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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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165 5日目① 1人目の来訪者

クリックありがとうございます♪先日、テレビの報道番組を見ていたら刑務所の話をしていたのです。そして受刑者の中でも模範囚と呼ばれる人が、刑務官に監視されながらという縛りはあるとはいえ、一般の人と一緒に仕事をしていたんですね。私はそれを「ふ~ん、こういう刑務所もあるんやな~(T_T)」って言いながら見てました。

ですが、その模範囚の人がテレビカメラに向かって「ここで寝泊まりしています(-"-)」って言ったそのベット、そのベットのマットレスを見た瞬間、


「なんで犯罪者が使ってるマットレスがフカフカやねん(゜д゜)!俺のマットレスはせんべいみたいにペラペラやぞ|д゜)!!」


って、叫んでしまったひとりぼっちの桜ですw 

いや、別に私は差別は嫌いなのであまりキツイ事は言いたくはないですけど、それでも犯罪者のマットレスがフカフカはおかしいやろwって思ってしまいます(;一_一)罪と向き合うのにフカフカのマットレス要る??

まぁ何はともあれ、私はその番組を見た次の日【トゥルースリーパー】を買いました。。フカフカですw今は怒りが消えて満足どす(^^♪



では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



”もうここに来て5日目か~”


 つまりマリアンヌの手が折れてから5日ということになる。

 最初3日ほどはナイフやフォークを見ると反射的に手に取りそうになった事もあったが、今ではもうカーナやコロナたちの手厚い介護の下、口だけを動かす食事にも慣れたものだ。


 そんな事を感慨深く思いながら5日目の昼食を終えたマリアンヌ。


「ふ~ふ~ふ」


 もちろんマリアンヌが今日食べた物に反乱軍の襲撃前との品質的な差は無い。

 今日もいつもと同じく豪華な食事だった。

 コロナを含め、プルートから連れて来た優秀な使用人・メイドたちが念のために食材を他の場所にも保存していたのがこうそうした。


 いちじるしく食事の質が下がったのは領主の部下達、もっと言えばソウス含めた兵士達だろう。

 奴ら兵士は朝食昼食、もっと言えば今晩の夕食も抜きである。


「あ~お腹いっぱい。もういらぬ、コロナ~下げて」

「はい、分かりました」


 傍らで皿を片付けるコロナ、マリアンヌは椅子から立ち上がり、2階、領主の部屋の両開きの窓から顔を出す。


「今日はここに来て1番過ごしやすい温度だね♪」


 初夏の爽やかな日差し、マリアンヌは背筋をグーと伸ばした。


「うん、こんな日は1日引きこもるに限るね♪」


 カーナがマリアンヌが食事をしていた机を片付けながら問いかけた。


「あの…マリアンヌ様、今日はお出かけになられないのですか?」

「出かけないよ~だって暑いし。それにわれは昨日の反乱軍どもの屋敷の襲撃という裏切り行為で心を痛めているのだからね。フフフフフ」

「ああ…なるほど」


 とても、そういうふうには見えない…。

 2日前は内通者に偽の手紙で一杯食わされて、昨日は外出中に反乱軍に食糧庫及び山賊の宝も奪われた。

 自分自身のはらわたも煮えくり返っているのも言わずもがな、自分の知っているマリアンヌ様という人間なら今頃、癇癪かんしゃくを起こして怒り狂い、食事どころではないはずなのに。。


「意外というか…あんまり怒ってらっしゃらないのですね?」

「怒る?…あ~~昨日も言ったけど、やっと運がこちらを味方し始めたようだからね。怒る理由が無いのだよ」

「魔道具の場所が分かるアレですか?」

「カーナ、昨日もそうだけど、それをあまり口にするな」

「え?な、なぜ?」

「返事は?」

「は、はい!」

「じゃあ、お前はテーブルと椅子の片付けにいそしめ。われはもう少し爽やかな風でも感じながら物思いにふけっているよ」


 ………

 ……

 …


 1時間ほどだろうか、窓際で銀線の髪をなびかせながら涼むマリアンヌのもとに食器を片付けに1階に行ったコロナが戻って来た、彼女らしからぬ主人の前では決して見せない苦々しそうな顔をして。


「マリアンヌ様、至急お知らせしたい事が」


 ひざまずくコロナにマリアンヌはにこやかに問う。


「な~に?」

「ナント村のシジモルーナという青年がマリアンヌ様に謁見したいと門の前まで来ています。いかが対処いたしましょう?」


 その文言に誰よりも先に反応したのはカーナであった。


「はぁ!? シジモルーナって反乱軍のリーダーでしたよね!? 反乱軍のリーダーがどの面下げてマリアンヌ様に会いたいなど戯言をほざいているんですか!昨日自分達が何をしたのかもう忘れたのですか!?それとも奪うだけじゃ飽き足らず、昨日約束した食料を追加でよこせとでも言いに来たのですか!? 許せない!私がちょっと行ってぶっ殺してきます!」


 怒りに燃える瞳と共に本当に駆けて行こうとしてるカーナ。

 その腕を必死で押さえるコロナ。


「ちょっと!待ちなさいって! 誰があんたの意見を聞いてるっての!私はマリアンヌ様のご意見を聞きに来たのよ!?」

「いや、だって!昨日この屋敷を襲撃してきた奴らの親玉ですよ!?ぶちのめす以外に選択肢無くないですか!?」

「だからそれを決めるのはマリアンヌ様であって私たちメイドではないの!」

「マリアンヌ様の所有物奪ったんですよ!?我らが神に対して略奪行為、許していいはずが無いです!!」

「いや、私も気持ちは分かるけど!」


 目の前で言い合うメイド2人。

 マリアンヌはやれやれと首を振る。


「お前らうるさい」


「す、すいません!」

「マリアンヌ様にお見苦しいものを見せて申し訳ございません!」


 溜め息、マリアンヌは優雅に窓枠で佇みながら言った。


「その男と会う気は無い、話すことも無い。コロナ、お前がそう伝えて来い」

「はい、了解致しました。マリアンヌ様の意思、確かに伝えてまいります」


 そうしてコロナは部屋から出て行った。


 部屋に残ったマリアンヌとカーナ。

 マリアンヌはそうでもなかったのだが、カーナはやはり納得できなかったのだろう、謝罪は当然として言い訳の1つぐらい聞かないと、いや殴らないと気がすまないと言わんばかりマリアンヌに話しかけた。


「マリアンヌ様ぁ~。本当に反乱軍のリーダー、追い返すだけでよかったんですか~?」

「カーナ」

「え、はい。なんでしょう?」

「行くぞ!」

「どこにですか?」

「急げ!」

「へ!?」


 ………

 ……

 …


 足早に廊下を歩く足音が2つ。


「カーナ、ストップだ。この辺りがよかろう」

「何がですか?」


 マリアンヌとカーナは2階の廊下、その窓の1つ。

 ちょうど門の前でシジモルーナとコロナが会話しているのがよく見えるであろう位置に移動していた。


 そしてなぜかマリアンヌは窓枠の下でしゃがんでいる。


「あの、、マリアンヌ様?」

「なに?」

「これはいったい何の目的があってしている行為なのでしょうか?」

「いいの、いいの♪お前は気にしなくていいの♪ それはそうとカーナ、ちょっとお前さ、窓枠から出すぎじゃない?それだと外から見えてしまうぞ」

「え、そうですか?でもこの方が景色がよく見えますよ。ほらっ、マリアンヌ様、あそこの木に小さくてかわいい小鳥が」

「あっ!カーナ!馬鹿!! そんなに出たら見えるだろ!早く隠れろ!!」

「え?え?え?」


 カーナはマリアンヌに言われるがまま窓枠の端に移動した。

 マリアンヌは依然として窓枠下から顔半分だけ出している。


 2階の窓から、まるでコソ泥のように1階正門前を覗く2人。


「あの…マリアンヌ様」

「なに?」

「なんで私たちはこんなコソコソしないといけないのですか?」

「コソコソしないと見ている事があちらにバレるだろうが」

「バレたらダメなものなのですか?」

「ダメに決まってるだろ、常識考えろよ」

「え、あ、はい、すいません」


 ここで言う常識とは?


 なぜ私たちが隠れないといけないのか?


 それらの疑問に回答が得られないまま、カーナもマリアンヌ同様に気配を消す……まぁマリアンヌに関しては銀色の髪が目立つので、顔の上半分出した時点で気配を消すどころか、そもそも隠れられているかも疑問なのだが。


 そしてそんな2人の視線の先では、ちょうどシジモルーナがコロナによって追い返えされようとしている場面であった。


「いつもはうるさい反乱分子達の、門の前の抗議活動が無くなったおかげでよく見えますね」

「うむ、そうだね」


 コロナがマリアンヌの代行として礼儀正しく断っている。

 だが帰る事無く、門前で粘るシジモルーナ。

 何か大声で言っている。


 ここでカーナならぶん殴っているだろう。

 …いや、殺しているだろう。

 でもそこはコロナ。

 彼女は自分の感情を押し殺し、ただ首を横にしていた。


 そこに1人の人物が近づいてきた。


「ん? マリアンヌ様、門の向こうから誰か近づいて来ましたね、あれは誰でしょうか?」

「さぁ~反乱軍の仲間か何かじゃないの~?」

「フードを被ってますね、夏なのに…。まるでカラスたちみたい、それに何か袋を背負っている。あれは…棒状の…け」

「カーナ!さっきからうるさい!気が散るだろうが!」

「す、すいません!」


 顔の上半分を窓枠から出して目を細め、集中して正門前を見ているマリアンヌ。


 なぜそんなに集中して見ているのでしょうか?

 そう思っているカーナ。


 10秒ほどだろうか、集中して見ていたマリアンヌは視線を外して窓から離れた。

 黒く塗られた唇は三日月に変化させこの上ないほど嬉しそう。


「本当に運がこちらに向いてきているね」

「それはどういう」

「さぁ、部屋に帰るよカーナ。あとはコロナに任せよう♪」


 そう言いながら部屋に戻っていくマリアンヌ。

 カーナは数多くの疑問符を浮かべながらすぐ後ろを付いていくのであった。



閲覧ありがとうございました(..)今回のお話から5日目が始まりましたが、4日目もそうなのですが、お話が後半に行くにつれ頭が爆発しそうです(笑)「〇日目のこの時にこのキャラがこう言ったからここではこう言って、でもこのキャラはあの時こうだったから…」みたいな感じでしょうかw

ではまた次回お会いしましょう♪(^△^)/~ばいばい♪





これを見ている皆さんは知らないと思うのですが、、ここ最近【小説家になろう】のサイトでは小説投稿の際に前書き&後書きの『テンプレートを選択』が可能になりました。

ん?「それはどういう意味?」ですって?


ん~とね(。-_-。)簡単に説明すると、事前にいくつかの前書きとか後書きのテンプレート文を書くとするじゃない?私で言うと『クリックありがとうございます♪、閲覧ありがとうございました』みたいなw

それを登録していると小説投稿の際に、事前に登録していた文を呼び出してコピペ、時短に繋がるよ♪みたいな機能と考えてください。


でもね…これ、私の場合、、まったく使えなくない??w

だって私って普通じゃないから前書きと後書きにブログを書いている人じゃんwブログのテンプレートってなんだよww

つまり私が今回言いたい事は…「小説家になろう運営、マジ使えねぇ~もっと使える機能追加しろよ」ですかねw

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― 新着の感想 ―
[良い点] カーナのポンコツぶりに、妙なハラハラ感がしてヤバいww。 普通ではやらない様なヘマをやっちゃいそうで、違う意味で「あれ…、何かやっちゃいましたか…」という事をしそうで、呆れを通り越して変な…
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