170 6日目③ 領主の死体
クリックありがとうございます♪ タレントで女優の【国生さゆり】さんが小説家になろうで書いていたっていうのをヤフーニュースで見てマジで驚いたひとりぼっちの桜ですw
なんていうのかな~正直ニュース見て「多芸って言うか、才能ある人は何でも出来るんだな~o(-_-;*)」って思いました。そして同時に私なんてこの方に勝てる才能なんて何もないな~(>_<)とも思いましたw
では今回のお話も…(。´・ω・)ん?なになに?
『あなたにも国生さゆりさんに勝てる才能いっぱいありますよ!』
ですって?
いや…皆さん、そんな慰めの言葉なんていらないですよ"(-""-)"
あんな有名人に私みたいな一般ピープルが勝てる所なんて1つも無いしwってか、本当にあるなら言ってみてくださいよ(;一_一)
え?なになに?本当に言うの?(。´・ω・)?
『あなたが国生さゆりさんに勝っているのは【皮肉と嫌味が湯水のごとく湧いて出てくる所】と【人の不幸を心から望んで、喜ぶことが出来る性格が悪い所】ですよ♪』
ですって?
……酷い(´゜д゜`)……酷すぎるよ(つ△<)ちょっとぐらい慰めてくれもいいじゃんか!
……でも否定できない自分が居ますw皆さん、さすがよく分かっていらっしゃるww
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪
夏場という事もあり鼻先にとんでもない悪臭が通過した。
咄嗟に吐きそうになる面々。
焼け焦げてプスプスと煙を上げている焼死体。
全員がその変わり果てた領主の姿に瞬きも忘れ凝視した。
特にマリアンヌたちを取り囲むようにしている村人達からしたら最大の敵である領主が死んだのだから無理も無い。
本来なら驚いた後、全員で盛大に喜びたいのだが、目の前にマリアンヌという人間が居るから素直に喜べないといった所か。
そんな中、マリアンヌは冷静に、そして冷淡に言った。
「だから昨夜の内にここから離れろって我が忠告してやったのに…馬鹿な男よ」
カラス達もマリアンヌにつられるようにクスクスと不気味に笑う。
一方、村人達同様に言葉を失った2人の人物。
「「…っ」」
カーナとコロナである。
この2人の反応にはもちろん理由がある。
普段は仲が非常に悪い2人ではあったが、先ほど屋敷で領主を探しながら領主の部下達に話を聞いてい回っている時は共に最大限協力して捜索・聞き込みに取り組んでいた。
それもこれもマリアンヌが領主に死んでもらっては困ると言っていたから、領主の重要性を説いていたから。
つまり彼女達の共通理念は”領主の死は絶対にマズイ”である。
にもかかわらず領主は黒コゲ。
命なんてあろうはずも無く。。
故に2人の黒コゲになった死体を見た反応は強張った表情のまま絶句。
言葉が出てこない。
目の前で、銀色の髪がサラサラと肩先を流れる高貴な後ろ姿があるのだから更に声が出ない。
やがてカーナが最後の希望を諦めきれず、横にいるコロナに問いかけた。
「コロナさん、ワンチャンこの黒コゲの物体が領主じゃないっていう…そういったあれなことは無いですよね?」
すると黙ったまま黒コゲで縛られた死体に近づくコロナ。
手で軽く触れて触診する。
「………」
数十秒の時間を得て、カーナの返答に必要な素材を得るのにそう時間はかからなかった。
コロナは振り返る。
「私は初日、マリアンヌ様とあなたにボコボコにされた領主を治療しました。だから本来ならこれが領主なのか即判断できねばならない所ですが、、残念ながらこれだけ黒コゲだと私が行なった治療の痕跡から判定するのは難しいです。ですが身長、体格を見るにほぼ間違いなく領主その人かと」
ガックリと肩を落とすカーナ。
「そうですか…残念です」
「グハァ!」
すると急に大きく、とても大きく息を吐き出すマリアンヌ。
「心臓が止まるかと思った!」
「どうかされましたか!マリアンヌ様!?」
「今!心臓って仰いましたか!?今、見ます!」
「いや、いいよ。あの…死体のニオイが臭くてちょっと息を止めて死体を見てたのだ」
ホッと胸を撫で下ろすカーナとコロナ。
「それはそうとコロナの言う通り、この黒コゲの遺体は領主で間違いないだろう。カーナ、よく見てみろ」
マリアンヌに言われてカーナが、黒コゲの死体が身につけている首飾り、腕輪を見る。
豪華な首飾りや腕輪は少し溶けて所々黒ずんでいた。
「宝石や貴金属ですか?少し溶けてたり黒ずんでたりしますね」
「黒ずみは仕方ないし、金の融点は1000度ぐらいだからな、多少の形状変化は仕方ない。そんな事よりも今大事なのは、それらは領主が肌身離さず生前持っていた物たちということだ。我が子の目で確認している、間違いない。それに…」
マリアンヌの顎をクィと向けてある1箇所を指し示す。
領主の死体があまりに衝撃的過ぎて誰も見ていなかったが、ボロボロの掲示板にはこれまたボロボロの紙が1枚貼り付けられていた。
マリアンヌはここに集まった文字を読めない村人達たちにも聞こえるように、その文字を大きな声で口にした。
【我らを苦しめ続けた領主に最大限の天罰を】
ざわざわとざわめく村人達。
その文字は今までの憎しみがこもったような、書きなぐったような文字であった。
「こんな犯行声明みたいな紙をわざわざ死体の横に貼り付けているあたり、相当に領主が憎かったと見えるが。注目せねばならないのはこんな紙を貼り付ける連中だ、殺して焼く前に人物の確認ぐらいするだろうよ」
マリアンヌは「そして焼かれていく過程を楽しんで見ていたのかもね」と付け加えた。
それを聞き、いつもながらの聡明な推理に熱い眼差しをマリアンヌに向けるカーナ、そしてコロナ。
「なるほど!その紙がある事が何よりの証拠というわけですね!不慮の事態に陥って尚、冷静な推理、流石はマリアンヌ様です!」
「私もマリアンヌ様の聡明さに心が震えております!」
「フフフ、まぁな。それはそうと」
現場検証を再開させるマリアンヌ。
「コイツがこんなに黒コゲなのに後ろの木製の掲示板が一切燃えていない。ボロボロなのにも関わらずだ、燃え移りが無い。これはあまりに不自然、つまり違う場所で燃やされてここに運ばれ鎖でぐるぐるに括り付けられた、という事になる」
カーナが死体に近づいてニオイを嗅ぐ。
「油ですね、微かに油のにおいがします。全身に油をかけられてから燃やされたようですね」
「ふ~ん、油ね~。よほど憎かったんだな、黒コゲじゃない。生きたまま焼かれたのかな?そうなら面白いんだけどね~コロナ、死因分かる?」
「はい!すぐに調べてみます!」
先ほどはこの黒コゲの死体が領主かどうかだけを調べていたので、今度は目的を死因に切り替えてもう一度、触診をするコロナ。
マリアンヌの命令という事もあるので念入りに。
そしてコロナは触診を終えて振り返る。
「深く切られたような外傷がいくつも見受けられます。ギザギザの形状の刃物…おそらくノコギリのようなもので何度も切られた後に燃やされたのが死因かと思われます。裂傷によるショック死、血液を大量に失った事による失血死、燃やされた事による焼死、そのどれかだとは思うのですが、ここまで黒コゲだと断定は出来ません。ご期待に沿えず申し訳ございません」
「いや、構わん。ここまで黒コゲならそれも仕方ないからな、それにしてもノコギリのような形状の刃物で切られた後に燃やされた…どこかで聞いた魔道具の話だな。なぁ?カーナよ?」
試すような視線とその呟きにハッとカーナは気付いた。
「あっ!!」
そして明瞭に思い出した。
自分が倒した相手の魔道具。
その性能を。
「マリアンヌ様!確か山賊の頭領が使っていた魔道具って、ノコギリのような形状の剣で切ったものを燃やす性能を宿してましたよね!?」
「おそらく、そうであろうな」
「という事は内通者が屋敷から領主を拉致して反乱軍に引き渡した?そして反乱軍が昨日屋敷から奪った魔道具でこのような蛮行を行なった!」
マリアンヌは心底楽しそうに歯を見せて笑う。
「100点満点の回答だよカーナ、我もまったく同意見だ。そして付け加えるのであれば、領主殺害の犯人は『字の読み書きができ、昨日奪った魔道具の適正あり、尚且つ反乱軍に所属している人物』だ」
マリアンヌの言う犯人像。
それを聞けば聞くほどカーナにはある人物の顔しか思い浮かばなかった。
だから気がつけば自然と口が動いていた。
「マリアンヌ様、そんなの反乱軍リーダーであるシジモルーナしかいないんじゃ!?」
カーナの一言で周囲の村人達がざわついた。
今、集まっている村人の中には反乱軍の人間も居るだろう。
あのシジモルーナがこんな残酷な殺し方をしたのか!?という驚き。
だからこそ、そいつらにとって目の前の無残に燃やされた領主の姿は、尚一層リアルに感じられたのだろう。
マリアンヌはジロジロと集まる村人達の好奇な視線を感じながら、こう口にした。
「たられば議論は不毛だが…もしもシジモルーナが我から奪った魔道具を使えたならば、今回の屋敷襲撃、我の財の強奪、そして領主の拉致および殺害の犯人は奴の仕業で間違いないだろう」
その後、わざと時間を置くように黙るマリアンヌ。
まるでこの場に居る全員の精神を圧迫するような沈黙が横たわった。
そして、
「許せない」
その言葉を吐いた瞬間、空気が一気に変わった。
暗く、冷たく、息が詰まりそうになる。
マリアンヌ特有の空気。
「カーナ、コロナ」
呼ばれた2人は肩をビクリと震わせた。
そして結構な緊張感の中、恭しく頭を下げて返事をするメイドの2人。
「はい!マリアンヌ様!」
「なんでございましょう!?」
マリアンヌは顔を伏せ、悲しそうな雰囲気を纏いながら語りだす。
「どうやら我は騙されていたようだ。シジモルーナ…いや、反乱軍という輩達にな」
集まった村人達の中に数人紛れ込んでいる反乱軍のメンバー達の顔が激しく引きつり、だらだらと冷やせが浮かんできている。
「彼らは言ったよ。。 領主は嘘を付いている、領主が悪だ、自分達は虐げられている被害者だ、領主はこの国で好き放題していると。 だから我も最大限協力してあげようと思った。害をなす山賊は滅し、財を分け与え、食料だって工面してやろうとした」
その語り口はまるで数万、数十万の人民を前に演説をするように発せられた。
村人だけじゃない。カーナやコロナ、カラスすらも目が離せない語り口。
「だが実際はどうだ?耳障りのいい言葉を並べて我を油断させて騙した」
怒りに震える目。
この辺りから声もどんどん大きくなる。
「好き放題しているのはどっちだ!?」
絶妙な声の強弱に、間の取り方、見る者の心を動かすコロコロ変わる豊かな表情。
その全て、人を強く惹きつけるカリスマ性と言えば聞こえがいいが、実際には言の葉が耳に纏わり付いて取れない。一度その外見を見たら目を離せない。
まるで呪い。
「何が正義だ! やっている事は山賊たちと同じではないか! 皇族である我の財宝まで奪い、我が手足である領主を殺害! 悪はどちらだ! 許せぬ! 許せぬぞ!! これは最早プルートに喧嘩を売っているのと同意だ!!あんな奴らに一欠けらの同情も必要ない!!」
ビリビリと全員の耳を揺らす声。
まったくマリアンヌを知らない人間がこの演説を聞いたら、本当にマリアンヌが悲しんだり、怒ったりしているように思うだろう。
実際、集まった村人達の半数以上が頷いている。
それを横目で確認するとマリアンヌは領主の死体に背を向けた。
「帰るぞ、カーナ、コロナ。 カラス、お前達は領主の死体を回収して屋敷に戻って来い」
「マリアンヌ様!領主がこんな事になったという事は王印が!」
「あ~確かにそれは困るね。うむ、どうしたものか…」
馬車に乗り込みながらマリアンヌは口角を持ち上げて薄笑う。
「よし。カーナ、コロナ、屋敷に帰ったら」
………
……
…
この後、カーナとコロナは屋敷に戻るとマリアンヌの指示に従ってもう一度、領主の部下全員に必死の形相で話を聞きまわった。
今度は今朝よりも鬼気迫った雰囲気を纏い”領主が死んだことを口にしながら”、”王印のある場所を知らないか?”と走り回った。
『領主?死にましたよ!黒コゲになってね! で、王印は?知っているんですか!?知らないんですか!? え?知らない…あ、そうですか』
『領主が生前に隠していた王印の場所をご存知ないですか? どうしても必要なのです!』
『誰か!!王印の場所知りませんか!!誰かーー!!』
『もし今日中に発見できなかったら、明日は1日かけて全員で探さないといけなくなるので、それだとマリアンヌ様の計画に1日のロスが発生します!もし知っておられたらマリアンヌ様が高額にて買い取らさせてもらいます!』
だがその必死の努力むなしく、誰1人として王印の場所は知らなかった…。
閲覧ありがとうございました(__)話がどんどん佳境に向かっていっているのを、きっと皆さんなら感じ取っている頃でしょう。さて、次回はどうなる事やら…w
ではまた次回お会いしましょう♪ グッo(´・3・`)ノ))バァーイ
さぁ~今期の深夜アニメもほとんど見終わりました。
だからこそ発表したい!ひとりぼっちの桜が見終わった時に本当に1位だった作品はなんなのか!(; ・`д・´)
果たして『SPY×FAMILY』は1位を守れるのか!?
では発表です!!
今期のひとりぼっちの桜、深夜アニメ1位は……
((┗(^o^ )┓三ドコドコドコ┗(^o^)┛三┏( ^o^)┛))←ドラムロール。
ジャン!!
【可愛いだけじゃない式守さん】でぇす!!
いや~このアニメは文化祭編で完全に化けましたねwそれまでは『SPY×FAMILY』が1位だったんですけど、文化祭で式守さんと狼谷さんの会話、あれでもう逆転だね。そしてその後は狼谷さんが出るたびに神回ですわ(笑)
正直、このお話で私は式守さんが一番好きだったんですけど、今では狼谷さんが一番好きだったりします。それぐらい衝撃的な文化祭編だったw
皆さんも良かったら観てみてね~~♪
 




