「………」


 そして彼女はシジモルーナの前まで行くと涙を流しながら薪をシジモルーナの足元に置いた。


「ごめんなさい、何も出来ない私を許して」

「んーーーー!!!」


 月明かりの下、悲劇的な一枚絵。

 それを満足そうに微笑むマリアンヌ。


「最高」


 それからは早かった。

 一番最初にシスターに薪を置かせたのが良かったのだろう、村人達が列を成しながらシジモルーナの前に並ぶ。

 オート村、トゥール村の子供たちの中には嫌がる者も多数居たが、大人たちが言い聞かせて無理矢理薪を置いた。


 1つ、また1つ、シジモルーナの足元に置かれていく薪。

 ある村人は怯えた表情で。

 ある村人は罪悪感を抱えた表情で。


 震えた手が離され、かわいた木の音がシジモルーナに耳に届く。

 その度にシジモルーナの心の声が村人達の耳に届くような気がした。


”やめてくれ!死にたくない!!”


 村人達はそんな視線を見る事が出来ず、罪悪感に押し潰されそうになりながらカーナから山賊の財宝を受け取っていく。

 将軍が多大なこうをたてた時にプルート皇帝から貰う財宝を優に超えているであろう山賊の溜め込んだ財宝。

 夢のような金額。


 だがその山賊の財宝を誰1人として満面の笑みでは受け取れなかった。

 特にオート村の住人達にとってはその宝こそ罪悪感の塊でしかなかったからだ。

 それを察してか、わざわざオート村の人たちに向かってマリアンヌはニッコリと意地悪く微笑む。


「でもさ~君達にとってはさ~結果としてナント村の人間が居なくなってよかったよね。だって…200人ほどが居なくなった事で皆の取り分増えたんだからさ♪…ラッキー♪」


 本当に地獄で悪魔が”お前らもこれで同罪だ”と耳元で語りかけてくるような言葉選びであった。 


「んーーーーー!!!!」


 その間も真実を知ったシジモルーナは必死に何度もマリアンヌが諸悪の根源だと叫ぼうとした。


 助けてくれ!

 気付いてくれ!

 本当の悪はそいつなんだ!

 その銀髪の女を信じるな!

 いつか皆も俺と同じ目にあうぞ!


「んーーーーーー!!!!」


 しかし口に食い込む手ぬぐいはその告発を決して許してはくれなかった。

 そして全員が薪を置き終えた頃には、周囲の燃えていた家たちは完全に火が消えていた。

 すでに村人達によって置かれた薪はシジモルーナの膝辺りまで積みあがっている。


「フフフ」


 月明かり。

 照らされたマリアンヌは全てを終わらせる為、シジモルーナに視線を向ける。


「我が超大国プルートは誰よりもどの国よりも正義を成さねばならない。秩序を乱した悪には正義の鉄槌を…。怖がる必要は無い。君が本当の事を言っていて無罪ならきっと神とやらが助けてくれるさ」

「んーーーーー!!!!」

「それではさようなら、反乱軍最後の生き残りシジモルーナ君。火をつけろ」


 月明かりの下、カラスの1人が松明を手にゆっくりと近づいていく。

 そして躊躇う事無く点火。

 地面からゆっくりと炎がシジモルーナの足元に伸びていく。


「んーーーー!!!!」


 足元からの恐怖に身体全体から滲む汗。

 恐怖で目が見開く。


 叫ぶ。

 叫ぶ。

 叫ぶ。


 でもそれはもちろん届かない。

 その間も炎は燃え広がり、炎は乾いた薪を大量に巻き込んで大きく舞い上がった。


「んーーーーーーー!!!!」


 そして炎が足を呑み込んだ、と思った次の瞬間、縛り付けられている大きな板がたっぷりの油を吸い込んでいた事で火が一気に燃え上がりシジモルーナの身体が炎の中に完全に呑み込まれた。

 月明かりの中、炎は高く高く燃え上がる。


「んーーーー!!!んーーーーー!!!!」


 悲鳴。

 声の出せない悲鳴。

 それは聞いたものが耳を押さえたくなるような悲鳴だった。


 自分の血と肉が焼けていくにおい。

 生きながら燃えていくシジモルーナ。

 人々にとってこんなに恐ろしい光景はない。


「んーーーーーーー!!!!!!」


 熱い!

 痛い!

 苦しい!

 熱い!!

 痛い!!

 助けて!!!


 村人達も眼を背けている、耳を押さえている。

 まるで地獄絵図だ。


 でもそんな中でも1人嬉しそうに笑うマリアンヌ。


「フフ」


 彼女は今、楽しくて楽しくて仕方なかった。


 人の命をもてあそび、自由に刈り取る楽しさは何にも代えがたい。

 あ~楽しい、幸せの絶頂とはこの事を言うのか。

 ダイアル城塞で生き埋めにするのも面白かったが、これはこれで…フフ。


 この後もマリアンヌは存分に目の前の光景を楽しんだ。


「んーーーー!!!!」


 一方、命のともし火が消えようとする寸前、炎の中で彼はかつてここまで人を憎んだことは無かった。


 他人の不幸を心から喜び、人の悪意や恐怖、不安を自在に操る悪魔。

 マリアンヌ・ディ・ファンデシベル。


 奴はすべてを操って俺を罠にハメた。

 それも訳の分からない理由で。

 あの領主よりも何倍も悪。

 この世の災厄のような存在。


 奴を殺せるのなら。

 奴を地獄に叩き落せるのなら。


 でも俺には無理だ。

 ただ人の言う事を聞いていた俺には…。

 ただ使い捨ての駒の俺には…。


 何も出来ない自分が。

 平凡な自分が。

 マリアンヌには勝てない。


 だから誰でもいい。

 この際、悪魔でもいい。


 俺の声を聞いてくれ。


 一言でいい。


 声を…。


 そう死の間際に思ったその最中だった。

 事切れ、シジモルーナの死の寸前、口を覆っていた手ぬぐいが焼け落ちたのだ。


 ポロリとまるで溶け落ちるように。


「えっ?」


 思いも寄らない光景。

 この瞬間、マリアンヌの表情から一気に笑みが消えた。

 なぜならマリアンヌの事前の想定では口元の手ぬぐいが焼け切れるよりも先にシジモルーナは絶命するはずだったから。


 ゴーツの用意周到さを学んだマリアンヌは事前にカーナやコロナにも確認を取った。

 医療のプロと戦闘のプロ?の言葉だ『死ぬほうが先だと思います』2人の答えは明確に同じだったから間違いない。

 ゆえに勝利を確信して全てをシジモルーナに語った、語ってしまった。


 だからこれは本当に偶然でしかない。

 偶然死ぬよりも先に口元の手ぬぐいが焼けきれただけ。

 シジモルーナを張り付けにした大きな板に事前に油を染み込ませた事で火力が上がったのが原因なのか。

 はたまた想定よりも薪をくめた事で火が大きくなった事が原因なのか。

 それすらも分からない。

 分かっているのは、これがただの偶然という事だけだ。


 でもあるいは、、


 もしかしたら、彼らの信じる神とやらがマリアンヌのこれまでの冒涜ぼうとくの数々を見かねてシジモルーナに手を貸したのかもしれない。


「………」


 何を言うのか?

 燃えながら死の寸前で何か言えるのか?

 言えるものなのか?

 無理だろ。

 でも念の為に止めるべきか?

 しかしシジモルーナは炎の中にいる、どうしようもない。

 カーナに殺させるか?

 いや、そんな事をしたら村人達に怪しませる。

 われは何も知らない正義の味方でないといけない。


 考えろ。

 今、一番言われて困るのは…


 ハッ!

 ヤバイ、ゴーツの事を口にされたらどうしよう。

 いや、でも証拠は無いし。

 いやいや、違う!

 内通者がゴーツだという名前が出てくるのが問題なんだ!


 瞬時に色々な考えがマリアンヌの脳内に巡る中、シジモルーナは炎に呑まれながら口を開けた。


 しかしそれはマリアンヌが考えていた言葉じゃなかった。


 それは意味の無い言葉。


 それはマリアンヌに一切ダメージを与えない言葉。


 意味の無いはずの言葉。


 彼はただ一言、燃え上がる火の中で、皮膚や肉、細胞すら焼かれ燃え尽きながら絶命する寸前に叫んだのだ。



『マ…リアンヌ…は……”魔女だぁ”!!!』



 最大限の呪いを込めて…。



閲覧ありがとうございました(^v^)いかがでしたか?この最終話。

200話近くかけたこの章の最高に私らしい終わり方でしょ?( ´艸`)w

神を冒涜し続けるマリアンヌ、もしも神が観ていたならどう思うでしょうね?…まぁ神なんていないんですけどね←きっとマリアンヌならそう言うでしょうw

果たして、彼が最後に残した言葉はどのようにこの後の物語に影響を及ぼすのか…それとも全く無意味なのか…(・∀・)ニヤニヤ


ではまた次回、裏話でお会いしましょう♪☆ァディオス☆(`・ω・´)ノ








あれは確か4回生終わり、もう少しで卒業式って頃だったか…( = =) トオイメ。暑がりの私が厚手のファー付きの上着を着ていた頃だったかと思います。

その時、私は内定は既に貰っていたのですが、ちょっと進路の事で悩んでいて教授の部屋に行ったんですね((((*・ω・)。


テーブルの上に置かれた紅茶、教授が自分用に入れた1杯。

私には一切振る舞われなかったそれをテーブル中央に置いて向かい合うように座る私と教授。

会話全体で言うと大体1時間ぐらいだったでしょうか、結構長く喋ったんですよw


最初はピリピリした雰囲気、でも元々仲が良くなかったというのもありますが、徐々にヒートアップしていく2人の会話。そして1時間ほどが経った時、教授は机をバン!と叩きました。


『お前は本当の意味で人を心配しないし信用もしない、してるのは心配している信用してるフリだけや! どれだけ成績良くても、そんな人間に務まる仕事じゃないから!!』


って言われたのねwまぁ先生からしたら、もう内定貰ってるんだし他の道を模索するよりも内定決まった方を選べっていう、ちょっと強めの応援だったのかもしれませんでしたがねw

そこで私は…ん?「いや、あの…いくら何でも、そんなにひどい言い方をされたって事は、いつものように何か言い返したの?」ですって?


…あのね~、皆さんは私を何だと思っているんですか?(・n・? 人と人との相性という意味では最悪だったとはいえ、一応心理学における色々な事を教えてもらった恩もありますからね( ^ω^ )っていうか、実を言うと驚いて言葉が出なかったんですよねw

でも先生もみんなと同じで私が何か嫌みを言い返してくると思ったんでしょうね。なんかちょっと睨みながら。


『何やその顔? 言いたい事があるなら言ってみろ』


ってケンカ腰の言い口でしたね。

だらか私はニッコリ笑って言ったよ。


『いやいや、驚いて言葉を失っちゃっただけですよw(^^)』

『は??』

『先生って人の事を結構見てたんですね。僕、先生の目って節穴やと思ってたからビックリしました♪やっぱり言うてもプロですねwいや~先生って凄かったんですね(^^♪』

『お前のな~~そういう所が!2年間大っ嫌いやってん!!』


という話の流れです♪

分かっていただけましたか?

どうです?自然な会話の流れだったでしょ?

そして皆も学生時代、先生から同じような事を言われた事あるでしょ?


…どうしてみんな、目を逸らすんだい(・・??ある、、よね??

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― 新着の感想 ―
[良い点] タイトル回収か!?。と思ったけど、そう言えば前に国民から陰で『魔女』と噂されていたねww。 [気になる点] シジモルーナ君、学が無いのに魔女という言葉を知っていたのに驚き!?。 この後、…
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