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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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182 7日目⑥ マリアンヌは答え合わせをしたい⑤

クリックありがとうございます♪(^〇^ゞ今、一番嫌いな言葉は【PK】のひとりぼっちの桜ですw

うぅぅ(:_;)スペインに勝った所までは良かったんだけどな~、その次のクロアチアでPKがなぁ~~(>_<)まっ、ワールドカップ十分楽しめたからいっか♪



では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



「さっきも言いやしたが、本当に間近であっしの一挙手一投足を見ていたかのような、文句のつけようが無い推理でしたよ」

「そうですよね、その通りです♪ゴーツコイル、マリアンヌ様は素晴らしいのです♪あなたにも理解できたようで良かった♪」


 マリアンヌはまんざらでもない面持ちで賛美を受けている。


「フフフ、まぁそう褒めるな、われなら造作も無い事だ。でもそんなわれにも2つだけ分からない事がある」


 そう、どれだけ考えても解けないんだよ。


「全問正解のご褒美に教えてはくれまいかね?」

「…なんですかね~? ご褒美と言わずになんでも聞いてくださって結構ですよ、あっしは答えないと命が無い身なんでね~」

「フフ、それは被害妄想が過ぎるよ。ね?良い子のカーナ?」

「はい、被害妄想です。病気です、病です、障害です、死ね」

「………」

「ではまず1つ目のわれの解けなかった疑問なんだけど、君は内通者として反乱軍リーダーであるシジモルーナと連絡を取り合っていたわけじゃない?その方法はアトラスから手に入れた水に溶ける紙を利用した…って所までは掴んだんだけど、何処でそれを受け渡ししていたの?」


 その質問はゴーツにとって相当に意外だったのだろう。

 自分の心を覗き見るような推理を展開するマリアンヌ、てっきり”その程度の”問題は解いているんだと思っていた。

 だからゴーツの表情に若干の変化が見られた。


「それは何の冗談ですかね~? それとも、あなたほどの人間が本当に気付かなかったんで?」

「その言い方には若干のイラつきを覚えるが、、まぁそうだね」

「………」


 ゴーツは無言でポケットに手を入れると、手にした小さな何かをカーナに向けて投げた。

 一瞬、警戒しながらもぶっきらぼうにそれを受け取るカーナ。


「ん?これは?」

「カーナ」

「あっ、はい!え~と、これなんですけど…これは鍵ですかね?」


 手の中には銅のびたニオイ。

 古い鍵だ。

 それを不思議そうに見ているカーナを横目にマリアンヌはゴーツに問う。


「これは何の鍵だ?」

「サンティエールの滅びた家々の中に料理長ボランの家があった事はご存知で?」

「ああ」


 確かカーナが言ってたな。

 あの廃墟の中にボランの家があるって、、

 でも当のボランは廃墟が嫌ですぐにこの屋敷に移って来たって話。


「その使っていないボランの家がシジモルーナへ向けた指令書の隠し場所ですよ」

「へっ!?」


 思わずマヌケな声が出てしまった。


「え~と、つまり料理長ボランの家が反乱軍リーダーの指令書があったと?」

「ええ。 スペアのもう1本を反乱軍リーダー、シジモルーナに渡してましてね~」


 いやいや、でもそれは。

 その説明はすんなりは納得できない。

 でも、この場において嘘をコイツがつく理由が無いのも事実。

 それでも、、。


「だが兵士長ソウスがあの辺りの家で部下達とよく酒盛りをしていたのだろ?村人達が入ってくる可能性もあるし、そもそもボランが何かの用事で戻ってくるかもしれない」

「あの辺りは兵士長ソウスと部下達がたむろしている。だから村人達が恐れて不法侵入してこない、そして料理長ボランは完全に住処を屋敷に移しているから家の中には何も取るもの無い、完全に安全な場所なんだよ」

「いや、だからソウスが酒盛りの為に入ってお前が書いた指令書を見つける可能性が」

「領主の親戚である料理長ボランの家をソウスやその部下たちが酒盛りの為に入るとは思えないよね~」

「う、、うむ」


 な、なるほど。


「合鍵を事前に…なるほど。 チッ!」


 あの3人め…。

 ちゃんと調べてたのか?

 今の話を聞く限り、反乱軍リーダーであるシジモルーナの事をちゃんと監視していれば、誰でもあの家が怪しいとすぐ気づくレベルの問題だぞ。

 ちゃんと調べていれば、われにすぐ報告出来ただろうに。

 それをしなかった。。


「ふざけるな!!あのゴミども!」


 ビリビリと鼓膜を揺らすマリアンヌの声。

 2人の身体が硬直する。


われの命令を無視してサボってたな!!誰のおかげで命があると思っているんだ!あの阿呆ども!正しい情報を上げて来なければ推理もへったくれもないだろうが!!許さぬぞ!!死刑だ!死刑にしてやる!!」


 目の前にゴーツが居るにも関わらず、沸点を超え、急に怒りをあらわにするマリアンヌ。

 それほどに許せなかった。

 ちょっと調べたら分かるであろう事柄を報告としてあげて来ない無能ども。


「っ!?」

「マリアンヌ様!?どうかされましたか?このゴーツが何かしましたか?殺しましょうか?」

「え?…あ」


 いや、落ち着けマリアンヌ・ディ・ファンデシベル。 あの3人には自身が怪しまれない事を第一として動くよう事前に言っていたし、それだけシジモルーナが指示書の受け取りに関しては気を使っていた事の証明と考えればギリギリ許容できる問題だ。


 仕方ない、、仕方ないのだ。

 怒りからあいつらを殺すのはまだ早計な判断だ。

 深呼吸だ、深呼吸をしろ。


 スゥゥーハーー。


「何でもないよ、カーナ。すまないね大きな声を出してもう落ち着いたから大丈夫だよ」

「え、でも」

「大丈夫って言ってるだろ?」


 それは静かな声ではあったが、恐ろしくゾッとする声だった。


「は、はい」

「なるほど、君のおかげで良~~く理解できたよ、次がもしあるならこの苦い経験を生かそうではないか。でも考えれば考えるほどにゴーツ君、君の動機がわからない」

「動機…ですかい?」

「ああ、それこそがわれが解けなかったもう1つの疑問なんだよ」


 それを聞いた瞬間、ゴーツよりも早くカーナが手を上げた。


「マリアンヌ様!それ私分かっちゃったかもしれません!この男は反乱軍たちに手を貸す事によって領主によって圧制を受けている村人達に食料を渡そうとしたのかも!」


 その発言はあまりにも突拍子も無い発言だった。

 鼻で笑うマリアンヌ。


「フフ、素晴らしい発想だね。うん、お前のおかげで怒りが収まったよ」


 つられるようにゴーツもいやらしい、粘りつくような笑い声を漏らす。


「へへへ、この方は何をおっしゃっているのやら。 あっしがあの無能な村人達の為にって…へへへ。髪の色と同じで脳細胞も燃え尽きてしまったんですかね~?へへへ」

「あ?おい、ゴーツ・コイル。今、お前、笑いましたね?笑いましたよね?というか、その発言は私に喧嘩を売っているとしか思えない。やはりお前は悪だ、マリアンヌ様の為にも存在してはならない」

「カーナやめろ、おもむろに魔道具を取り出すな。 ゴーツもいちいちコイツに喧嘩を売るな、われも絶対にコイツ凶行を止められるわけではないのだぞ」

「へ、そうなんですかい?あっしはってきり」

「コイツの目を見てそう思うのならお前の胆力は一流だよ。というかカーナよ、フイレルンじゃないんだから、そんな慈愛に満ちた精神をこの男は持ちえていないよ」

「はい確かにこのクズ男は、女神であるマリアンヌ様の庭を荒らす最低なクソ売国奴なのを忘れていました」

「いや、まぁ…うん」


 コイツ、相変わらず言葉のチョイスが激しいな。

 というか敵視し過ぎだろ。

 面白い奴だと思うのだがな。


「いいか?コイツは人の命を尊いなんて思わない種類の人間だ、それを証拠にゴーツは罪の無い女の子を紛争激化の火種として平然と殺せる程度には悪人なのだから」


 確かに…、と頷くカーナ。

 マリアンヌは続ける。


「でもだからこそ分からないんだよ。 ねぇ、君はなぜこんな事をしたの?圧政に苦しんでいる村人達の為ではない、もちろん領主の為でもない。君は何のためにこんな紛争を引き起こしたんだい?例のアトラスの不気味な男、奴の指示か?」


 この紛争で得をするのは極論プルート側には誰一人としていない。

 得をするのはプルート最大の敵国アトラスだ。

 奴らであれば、この地を取り返すことで父上に喧嘩を売って、そこから戦争を起こすことも可能であろう。

 でもそれは考えづらいんだよな~。


 即座に首を横にするゴーツ。


「いいや、あの不気味な男に出会ったのは紛争が激化してからだね~」

「だよね~絶対的に時期が合わないもん、じゃあ尚の事なぜ君は反乱軍を操って紛争を起こしたの? 暇つぶしか? ああ、別に責めているわけじゃない、ただ気になっているだけ」


 本当にマリアンヌはただ好奇心から聞いているだけなのか?

 その言葉の真意を探るようにうつむき、ボサボサの髪の隙間からマリアンヌを盗み見るゴーツ。

 あくまでこっそり。


 だが、それらの仕草を瞬間的に勘付くマリアンヌ。


「ん?どうかした?急に黙って、答えたくないの? おや、その目…その視線の動かし方、われの顔…いや、表情を見ているな。ん~~どういう事だ?なぜ会話の最中に盗み見るようにわれの表情を見ていたかだけど。。」


 マリアンヌの推理にゴーツの言葉は必要ない。

 高速で動くマリアンヌの脳細胞。

 そしてそれはすぐに答えに辿り着いた。


「あ~なるほど、われがまだお前を殺す可能性があるかをわれの表情を盗み見て判断しようとしているわけか~。実に慎重な君らしい思考パターンだ。でもね、何度も言うけど君を殺す気はわれには無い。例え君がこの村で起こした紛争の全てがただの”暇つぶし”だったとしてもな」

「それはまたお心が広いことで」

「当たり前であろう。お前の目の前に居るのは誰だと思っている?本来であればお前では生涯において見ることすら叶わぬプルートの皇族、その中でも一番尊き存在である王位継承権第一位マリアンヌ・ディ・ファンデシベルであるぞ」

「………」

「で、理解したなら教えておくれよ。なぜ君は反乱軍に力を貸すような事をしたんだい?」


 マリアンヌがそう問うとゴーツは深く考え込んだ。

 1分2分、焦らされ怒りで飛び掛ってきそうなカーナを完全無視する形で考え込んだ。

 そして「まぁ、もういいか」という呟きと共にこう言った。


「復讐だよ」



閲覧ありがとうございました(^◇^)

ではまた次回お会いしましょう♪(^^ゞ




私は間違っていたのかもしらない…。


え?何の話かって?

もちろん、サクスペですよ。


私は以前、運営がVITA版を切り捨てた時に「これは悪手ですわ~(>X<)サクスペはもう終わりじゃ!」って言ってたじゃないですか、、。

確かに一時的にはユーザー数が減ったような感じはしたのですが、あれから徐々にですが人が増えてきて、今ではガチ勢がどう考えても3千人以上いるんですよね~。

なぜそう思うかと言うと、以前は私が普通にプレイしていたらランキングイベントで3千位は楽勝だったんですが、今年に入ったぐらいから普通にやっていたぐらいでは3千位無理になってきたんですよ(-"-)ムムム! まぁユーザー数が増えることは嬉しい誤算ですが、私の報酬グレードが下がってしまうのは困ったものです。。


何にしても、私の想像を大きく超えて結果を出したサクスペ運営には「グッジョブ( ・∀・)=b ワイの負けや♬」と言ってあげたいものですねw……まぁ、負けても課金はしてやりませんがねw

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― 新着の感想 ―
[一言] >「それは何の冗談ですかね~? それとも、あなたほどの人間が本当に気付かなかったんで?」── ──ここでゴーツが、「えぇ~っww。あれだけ自分の頭が良いと自負している皇女さんともあろう御方…
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