154 3日目⑪ 朝から正門近くに居たコロナ
クリックありがとうございます♪小学生の時に理科の授業で生物の解剖っていうのがあったんだけど、皆が嫌そうにカエルの解剖やっている中、1人笑いながらカエルの解剖をしていたひとりぼっちの桜ですw
しかもクラスの皆が私を引いた目で見てたし…みんな、意味分かんないよね~?(*^▽^*)私は授業に真摯に向き合っていただけなのにね~w
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪
分厚い塀に囲まれた領主の館。
マリアンヌは門を潜り屋敷に帰ると即、庭で掃き掃除をしているコロナを呼びつけた。
用件はもちろん『自分達が出かけてから内通者の容疑者4人は出かけたか?』だ。
するとコロナは首を横にして答えた。
「いいえ、マリアンヌ様。マリアンヌ様の出発時にも申し上げましたが、今日この屋敷から出たのは庭士ゴーツ、料理長ボランの2名のみでございます。そしてマリアンヌ様が出かけてから今まで誰一人屋敷の正門は潜っておりません」
だがコロナはこうも付け加えた。
「ですが、それは私が居た正門を通ったと限定した場合はです。もしも裏門を通った、もしくは塀をよじ登って外へ出たのなら、、私では出て行った事を察する事は不可能だと思います」
と。
「やっぱり、そうか」
マリアンヌは静かに屋敷を観察する。
分厚く高い塀、だが大の大人であれば頑張れば乗り越えれるだろう。
一方、マリアンヌの表情が思わしくないのを瞬時に感じ取ったコロナは頭を下げる。
「マリアンヌ様のご期待に沿えず、大変申し訳ございません」
「いや、別に構わんさ」
最初からコロナを正門に置いた時点でそう多くは望んでいないし、こういった事態は容易に予想出来た。
そもそも我が内通者なら絶対にコロナが居る正門を通らないからな。
ただ、何か我の居ない間に何か行動を起こしていたら…と思っていたが。
かといってカラスを配置しちゃうとな~。
「それはそうとマリアンヌ様にご報告が」
ほうこく?
「言ってみろ」
「はい。少し前になるのですが、カーナさんの部下であるカイルと名乗る大男が『領主がマリアンヌ様に”とても重大な話がある事を思い出した”から後で部屋に来て欲しい』と言っていたと申しておりました」
「重大な話?」
領主が重大な話ね…。
何だろうか?
本来なら老害の戯言と問答無用で無視といきたいところだが。。
「カーナ、どう思う?」
今まで黙ってマリアンヌの横に立っていたカーナ。
マリアンヌの問いに対して彼女は断言した。
「あの無礼な老人の言う事です、どうせ大した用事ではないと思います。そもそも今の今まで忘れていたという事はさして重大な用事ではないという事の証明です。私ならその話を受けた瞬間、カイルに『くだらない話をしにわざわざ持ち場を離れるな』と言って、マリアンヌ様にも伝えません」
「「いや!それは伝えろよ!!」」
声を揃えるマリアンヌとコロナにカーナは青天の霹靂と言わんばかりに目を点にする。
「え?」
そしてこれ以上ないほど不思議そうにこう言った。
「伝えたほうが…いい感じですか?」
「当たり前でしょ!なんであなたは自分で判断するのよ!?」
「いえ、ですが」
「ですがじゃないでしょ!?主人への言伝を伝えるかどうか勝手に判断するメイドなんて!」
珍しくカーナとコロナが言い合っている中、マリアンヌは領主の言う”重大な用事”について考えていた。
「領主と話か…」
だがカーナの言う事も一理ある。
領主との話なんてどうせ時間の無駄であろう。
しかし重大な話、、重大な話か。
少しだけど気になるな。
「メイド学校の時からずっと思ってたけど!カーナさん、あなたは!」
「コロナ」
「あっ、はい!なんでございましょう?」
「分かった、領主と会ってやる。カイルにはそう伝えろ」
「了解いたしました」
「でも相変わらず領主は礼儀を失しているな」
さっきまでカーナと言い合っていたが完全にメイドモードに切り替えたコロナ。
彼女もマリアンヌの言う事に同意して首を縦にする。
「はい、私もそう思います。話があるからマリアンヌ様を呼びつけるなど無礼千万な行いかと。話があるならマリアンヌ様のもとに伺うのが筋でございます」
「その通りだ。皇族の中でも最も高貴な我を呼びつけるなんてありえない言動、流石はコロナ良く分かっているな。 では時間は…そうだな~、今から牢に入っている反乱軍の奴らを解放するので30分後に部屋に来るように、その旨を伝えて来い」
「はい、分かりました。 それはそうとマリアンヌ様、牢屋から罪人たちを解放されるのですか?」
「ああ、色々あってな」
その方が我の思い描く未来に早く到達できそうだからね。
そんなマリアンヌの思惑を知ってか知らずか、コロナはマリアンヌの行動を絶賛する。
「マリアンヌ様の罪人を許す心の広さには感服いたします」
「ん?ああ、まぁな」
牢屋に入っているのが本当に罪人かは怪しいけどね。
要は領主が気に入らない人間だっただけかもしれないしな。
「じゃあ我は牢屋に行くのでカイルに連絡頼んだぞ」
「はい、分かりました」
「ああ~、そうそう因みになんだけどさ」
牢獄に向かう足をピタリと止めるマリアンヌ。
「はい?」
「お前はこの国にある、鐘の音が鳴る建物、何か心当たりがある?」
「鐘の音が鳴る建物ですか?…え~と、それは教会とかチャペルなどでしょうか?」
「そんな洒落た建物なんてこの辺には無いだろう?時計台とかだ」
「時計台は見たことが無いですが、教会なら確か3つの村の1つにあるのでは?」
「それはもう確認した。あの寂れた町にある教会に鐘なんて上等なものは無かった、有ったのは気色悪いガキだけだよ。 ハァ~、時計台みたいな時報を知らせる物であったならワンチャンあるのでは、と思ったのだがな」
鐘の音。
本当に何なんだろうな?
「じゃあ今度こそ牢屋に行く」
「はい。それではわたくしも領主に伝えてまいります」
マリアンヌ、カーナ、カラスたち。
去り行く背中に頭を下げるコロナ。
だが彼女は頭を上げた時、何かを思い出した。
「鐘の音…まさか、いや、まさか…ね」
閲覧ありがとうございました(^◇^)皆さんは最後のコロナの言葉、個人的には非常に考え抜いた上で選んだ言葉だったのですが、その言葉の意味は分かりましたか? 『コロナは何を気付いたのか?』『なぜそれをマリアンヌに言わなかったのか?』ヒントは全て今までの小説内に隠されています。よかったら色々考えてもらえると嬉しいです♪
ではまた次回お会いしましょう♪ (´∀`*)ノシ バイバイ
え?皆さん、どうしたんですか?
今回はもう話すこと無し、これで終わろうかと思ったのですが、、
うん、何々…
「前書きのカエルの解剖、あの話をもっと聞きたいщ(゜ロ゜щ)カモンカモンカモン!」
ですって?
ああ、別にいいですよ(*^▽^*)でもそんなに面白い話じゃないですよw
皆さんも物好きだな~w
じゃあ、まず何処から話そうか…( 一一)。
最初からの方が良いのかな~?
うん、じゃあ最初から話そうっか♪
最初はね、私も気持ち悪かったし、怖かったんですよ(>_<)
だって注射か何かで完全に死んでいるとはいえ、大きなウシガエルでしたからね(ノД`)・゜・。でも1チーム5~6人で組まされたチームの奴ら、女の子は最初から参加拒否体制だったし、男の子は男の子で誰もナイフを手にしないし、だから私がリーダーシップを掲げて率先してやってやったんですよ。
でもね、最初はナイフを持つ手が震えましたよ(゜Д゜;)ガタガタ
だけど同時にカエルの腹を真っ二つに裂いた時に、裂いた腹の中身を見た時にこう思ったの…。
『美しい(T_T)』
だってあの小さな体にギッシリ無駄なく臓器が入ってたんですよ!これは生命の神秘ですよ!これで生物が動いているんですからね!
その後、先生が「皆、ちょっと触ってみ」というので、私は思いっきり内臓の隙間に手を入れました。まだほんのり温かかったですwそして何か…こう…ぐちゅぐちゅ気持ちいのですwゾクゾクするのですw
そしてそこからは先生の言う通り、いや、言う以上に内臓を楽しみました( ^ω^ )引っ張ったり、ちぎったり、全部取り出してみたり、他の部位もやれと言われてないけど率先して一生懸命にやりました。ええ、授業ですからね(^○^)
チームの皆は…いえ、クラスの人たちはそれを見てちょっと…いや、だいぶ引いていたように思いましたが、授業ですからね。意味が分かりません、アイツらももっと真剣に取り組めよ(*_*)って思いました。
そして最後に先生が、
「授業が終わったから、授業で使ったカエルは学校の裏に埋葬しよう」
と言ったので私が満面の笑みで先生に、
「例え供養しようが、どれだけ一生懸命に手を合わせようが、食うためでもなくカエルを大量に殺したわけで。カエルたちは先生を絶対に許さないと思うわ~(*^▽^*)」
って言ったら、先生が私の解剖したカエルの死骸を見てこう言いました。
「お前の場合はマジで手を合わせたほうがいいと思うで」
意味が分かりません(T_T)
誰よりも一生懸命に授業に取り組んだ私がなんで??
不思議でしょ(^◇^)
え?何ですか、皆さん?
「先生がそこまで言うって、あなたの解剖したカエルは他の人たちのとどう違っていたの?」
ですって?
ああ、私の解剖したカエルですか?
それはもちろん。
………
……
…
原型を留めていなかったですよ。




