180 7日目④ マリアンヌは答え合わせをしたい③
クリックありがとうございます♪…ね?前回言ったでしょ(^○^)日本、ドイツに勝つってよw大切なのは諦めない気持ちだと再認識したひとりぼっちの桜ですw まぁその後コスタリカに負けたわけですが(-"-)う~む。。
でも次のスペイン戦に勝てば良いのです!ええ!今度は夜中に試合ですが皆さん、頑張って一緒に応援しましょうね♪……(。´・ω・)ん?なんですか?皆さん。
「ドイツ戦は運が良かっただけだってw」
「コスタリカに普通に負けてんだから日本の実力は変わってないよ♪つまり勝てないよ」
「スペインに勝つって?(*´▽`*)ハハハ。無理っす、無理無理(ヾノ・∀・`)ムリムリ」
「予選敗退は決定事項だから夜中応援無理で~~す♪( ^ω^ )」
ですって?
…皆さん、やる前から諦めたらあかんぜよ(-_-メ)一緒に応援…しようね?
さて、今回のお話ですが完成後ページ数を見てみると10ページなのですが文字数はなぜだか8千文字を大きく超えておりました(>_<)おそらくマリアンヌの説明が多いというのが理由ではないかと思われます(笑)そこで今回は5ページ、次回5ページに別けようかと思います。まぁ~その方が皆様的にもカロリーが少なくていいかな?って思ったのでw
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪と言いたい所ですが、良かったら今回のお話を読む前に第240部分『108 1日目⑩ ゴーツへの尋問①~⑤』を読んで頂けると今回のお話が更に分かりやすく面白くなるように作りましたので(*ノωノ)
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪
「急だけど、カーナ」
「はい?」
「もしお前が内通者なら我に何を見られたら一番困る?」
「え~と、そうですね…自分が書いた反乱軍リーダーへの手紙でしょうか?」
おっ、コイツにしては珍しく話についてきているな。
でも…。
「良い線いってるけど、残念だがそれは半分不正解だ。 この慎重な男だぞ?自分の書いた手紙なんて手元にいつまでも置いているわけがない。コイツなら書いたら即、反乱軍リーダーであるシジモルーナに渡すだろう。だからもっと決定的なものであり、しかもすぐに処分できないようなものだよ。ね?ゴーツ君」
「………」
無言、無表情のゴーツ。
カーナは考え込む。
「う~~ん、すいません。私には分かりません」
「そうか、では正解を教えてあげよう。正解は大量の物的証拠」
「大量の物的証拠ですか?」
「庭に置かれた物置小屋、クワや農薬が多数納められていたそれ、その中に運ばれているプルートとアトラスからの物資。あの中に未使用の水に溶ける紙や、他の証拠品が”大量に”有ったならゴーツが内通者で決まりだった」
「あの大きな木箱ですか?」
自信満々に頷くマリアンヌにカーナから控えめな声が上がる。
「でもあの中には何も怪しいものなんて無かったですよ。その事はマリアンヌ様も一緒にご覧になってご存知のはずでは?」
「そうだね~仲良く一緒に見たよね♪」
「はい♪」
「一緒に見たからこそ、ほんとさ~あの時もおかしいと思うべきだった」
「えっ!?」
天国から地獄、頭を抱えるような動作をするマリアンヌ。
能天気なカーナと同じ目線であの時、物事に対処した自分は実に愚かだったと彼女の動作は表していた。
心配そうなカーナ。
「あの、マリアンヌ様?急に頭を抱えて大丈夫ですか?」
「でも思えなかったんだよね。事前に自ら敵国であるアトラスの物資を見せるとまで言ってきたゴーツが内通者で無いと無意識に思ってしまった。自分で自分の目を曇らせた最悪手。もし過去に戻れるなら我はあの時の自分をぶん殴ってやりたいよ」
いや、今更過去を悔いても仕方ないか。
それにぶん殴ったらまた手折れるかもしれないからやめておこう。
「順を追って説明しよう。まず大前提として我らが見たプルートとアトラス両国から送られてきた大きな木箱、その中にはもちろんプルートからの物資とアトラスからの物資が入っていた」
記憶を辿りながら大きく頷くカーナ。
「はい、間違いなく入ってました」
「ただし、我らが見たとき、その中身は入れ替えられた状態で」
「はいっ…えっ!?」
カーナは目を見開き今日一番の表情で驚く。
意味が分からなかった。
あれが入れ替えられていた?
「ちょ、ちょっと待ってください!マリアンヌ様! あの木箱の中に入っていた大量の物資を入れ替える!?この貧弱そうな男が1人で!?そんな事は不可能なはずです! あの木箱は馬車などで引かないと動かせないような大きさと重さの物資で入れ替えるなんてとても!」
「そうだな、難しいよね普通に考えたら。因みにカーナ、あのプルートとアトラスから送られてきた大きな木箱に各々なにが入っていたか覚えてる?」
「え~と、確か…」
腕を組んで一生懸命に思い出そうとするカーナ。
「アトラスの方には…確か…ボウガン1丁、金貨が少し、あとは大量の果物と大量の小麦だったと思います。そしてプルートからの物資は、プルート製の服が大量の山のようにあっただけで他に変なものは無かったかと思います」
アトラス - ボウガン、金貨、果物、小麦
プルート - プルート製の大量の服
「よくよく考えて見るとさ、その中身はおかしくないか?」
「え?別におかしいところは無かったかと思います。だってプルートの木箱にプルート製の服があるのは”自然な事”ではないのですか? という事はもう1つはアトラスからの物資になるわけですし」
それ。
それだよ。
そこがゴーツという内通者の非常に上手いところなんだよ。
だから我らはまんまと騙された。
「我は最初その中身を見て”プルートからの物資に服ばかり、食料が0なんて、これはきっと父上からの嫌がらせ”だと憤慨した。でも冷静に考えてみたらそれはおかしいよな?」
「あの…どこがでしょうか?恐れながら私の目から見ても、皇帝陛下はマリアンヌ様に少し厳しいかと思うのですが。だから今回の物資にしても」
いやいや、そういう事では無いのだよ。
本質を見ろ。
本質を。
「自分で言うのもなんだけど、なんでここで父上、皇帝陛下の名が出てくるの? こんな辺境の地の物資の内容を皇帝がいちいち関与するわけ無いだろ」
父上とヤンとの関係性を考えれば物資の量を減らせぐらいは言っているだろうが、我がここに来るにあたって物資の内容まで事細かに口を挟むとは到底思えない。
父上は野心家で目的に対して真っ直ぐに突き進むが、嫌がらせに時間をそこまでかける人間では無い。
そもそも父上は、我がどう頑張ろうがここでの紛争なんて解決できるとは思ってもいないのであろうからな。
つまりだ、
「アトラスの木箱にあった中身は、ボウガン1丁、大量の小麦粉と果物、金貨、これゴーツからの事前の説明無しで普通に考えたらプルートからの物資だろ。だって壊れたボウガンは元々プルートから送られてきていた品だぞ、ならばもう一度送ってもらうならプルートから送ってもらうのが自然だ、アトラスから送ってもらう道理が無い。 小麦粉と果物に関しても日々を過ごす食料、ならば送ってもらうならプルートだ。そして少量ではあるが金も送られてくるのは、もちろん祖国であるプルートであるのが自然。珍しい嗜好品が送られてくるのがアトラスなら自然だけどな」
「でもでも、繰り返しになりますが、プルートの木箱にはプルート製の服が大量に…」
「もしもあのプルート製の服の数々、それらが元々お前の言うアトラスの木箱に入っていたとしたら?そしてあのプルート製の服の山、我らが見なかったその下に、もしも本当のアトラスの物資が入っていたとしたら…水に溶ける紙やアトラスの品々が大量に有ったのだとしたら?」
「いやいや!だってアトラスの方はプルートとの木箱と違って釘でしっかり閉まっていて、だからカイルが力ずくで開けて!」
「あの時に一度開けられた形跡があったか、お前はカイルが力ずくで開ける前に確かめたか?」
「えっ、、いいえ、それは」
「確かめなかったろ?あの物置部屋、妙に薄暗かったしな。 我の推理ではおそらくあったはずなんだ、あの木箱には一度開けられて再度同じ位置に釘を打ち直した跡が」
木箱を開けた跡を念入りに見なかった。
アトラスの方だけじゃなくて、プルートの服の山の下を一切見なかった。
服の山なんだから服の下には服があるに決まっている。
そう思った。
だがあの時、我が慎重に動いていれば。
油断していたと言えば聞こえがいいが、悔やんでも悔やみきれないミスだな。
「あの…マリアンヌ様。そもそも入れ替えるなんてしなくても、処分してしまえばいいのではないですか?水に溶ける紙なんて頑張ったら何とでも処分できるし」
「出来ないよ、そこのゴーツにはそんな大胆な事」
「なぜですか?」
「あのな時間軸を考えろ」
「時間軸ですか?」
「2つの国からの木箱の到着が我らが到着するず~と前ならいざ知らず、大きな木箱は我らの到着の前日に届いているんだぞ?我が到着してからカラスという監視が24時間ある中でこの慎重な男がアトラスから来た物資を全て処分なんてあんな薄暗い物置部屋でやるわけがない。絶対的に時間が無い、処分途中でノアールが見に来たらどうする?完全に処分できるならまだしも、ちょっとでも証拠が残ってしまったらそれでアウトだぞ」
我が来る前に全て処分したら処分したで、我にアトラスの物資は届いているはずなのに何で無いの?と問われるしな。
「ゴーツよ、お前は思ったはずだ『マリアンヌが何を狙っているか分からない現状では、アトラスからの物資を例え1つでも見られたら自分が内通者だとバレる可能性があるかもしれない、でもあの大きさの物資だ1人で短時間で移動なんて出来ない。どうしよう』ってね。 君は外見は変わらない大きなプルートからの木箱、その前で悩んだ、そして君はある奇策を思いついた。それこそが実際には入れ替えずに、我々の認識だけを入れ替えるという方法だ」
「入れ替えるのに入れ替えないですか?」
混乱するカーナ。
マリアンヌは言った。
「ゴーツがやったのは認識の入れ替えだ。あの大きな木箱、ゴーツがあれについてやった事を1からなぞってあげようか?」
その言葉はカーナに言っているはずなのに、なぜかゴーツには自分に対して言っているように聞こえた。
頷くカーナ。
「では、まず我らがこの地に来るまでのお話だ。 ゴーツは我がここに来る前日に到着したアトラス、プルートからの木箱の物資、それらをもちろん”両方とも”開けている。そしてまず領主宛の手紙を開けて中身を見た」
覧ありがとうございました(__)次回は早めにアップしようと思います。皆様におかれましては、それまでの間にもしもまだ読んでいないのならば第240部分『108 1日目⑩ ゴーツへの尋問①~⑤』を読んで頂けていると幸いです。次回の方がそれを事前に読んでいると面白くなる感じなのでw
ではまた次回お会いしましょう♪( ´Д`)ノ~バイバイ
今週の「ぼっち・ざ・ろっく!」も良かったですね~(>_<)もう最終回でも良かったぐらいの完成度で録画していた私は何度も観返してしまいましたよw
特に良かったのはライブシーン、前回は上手く演奏できた『ギターと孤独と蒼い惑星』が今回は緊張から上手く演奏できなかった、お客さんも興味なさげ。そこからの2曲目『あのバンド』ぼっちぎゃんが「このままじゃ嫌だ!」という心の声からのギターソロ演奏、痺れたおw( ^ω^ )ぼっちちゃんカッコよすぎw
因みに今回もアニプレックスがそのアニメシーンをYouTubeでアップしているので、皆さんも観てみてね~(^n^♪




