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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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158 3日目⑮ 甘い誘惑とプライド

クリックありがとうございます♪以前言っていたマッサージ器【DOCTOR AIR/ドクターエア リカバリーガンPRO RG-02】を購入したひとりぼっちの桜ですw

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こりゃ今年買って良かった物のランキング1位は狙える可能性大の商品ですぞw

皆さんも良かったら家電量販店で展示されているだろうから、是非試してみてね♪ 共に「(゜Д゜;)アァァァァ!?」ってなりましょうw



では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪


「マ!マリアンヌ様!?」


 急に椅子から立ち上がったかと思ったら『あっ』という言葉と共に、その華奢きゃしゃな身体はまるで糸が切れた操り人形のように椅子に崩れ落ちた。

 しかもその後は『ゴツン』と机に頭を打ちつけたまま動かなくなってしまったマリアンヌ。

 こんなのを見たらカーナでなくても心配するだろう。


 まず行動を起こしたのはコロナであった。


「こ、これは」


 食堂内の領主の部下達がこちらを見てくる。

 さっきのカーナの置時計への移動といい、明らかに自分のあずかり知らない事が起こっているのは確かだった。

 でも何が起こっているかは分からない。

 しかし、この全員がこちらを注視している状況はマリアンヌ様にとって良くない気がする。

 つまり主席メイドである自分が、おそらくだけどこの状況でしないといけないのは、この場が何も無かったかのように事態を収拾する事…のはず。


 たぶん。

 きっと。


 静まり返った食堂にコロナの声が駆け抜ける。


「皆様!お気になさらず!どうぞお食事を続けてください!カーナさん!」

「はい!」


 カーナはマリアンヌ肩に手を触れる。


「マリアンヌ様!マリアンヌ様!」


 しかしマリアンヌは動かない。

 ピクリとも。

 まさか毒か!?ともカーナは思ったが、毒だとしたら自分ならニオイで気付けるし。

 そもそも当の本人マリアンヌは、


「負けた…負けた…」


 と、ブツブツ声が聞こえてくる。


「何ですか?マリアンヌ様?」


 カーナは耳をグイッと近づける。


「ノミダニ蛆虫うじむしに負けた…そんな……人類の英知の集合体のわれが…」


 いったいどういう事だろう?

 負けたとはいったい?


「カーナさん、マリアンヌ様は? 私が診たほうが?」

「いいえ、大丈夫みたいです」


 カーナはそう言うとマリアンヌの顔の傍で横たわる紙を拾い上げる。

 そして、そこに刻まれた文字を眺めた。


【私を探しているのはお前だ】


 …うん。まったく分からない。


 意味不明です。

 探しているのは私たちではないのですか?

 そもそも内通者があの愚かな反乱軍リーダーに宛てた紙なのだから、私を探しているもなにも…。


「ウィノ、これはいったいどういう事か分かりますか? マリアンヌ様は今、悪夢にうなされている様に”敗北した”と仰っているのですが、そんなはずはありません。うるわしくも凛々しく、誇り高くも慈悲深い御方、智の頂点を極めしマリアンヌ様に敗北などありえません。この紙がどういう意味か分かりますか?」


 狂信者独特の支離熱烈しりねつれつな疑問提示に若干の首を傾けながらこちらにやって来るウィノ。


「紙を少々失礼」


 ウィノは不気味なカラスの仮面越しに文字に視線を落とし、しばらく思案にふける。

 時間はそうかからなかった。

 そして彼は導き出した答えを口にした。


「う~ん、おそらく昼間から始まったここまで5枚の紙探し、これは内通者の罠であったのだと思われます」

「罠ですって!?」

「ええ、この紙に書いてある意味は”お前は内通者である私を探している”という意味でしょう。ですがそれは同時に内通者の策は穴だらけであり、その頭の程度も知れると言わざるおえないかと」

「どういう事ですか?」


 いいですか?と、ウィノはカーナから渡された5枚目の紙をヒラヒラとなびかせる。

 カラスの仮面の奥の瞳はマリアンヌに頭で上回った事を勝ち誇って笑う。


「大前提、この紙が自分を探している人間を見つける為に内通者が用意したものとしましょう。そこまではいいです、おそらくそうでしょうし。 ですがなぜ、この5枚目を見つけたらマリアンヌ様が内通者を探していると分かるんですか?」

「え?え~と、ん??」


 早々に話に付いていけなくなったカーナを前に、もっと分かりやすくウィノは話を噛み砕く。


「いいですか?ボス。 この紙で分かるのはせいぜい、この5枚目まで辿り着いた人間が頭が切れるという事だけでしょう。頭が切れる=反乱軍と通じている内通者を探しているとはならない。もしかしたら偶然、掲示板に貼ってあった1枚目の紙を発見しただけかもしれないでしょう?」

「ああ、まぁ確かに」

「もっと言えばこんな”【私を探しているのはお前だ】”みたいな紙を残す必要は無です、ボスが置時計に近づいた時点でマリアンヌ様が頭が切れると分かるのだから。でも紙を残した事で、そんな頭の切れる誰かに自分という内通者の存在を匂わせてしまう可能性がある真に愚かな行為です」

「え~と、つまりは…」

「こちらが内通者を探していると向こうが”勝手に思っている”だけです。まぁ実際に我々は内通者を探しているので当たっているは当たっていますが」

「じゃあマリアンヌ様は負けてない?」


 ええ、と頷くウィノ。


「マリアンヌ様が敗北するという事は”こちらが内通者の存在をしている”事を内通者にバレる事を意味しています。まぁそういう意味では負けかもしれませんが、相手が足らない脳みそで確証も無いのに勝手に思い込んでいるだけなわけで、勝手な思い込みならさせておけばいい、つまり大した敵にはあらずです。我らがマリアンヌ様なら早々に捕らえる事が出来るかと」


 出来る限り分かりやすく説明したつもりだったが、それでもいまいち分からないカーナ。

 とりあえず大切な事だけ聞きなおす。


「つまりマリアンヌ様が今”負けた”と仰っているのは、マリアンヌ様の早合点であり、実際は負けていないと?」

「まぁ…内通者が勝手に思ってるだけで、証拠も無いですからね。その考えでいいのではないでしょうか」

「マリアンヌ様!マリアンヌ様は負けてないみたいです!」


 ゆっくり顔を上げるマリアンヌ。

 傍らに立つカーナとウィノを見る目、その目は心の底から馬鹿を見る目だった。


「内通者がお前たち程度の頭だったらどれだけ良かっただろうな」


「「え?」」


 そしてマリアンヌは語り始めた。

 2人にだけ聞こえる声量で。

 力無い声で、全てを説明していく。


 内通者がなぜこのような紙を用意したのか。

 内通者の罠の全貌ぜんぼう

 自分の犯したミスを。


「……以上だ」


 そして話し終えた時、


 絶句しているウィノ。

 まさか自分が考えた推理に更に先があって、それを一切読み解けず、そもそも自分は内通者の罠にかからない程度の頭脳だった。

 手玉に取る価値すら無いと内通者に言われていたなんて…と。


 一方のカーナ。

 彼女はウィノと違って自分の事よりもマリアンヌの事を第一に考えていた。

 だからどれだけ自分が内通者の手玉に取られようが気にしない。


「マリアンヌ様、差し出がましいようですが1つ妙案みょうあんがあります」

「………」


 黙ったままのマリアンヌ、全く期待していない視線で「言ってみろ」とだけ指示する。

 するとカーナはマリアンヌの耳元に顔を近づけて言った。


「今から…いえ、今夜にでも内通者候補の4名を暗殺しましょう。大丈夫です。全員事故に見せかけて殺します。私、自らやります。確実に殺します。マリアンヌ様の敗北などこの世に存在しません、今日の1件は何かの間違いです。私が間違いを正します、マリアンヌ様は何も考えず今日はお眠りになってください、そして寝て起きた時には全てが解決しています」


 マリアンヌはその妙案をしばし脳内で吟味する。


 カーナの案、どうせ穴が…

 とも思ったんだが、、。


「それは、恐ろしいほどにお前にしては素晴らしい案だな。…うん、グゥの音も出ない100点の妙案だ」

「ありがとうございます!」


 カーナの案を実行すればおそらく明日の朝には内通者は死ぬだろう。

 そう、それほどにその策は穴が無いのだ。

 とても策とは呼べない単純明快な手法なのだが、考えれば考えるほどに穴が無い。

 あえて穴を指し示すのならば、今すぐにでもこの屋敷、この国から内通者が逃亡すれば…あるいは。

 でも、それもこの赤い髪の女相手には厳しいだろう。


「では今夜、実行に移します」


 今まで探しても探しても見つからなかった内通者。

 それが、こんなにも簡単に殺す事が出来る。

 まぁ見つける事は出来ないんだけど。


「マリアンヌ様?」

「でもそれはダメだよ」

「えっ、な、なぜですか!?」


 そう、一生見つけ出す事は出来ない、謎が迷宮入りしてしまう。

 われは一生思い続けるだろう。


”実際、あの4人の中の誰が内通者だったのかな?”


 って。

 死ぬまで。


「お前に頼るのは構わない。でも、その策を実行してしまうと生涯に渡ってわれは内通者に負けたという烙印を背負い続ける事になるからだよ…、それはあまりにも残酷な仕打ちだと思わないか?お前は苦しむわれの姿が見たいの?」

「いいえ!そんな!滅相も無い!マリアンヌ様に敗北なんて似合いません!」

「そう、その通りなんだよ…われに敗北は似合わない。似合わないんだ。つまり却下だ」


 マリアンヌは小さく溜め息を吐くと、そのままゆっくりと立ち上がった。

 それを目で追いながら、話に全然付いていけていないコロナは恐る恐る声をかける。


「マリアンヌ様、え~と…どうかされましたか?」

「もう部屋に戻る。コロナ」

「は、はい」

「パーティーはお開きだ、みなにはそう伝えろ。このような下らない会は即時、解散終了だ」

「はい、了解しました」

「カイル、領主を部屋に、絶対に目を話すな。部屋に近づく人間は殺せ」

「あいよ」

「マリアンヌ様…あの…ランたちは?」

「もう別にどうでもいい。われは今1人になりたい。お前がランたちと話したい事があるならわれの名を使って、褒美をやると言って勝手に自分達の部屋に呼べ」


 そう言うとマリアンヌはパーティー会場である食堂を後にした。

 最後、食堂を出る時に例の大きな置時計、

 それを睨みつけながら…。



閲覧ありがとうございました(__)

ではまた次回お会いしましょう♪(=゜ω゜)ノ~バイバイ





今日、大学病院に行ってきたんですけど、私はまたテレビ局の闇を知ってしまったよ(。-_-。)


最初から説明していくとね、少し前になるのですがまた私の主治医が全国放送のテレビに出てたのね。だからまた次に病院に行った時に冷やかしの言葉をかけてやらねば!( ・`ω・´)キリッ って思って使命感を日々燃やしていたの、そして今日病院に言ったのです。

すると…


「先生、またあの番組に出てましたよね~w(・∀・)ニヤニヤ」

「あ~また観られてたんですかw」

「もう全国放送の常連、人気の凄腕名医みたいになってきましたね♪」

「ハハハ、この病気を研究している人が少ないからだと思いますよ」

「またまた~ご謙遜を~(・∀・)ニヤニヤ でも、前回よりも先生のシーン少なかったですよね?なんか1か2カットぐらいしか無かったような…」

「あ~それは…あれ自撮りなんで」


ん?(。´・ω・)?


「どういう事ですか?アレって全国放送の人気番組ですよね?自撮りって…」

「いや、あの…テレビ局から荷物届いて、”このビデオカメラでコメント撮って、送り返してください”って、それで自撮りで撮ったコメントなんですよ」

「…え~と、そんな雑な感じだったんですか?ほら、撮影スタッフが撮りに来るみたいな…」

「1回目そうだったんですけど、何か前回の”治療方法は確立されていない、でもこの人にはこれが効いたよ”みたいな曖昧なあの発言、あれがテレビ局的には気に入らなかったみたいで」

「あ~~なるほど(。-_-。)」

「でもほら、前回も言いましたけど嘘をつくわけにはいかないんで、、ねぇ」

「あ~~なるほど(。-_-。)」


ね?酷くない?

私の主治医の先生ってその業界では結構偉い先生なのに、自分たちの思い通りのコメントが貰えないからって、ビデオカメラを送り付けて「これでコメントよろ~(^○^)♪」は失礼過ぎるだろw

皆さん、これがテレビ業界の闇やで(´Д⊂ヽ

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― 新着の感想 ―
[良い点] ウィノ 『ふっ、勝ったな(ニヤリ)』からの『えっ!!』 ーーワロタwww。 [気になる点] マリアンヌ様してやられた記念にレビューを書きましたw。これからも執筆を頑張って下さい。 [一…
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