181 7日目⑤ マリアンヌは答え合わせをしたい④
クリックありがとうございます♪声変わりは高校2年生ぐらいに起こったひとりぼっちの桜ですw
遅いでしょ~(^^♪だから私は高校2年まで女性ボーカルの曲を原曲そのままの音程で歌えたそうな(笑)
ん?何ですか?皆さん?
「じゃあ友達とかとカラオケに行ったら、さぞかし人気者だったでしょうね(^^♪」
ですって?
…それは何の冗談でしょうか(T_T)?それとも新手の嫌みでしょうか?
フフフ、少し見ない間に皆さん、良い言葉のジャブ打つようになりましたねw(x_x)
因みに一応言っておきますが、カラオケは元来1人で幾のが正しいマナーなんだよ。だって2人3人と増えれば増えるほど1人が歌える時間が減っちゃうからね♪コスパの悪さは頭の悪さ(^^♪だから複数人でカラオケを行くやつらは馬鹿なんだよ♪うん…そうに…きまってる(´;ω;`)ウゥゥ
さて今回のお話ですが前回も言った通り第240部分『108 1日目⑩ ゴーツへの尋問①~⑤』を事前に読んでおいて頂けるとより楽しんで頂けるかと思うので良かったら読んでおいてくださいね~。
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~(*^_^*)♪
「では、まず我らがこの地に来るまでのお話だ。 ゴーツは我がここに来る前日に到着したアトラス、プルートからの木箱の物資、それらをもちろん”両方とも”開けている。そしてまず領主宛の手紙を開けて中身を見た」
「でもあの手紙には開けられた事が無い事を示す封蝋があって、アトラスの印璽が押されてましたよ」
そう、手紙には無断で開けられた事が無い事を示す封蝋があり、アトラスの印璽が押されていた。
故にあの時、我は”この手紙は読まれた事が無い”と判断した。
でも、あれも木箱と同じトリックだ。
「それは簡単なトリックだよカーナ」
「簡単なトリック?」
「あの時にゴーツが言っていた全てが嘘だった場合、コイツはある程度アトラスの不気味な男とコンタクトをとれていたはず。おそらくアトラスの便箋、封蝋を印璽する道具も一式も事前にその男から贈って貰っているはずだよ」
「な、なるほど」
「………」
無言でマリアンヌの説明を聞いているゴーツ。
「おや?ゴーツ君『それでは根拠に欠ける、想像の域を出ていない、まだまだだな小娘。ハハハ』って顔をしているね」
「へ? いや、別にそんな顔はしてませ」
「もちろん根拠はあるとも。根拠無き推理なんてただの妄想と同じだ、我がそんな愚かな事をするわけないだろ?ハハハ」
「………」
最早、何を口にしても無駄だと悟ったのかゴーツは再び黙ったままだ。
そしてこの辺りから加速し始めたマリアンヌの推理は止まらなくなってきた。
「根拠はアトラスから領主に向けられた手紙の内容にある。『領主、ヤン・メイザール様。今月のご要望の品、お送りいたします。 約束の日は近く、盟約、くれぐれもお忘れなきよう…①』問題は言わずもがな、この文末の①というやつだ。 ずっと考えてたんだよな~なんだろう①って? でもさ領主の話を思い出して分かった。領主はこう言っていたんだ『この数字の意味は分からないけど、2回に1回は記載されていた』と、ここから分かる事はこの①という数字は領主以外の誰かに宛てられた何かだという事だ。 そしてそこから問題となるのは、その誰かとはいったい誰の事なのか? 問題の手紙はお前が閉じられた木箱から取り出して領主に持っていく、その間には誰も関与しない、つまり……お前しかないよな?ゴーツ。 そう、この①とは領主に向けてじゃない、お前に宛てられたメッセージだ。この時に1つの仮定が立てられたんだよ、お前とそのアトラスの不気味な男との関係は領主と不気味な男のような命令を下す、命令をきく関係じゃない、もっと対等なんじゃないかな?ってさ。そう考えると色々と分かってくる。 では次に問題なのは①とは何なのか?だ。2回に1回記載されている、つまり2ヶ月に1回記載されていると言い換えることが出来る。ひと月に1回絶対に届くアトラスからの物資、、更にさっきの不気味な男との”対等な関係”を考慮すると、一方的に手紙が送られているわけじゃないと仮定できる、つまりアトラスに居る不気味な男から送られてくる手紙、次に月に①の記載が無い手紙が送られてくるのはお前が送る番だからじゃないの? そしてそう考えると、あの①の意味が分かってくるんだよ。 あの①とは ”今回は②の手紙が木箱の中に隠されてますよ、ゴーツ君探してね” って意味だろ?そしてお前は次の月に町外れにアトラスの使者に領主の要望書を渡す時に一緒に自分の手紙を渡している。じゃないと、封蝋するためのアトラスの印璽なんて手に入らないもんね? 違うかな?」
並外れた観察力と分析力、それによって導き出される解答。
誰にも言葉なんて差し挟めなかった。
あまりの事にゴーツはもはや息をすることさえ忘れてしまった。
「どうだ、当たっているか?」
「いや~凄いね~本当に素晴らしいね~」
拍手をするゴーツ。
「流石に今の推理はあっしも本気で驚いた。まさかあの手紙の数字だけでそこまで読み解く人間が居るなんてね~」
「別に驚くほどのものじゃないよ。君という答えを知った後に君に課された問題を1つずつ紐解いていけば、すべては1つに繋がっていただけ」
そう言うと再び人を見透かす瞳がゴーツに向けられる。
「話を戻そう。木箱から手紙を取り出して読んだお前は事前に用意しておいたアトラスの封筒に封をして取り出していないという偽装を施し、自分宛の②の手紙を探した。そして見つけると、慎重な君の事だ、その日の内にその手紙は処分したはずだ。6年続けたいつもの行動、でもその日は手紙の処分で1日が終わってしまった。そして次の日…我がこの国に来てしまった。お前は焦ったはずだ。ただのお姫様が来るのだと思ってたら、来た途端、領主をボコボコにしてここの紛争を1週間で終わらせると言ったのだから。 その言葉が嘘であればいいが、本当なら内通者である自分は死罪、自分が内通者である証拠だけは隠さないと。。そんな時に君は思い出してしまう。そう、昨日届いた、片付ける時間が無かったアトラスからの物資の入った木箱だ」
大きく吊り上がったマリアンヌの口元。
「アレを見られたらバレでしまう!君は心底、後悔したはずだ。昨日の内に全て処分しておくべきだったと。だって物資の中には有るはずだからね、水に溶ける紙…とか大量に。それを受け取っているのはお前なわけで…ねぇ?すると自然に誰にだって犯人は分かるってものだ。お前は我にアトラスからの物資の中身を見られるわけには絶対にいかなかった。しかし、お前がどう抵抗したところで我が一度興味を持ったら絶対に秘密は暴かれるだろう。初日、お前達を集めて我が喋っているのを間近で見てそう考えた君は発想を逆転させた、いずれマリアンヌにバレるなら、こちらから見せよう。もちろん次の日、物資の処分、入れ替える時間は君には無かった。外にはカラスであるノアールが監視している、物置部屋にずっと居たら怪しまれて覗きに来る可能性も高い。だからお前はここで賭けに出ることにした。プルートの物資の中身に有った服だけをアトラスの荷物の上に被せてプルートの物資を短時間で2つに増やす事にした、そして大慌てでプルートの木箱だけもう一度閉めた。君がやったのはこれだけ、これだけなら大した時間はかからないので外に居るノアールにも怪しまれない。ノアールに中を覗かれでもしたら終わりだからね」
「で?そこからあっしはどうしたんで?」
おや?くい気味の質問。
フフフ、少しは興味を持って来たかな?
「物資の仕込を終えた君は、屋敷に戻って気が気でなかった心を落ち着かせ我を待った。おそらく我が色々な人間に話を聞いて回っていたのはあの段階で知っていただろうしね」
「心を落ち着かせか…」
喉の奥で苦笑うゴーツ。
「なに?」
「いや、本当にどうしてそこまであの時のあっしの心を読めるのか、、てね~。確かにあっしはあのステンドグラスの下、心を落ち着かせる事に必死だった。 ここまで言い当てられると恐怖を通り越すと面白くなってきてね~」
「それは何より。我としても、どうせなら恐怖するよりも楽しんでもらいたいからね」
本気か冗談か。
誰にも心境を読み取れない薄い笑みでそう語るマリアンヌ。
「まぁ話を戻そうじゃないか。そして我が他3人の容疑者達の話を聞き終え、君の前に現れたわけだけど。さっきも言った通り君は我からの興味を逸らせるのではなく君から暴露する事にしたお前は多少の身の危険をしてでも自分から秘密の一部を暴露する事にした。自分がアトラスとの橋渡しをしている、もちろん嫌々無理矢理やらされているというのも忘れずに。すべてはその後に明かす木箱の注意を逸らすため。そう考えると、あの時の君の話のもっていき方は非常に自然でうまかった。思い返しても、我でも惚れ惚れするぐらいに」
沢山の嘘の中に隠したい真実を忍ばせる。
嘘の常套句だな。
「まずお前は領主の暴力を受けて無い事を我に自然に指摘させ、そこから回答を渋りながらアトラスとの橋渡しをしている事の暴露、自分が嫌々領主達の命令を遂行している事も言った。そして最後にアトラスからの秘密の物資を我に見せてきた」
これだけお膳立てをされたら、流石の我でも無意識下で『これだけ自分から言ってくる人間なのだから、コイツは内通者じゃない』と思ってしまう。
「素晴らしい心象操作だよ、参考にさせてもらおう。 そして木箱のある物置に我を案内すると片方の木箱が開いていない事を我に見せ、念押しでアトラスからの手紙を自分で見つけたフリをして我のもとに持って来た。本当は手元にでも隠していたんだろうに」
「あの…マリアンヌ様」
「何?カーナ」
「なんで自分の手で手紙を見つけるフリをする必要があったのですか?別に最初から木箱の中に置いておいたら、私なり、カイルなりが見つけるでしょうに」
「これがアトラスの木箱だと念押しするためと、自分は内通者ではないと我に念押しするためだよ」
「あ~なるほど」
「あの時、君は表情にこそ出さなかったが心中穏やかではなかっただろう。もしもカーナが大量に積んであるプルートの服の下を探したらどうしよう。マリアンヌが全てを調べるように部下に指示を出したらどうしよう。いやはや、慎重な君がこんな賭けに出るなんてね、でもそのかいあって君は物資の入れ替えを我に悟らせないようする事に成功した」
パチパチパチ。
嫌みったらしい拍手。
放し終わったマリアンヌに拍手をするゴーツ。
「へへへ、正解ですよ。その時のあっしの心情も含めて何1つ間違っちゃいない、大正解だね~」
「流石はマリアンヌ様です!」
「フフフ、まぁね。以上が我が今日行ないたかった答え合わせの全てになるのだが…全問正解で良かった」
「流石はマリアンヌ様です。天才です!神です! ねぇ?ゴーツ・コイル?」
笑顔とは真逆のカーナのピリピリした殺気が伝わって来る。
これを否定した場合、マリアンヌが止めに入る前にあっしの首は胴体とさよならバイバイするんだろうな…。
そう考えたゴーツは溜め息を吐きつつ、部屋の汚れた窓から外に視線を向ける。
「さっきも言いやしたが、本当に間近であっしの一挙手一投足を見ていたかのような、文句のつけようが無い推理でしたよ」
「そうですよね♪その通りです♪ゴーツコイル♪ マリアンヌ様は素晴らしいのです、あなたも理解できたようで良かった良かった♪」
「フフフ、まぁそう褒めるな、我なら造作も無い事だ。でもそんな我にも2つだけ分からない事がある。どれだけ考えても解けないんだよ、全問正解のご褒美に教えてはくれまいかね?」
閲覧ありがとうございました(^ム^)今回のマリアンヌの説明する箇所は私的にも難しい箇所でしたが、出来る限り私の頭の中で描いている文章を皆様に分かりやすいように…を意識して書いてみました。少しでも楽しんで頂けなたら幸いです。
ではまた次回お会いしましょう♪(*>∀<)ノ))バイにゃ!
さて皆様、あと2時間もしたら運命の日本対スペインが始まりますね。
私はと言うと…今眠いです(˘ω˘)絶賛眠いです(=_=)限界だ。。今、応援とか言われても無理だぉ。。
よし!1時間だ、1時間だけ寝よう。。いや、4時頃に起きればそれで間に合うのだから2時間寝よう。うん、そうしよう。2つ目覚ましをかけて寝れば絶対に起きれるはずなのだから…。
皆さんも無理せず、仮眠してから一緒に応援しましょうね(^〇^♪え?私たちは寝る?…ダメに決まってるでしょ(# ゜Д゜)!応援するの!分かった!?




