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161 4日目① 反乱軍との約束①

クリックありがとうございます♪リメイクして欲しいゲーム第1位は「ゼノギアス」のひとりぼっちの桜ですw

皆さん知ってるかな~?凄い昔の作品でプレイステーション1の時のソフトなんだけど、これがも~~名作でね、小さい頃の私は感動したものです(><)FF7リメイクみたいに超絶リメイクされないかしらw



では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



 時刻は昼を回った辺り。

 夏の太陽に照らされた岩肌を風が吹き抜ける。

 すると銀線の髪がキラキラと舞った。


「やぁ、こんにちは♪」


 次の日、マリアンヌの姿は先日訪れたナントにあった。

 前日と同じくナント村の奥、反乱軍が集まっている岩場にてテーブル代わりにした大きな木箱を挟んでマリアンヌと反乱軍リーダー・シジモルーナは向かい合う。


「昨日ぶりだね。ナント村に住む反乱軍たちよ、そしてシジモルーナ君」


 昨夜、内通者にまんまと一杯食わされたマリアンヌ。

 足をバタバタさせたマリアンヌ。

 しかし、今の彼女は昨夜の敗北を忘れたような笑顔にて微笑んでいた。


「おや? 今日も今日とて、オート村の住人は1人もいないんだね?」


 首を軽く回すように周囲を見回すと昨日と同じく100名ほどの反乱分子がいた。

 でも、これもやはり昨日と同じくナントの住民しかいない。

 漁師の村オートの住人は居ない、もちろん副リーダーであるなまりが強い喋り方をするボアも…。


「ああ、今日も、あの、あいつらは色々忙しくて」

「ふむ、そうか」


 やはりランやシャルドネの手紙にあった通り、ナント村とオート村との仲はそんなに良くないようだな。

 これは使えるな。


 それはそうと…。


「昨日、牢屋から解放した村人たち、それは確認してくれたかな?」

「ああ、昨日全員が帰ってきたのを確認した。 皆、家族も含めてあんたには心から感謝していたよ、牢から出してくれた神様って言っている奴もいたぐらいだ」

「それはよかった」


 そりゃ牢から出すときに『村に帰ったらそう言え』と指示したからな。

 これでわれの事を何も言って無かったら全員殺している所だよ。


「ありがとう、こんなに早く帰ってくるとは思わなかった」


 頭を深々と下げるシジモルーナ。

 それを一瞬憎しみを込めた瞳で見下ろすマリアンヌ。

 即、笑顔に戻る。


「その”ありがとう”は、われを信用してくれたと考えていいのかな? われはお前達の仲間だと考えてくれるって事だよね?」

「それは…」


 言葉に詰まるシジモルーナ。


「俺だけの判断でそんな事を決めていいのか、ちょっと待って欲しい」

「待つ? 何を言ってるの?約束は守ったじゃない、それに君がリーダーなんだから決めていいんじゃないの?それともここに居る全員に聞いて多数決でも取るならどうぞ」

「いや、そういう意味じゃなくて…その、、」


 周囲のメンバーたちは「どうするんだ?マリアンヌを仲間にするのか?」って視線をシジモルーナに送っている。

 100名ほどからの視線。

 それのせいか、明らかにシジモルーナは動揺してる。


 こいつの心情を読み取るに、内通者の指示も無く勝手にわれと組んでいいのか分からず困っていると言った所か。

 つまり今、言った”ちょっと待って”は内通者の指示を貰うまで待ってという意味だと推測できる。


 でも残念だったねシジモルーナ君♪昨夜のわれの失態によって内通者はもう1ミリも動かない事が決定しているんだよ。

 そしてこれまでの奴の性格を考慮すれば指示は来ないよ。

 そう、、下手をすればわれが帰るまでな。


 だがそうなると、さてどうしたものか…。


 目の前に居るのは、内通者からの指示を待って答えを出さない反乱軍リーダー。

 リーダーシップなどという能力はその地位に長く居たらある程度の水準は身に付くはず。

 にも関わらず、昨日まであったリーダーシップを取る姿勢が完全に失われている。

 よほど内通者に依存していたのだろう。

 極め付けに周囲に居る100名ほどの奴らも一切口を出さない。


 この状況はよろしくない。

 時間は有限なのだから。。


「ねぇ、君はどう思う?」

「え?わ、私?」

「うん」


 マリアンヌの目にまったのは昨日、金切り声でマリアンヌに食って掛かってきたそばかす女、クチャネだった。

 彼女は今日はやけに静かだった。

 マリアンヌはここから推測する。


 あれだけわれに対して好戦的だった人間がこの静けさは異常すぎる。

 おそらくだけど、昨日牢から出した村人たちの中に、親類もしくはそれに近しい人間が居たとか、そういう下らない理由だろう。

 何にしても、これは使える。


「周りに居る100名ほど、その総意が君1人の意見になるとは思わないが、君は昨日、われに対して周りの誰よりも大層な不信感を持っていた。ならば君がわれを信じると言うのであればそれは少なくともここに居る全員がわれを信じたと考えてよかろう? そうなったらシジモルーナ君もわれを仲間だと安心して受け入れてくれるだろうよ」


 そしてマリアンヌは「何か要求は無いのか?」と、実に友好的な声質でクチャネに問う。

 すると、


「私も捕まっていた人たちを全員出してくれた事には感謝してる。だから、あなたが今後領主の味方をしないという、私たちの味方をするという証拠を見せてよ」

「既に村人を牢から出しているんだが?…う~ん、そうだな~。今、領主は軟禁状態にしている」


「「え!?」」


 この場に居る反乱軍全員の息が止まった。


「昨日の牢から開放した村人たち、彼らを見てわれは確信したのだよ。こんな善良な村人を薄暗い地下の牢屋に閉じ込めるなんて正気の沙汰ではない、これは領主が嘘を付いている、悪は領主だと。だから軟禁状態にした、今は24時間体勢でわれの部下が見張っている。今後勝手な行動を取る事は不可能だ」

「ほ、ほんとうに、あの領主が?」

「うん、今24時間、奴に自由は無いよ」

「じゃあアイツ、領主はどうなるの!?処刑されるの!?この国は!?」

「さぁ~?」

「さぁ~って!?」


 苛立ちを含んだ声のクチャネにマリアンヌは穏やかに返す。


「君達が善良な村人だとするなら悪は領主だ。われは領主を連れて本国に帰還、それを報告、後は皇帝陛下が判断されるだろう。何にしても君たちの前からは消えるな、君達が善なら領主は悪だからね」

「本当にあの領主が…」

「なんだ、領主を捕らえただけではまだ足らないのか?」

「え?」

「そうだな~それなら~」


 クチャネ、いや、ここに居る全員があまりの展開の速さに未だ話についていけていない中、マリアンヌはどんどん話を進ませる。


「現状、君達はあの悪辣あくらつな領主のせいで食べ物もろくに食べれていない、そうだね?」

「えっ、ええ。そうよ」

「ならば明日、君達が食べきれない量の食料をここに持ってこよう」


「「っ!?」」


 クチャネだけじゃない、周囲に居る誰もが驚きで目を丸くしている。

 これからはあの領主が居なくなって、飢餓に苦しまなくても良くなるのだ。

 当たり前といえば当たり前の反応だろう。


「え!?本当に!?」

「ああ、領主が隠し持っている食料を持ってくるので期待していると良い」


 瞬間、岩場全てに響くような…いや、ナント村全域に響き渡るほどの歓喜の声が木霊した。


「やったぁああああ!!!!」

「もう辛い思いをしなくてもすむぞ!!!」

「頑張ってきてよかったぁ!!!!」


 飛び跳ねて喜ぶほどの歓喜の渦。

 そんな中、マリアンヌはクチャネにこう言った。


「じゃあ、我らは仲間と考えて良いな?」

「え、ええ!もちろんよ!」


 勝手に了承されたマリアンヌを仲間に入れるという決定。

 リーダーであるシジモルーナの意志とは別に勝手に話が進んでいく。


 マリアンヌがこの場に来て2度目。

 たった2度の訪問で既にこの場の空気を掌握しきったマリアンヌ。


 シジモルーナは急いで口を挟んだ。


「ちょっとクチャネ、待ってくれ!勝手に誰と組むとか進めたら…」

「シジモルーナ、あんんたは黙ってなさいよ!って言うか、昨日はシジモルーナの方がお姫様と組もうとしてたじゃない!」

「いや、昨日はそうだけど!今日はその…」

「何よ!はっきりしなさいよ!これで私たちは飢餓にも苦しまなくてすむし、領主を倒せるじゃない!」


 この感じ。

 おそらく昨日から内通者の指示が完全に途切れているな。

 だから自分で決められなくて焦っている。


「カーナ、われの代わりにシジモルーナ君と握手しといて」

「え!?私ですか!?」

「うん、だってわれ手が折れてるから」

「あ、、はい。分かりました」

「………」

「…ちょっと、早く手を出してくださいよ!」

「え!?いや、だから俺は!」

「俺もこれも無いです!マリアンヌ様のご命令です!って言うか、この状況を見てください!私1人でずっと手を出してたら馬鹿みたいじゃないですか!はい!手を貸してください!」


 拒否は許さないと言わんばかりにグイッと無理矢理、腕ごと手を掴んでくるカーナ。

 そしてナント村の端、岩場にて、なぜか赤い髪のメイドと反乱軍のリーダーが握手をするという不自然な構図が出来上がった。

 マリアンヌはその握手を笑顔で見守りながら言った。


「これで我らは仲間だ、いや~めでたい♪そんなこんなで食料を明日持って来る前に1つだけ、1~つだけ、仲間のわれから小さなお願いが」


 その時だった。

 村の方向から1人の男が汗だくで走ってきたのは。


「シジモルーナ!!大変だ!!」


 その男はシジモルーナよりも少し年上30代ぐらいだった。

 彼はリーダーであるシジモルーナになにやら耳打ちをする。


 報告を聞いたシジモルーナの反応。

 それを見たマリアンヌの中でとても嫌な予感がした。



閲覧ありがとうございました(..)

ではまた次回お会いしましょう♪( ´Д`)ノ






皆さん、めっちゃ良い物を見つけたんですよ!!


……って、言おうと思ったんですよ(T_T)でね、今Amazonで正式な商品名を書くために購入履歴を確認しようとしたら…その業者さん、および商品のページが忽然と消えておりましたw

これは、まぁいわゆるアカウントbanって現象ですよねw


商品としては私はたまにジュースとかのコップをこかしてしまう事があったので、机とかに飲み物のコップなどを固定できるカップホルダーを購入したのです。

商品代金としては2千円ぐらいでヘッドフォンとかの引掛けも付いていてめちゃくちゃ良い商品だったのですが……(笑)


なんだろう。

商品自体はめちゃくちゃ良かったことを考えると、、アレかな?やっぱり。。

購入者へ不正レビューを頼んだとか( ´艸`)

Amazonで購入者に桜レビューを頼んだ業者が次々とbanされていると噂で聞いたことはありましたが、あれマジっぽいですねw

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― 新着の感想 ―
[良い点] マリアンヌ様の相手に思考する暇さえ与えない自然な会話術w。これって、良くある詐欺師の常套手段だよねww。 [気になる点] あれ、カーナとカラス達の会議に闖入してきた者が誰なのか分からず終い…
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