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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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192 7日目⑯ 一夜で滅んだ村⑤

クリックありがとうございます♪コカ・コーラは好きな私ですがコカ・コーラゼロは苦手なひとりぼっちの桜ですwなんて言うかな~~?(・´ω`・)ノ ゜普通のコカ・コーラより甘い感じしない?口の中に纏わりつくっていうか、それが嫌でコカ・コーラゼロは飲まないのです(*_*;まぁ今まで誰に言っても共感されなかったのですがwこれを見ている方の中で共感できる方いるかな~?(笑)



さて、52ページあった最終話ストックも残り20ページ。。切ないものです(´-ω-`)あっ、因みに今回のお話は原稿用紙9ページ6千文字ほどですw

では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



「いや~~ね~、君の言っていることはね…概ね正しいんだ、これが。だから君はまったく悪くないよ~♪全てわれが計画したのでした~♪」


 場違いなほど明るい声。

 今の今まで怒っていた人間が発しているとは思えないほど明るい声だった。

 あまりの変化。

 シジモルーナは一瞬、何を言っているのか分からなくなり数秒間固まった。


 何が嘘なのか?

 何をマリアンヌが計画したのか?

 全てが分からない。


 その反応にご満悦のマリアンヌ。

 彼女はウキウキとした気持ちを隠しきれない顔で言葉を続けた。


「君が言っている黒幕ね、実は既にわれが捕まえている」

「っ!?」


 表情が固まっているシジモルーナにささやくマリアンヌ。


「首は動くな? ゆっくりと横を向け、領主の部下達、その中に小汚い庭士の格好をした男がいるだろ? そいつがお前を長年に渡って手紙で操っていた人間だ」

「っ!!」


 喋る事が出来ないシジモルーナは目を見開いた。


 アイツが!?

 あの小汚い庭士が!?

 俺に指示を出していた黒幕!?


「ん!!!ん!!」

「ん~?やっぱり驚いた?分かる分かる、その気持ち♪われも驚いたもん♪ まぁ何か言いたいことがあるみたいだけど、ちょっと待ってよ、まだ君に伝えたい事がいっぱいあるんだ。3名、こちらにおいで」


 あらかじめマリアンヌによって指定されていたのだろう。

 呼ばれた3名のカラスはマリアンヌの横にやって来た。

 黒いローブのすそが怪しく揺れる。


「仮面を外しなさい」


 涼やかな声に呼応する3名。


「仰せがままに…」

「はぁ~い♪」

「…了解」


 月明かり、周囲で燃える家々。

 そんな中、3人は仮面を外した。

 もちろん村人達には見えないような角度で。


 そして外された仮面の下を見たシジモルーナは表情を動かす事を忘れるほどに驚いた。


「っ!!」


 だってそれは旅芸人として数ヶ月前にこの国にやって来た者たちだったのだから。


 3人のリーダー的な存在である踊り子のラン。

 その奇抜な外見からは想像できない美しい音色に歌声を持つ吟遊詩人のシャルドネ。

 腕っぷしが強く、ソウス兵士長をも圧倒する力を持つ護衛のオム。


 この3人がなぜ?


「ん~~!!」


 だが先ほど手ぬぐいで口を塞がれたシジモルーナにはもちろん声は出せない。

 手足ももちろん動かせない。

 マリアンヌの喜びがただ増すだけ。


「驚いたよね♪だって秘密を抱える君が黒幕であるゴーツ以外に信用していた3名だもんね♪でもこの子達はわれの部下だ、黒幕を捕らえて君の動きをある程度封じたとしても、一個人である人を完全に操る事は結構難儀なのでな、だからこの3名を使ってわれは君を操る事にしたわけだ」


 クスクスと笑うマリアンヌに仮面を外したカラス、シャルドネが甘ったるい声でここに来てからの苦労を口にする。


「マリアンヌ様ぁ~簡単に言うけどぉ~この馬鹿リーダーに取り入るのは結構大変だったんですよぉ~」

「フッフッフ、すまなかったな。だがお前達のおかげで最良の結果に至った、あとから褒美はやるから安心せよ」

「わぁぁい♪」


 死体の山を前にして尚繰り広げられる和気藹々(わきあいあい)とした会話。

 この旅芸人とプルート皇女が本当に裏で繋がっている事はシジモルーナの目にも明らかであった。


「んーーー!!!」

「あ~すまないね、喋れない君をほったらかしにして、こちらだけで盛り上がってしまったよ。 それじゃあ話を戻すけど、もちろん領主を殺害したのもわれだよ。君の仲間であるオート村の人間達が魔道具を持ち去ったのが分かったから、この3名を使って魔道具が君に渡るようにした。そして君が謝罪の為に屋敷に来た時に魔道具を使えることを確認、3人を使って魔道具の使い方をレクチャー、あとは簡単だよね♪」

「ん!!」

「おや?その顔は魔道具を持っていないお前達がどうやって…って顔だね。 簡単だよ、その魔道具は特徴が特に顕著だからね」


 するとマリアンヌは「いいかい、よく聞け」と前置きをして語りだす。


「ノコギリのような形状をしているのならノコギリを使えばいい。火を生み出す魔道具なら、火をおこしてそれを使えばいい。われはもちろん魔道具の性質を知っていたわけだから領主…の死体では無かったんだけど、、まぁ領主の死体をその特徴あるノコギリのような刃、ノコギリで切り刻み、切った箇所からこんがり焼く、これで君が魔道具を使って領主を殺したように見せかけた。 いいかい?人間は魔道具と同じ現象は起こせなくても、同じ結果は作り出せるんだよ」

「ん~!!」


 揺れる大きな板に冷たい鎖。

 必死に抜け出そうとしているシジモルーナ。

 しかしどれだけシジモルーナが揺らそうが、何重にもグルグル巻きに縛られた鎖を外す事は出来ない。


「因みに君をこの四面楚歌の状況に追い詰めたのももちろんわれだし♪ オート村の住民が裏切るように持っていたったのもわれ♪ 君の大好きなシスター・ミラが君を見捨てるように持っていったのもわれ♪ 小さな事を言えばオート村の人々の心を操って石を投げさせたのもわれ♪」

「んーー!!!」


 そう…今更何をしようとしても遅いのだ。

 彼はもう詰んでいる。

 だからこそマリアンヌは勝利を確信して全てを暴露しているのだから。


「話し出すとりが無く、全てを高説するつもりは無いが、われは君が考えるよりも小さなことをコツコツ積み重ねてこの状況を作り出したんだぞ。ほらわれの成果である村人達を見てみろ。誰も自分達オート村の住人が屋敷を襲ってわれの財宝を奪ったなどとは口にしなかっただろ?口にしたら最後、ナント村と同じ目にあうからな。屈強な漁師達、その誰もが言えるわけが無いのだ。たとえ、お前を含むナント村の村人全員を人柱という形で見殺しにするとしても…な」

「んーー!!!」


 手を伸ばせば届く距離に悪魔が居る。

 銀髪の悪魔。

 許せない。


「どうしたんだ?そんなに暴れて。。そんな事よりも皆の顔をもっとよく見てみろ。 どうだ?醜い顔だと思わないか?全員が何も口に出さずお前を見捨てる腹積もりのようだ。でも当たり前だよね?ナント村、最後の生き残りが君なわけだが、逆を言えば君しかいない。君1人見捨てれば全てが解決する。辺境の地に訪れたハッピーエンドってやつさ♪ でもさ~自分の事しか考えてない、自分さえ良ければいい。そんな考え、人としてどうかと思うよわれは。この状況を俯瞰ふかんすればするほど胸が苦しいよ…フフフ」

「んーー!!!」


 こいつのせいで!

 こいつのせいで!

 怒り、憎しみ。

 シジモルーナの鎖で縛られた腕から血が滲み出している。


 その血をニターとした目で喜ぶマリアンヌ。


「君はきっと分からないんだろうな~なぜこんな事をわれがしたのか?ってさ。だって君はダメダメだもん、特に頭が残念な所がダメだ。う~ん、それでも君に分かるように言うと…色んな理由があるんだけど、もちろん君が嫌いというのは大前提として、こんな僻地へきちに来た腹いせとか、愚兄を地獄に叩き落すにはこれぐらいしないといけないとか、最高のエンディングが出来るならその中でどうせなら面白いエンディングを見たいとか。あとここに来て一番嫌いな人間…」


 ここでマリアンヌはチラッとトゥール村の人たちがいる方向を見る。

 シスター・ミラは孤児院の子供たちを抱きしめながら俯いている。


「揺れない、折れない、彼女を心を徹底的に痛めつける最高の方法がこれだったんだよね~」


 君には分からないだろうな。

 何も知らない、知らないことを是として考えて、思考を放棄してきた。

 そんな君にこの感情は分かるまい。

 白色を見ていたらムカつくこの気持ちはね。


「それではわれはこれにて失礼させてもらおう、村人達と大事な話があるのでな。君はどうぞ死までの時間を辞世じせいの句でも考えながらゆるりと堪能してくれたまえ」

「んーーー!!!!」


 マリアンヌはそう言うと死体やシジモルーナを背にオート村、トゥール村の人々の方に足を向ける。

 恐怖し、怯える村人たち。


 マリアンヌはオート村とトゥール村の人たちに近づくと優しく声をかけた。


「オート村、トゥール村の諸君、君達に今後のこの国の未来を話していこうと思う」


 オート村の村長であるボアがなまった口調で問う。


「み、未来だか?」

「ああ、今後どういう風にこの地を統治するかだ。まずは領主だけど…」


 村人達が生唾を飲み込むゴクリという音が聞こえた。

 それほどに次の領主がどんな人間になるのか不安なのだろう。

 以前のヤンと同じような人間なら…。


 マリアンヌは領主の部下達の方に顔を向ける。


「これからここを統治する人間なんだけど…軍師であるフイレルン君にやってもらおうと思うんだ。フイレルンく~ん♪おいで~♪」


 上機嫌で呼ぶと軍師フイレルンを先頭に領主の部下達がマリアンヌの元にやってきた。


 村人達はその決定に驚いた。

 てっきり、領主のあとを継ぐとしたら兵士長のソウスだと思っていたから。

 だが近づいてきた彼らを見て理由が薄っすら理解できた。


「考えた結果、やはり人の上に立つ人間というのはそれなりの知識や品格が必要だと思ってね。歳が若いとう点で少し不安もあるがフイレルン君ならやってくれるだろう、何と言ってもこの歳でプルートの軍師になった優秀な人物だからな。しかも領主の部下である彼らもフイレルン君に協力すると全員が自ら申し出てくれた」


 気まずそうな顔をしている軍師フイレルン、

 ボコボコに殴られた痕があるソース兵士長、

 怯えきっている料理長ボラン、

 そして…咳をしながら興味なさ気なゴーツ。


「な?兵士長・ソウス君?」

「っ!!あ、もちろんですぜ。フ、フイレルンさんに協力していい国を作ろうと思いますぜ」

「素晴らしい答えだ!ボラン、お前もそう思うよね?」


 問いかけられた料理長ボラン、いつもニコニコしていた自信家の彼はもうそこに居なかった。

 彼には殴られた痕は無い。

 だが誰よりも怯えていた。


「もちろんです!もうプルートに帰るなんて夢は見ません!出来る限り村人達の為に頑張ります!だから、だからお許しください!」

「うむ、素晴らしい答えだ。その清い心を決して忘れないようにね♪ ゴーツは…まぁ君はどっちでもいいや、適当に好きな所で好きなように頑張りたまえ」


 一方、いつもと変わらない作業着でゴホゴホと咳をしながらゴーツは死んだ魚のような目でニタリと笑う。


「ゴホゴホッ!そりゃ~どうも、頑張りますよ、へへ」

「ふむ」


 もう咳をする必要は無いと思うのだが、変装は徹底的にやるやつだな。

 まぁそれでこそゴーツという人間なのだが。


「因みにおそらく亡き領主もわれと同じくそう考えていたのだろう。彼が死んだ後、部屋をあさっていたら1枚の紙が発見された。カーナ」

「はい」


 手の折れているマリアンヌの代わりに、村人たちに向かって紙を広げるカーナ。

 そこには自分がもしも不慮の事故で亡くなった場合、一番信用の置ける軍師フイレルンを自分の後釜として認めるという書面が皇帝から託される王印と共に書き記されていた。


「あ~君達は満足に文字が読めないんだったな。いいだろう、簡単に説明するとね、、。 今後領主は、そこに居る軍師フイレルンを自分の跡継ぎとしたいと書いてあるのだ」


「「っ!?」」


 その驚きは村人達もそうだが、縛り付けられているシジモルーナも同じであった。

 だってフイレルンはあの領主に酷く嫌われていたから。

 一番嫌われているといっても過言ではない。

 その領主がフイレルンを自分の後継者に指定した?

 ありえない。

 シスター・ミラも目を点にして絶句している。


「王印もちゃんとあるし…あ、王印っていうのはね、なんて言えばいいかな~?簡単に言うと本当に領主が書いたっていう証みたいなものだと考えてくれ。つまりこの書面は間違いなく領主が書いた本物である事を示している。もちろん正式な領主は任命権を持つ皇帝陛下なのだが、引継ぎの事もあるし、皇帝陛下がもしも新たな領主をお決めになる場合は相当にかかるであろう、下手をすれば数年かな?だから最低でもそれまでの間は領主の言う通りフイレルンがこの地を治める。というか安心したまえ、多分新たな領主は来ないから♪」


 他の領主がこの地に送られて、また内乱が起こったらわれが解決した意味が無くなる。

 ゆえに何が何でも父上が決める新たな領主はこの地には送らせない。

 最悪、カラスを…いや、カーナを使って新たな領主候補を暗殺してでも止めてやる。


「あの…本当に私が次の領主でよろしいのでしょうか?もっと相応しい人が」


 不安げなフイレルンの問いにマリアンヌは首を横にし、断言する。


「何度も屋敷で説明したでしょ? 大丈夫だよ。と言うかさ、今までも殆どの業務を君がやっていたんだろ?領主は王印を押していただけ、ペットでも出来そうな作業だ。それに君は何よりも村人達の事を想って行動している、君よりも適任なんて居やしないよ」


 それでも不安そうな顔をするフイレルン。

 だからマリアンヌは続々と付け加えていく。

 不安を払拭できる要素を。


「また税についてだが、こちらが送ったゴミ…じゃなくて領主が不良品だった事実、それにフイレルン君は初めての領主の仕事になるわけだし、それらを考慮して数年間はプルートへの税は優遇しておくから、君は適当な量の芋だけ送っておけばいいし、この地の平穏だけを追求していくといい」


 目を丸くするフイレルン。


「そんな事が許され…可能なんですか!?」

「もちろん♪」


 この年齢でプルート軍師に選ばれるフイレルンだ、少し気が弱い所は気になるが、芯の強い所は領主の暴力に屈指なかった点は評価できる、この国の業務全般を請け負っていた所から優秀なのは間違いないだろう。

 彼が領主ならばアトラスも易々とは接触してこないはず。


 つまり彼に必要なのは周りのサポート体制だ、兵士長と料理長は強制的に裏切らないようにしておいた、プルートからの圧に関してはわれが何とかしてやればいいだけ。

 まぁもちろんわれが皇帝になるまでの期間限定ではだがな。


われが帰ってもサポートはしっかりとしていくから安心するがよい。君はこの地の安定および反乱などを決して起こさせないようにしてくれれば、それでいいから」


 そしてマリアンヌは元気良く、声高らかに、痛々しい包帯が巻かれた右手を上に持ち上げた。


「さてオート村にトゥール村の諸君、これからはこの新領主であるフイレルン君の下で頑張っていい国を作ろうね、おーー♪」



閲覧ありがとうございました(+o+)

良い国作ろうマリアンヌ幕府(^△^♪

ではまた次回お会いしましょう♪ (o´・ω・`o)ノシ





今、サクスペがヤバイ:;(∩´﹏`∩);:

いや、今年に入ってからと言い換えた方が正しいかもしれません。。

今年に入ってから運営が入れ替わったのか?と思うほどガチャが渋くなって、配布石の減少、イベントもやる気を感じない、アプリと同時実装のコラボキャラはサクスペだけ弱体化させて実装。。


ね、ヤバいでしょ?

実際、コメント欄は不満でいっぱいです(>_<)動画配信をされてる人たちも不満を言ってるし…。

なぜ運営はこんな事をしているのだろうか…こんな事をしても課金者の課金額が増えるわけないのに…。


まさか、、今年いっぱいでサービスを終わらせるつもりなのでは!?(;゜Д゜)なんて勘ぐってしまう今日この頃ですw

因みに私はモチベーションが著しく低下しているので、ちょっと間ガチャはやめとこうかな(笑)

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >マリアンヌ「ナント村、オート村の諸君、君達に今後のこの国の未来を話していこうと思う」── ──あれ…。ナント村は、マリアンヌ様の怒りに触れて粛清されてなかったかな…。 あの自信家…
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