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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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171 6日目④ 内通者の視点

クリックありがとうございます♪最近テレビでよく放送されているCM『みんな!選挙に行こう!みんなの1票で政治が変わるんだ!(≧Д≦)』みたいなアレ、アレをこんな顔→(-ω-`)フッ。で、見ているひとりぼっちの桜ですw

ん?なにか皆さん誤解されていませんか? 私は別にCMを馬鹿になんてしていませんよ~w言っていることはその通りだと思ってますよ~w(*^_^*)

ただ、、予言しておきましょう。今回の選挙も投票率は30数パーセントで6~7割の人は選挙に行かない(*^_^*)たぶん当たるよ、この予想w

(。´・ω・)ん? あ~私はもちろん行きますよwええw何と言っても私は善良な日本国民でございましょう?((´∀`))ケラケラ。




さて、今回のお話ですが、、やり切りました(>_<)全力投球の原稿用紙10ページ、文字数は5000文字ほど。「話を半分とかに切らないの?」ですって?ハッハッハ!あり得ません(゜Д゜)今回のお話を2つとかに切ったら楽しさが半分以下になってしまう(>¥<)つまり切る選択肢は無い!って事で、そのままアップします。

願わくば皆さんが少しでも楽しんで頂けたなら、私としては嬉しい限りです。因みに今回は皆様お待ちかね?の内通者のお話になりますw

では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



 カーナとコロナが訪れた後のとある部屋にて。


「な~にが起こっているんだろうね~ほんと」


 マリアンヌが”内通者”と呼ぶ人物。

 その人物が実にダルそうな声で現状、自分の置かれている状況をうれいた。


「あっしにはもう分からないね~」


 いつもの演技している声とは違う声質。

 邪悪そうな声で窓からの月夜を眺めながら、つい、数年前に捨てた自分の”本当の”一人称が出てしまう。


 それもこれも、自らは絶対に動かないと心に強く決めてからの想定外の事柄の連続からくる動揺からだった。

 動かない事でマリアンヌに目は付けられないが、情報が一切入ってこない。

 おかげで、ここ数日で生まれた疑問は既に数え切れない。


「アレもコレもソレも想定外想定外想定外だ~。奴らめ、勝手な事ばかりしやがってと思ってたら…領主までとはね、いやはや」


 カーナとコロナとかいう、メイドの2人。

 おそらくマリアンヌの近くに常に居る事から、あの2人はマリアンヌの息がより強くかかっている人物なんだろうと考えられる。

 その2人が早朝もそうだが、特に昼来た時の、



『王印の場所を知りませんか!?領主が死んで黒コゲで!王印が行方不明なんです!』



 必死な目、額に映る冷や汗、ひっ迫した声。

 あの切羽詰った焦りようは演技じゃなく本物だ。

 あっしの目から見て嘘は無かった。


 つまり、領主は本当に死んだという事になる。


「まったくね~、まだ死んでもらっては困るってのにね~。誰が殺したんだろうね?」


 第一容疑者はマリアンヌ・ディ・ファンデシベル。

 超大国プルートの第一皇女。


「しかしそれは…」


 マリアンヌには領主を殺す明確な理由が無い。

 暴力によって領主はほとんど言う事を聞くようにしていたみたいだしね~。

 この国に初めて来た時のような怒りによって突発的に領主を殺してしまったなら分かるが、王印を非常に欲しているようだし、それが手に入る前に殺しては王印の入手が一生不可能になる。そんな事はするとは思えない。


「すると第二容疑者はやはり…シジモルーナ。でもその場合解決しないといけない事がある」


 そう、領主はマリアンヌの部下、あの2メートル越えのどう見ても強いであろう大男に24時間守られていた。

 つまりあれの警備の網を縫ってこの屋敷から連れ去った?


「シジモルーナが?」


 照明であるランタンの火が小さく揺れる中、自身の推理に不服そうな顔をする内通者。

 もう一度繰り返す。


「あのシジモルーナが?」


 数年間、一方的にではあるが奴の事は見てきた。

 奴にはそんな戦闘力も無ければ、気付かれずに拉致するような隠密技術も無い。

 ただの平凡な若者だ。

 長所といえば、指示どうりに動く事ぐらい。

 秘密を厳守する事ぐらい。

 だからこそ反乱軍のリーダーに奴を選んだ。


 それがここ数日で性格が変わった?


 マリアンヌを手玉に取ったあの日から3日。

 あっしは動かない事に決めた。


「その判断自体間違いじゃね~はずなんだよ」


 どうやってかは知らないが、あっしが領主の下で反乱軍を動かしていた事を、内通者であったことをマリアンヌは知っていた。

 そしてあっしを探していた。


 あっしという内通者の存在を知っているのは、この世で2人。

 内1人は絶対に情報を漏らす事はありえない。

 つまり残った1人、シジモルーナという事になる。


 アイツがマリアンヌに情報を漏らした?


「いやいや、それは無いと考えるべきだろうね~」


 数年間、仲間の誰にもあっしの事を漏らさなかった実績。

 それにそもそも内通者の秘密を話せば、それすなわち今までシジモルーナが指揮していた策などが自分のものではないと仲間達にバレる事を意味している。

 積み重ねた信頼が全て崩れ去る。


「シジモルーナという人間はそれはしない」


 つまりそれすなわち、マリアンヌが独力であっしという内通者の存在に気づいた事になる。

 これは最大限の警戒すべき人間。


「そんな恐ろしい奴と戦うなんてアホらしいわな~」


 1回勝っただけでも儲けもん。

 2回目も勝つとは限らない以上、隠れるが上策。

 戦わなければ負けな~い♪

 勝ち逃げこそ最強の策。


 だからあの日の夜に最後の指示、マリアンヌが帰るまで動くなとシジモルーナにも指示を出した。


「指示を出したんだがね~」


 でもその判断の結果、シジモルーナとマリアンヌが深く接触。

 シジモルーナがマリアンヌによって性格を変えられたのなら。


 あっしの”動かない”という選択はミスだったか?


 でもね~。


「人の人格をそう簡単に変えれるなんて、にわかには信じられないね~」


 それに人格が変わっても、あの大男の目を掻い潜るのは不可能。

 物理的にシジモルーナには不可能なんだ。

 マリアンヌの住むこの屋敷の襲撃も意味不明だし。

 つまりは。


「迷宮入りって事だね~」


 領主は死んだ、それは確定として方法は不明、犯人も不明。

 自分の脳細胞のキャパを完全に超えた出来事の連続。

 すべてを放棄したいところだがそうも言ってられない。。


「でも、何のために王印をマリアンヌがあんなに血眼で捜しているかは考えないとね~」


 印鑑という性質上、使用用途は紙か何かに判を押す。

 もしくは皇帝から与えられた地位の証明。

 の2つぐらいだろう。


 マリアンヌの場合、その姿形すがたかたちが地位の証明みたいなものだろうし、そもそも第一皇女。

 つまり王印によって地位の証明をしたいわけじゃない。


「残ったのは印鑑として使うかね~?」


 ここに来てからの数年間、領主であるヤンがやっていた行動を見ているに王印でやっていた事はプルートからの物資の受け取りと重要な書類への判を押すぐらい。


 …いや、それだけならマリアンヌはあんなに欲しはしないだろう。

 なんたって報酬を出すとまで言っているんだ。


 プルートからどんな物資が来ようが、マリアンヌが居ればそれで解決するだろう。

 重要書類にしても同様のことが言え…


 この時、内通者の頭の中にある可能性が浮かんだ。


「領主の変更」


 確かそんな事が可能だったような。

 でもそう考えると全てに筋が通る。

 領主の変更に関してはマリアンヌが居てもどうにもならない。

 皇帝の専権事項だったはず。


 しかもマリアンヌは1週間でこの地の紛争を終結させると豪語していた。

 奴がここに来てから既に6日目。

 残り1日。

 もう時間が無い。


 だから報酬も払うと言っていたわけね~。


「なるほどぉ~。マリアンヌは死んだヤンの代わりに、自分好みの領主のこの地に置きたいってわけね~」


 依然としてこの紛争をどうやっておさめるかは知らないが。

 マリアンヌの目的が分かったのは大きい。


 つまり問題は。

 王印の場所…。

 王印の場所ね~。


「知ってるんだね~これが」


 というか、数年間という月日、この屋敷で寝起きしていた身としては気づくなというほうが難しい。

 他の連中は目が節穴なんだね~。


「じゃあマリアンヌの要求に答えるべきか?否か?」


 あっしは金には興味が無い。

 というか、馬鹿正直に王印なんて持って行ったらそれがマリアンヌの罠の可能性もある。

 王印を渡した瞬間に内通者と言われ死刑なんて笑えないね~。

 つまり王印をマリアンヌに持っていくというのは最大の愚行。


 ならば何もしない?


 いいや、いいや。

 マリアンヌが王印を手にするのは是が非でも防ぎたいね~。

 もしも他の領主をげ替えた時、その領主があっしをクビになる可能性が高いしね~。

 こんな最果ての地、ここをクビになった先の行き場所なんて考えるだけでも恐ろしい。


「そういえば明日、屋敷を全員で探すって言ってたね~」


 メイドの言う”全員”があっしたち、領主側の人間を含めるのかどうかは置いといて、1日かけて屋敷内を探したら王印は発見される可能性が高い。

 もしも領主側も全員が捜索に参加するならあっしが自分で見つけて即隠して報告しなければいいだけの話だが、あっしはマリアンヌの監視対称。


 絶対に動けねぇなぁ。

 怖すぎて動けねぇよ。

 ヘッヘッへ。


「つまり動くなら…」



 ………


 ……


 …



 ミンミンとセミが鳴く真夜中。

 深夜3時。


 彼は動いた。


「………」


 部屋を出る姿は自然。

 まるでトイレにでも行くかのような足取りで、眠そうにあくびも添えて。


 そしてトイレを通り過ぎた辺りで。

 彼の目つきが変わる。

 周囲の気配を探りつつ見回し、自身の足音と気配を消した。


 深夜といえどこの屋敷には未だあのカラスの仮面を被った手練てだれ共も徘徊している、気は抜けない。

 勝負なんてなったら勝てる可能性は万に一も無いだろう。

 だから、もしも見つかったときの言い訳も用意してある。

 それらしい誰もが納得する答え。


 抜かりは無い。


 そして万全の準備を整えた彼が訪れたのはマリアンヌを罠にはめた食堂であった。


 ここまで誰にも会わなかった幸運を神に祈りつつ、食堂外から誰も居ないことを念入りに確認。

 ゆっくりと食堂に入る。


「………」


 食堂内はムッとした暑さと置時計の針の音、窓外からのセミの鳴き声、その3つが同居していた。

 誰もがここに入ったら不快そうな顔をするだろう、しかし内通者はその不快さを一切表情に出さず奥へと足を進める。

 目指すは食堂の奥、調理場。


「フ~~」


 額から垂れてくる汗を拭いながら静かに調理場に入ると、彼はマリアンヌがここに訪れてから一度も開かれなかった食器棚を開けた。

 それは領主が大事にしている金の皿や金のコップが入っている棚であった。

 普段は開けることすら部下に禁じ、食器を戻すときは自分で部下が洗い終わった皿を戻すほどの徹底振りをみせていた。


 彼は目の前に映るその趣味の悪い金の皿などを見て思う。


 もしもマリアンヌが女性ではなく男性であったなら。

 金という物が好きで趣味が悪かったのなら。

 領主の高価な食器を自分が使うと言っていたかもしれないと。


 そして”これ”を発見していただろう…と。


「あの優秀そうなメイドの方なら見つけただろうね~」


 彼は食器棚の奥に手をぐっと伸ばし、ずっしり重みのあるそれを掴んだ。

 そして引き抜く。


「はい、ゲット」


 彼の手に握られていたのは、手の平サイズで全て金で出来ている王印と呼ばれるものであった。


 彼にとっては無価値。

 だがマリアンヌにとっては宝。

 これを今から隠す。


 そう考えるだけで口元が緩む。


「さてさて、これをどこに隠そうかね~」


 小さく悪意を呟きながらも既に彼は王印の隠す場所を決めていた。

 彼は静かに調理場から出ると、人の出入りが少ない裏口から庭へ移動した。


 庭へ一歩出ると周囲を見渡す。

 周辺に人気ひとけは皆無。

 生ぬるい夏の風が衣服をはためかせるだけ。


「やはり、隠すならここしかないわな~」


 内通者は庭の端、木の陰に移動する。

 そして事前に用意していたスコップを手にして穴を掘った。

 黙々と。


 そして物の数分、小さめの穴が完成するとポケットから王印を取り出した。

 勝利を確信した内通者は口元を歪ませる。


「ヘッヘッへ。これで王印は永遠にマリアンヌの手に渡らねぇ~な~。さ~て、埋めるか」

「それは困ります」


 その声と同時に王印を持つ手は、手首からガシッと掴まれた。

 そして肩の後ろから聞こえる声。


「王印はマリアンヌ様の欲している物、埋めるなんてありえない」


 瞬間、真夏だというのに内通者の体温が一瞬で氷点下に落ちた。


 どうして!?

 どうして!?

 どうして!?

 警戒していたのに、あっしが気付かなかった!?


 凄まじい量の汗を噴出させながら、ゆっくりと首だけで振り返る。

 肩の後ろに視線が移動していく。

 するとそこには赤い髪のメイド。

 カーナと呼ばれていた女が立っていた。


 しかも時間を置く事無く、少し遠く、ゆっくりと建物の影から月明かりの下に続々と人影がこちらにやって来た。

 カラスの仮面を付けた不気味な奴らを率いるのはもちろん…。


「マリアンヌ様こちらデす。足元オ気をつけ下サい」

「うむ、ご苦労、ホリー」


 夏の月夜にキラキラと舞う銀線の髪。

 見た者の心を奪う美貌。

 マリアンヌ・ディ・ファンデシベルは深い笑みを浮かべながら言った。


「内通者君、見ぃ~~~つけた♪」



閲覧ありがとうございました(__)いかがでしたか?怒涛の展開だったでしょ?W

ですが、私としては急な展開ではなかったのですよね~( *´艸`)ムフフ。

皆様におかれましては、今回のお話を見てどう思いましたか?『内通者、運が無いなw』なのか『何かおかしい』なのか『まさかマリアンヌが…』なのか。

まぁ、いかなる感想だろうが皆様が楽しんで頂けたのなら、私としては100点なのですがねw

では、お別れをする前に最後にこの質問をしましょう。


【内通者は誰でしょう?】


今まで何回もしてきた質問ですが、この質問をするのはこれで最後になります(意味深w)。ヒントは決定的なものも含めてここまで数多く散りばめてきました(^^)上手く散りばめられていればいいのですがw

ではまた次回お会いしましょう♪ε≡≡≡ヾ(。ゝω・。)ノ━廾ィナラ━ァ☆






皆さん、吉報と言っていいのかわかりませんが、サクスペで私がドキドキしながらガチャ実装を待っていた五条先生。。性能いまいちでした~~!!(∩´∀`)∩わーい♪


いやw誤解しないでもらいたいのですが、決して”弱くは”ないんですよw

ただ私的には五条先生って呪術廻戦で一番人気だし、強さの期待値が高すぎて、下手したら基礎ボーナス3種持ちとか、金特3つ確定みたいな頭おかしい奴が実装かとおびえていたので、金特2つ確定&基礎ボナ2種、テーブルもまぁまぁ強いレベルを見た瞬間「あ~~まぁまぁやねwこれは再販無い事も考慮するとスルー出来るな(^_^)」ってなっちゃったんですよ(笑)


弱くて安心するって言ったら変に聞こえるかもしれませんが、8月26日のパワプロの日が刻一刻と近づいている今日この頃。スルー出来るならスルーするに越したことはない…っていうのが無課金の本心なのですよ(#^^#)w

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 調理場での手慣れた行動と食器棚の配置を熟知。更に、王印の仕舞っている場所を開けるなと部下に命じている事から、料理長の立場から他の料理人にそう言ったのか。こんな感じで、流れ的に内通者はボ…
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